こんにちは。からあげです。
最近本当に雨が多くて嫌になる。いくら涼しいからいいとはいえ、秋の雨は冷たく体が冷える。昨日、ずぶ濡れになって寒い思いをしたので、今日こそは濡れる前にカッパを着てやるぞと意気込んでいたのに、結果はまたもやずぶ濡れになる。
雨は嵐を伴うことが多くて、雨に濡れるは風にもみくちゃにされるはで散々な目に遭う。
昨晩泊まったねぐらは最高だった。上空からジェットエンジンのような轟音が聞こえてきたが、この周辺だけは穏やかでなんともなかった。テントで快適に泊まるためには、風をどう防ぐかが最大の鍵となる。雨はフライシートが防いでくれるので気を遣う必要はなし。
雨が止んでいるすきにテントを撤収して出発した。最近はいつも空模様を気にしながらの行動で、非常に忙しない。
町の公園にはピンク色の鳩のような鳥がたくさんいた。
風で落ちた木の実をせっせと食べていた。
Yankalilla Area School
オーストラリアの田舎ではスクールバスをよく見かける。
生徒たちはかなりの遠方から通学してきているようす。昨日の夕方学校前を通ると、子供を待つ親の車が道路脇に長い列を作って駐車されていた。
公園にも親に車で連れてきて貰って遊んでいることがほとんど。子供自ら自転車に乗って来ることはなし。郊外の時速100kmで走る車が行き交う道を子供が自転車で走るのは危険過ぎる。自転車を見かけるのは大きな町くらいで、田舎町では見かけることはほとんどなし。
停めてあったスクールバス。
動くから出入り口に駐車しないでくれよな。というような張り紙がある。
町外れの教会。
この付近まで来ると体が温まり、カッパの上着だと暑くなってきたので、薄手のウインドブレーカーに着替えた。空模様を見ると、まだ天気が持ちそうな気がした。
町を出るといきなり長い上り坂始まった。
ギヤを落としてゆっくり上っていると、ポツポツと雨が降り出した。そのうち止んでくれると思っていたが、無情にも雨は降り続き大雨になってきた。
町を出ると牧場地帯が始まり、道路の両脇には柵がしてあって逃げ場はなし。いくら行っても雨宿りできそうな場所はなく、自転車を停めてカッパを着るような場所もない。
自転車にとってガードレールは邪魔。道路脇のスペースが狭くなるし、車が突っ込んできても逃げ場はなし。
行けども行けども休める場所はなく、2日連続でずぶ濡れになってしまった。
Mypongaの町に着く頃になってようやく雨が止んでくれた。
雨が止んでから軒下で雨宿りしても意味はなし。
寒くなって来たので、濡れたウィンドブレーカーの上からカッパを着た。おや、なんだか順序がおかしい気がするな。
Mypongaからカッパを着て走ると、雨は降り止んだ。
ようやく峠を越えて海岸まで下りてきた。
海岸近くに集落が見える。それにしても寒い。先を急ごう。
Aldinga Beachまでやって来ると、なんとマクドナルドがあった。一昨年アメリカでマクドで食べて、日本と全く同じ味でビックリしたことを思い出す。どこで食べても同じなら、わざわざ海外で食べる意味はなし。
こうした店が現れて、ようやくAdelaideが近づいてきたことを実感した。
濡れた体を温めにやって来たのは図書館。
館内は暖房が弱めで少し寒いくらいだった。単に省エネだけでなく、図書館司書が極度の肥満体だったのも関係があるように思える。
生活感丸出しの自転車。
濡れた衣類を自転車に掛けて干しておく。
一応ワイヤーロックはしてあるが、生活感を前面に出した方が盗難防止効果が高いように思える。
館内を覗くとビックリ。なんと最新のPCコーナーがあるではないか!Adelaideで行う予定だった画像と動画のデータのバックアップを行うことにした。
作業風景。
バックアップ先は外付けHDD。万全を期して振動に強いSSDにしようかと思ったのだが、まだかなり高いのでHDDで我慢した。
今回のオーストラリアでのバックアップは大成功だった。去年と一昨年はバックアップなしだったので、SDカードをなくさないように常に気を遣っていた。今回、SDカードがいっぱいになったら、不要な荷物と一緒に日本へ送ることにする。万が一紛失してもバックアップデータがあるから大丈夫。
SDカードのデータを読み込む際は、USBコードで接続するより、カードリーダーで読み取った方が圧倒的に速い。
Goproの動画をコピーしているところ。
作業中に消防設備のテストがあり、館内にいる人間全員外に出された。正直、少しイラッとした。
図書館の隣には郊外型の広大なショッピングセンターがあった。
図書館に自転車を置いたまま歩いてやって来た。図書館から通路が繋がっていた。
スーパーで買った食料。
アメリカでもそうだったが、オーストラリアのスーパーは非常に寒い。冷凍食品コーナーをキンキンに冷やしており、その冷気が全体に行き渡り店内全体が寒い。
野宿者は体を温められる場所が限られるので過剰な冷房は辛い。肥満体が多いのもあるかもしれない。アメリカ同様オーストラリアも肥満体が多い。車ばかり乗ってほとんど歩かず、ジャンクフードばかり食べる怠惰な生活習慣のせい。
自転車に乗ろうぜ!
本当は電子レンジで温めて食べたいのだが、たいていスーパーには電子レンジは置いてない。仕方ないので冷たいまま食べた。
カレーの具をパンで包んだカレーパンのような食べ物だった。
図書館でもう少しくつろぎたかったが、肌寒くて落ち着かないので、先に進むことにした。西の空からはどす黒い雨雲が近づいてきていた。
久しぶりに自転車レーンが現れた。
自転車レーンだと、後方から来る車にそれほど気を使う必要がないため、かなり楽。いや、すっごく楽。日本にも道路の1番端ではない路駐の車に邪魔されない自転車レーンが欲しい。
自転車レーンがあると、町中の移動がすっごく楽になる。
雨雲がやって来る前にねぐらを見つけようと海岸にやって来たのだが、遮蔽物がなく野宿は厳しかった。
一時は海岸付近の建物の影でテントを張って泊まろうかと考えたが、暗くなるのを待つのが嫌だったので、海岸沿いを走ってゆくとサイクリングロードを見つけた。
しかし、すぐ隣には住宅街が続いており野宿適地はなかった。
海岸付近が急な崖になって近寄れなくなってしまった。
その後もサイクリングロードを走っていると、川の向こう側に低い灌木が生えている場所を見つけた。
あそこなら見つかるだろうと、行ってみることにした。行く途中でカヌーの講習をやっていたのでカメラに収めると、インストラクターがすっ飛んできて、撮った画像を見せてくれないかと言われた。遠目で撮っただけなのに、消してくれとは参った。確かに承諾なしで撮ったのは悪かったので、すぐさま削除した。あとで気づいたのだが、講習を受けていたのは多感な年頃の女学生たちだった。体のラインが分かるウエットスーツ姿をホームレス風のおっさんに無断で撮られたのが嫌だったのだろう。彼女たちの感覚からすると、ウエットスーツは水着に準ずる扱いなのだろう。おっさんは反省した。今後ウエットスーツ姿の女性は撮らない。
そうえいば、アメリカで図書館の入り口を撮った際、入り口に座っていたホームレスが急に怒り出したのには辟易した。お前を撮ったんではなく、図書館を撮っただけだと言っても納得しない。結局その画像は削除した。
これまで写真をたくさん撮ってきたが、消してくれと言われたのはこれが2回目だった。多いのか少ないのか。多分、毎日写真を撮っている割にはかなり少ないとは思う。
やっぱりこういうこともあるから、こまめにバックアップはとっておいた方がいい。海外で余計なトラブルを起こしたくはない。気持ちよく遊んで帰りたい。
写真撮影の件でテンションが余計に下がってしまい、ペダルを漕ぐ気力が急速に失われてしまった。
前方に雨雲が迫っているというのに、野宿場所が見つからない。いったいどうしたらいいんだ!
そんな時、道路脇の公園に大きな東屋を発見した。
風向きの方向に口が開いているが、2方向壁があるので居住性が高い。
公園内では子供が遊んでいるので、しばらくベンチに座って待つことにした。そのうちとうとう雨が降り出して、土砂降りの大雨になった。だがしかし、子どもたちは濡れたまま歓声を上げて遊んでいる。そのうち車がクラクションを鳴らすと、子どもたちは一斉に車の方へ引き上げて行った。
いいよな逃げられる場所がある人間は。
雨が降り出すと、風が急に強まり座って待つのも辛くなってきた。子供が引き上げたのを期にさっさとテントを張ってしまうことにした。もうこんな時間にやって来る人間はいないだろう。
雨は30分ほど降ってから止んでくれたが、まだ夜雨が降る可能性がある。天気予報では明日も今日みたいに雨が降るということなので、全然安心していられない。
Adelaideまで約30kmで2時間ほどで行ける距離なので、明日は早起きして市内観光をする。チェーン交換をやらねばならないが、雨が降ったり止んだりではやる気が起きない。Kangaroo Islandで全然ゆっくり出来なかった分、Adelaideでゆっくりしようと思うが、当然野宿なのでどうなるかは未定。いい感じの場所があれば、ゆっくりするかもしれないし、場所がなければ用事を済ませたらさっさと出発するかもしれない。
いったいどうなることやら。
ねぐら 公園東屋