のどかな港町のPort Fairy

こんにちは。からあげです。

 

Australiaツーリングが始まってまだ10日ほどしか経ってないが、すでにAustraliaにいることが当たり前になっている。英語の標識を見ても全く違和感なし。一昨年にアメリカ半年間いたことと、毎日玄米を食べられることが大きいように思える。特に玄米。

ただ、困ったことがあって、毎日ほとんど喋らないものだから、よく吃るようになってしまった。せっかく話しかけられたのに、言葉が出てこなくてもどかしい思いをする。このままだとマズいので、自転車で走りながら適当な英語単語を口にしよう。

防風林の中は風が穏やかで過ごしやすかった。
今日も暗いうちから起き出して出発の準備をする。
最近、出発が早くテント設営が遅いので、疲れがたまってきたように感じる。そろそろ休養日を設けた方が良いようだ。

早朝のWarranaboolの海岸。
なんと、朝早くからウエットスーツを着て泳いでいる人がいた。
ライフセーバーの人の朝の日課のようだった。

Australiaはすでに季節が秋となっていて海水温度は低め。それなのに曇の日でも普通に水着で泳いでいる人がいてビックリする。

尖った塔があったので、行ってみると町の教会があった。
なんとなく覗いてみると、これからミサが行われようとするところだった。聖書をどうぞと言われたが、ミサに参加すると時間がかかりそうだったので、辞退して外に出ることにした。
その際、近くにいた婆さんと握手をしたのだが、その握力の強さに驚いた。70歳前後に見えたが、握った感じ私より握力がありそうに思えた。

大通り沿いでバイクショップを発見!
外から中のようすを見たところ、ロードからクロス、MTBなど各種取り揃えているようすだった。多分SHIMANOの定番パーツなら手に入る感じだった。

今日は海岸線のPrinces Hwyで西に向かって走る。
途中、Port Fairyに寄り道してPortlandを目指す。Portlandまでは100km近くあるので一日では厳しい状況だ。

これまで走った感じだと、一日70〜80kmくらいが無理のない範囲。体が出来ていないうちに無理をすると、体を痛めつけることになるだけなので、Adelaideまでは1月掛ける気持ちでのんびりゆく。

機械は初めの慣らしが重要。おっさんは相当ガタが来ているので、十分な慣らし運転が必要。

郊外に出ると視界が開けた。
今日も追い風で気持ちの良いくらい自転車が進む。
Cape Otwayを過ぎてから風向きが変わって追い風が吹くようになった。

Princes Hwyを走るようになってから、ちらほら大型車を見かけるようになった。まだ最大で2両編成のみのトレーラーとなっている。

1時間ほど走ったところで、1つ目のレストエリアに到着したが、脇道を下っていかねばならなかったため、入り口の膨らみで休憩する。

わざわざ景色が見えないところに下りてゆくことはない。

今回はちょっと贅沢してレーズンパンを購入した。
こんなに大きなパンが4ドルで購入できる。

燃料切れが起こる前に、こまめにお腹に食い物を詰めておく。

今日はほぼ平坦な牧場地帯をゆく。しかもかなりの追い風と来ている。始めは調子に乗って20km/h以上のペースで飛ばしていたのだが、次第に脚が重たくなってきた。景色の単調さも加わって次第に集中力を切らしていった。

多分、Gum Treeという木。
牧場や海岸に防風林として植えられていたりする。

独特な雰囲気があって好きな木。

毛を刈られて細身になった羊。
茶色いぶちの方が面白い顔をしている。

Port Fairy入り口でまたもやRail Trailというサイクリングロードに出くわした。方向からして港方向に向かうようなので走ってみた。直線道路で気持ちいい。

10分もしないうちに終点のインフォメーションに到着!
日当たりの良いピクニックテーブルで休憩する。

いちいちソーラーパネルを出してセットするのが面倒なのだが、野宿者なので必要なこと。今日は若干水蒸気が多いようで発電量は少なかった。

巨木の並木道をゆく。どの木も馬鹿でかくて倒れたら大変なことになるだろう。

ゆっくり漕いで港までやって来た。
岸壁に漁船が着いていて、何やら揚げている。

魚種は不明。船倉から冷凍された魚が揚げられていた。
なんだろう?

岸壁沿いをフラ〜っと走る。自転車だとこういうところも走れるからいい。

朝は曇りがちだった空はいつの間にかスッキリと晴れて気持ちの良い青空が広がっていた。

インフォメーションのおばちゃんに教えて貰ったGriffiths Islandにやって来た。小さな島内には遊歩道が整備されている。

もちろん自転車は通行可。

防波堤の突端までやって来た。
島内にやって来た人は地元のオーストラリア人が多めだが、外国人観光客の姿もちらほら見られた。

キレイな砂浜に青い海。南国のリゾートの雰囲気が漂う。

島の南端にある灯台。白色で屋根だけ赤色。

島を出たあとで、トイレ兼BBQコーナーがある建物で昼食をとる。なんとBBQの機械が置いてあって無料で使用できる。

食事風景。始めは日向で休んでいたのだが、次第に日に焼かれて疲れてきたので日陰に避難した。とは言うものの、今のところ日焼け止めクリームとアームカバーの必要性を感じない。ただし、サングラスだけは絶対必要。しばらく外していると、目がチカチカしてくる。

トマトの缶詰に袋ラーメン2つ。今回のAustraliaは玄米あるし、こうして野菜の缶詰を食べられるので、体調も凄くいい。

やはり食は重要だ。

トイレの蛇口で水を汲んだのだが、地下タンクに入れた雨水のように思えたので、いちおう浄水器を通すことにした。

なんとなくだが、舌に違和感を感じた。ただし、浄水器に通すのは飲水のみ。すべての水を浄水器に通すことなど、時間が掛かるからやってられん。おっさんの胃腸はそれほど強くないほうだが、雨水くらいではお腹を壊すことはない。

慣れと言うものは恐ろしい。
始め喜々として走っていた牧場地帯の道も次第に飽きてきた。ただ前方の一点を見つめてペダルを漕ぐ。

たぶん、独りで車を運転しているドライバーも相当退屈だと思われる。Australiaをレンタカーで一周しようなんて想像しただけで退屈に思える。おいしいところだけをちょこっと走るだけにした方がいい。そう思う。

道路沿いにあったレストハウスに寄り休憩する。
午後2時を回ったところで、すでにクタクタ。

Melbourneから離れるに従って、こうしたレストハウスという休憩所が見られるようになってきた。Australiaは広大。休みながらいかないとやってられん。

おっ、Telstraの公衆電話がある!
Wi-Fiも使えるかな?と思って確かめてみたところ、Wi-Fiはなし。よく見ると、公衆電話の屋根にWi-Fiマークなし。

今日は3時半ころ、早々と走行を止めて道路沿いの空き地にテントを張った。ちょうどいい感じで木が目隠しとなり、明るいうちからテントを張っても全く問題なし。ただ、車の音がかなり煩い。

前方のPortland方面に怪しい雲があるので、頑張って漕ぐ気が失せた。途中の無料のキャンプ場までもかなりの距離があり、無理をするのは止めた。最近早起きばかりで疲れてきた。

こうして今日も一日が過ぎて行った。
早く雨の少ないAdelaidの方に行きたい。そんな風に思えてきた。

この野宿場所、車の音以外はかなり快適。夜中通行が途絶えてくれれば文句なし。さあて耳栓して寝ようか。

走行データ
Warrnambool〜Port Fairy〜Codrington過ぎまで
 
走行距離 74km
ねぐら  道路脇の空き地
 

おわり