こんにちは。からあげです。
昨晩ブログ更新して寝ていると、耳栓をしているのに車の音ではない物音が聞こえるので耳栓を外してみた。すると激しい雨と風が吹き荒れる嵐になっていた。しかし、おっさんのテントは壁と屋根に守られてノーダメージでやり過ごすことができた。偶然見つけた建物の軒下に救われた。
今朝はいつもどおり起きて日の出前の明るくなってきてから出発した。こちらのオーストラリアの季節は秋で、日照時間が短くなりつつあり、一日いっぱいペダルを漕ぎ続けても7時間が限界となっている。日の出は7時過ぎ、日没は5時半過ぎくらい。夏であれば長時間漕ぐことができるが、今度は暑くてまともに漕げなくなる。たまには1時間くらい昼寝をしたいところだが、今現在雨に追われている身なので、なかなかすることができない。
大雨を降らせた雨雲は過ぎ去り、天気が急速に回復してきた。
うれしいことに若干の追い風となっている。夕方から天気が崩れてくるので、追い風のうちにできるだけ距離を稼いでおきたい。
早朝から大型車の通行が多い。
今日は追い風なので、音がしてからミラーを確認すればよく、非常に楽。追い風だとこまめにミラーを確認しておかないと、音がした時はすぐ近くまで迫っていて避けきれない。車に轢かれたら間違いなくバラバラとなり即あの世行き。一思いに殺してくれるだけ慈悲深い。
途中で前方の空が怪しくなってきたので、カッパを着て走行していると、しばらくして雨が降り始めた。
先日、2日連続ずぶ濡れになってから用心深くなった。最近の雨はパラパラ降って終わりではなく、大雨に発展することが多いので気を抜けない。
追い風に押されて快調に走っていると、Over Sizeと表示された前方警戒の車に抜かれた。しばらくすると、後方から轟音が迫ってきた。いつものデカイ奴だなと思ってミラーを見ると、横の出っ張りが異常に大きいトラックだった。
私はすぐさま大きく脇に避けて自転車を停めて見送った。いやあ、危ない。出っ張りに直撃されたらイチコロだ。
何事もなく過ぎ去ってゆく大型車。
オーストラリアの大型車にはLong Vehecle、Road Train、Over Sizeの3種類あって、今回のOver Sizeが幅と高さがあるもので、大きさによって前方警戒と後方警戒の車が付く。今回は前後に警戒車が付いた最大級のものだった。Long VehecleとRoad Trainの違いについては今のところよく分からない。
快調な時ほど、定期的に休みをとって体を休める。
調子に乗って漕ぎ続けると、いつの間にか疲労が蓄積していて、風向きが変わったら一気にバテてしまう。
電車の車輪が転がるレストエリア
すぐ横の線路を貨物列車が走る。踏切の前に必ず鳴らす警笛の音が好き。なんとなく切ない気分になってくる。
Black&Goldのお菓子を食べる。これ1箱90セントだった。
オーストラリアのお菓子は非常に高くてアメやチョコレートが一袋4,5ドルするのは当たりまえ。高くて買う気が起きず、健康的になっていい。
すっかり天気が回復して青空が覗くようになったころ、補給のためにPort Pirieに寄る。国道から少し走らねばならない。
オーストラリアの町は船が着けられる場所に作られていることがほとんどで、町の名前にPortが付くことが非常に多い。大都市は必ず良好な湾の奥にある。オーストラリアは船とともに発展してきた国と言える。
内陸部のAlice SpringsやCanberraは極めて特殊な例。人工的過ぎて味気ないとオーストラリア人にも不評なCanberraを訪れてみたい気もする。Sydneyから帰国することになったら、是非とも寄ってみたい。
カラフルなミキサー車
Port Pirieはこじんまりとした港町だが、高校やスーパーマーケットや病院までもあり、かなりの賑わいを見せている。道路沿いに面白そうなバイクショップ(自転車屋)も見つけた。
追い風のうちに距離を稼ぐためにも、たまには外食でもしようかな。そんなことを思ってHugry Jacksに寄ってみた。
しかし、店内に充電用のコンセントはなし!いやあ客のニーズを分かっていない。すぐさま回れ右をして店を出た。
スーパーで買い物をしたあと、図書館前の公園で昼食にした。
となりの学校の校庭ではフットボールをする学生の姿が見られた。オーストラリアでは本当にフットボールの人気が凄い。
天気のいい日は、充電と物干し、食事と休憩が一度にできるのがいい。
久しぶりにトマトの缶詰のラーメンを作った。ほとんど日本といる時と変わらない食費内容。
かと言ってわざわざパスタなどを食べる気もしない。なんだかよく分からんが、オーストラリア人はとにかくBBQ好き。
図書館のすぐ隣には駅のホームが残されていた。
現在は廃線となっているようす。ひょっとしたら、イベントの時だけレトロな電車が走るかもしれない。
この屋根付きのホームを見たら、夕方まで図書館で寛いでここで野宿するのもいいかもしれないと思ってしまった。いかんいかん。まだおっさんは完全燃焼していない。
ちょっと港を覗いてみると、石炭を積載していると思われる大型船が着岸していた。高い煙突の周辺に工場が見える。
手前の方には町のシンボルと言える大型のサイロがいくつも並んでいた。この岸壁で穀物を陸揚げする。
おそらく牛の飼料となるとうもろこしなどが運ばれてくるのだろう。
野宿の誘惑を振り切り町の外に向かって走り出す。
向こうの方に最近では珍しい山が見える。
道路と並行するように送水管が設置されていた。
山の方から町の方へ送っているのだろう。
真っ直ぐな道が続く。町を出ると向かい風に変わったが、昼飯を食べて元気一杯になったおっさんは風を切って走る。
今日の午後は力が漲り別人のようだった。いつものラーメンを食べただけなのに。
それにしても、Uluru(Ayers Rock)行きの車が多い。ピカピカのセダンは間違いなくレンタカー。小奇麗な四駆も多分そう。Adelaideから車を飛ばして行くのだろう。観光バスは意外に少なめで、キャンピングカーの数も多かった。ひょっとしたら駐車場待ちの渋滞が起きているかもしれない。ぐるっと回って着いた時、人の多さに落胆しないように心の準備をしておこう。
多分、今のウルルに私の求めるものはない。
オーストラリアの標識はわかりやすくていい。
本当にこの通りとなっている。
たまにはレストエリアで野宿もいいかなと思って覗いて見たところ、さっぱりし過ぎていてテントを張るには不向きだった。自転車でのキャンプの場合、東屋よりも遮蔽物の方が重要。周囲は金網が張られていて、好きなところにテントを張れない。
レストエリアはドライバーたちの休息場所でもあるため、夜間の車の出入りも予想される。好き好んで泊まる場所ではない。そう悟った私は別のねぐらを求めて走った。
レスとエリアの奥へと続く道を走る。
未舗装路で近所の人しか走らなそうな道。
いい感じの灌木が生えているな。
明け方から雨が降るようなので、木に囲まれて風が吹きにくい場所にテントを張った。食料に余裕があるので、ゆっくりしてもいい。水はクッカーを外に置いておくか、フライシートの雨水を貯めればすぐに一日分くらい集まりそう。
ただ、国道から近いこともあって、車の音が非常に煩い。昨日のRed Hillsでも夜中交通が途絶えることなく、一晩中大型車が行き交っていた。
さすがに向かい風の中、ハイペースで走ったのでお腹が空いた。
早めに夕食を作って食べた。夕食もラーメン。
自転車には愛情を注ぎたい。常々思っていることだが、オーストラリアでは雨ざらしにしていた。自転車カバーを持っているというのに、掛けるのが面倒臭いという理由で自分だけは雨に濡れないテントの中で過ごしていた。
持っているなら使えばいい。なぜ、これまで雨ざらしにし続けてきたんだろう。悪かったディストラ君。最近チェーンに注油ばかりしているような気がして、どうしたら頻繁に差さないでいいか考えていた。駆動系周りだけカバーできればなあと。始めから自転車カバーを使えば良かった。
なんで今まで気が付かなかったのだろう?
ねぐら 道路脇