だから爺っちゃんが木みんな切んなと言っとったやろ!

こんにちは。からあげです。

 

昨日もVarleyという小さな町のキャンプ場で泊まって休養日とした。ちょうど低気圧の接近で天気が崩れて来たときで、ナラボー平原横断の疲れをとるチャンスだった。しかし、休養日とは言うものの、洗濯や自転車の整備などやることがあって、一日中ダラダラしていたわけではない。一番良かったのは電源を取れたことで、わざわざ町のキャンプ場に泊まったのは、電源が取れたから。普段、ソーラーパネルで少しずつ充電しているが、日が短くなってきて充電量が減って消費量に追いつかなくなってきた。

そんな時、ちょうど無料キャンプ場に寄る機会があった。玄米ご飯を食べながら、スマホで日本のラジオを聴いていると、全然オーストラリアにいる気がしなくなる。もともと自分から人に話しかける方ではないので、英語が話せなくてもそれほど不便を感じることはなく、英語で細かいことを伝えたい時はスマホで翻訳すればいいだけ。

もういっそのこと、オーストラリアに住んでしまおうか。

今朝はいつもどおり5時起きて活動を始めた。
風は夜になっても弱くなることなく、一晩中吹き荒れた。時々テントを叩く雨音が耳栓をしていても聞こえた。

テントの外に出てみると風は強いものの、星が見えるほど天気が回復していた。予報では明日の昼頃から再び雨が降るようなので、それまでに少しでも距離を稼いでおきたい。一昨日は一番雨が強い時に自転車を走らせて、全身ずぶ濡れになり体が冷えて堪えたので、今回は雨が降る前にテントを設営して嵐をやり過ごしたい。ただ、一つ気になるのが、風を遮る木がたくさん生えているか。ぺんぺん草ゾーンがどこまでも続いたら、雨が降る前にテントを張れず、再びずぶ濡れになってしまうだろう。そうならないように、野生センサーの感度を最大限まで上げて、ねぐら探しをすることにしよう。

強風のなかの撤収は気を使う。

ここで忍法「骨抜きの術」を使う。テントの中に重しを入れておいて、フライシートを外さずにそのままポールを引き抜く。

ふぅ〜やれやれ。ここまで来たらもう大丈夫だろう。
今回は長期の海外遠征ということもあって、予備のポールを1本持ってきた。リペアパイプだけだと、折れ曲がった場所によっては、ポールをコンパクトに折り畳めなくなり非常に使い勝手が悪くなる。

日本から送って貰うにしても、いろいろ手続きが面倒なので、予備を一本持って来た。それなので、気分的に凄く楽。1回だけはミスOK!

キャンピングカーの人が起き出す前にキャンプ場を出発した。
ついうっかりして話しかけられると、いろいろと面倒。
忘れずにチェーンオイルだけは差しておいた。朝だと寒くてオイルが硬くなって差しにくかった。今度からできれば、暖かい昼ころやろう。オイルを塗るのではなしに、リンクの隙間にオイルを浸透させて、滑らかにチェーンが動くようにしないとイケない。

単に塗るだけだと、去年の二の舞になる。

いやあ、去年より成長したな!自分の成長を感じられるのはいつになっても嬉しい。

Varleyを出発したのは、ちょうど日が出てから。
今日も強い追い風が吹いている。

いったいどうしたんだ?サービスが良すぎてあとが怖くなる。

こういう時は、距離を稼げる時にしっかり走っておく。
ただし、調子に乗って追い風を追い越してはダメ。風の調子に自転車を合わせて走らせる。

いやあ〜すっごく気持ちいい〜。

ん?なんだあれは?

おお、トラックが崖から落ちる一歩手前で止まっているではないか!

なかなかやるわい。それにしても、このあとどうするんだろうね。朽ち果てるか、落ちるまで放っておくのかな?

途中の休憩場所のLake King。
なんと1km奥に入ったところにある。

それにしてもLake Kingか。どんな湖なんだろ?

分岐にあったトラクター博物館。

どうせそのまま雨ざらしで放置しているだけだろ!と思っていたら、なんと立派な東屋の下に展示されていた。

いちばんカッコいいと思ったのは、Big Foot。
すっごいパワーがありそう。

分岐を右に折れると、もろに向かい風になった。
頑張って漕いでお店にやって来ると、なんと日曜日で休みだった!おお、そうだった。ついうっかりして日曜日だったことを忘れていた。田舎のお店は、観光地でもない限りたいてい日曜休み。

店先にはゾンビのような人形が置かれていた。

ようわからん。

風が強くてそこら辺に座って休むわけにもいかず、近くの公衆トイレにやって来た。ちょうど風よけになっていい。

じっとしている時に風に吹かれたら、寒くて仕方がない。そんなんじゃ休みにならん。

壁にもたれ掛かって座りながらパンを食べていると、何かに見られている気配を感じた。

ん、この気配は?おお、カワイイ小鳥ちゃんじゃないか。

何回か放ってパンをやったあと、手渡しであげてみる。

最初は怖がって近寄って来なかったが。。。

食欲に負けて近づいてきた。そして、さっと咥えると距離をとって食べ始めた。

うむ、この感じだったら、3日で肩に留まらせるようにできるかもしれんな。

こいつに餌をやっていたら、他の鳥もやって来て賑やかになった。途中から自分が食べるより、鳥たちにあげる方が多くなってしまった。

それにしても、カワイイ奴だ!

休憩を終えて走り始めると、ちょっとだけ付いてきた。

休憩を終えると、再び南に向かって走り始めた。

今日の目的地はRavensthorpe。この町のスーパーは、日曜日は午後2時までの営業となっている。さすがに2時までは厳しい。

仕方がないので町のどこかで泊まって翌朝買い物をして先に進むことにした。

土置き場。風で飛ばないように屋根が付いている。

昨日、Varleyでも似たような施設を見たのだが、おそらくこれは牧場の土壌を改良するためのもの。痩せた土地で牧草を育てるために、栄養価のある土を撒いているような気がする。たぶん肥料のようなもの。

周囲が牧場しかないところに土置き場があるのは、他に理由が重い浮かばない。

追い風のときこそ、休み休み行け!

頑張って漕いだら、昨日の休養分を全て吐き出してしまう。小出しにするのが、おっさんになってから疲れないようにする秘訣。
気持ちは若くても、体は確実に老いている。気持ちも老いたら、あとは死ぬだけ。

視認性を良くするため、前のマットにオレンジ色のウエスを付けた。以前、Norsemanの手前で拾ったもの。綿100%で柔らかくてウエスにピッタリだった。勿体ないので、すぐに使わずに持っていた。

ORTLIEBのバッグは横に反射材が付いているものの、色が黒で非常に目立ちにくい。取り付け位置が低いし。向こうからサイクリストが来ても、本当に分かりにくい。自転車に乗っててもそうだから、自転車に関心のないドライバーだとかなり近づくまで気づかないだろう。

反射材が生きるのは夜間だけ。昼間はないよりマシな感じくらい。前後から見えにくいのは、ORTLIEBバッグの欠点。

そんなことを思いながら、ふとタイヤを目にすると驚くべきことに気が付いた。
先日、Coolgardieの公園でローテーションしたタイヤ。先日まで後ろに付けていた。中央部分の残り溝があとわずかになっている。このほかにタイヤの左サイドの方がよくすり減っていることに気が付いた。

タイヤの右サイド

タイヤの左サイド

1番目の写真が一番分かりやすい。
考えられる理由の一つは左カーブの方がRがキツくてより多く傾けないとイケないため。他には左側の荷物が重たい。あとはスポークの長さが左と右で違うので、その歪みが現れたとか。

なんだろう?一番可能性があるのは一番目の左カーブの方がRがキツイから。仮にオーストラリアが右側通行だったら、右側の方がよく減っていたかもしれない。

こんなところに出るんだな。去年の北海道もマラソンプラスを履いていたが、荷物が軽いためか見た目に現れることはなかった。帰国して実家に行ったとき、古タイヤをよく見てみよう。

その後も、風は弱まるどころか強くなってきた。
だいたいは追い風になるものの、時々横風になったりする。
横風になるとバランスを取るのが難しくなってフラフラしながら走って行った。

北斗の拳のザコキャラが乗ってそうなオートバイ。

おいおい、中指立ててるよ!

自転車を見ると、猛ダッシュで逃げる羊たち。
車の方がはるかに危険な物なのになぜなんだ?

今日も牧場地帯の中を走っていたのだが、ところどころ防風林がないところに出ると、強烈な風に吹かれてまっすぐ走らせるのが大変だった。

まだ横風だったから良かったものの、これが向かい風だったらどうなっていたことやら。

ちくしょう。まただ。また防風林が途切れている!

だからあれほど爺っちゃんが言っていただろうに。全部切るなよと。これだから牧場は嫌い。遮蔽物がなく風がバカみたいに強い。サイクリストへの嫌がらせかと思ってしまう。

風が強く吹いた方が羊が強くなって、良質な毛が取れるとか?
ほんまかいな。

おお寒い。休憩する場所はないか?

かなりの隙間がある柵の影で休憩する。

牧場入り口

屋敷ははるか遠くにある。朝の新聞取りに来るのも一苦労だな。これは。歩いたら1時間以上かかりそう。

地味に嬉しいアトラクション。

追い風で快調に走っているところだったのに、わざわざ止まって写真を撮った。向かい風だったら、絶対スルー。

今日、町の手前で久し振りに道路工事を見た。
オーストラリアは道が良いのに、全然道路工事の現場を見ないものだから、どうやって工事しているんだと思っていた。

夜にやっていたんじゃなかったんだ!

ようやくHwy1に出て、予定通りのルートに復帰した。
当初はNorsemanから南下してEsperanceまで出て西に向かってRavensthorpeまで来るつもりだった。

急にWave Rockを見たいとおっさんが言い出すものだから寄り道した。お陰で1週間くらい遅れた。

Ravensthorpeが分岐から3kmほど東にあるのが面倒臭い。
明日ここまで戻って来なければならない。無補給でも行けないことはなかったが、強い向かい風のなか進む気にはなれなかった。

Ravensthorpe名物サイロアート。

Kimbaで見たものよりだいぶ違うな。あれは良かった。

町に少し入ったところに水くみ場あり。
インフォメーションボードがある広場にある。

この標識は道路からは非常に見えづらい。知らないと通過してしまう。

どこにあるのかな?

見つけた!なんと標識の裏にあった。ほんと分かりにくい。

なになにお一人さま40Lまでだと。40L以上の方は役場に連絡くださいだって。

そんなに汲めるか!

町の中に入ると、多少風が弱まったものの、何にもない場所ではテントは張れない。

ここは町のRVパーク。たいていキャンピングカー専用でテントはダメ。キャンピングカーならどこでも泊まれるだろうに。

まあいい。こんなだだっ広い場所では、どうせテントは張れない。

いちおうスーパーを確認する。
時間は14時20分。ん?急げは間に合ったんじゃないのか?

まあいい。朝は7時からか。明日は開店を待つことにしよう。

西の方から怪しい雲が近づいているため、ねぐら探しを始めた。
こんなに風が強くては休むに休めない。

野生の勘を頼りにやって来た。おお、なんか良さそうな森があるな。

ずんずん突き進んで、民家から離れた森の中にテントを張った。
一段下がったところの森で強い風は上空を通過している。ここなら大丈夫。

この町は犬を飼うのが流行っているみたいで、犬の鳴き声があちこちで聞こえる。風が強いためか、嗅覚が効かずにおっさんの接近にも気づきやしないバカ犬どもめ。

さあて、明日は買い物して雨が降りそうになるまで走るとするか。Albanyまでおよそ300km。天気次第では寄り道するから5日くらいかな?

よし、寝るか。

走行データ
Varley〜Lake King〜Ravensthorpe
走行距離125km、走行時間6h20m、Av19.5km/h、Max47.2km/h
ねぐら 町外れの森の中
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険