こんにちは。からあげです。
毎日毎日自転車を漕ぎ続けて約2ヶ月。その間、休みをとったのはたったの1日だったことに今気づく。よくこれまでやって来れたな!昨日はパーツクリーナーの入手に手こずって、クタクタに疲れてしまった。
最近はアラームをセットして日の出前に出発するという過酷な日々場続いたので、体を壊すまえにのんびりモードに切り替えることにした。今日はアラームをセットせずに好きなだけ寝ることにした。それでも起きたのは7時の日の出ころ。早寝早起きの健康的な生活をしていると、明るくなると自然に目覚める。
日が当たってすっかり明るくなったテント内で朝食をとる。
さっきから近くのクレー射撃場から発砲音が聞こえて来て耳障りで仕方がない。もう少しゆっくりするはずだったが、飯を食べたらさっさと出発することにした。
自転車がちょうど朝日を遮ってくれていた。
最近では自転車カバーを付けるのが当たり前になった。
ツーリング先では自転車カバーをしない人が多いが、密かに自転車カバーを流行らすことを目論んでいる。カバーをするのは簡単だし、それほど嵩張らない。何かのクッション代わりにもなるし、持っておいても損しない。
カバーをするようになって自転車が傷みにくくなったような気がする。特にチェーンの油が落ちにくくなった。夜露でも毎日ずぶ濡れになっていると、次第に油が落ちてくる。ただし、色がシルバーで目立つのが欠点。
荷物をまとめて出発したのは、9時を過ぎてから。
ちゃっかりソーラーパネルで充電して、スマホのバッテリーをほぼ満タンにした。
今日の目的地は隣町のCoolgardieまで。程よい追い風が吹いていて距離は30kmほど。完全な楽勝モード。
追い風のあまりの楽さに感激する。
道路脇でダンボール箱をゲットした!
今日はCoolgardieの公園で自転車の整備を行う予定。
油汚れを防ぐためにダンボール箱を敷くのがいい。
なぜかオーストラリアではダンボール箱の入手が難しい。スーパーマーケットには持ち帰り用の箱は置いていない。すぐに処分されてしまうようす。ゴミ箱を漁っても、ダンボールが入っていることは少ない。
時々落ちているのを見かけるが、タイミング良くみかけたのは今日が初めて。
追い風を背中に受けて楽々Coolgardie手前までやって来た。途中、自転車を倒すという事故が発生したが、卵は無事だった。
丈夫な卵ケースに守られていた。
町の手前に分岐あり。ここでNorseman方面からのメイン国道と合流する。
町の入り口に到着!
Coolgardieという名前の響きが非常にいい。何度でも言いたくなる。大きなKalgoorlie-Boulderと違ってこじんまりとした町。サイクリストに優しい町と言える。
まずは忘れないうちにガソリンの補給。
あとでとか言っていると、すっかり忘れて戻る羽目になる。
オーストラリアはセルフ方式がほとんど。正規のガソリン携行缶でなくても給油できる。
ガソリンストーブにはレギュラーガソリンを入れる。
オクタン価が高くて燃えにくいハイオクを入れると、煤が出て真っ黒になる。身なりの劣化は回復するのが大変。
給油ノズルにはUnleaded(無鉛ガソリン)91と表示されている。たいていはオクタン価91と98の2種類。91が日本のレギュラーガソリンに相当する。
いやあ、失敗するのもブログのネタになっていい。帰国後、詳細な記事を作成してUPする予定。
ガソリンの次はスーパーマーケットのIGAを覗いてみる。
田舎町に多いIGA。品揃えと安さは店それぞれ。
目指すIGAは風格のあるレンガ造りの1Fにあった。
グーグルマップによると、日曜定休日とのことだったが、日曜の本日も営業をしていた。
明日6月3日の祝日Western Australia Dayも通常どおり営業をしてくれる。なあんだ。心配して損した!
Daleのコーヒー牛乳が安かったので買ってしまった。
あとはフライドポテトも買ってみた。このフライドポテトが旨くて感激した。スティックタイプのカラムーチョの塩味みたいな感じ。また明日買おう。
町のホテル。すでに廃業していて現在は何か会員制のクラブみたいになっている。
ここCoolgardieでもゴールドラッシュの面影を見ることができる。
町の郵便局。
すっごいオシャレ!
続いて博物館となっているインフォメーションセンターにやって来た。入館料は4ドル。
入り口に日本人らしき男性を見かけた。昨日はKalgoorlie-Boulderのスーパーマーケットでも二人組を見かけた。おそらく鉱山の技術者として働いている人だろう。こちらから話しかけても、身なりが汚く怪しい日本人に思えるので止めておいた。
金がたっぷり入った石の塊
昔のお風呂。小さな風呂桶にお湯をはって体を洗っていたようす。
自転車は変速機とブレーキはなし。
なんとドロップハンドルが付いている。
もうほとんど原型が出来上がっているな。
あと面白かったのは、穴を掘って採掘していた当時の救出物語。洪水で坑道の最下層が水没した時、奥で働いていた人はエアポケットに逃げ込んだ。その閉じ込められた人を救出しようと、勇敢なダイバー2名が投入されて捜索を開始した。作業は難航を極めたが、9日目に無事に閉じ込められた人を発見して無事救助出来たという話。
Coolgardieに残る英雄譚として後世に受け継がれている。
町の公園を覗くと、下がタイル敷の東屋があったので、ここで作業を行うことにした。さっきスーパーで買ったコーヒー牛乳を飲みつつ、フライドポテトを食べながらの作業。
面倒くさいが、まず始めにタイヤのローテーションを行う。
荷物満載だと後輪に非常に負荷が掛かるらしく、新品同様のタイヤでオーストラリアを4,000kmちょっと走っただけで残り溝が少なくなってしまった。
予定ではPerthに着いてから行う予定だったが、消耗が予想をはるかに越えていたので早めに行うことにした。
カバンを取り外し、自転車を倒立させてタイヤを外そうとしていると、どこからともなく少年2人がやって来た。荷物満載の自転車は珍しいらしく、次から次へと質問をしてきた。いきなり凄いスピードで聞かれても分からない私は何度も何度も聞いて少年たちの質問に答えいった。
やはりタイヤの付け外しは定期的にやらないと鈍ってしまう。
話しながらの作業なので余計に要領が悪くなった。向きが逆にならないように置いていたタイヤは少年にイジられてどちらか分からないようになってしまった!
前輪を組み終わってみると、反対向きに取り付けてしまっていた。なんてこったい!回転方向に指定のあるタイヤはこれだから困る。それでもチューブに傷を付けることなく無事にローテーションを終えることができた。
次はチェーン洗浄を行う。ミッシングリンクを取り外してチェーンを切り、ペットボトルで作ったストーブケースのフタを受け皿として洗浄を行った。受け皿にチェーンを入れて勢いよくパーツクリーナーを吹きかけ、ある程度溜まったところでユサユサと揺すって油汚れを落とす。
ダンボールがあると、チェーンを汚すことなく置けるのがいい。
キレイにやってもどうせ汚れてしまうので、簡単に2回洗浄を行った。キレイにやるより、こまめにやった方がいいように感じる。
ブレーキパッドを外してパーツクリーナーを吹きかけて洗浄し、キャリパー周りの拭き掃除を行った。
パッドの残量は前後とも見た目で1mm以上はある。まだまだヨシ。だいたい左右均等に摩耗していた。
パーツクリーナーを吹きかける時はダンボールを当てておくと周りが汚れなくていい。あとはゴミ箱に捨てるだけ。
パーツクリーナーの廃液は空きのペットボトルに入れて捨てておく。いやあ後処理が楽でいい。
ガソリンのように揮発するまで無駄な時間を過ごさなくていい。これからはパーツクリーナーだな。残りはこまめに使って油汚れをキレイにする。ついうっかりチェーンを触って手が汚れた時にもいい。
入れ替わり立ち代わりいろいろな少年たちが訪れた。
もっとも熱心だったのは、真ん中の白い服を着た少年。
あれこれ弄っては何これ?何これ?と聞いてきた。
他にも少年たちがやって来て、口々にどうしたの?どこか悪いの?手伝おうか?と言ってくれたのは非常に嬉しかった。
少年たちが乗っているのはBMXといって飛んだり回転したりと中国雑技団のようなトリックを行う種類の自転車。ここCoolgardieの少年たちに人気があるようす。近くにスケートボード場があるのも人気の理由なのかもしれない。
私も一時期(30歳過ぎて)BMXに乗っていたときがある。公園でプロ級のライダーの演技を見て感化された。やってみると凄く難しくて何一つ技を習得することは出来なかった。小回りがよく効くし、ハンドルが360度回転するのが良かった。よくもまあおっさんの癖に乗っていたなあと感心する。
公園で見かけたのは小学生だけだった。中学生以上はPerthの方で寮生活を送っているのかもしれない。
いやあ、君たちどうもありがとう!お陰で楽しく作業できたよ。
作業を行っていた東屋。日影の下で快適に過ごすことができた。
公園にあるトイレは近代的な電気じかけとなっていて、ボタンを押してドアを開けて中に入ると、トイレに話しかけられる。
やあ、元気にしているか?みたいに。しばらくするとBGMが流れて音消しをしてくれる。
手洗いはセンサーで手をかざすと石鹸や水、温風が出る仕組み。
なんとトイレットペーパーも自動で出る仕組みだった。
便座を開けて小をしていると、勝手にトイレットペーパーが出てきた。
おいおい、私は小をしているんだぞ!紙は要らねーよ。
なんだか便利なようで便利じゃないトイレだった。オーストラリアでは、電気じかけのトイレをたまに見かける。Adelaideで見たな。
タイヤローテーション、チェーンの洗浄、ブレーキパッドの点検、取り付けビスの確認をして、無事に予定していた作業を終えた。やはり自分で整備するのは楽しい。これでしばらくはタイヤの心配をする必要はない。
あとはPerthで26×1.75インチのマラソンプラスが手に入るのなら、1本予備で持つかどうか。ローテーションして大事に使っても、おそらくDarwinまで持てばいい方だろう。Darwinの町の規模は小さく、すでにマイナー化した26インチのマラソンプラスがあるかどうかは怪しい。ないと思っていた方がいいだろう。
ある時に買っておけば安心できるが、嵩張って持ち運びに大変。Darwinであるものを付ければいいじゃないかと思えてくる。確かにマラソンプラスはいいが、頼り過ぎるのも悪い。ここはマラソンプラスの良さを確認するためにも、他のタイヤを付けてもいいような気がする。
まあ、まだ時間があることだし、しばらく考えておくことにしよう。
町には飲料水を汲める場所があって大助かり。
Dump Pointのすぐ近くにあるが、表示はなし。
Wikicampsのコメント欄を見て知ることができた。単に蛇口が付いているだけで飲料水とは分からない。
すぐ近くのRVパーク。1台のキャンピングカーが停まっていた。
オーストラリアでは無料のRVパークを見かけるが、テントは禁止になっているところが多い。
なぜなんだ!
よく考えてみたら、トイレのないところもあり、そこら辺に糞尿を撒き散らされても困るので、トイレのない車中泊改造車も含めてキャンピングカー以外は禁止になっているのではないかと思えてきた。
うむ、その可能性が大。
まあ、自転車の場合はそこら辺でどこでも野宿できるので問題はないが。
水を汲んだあとねぐらを求めて町外れにやって来た。
相変わらず追い風が吹いているが、先に進む気は全くなし。静かで落ち着いたCoolgardieの町が気に入ってしまった。
雰囲気のあるThe Bluffという岩を見ることができた。
未舗装路を走って奥へ奥へと進む。
なんとCoolgardieにも採掘現場あり!ここはLindsay Pit。
規模はSuper Pitに比べると遥かに小さいが、それでもかなり大きい。日曜日のためか操業はしておらず。
未舗装路を走って小高い丘の下にいい感じの茂みを見つけた。
その茂みの影にテントを設営した。ここなら明日の朝遅くまで居ても暑くならずに落ち着ける。
さっきまで、日が沈んだというのに煩いオフロードのオートバイが走り回っていて鬱陶しかった。やっと静かになって落ち着ける。今度は近くで生物のバタバタという足音が聞こえる。ワラビーかそれとも人間か?
まあとっちでもいいか。よし、ブログ更新はこれでおしまい。ゆっくりしよう。
自転車整備(タイヤローテーション、チェーン洗浄、ブレーキパッド点検、取り付けビス点検)