こんにちは。からあげです。
昨晩泊まった野宿場所は悪くはなかったのだが、微妙に横に傾いた場所にテントを張ってしまったため、非常に寝心地が悪かった。
寝ているうちに体がずれて夜中に何度も目が覚めてしまった。探せば平らな場所はあったのだが、探す手間を惜しんでしまったばっかりに寝不足になった。
今朝は5時半起きして7時に出発した。
ちょうどいい具合に薄曇りの天気でしかも追い風となっていた。
風に押されながら快調に進む。
昔の井戸の跡
Australiaは自然の水場が少なく、人工の水場もそう多くはない。予め場所を把握して走らないとすぐに水不足に陥ってしまう。
しかし、Wikicampsというスマホアプリがあれば大丈夫。オフラインでも使用可のスグレモノで、的確に水場の位置が分かる。
調子が良い時ほど、休みはキッチリとる。
まだ日差しは柔らかで非常に涼しい。
10時過ぎにはRobeに到着する。
町はイースターの休日でたいへんな賑わいを見せていた。
スーパーが開いていたので、少しだけ食料を買い足した。本日の目的地Kingston SEにはスーパーがあるが、イースターの休日で営業しているかは不明。昨日、Millicentの町のスーパーが2軒とも閉まっていたことを思うと楽観視できない。
マリンリゾートの雰囲気が漂うRobe
遊歩道をゆく。
この時すでに風がかなり強くなっていた。町に入るといつの間にか風向きが変わっていた。
岬の先端にあるオベリスク。立ち入りは禁止。
リアルな標識が笑える。
離れて見ると、端が断崖絶壁となっている。近寄ったら危険。
おや、London Bridgeかな?いや、違うな。
Robeを出ると、強い向かい風に変わっていて、一気にスピードが落ちてしまった。ペダルが重たくて全然進まない。Robeでゆっくりし過ぎてしまった。次のKingston SEに着く頃には夕方になってしまうかもしれない。
到着が遅れるとスーパーが閉まってしまうかもしれず、あんまりゆっくりと漕いではいられない。手持ちの食料に余裕があるが、いつ何時深刻なメカトラブルに見舞われるかもしれず、食料は多めに持っておきたい。
それにしても、向かい風の中を漕ぐのは疲れた。
午後からは気温が上がり、風に吹かれているのに汗が滲んでくる。あまりに疲れて何度も休みながら漕いで行った。
3時半ころ、ようやくKingston SEに到着!
とりあえず水は後回しにして、スーパーに直行しよう。
店は4時の閉店で20分前の入店となった。本当に危ないところだった!
店に入る前にガタイのいいおっさんに話しかけられる。腕が丸たん棒みたいに太くて訛りが強い。ペダルを蹴りながら、ファックとかなんとか言うものだから、私はてっきり絡まれたのだと思ってしまった。相手の話をよく聞いてみると、食べ物や水は大丈夫かと言ってくれていたのだった。
おい、テメー、大丈夫かよ?よくこんな自転車で走るなんてクレイジーなことしやがるよな。食べ物はあるか?水はあるか?ええ、ないならくれてやるぜ!たぶんこんな感じだった。
いやあ、私の単なる勘違いで本当に良かった良かった。
本日2缶目のジュースとミートパイを食べる。
お菓子では腹は膨れない。
平らげるとようやくひと心地つくことができた。
公園の水道で水くみ。
多分雨水で処理はされていない水。
太陽光を利用した天然の殺菌システム。
天気の良い日にこうして一日付けておけば、雑菌は紫外線により死滅するだろう。いちおう出処不明の水はフィルターに通して飲むようにしているが、暑くて水を大量に消費した時はそのまま飲むこともある。
今のところ体調不良はなし。
海岸の防風林の影で野宿しようと思って海岸まで来てみたが、きれいさっぱりしていて疎らな防風林があるのみ。しかもイースターの休日を楽しむ人々が海岸に繰り出していて、とてもではないがテントを張れる雰囲気ではない。
仕方ないので、町の外に出てからどこか適当な場所で野宿することにした。その前にKingston SE名物のThe Big Lobsterに寄ってゆく。どうやらここはロブスターで有名なところらしい。
本当にデカイ。自転車の大きさと比べるとよく分かる。
強い向かい風が吹くなか、町の外に向かって走り出した。
すでに疲労困憊していて、そう長くは漕げそうにない。
すでに時間は5時を過ぎて日没が迫っている。
町を出て2,3kmほど行ったところ、道路脇の木の影でテントを張った。どこもきれいさっぱり手入れされていて野宿をやすやすとはさせてくれなかった。もう完全に集中力が切れていたので、やむなく道路脇で泊まることにした。
テントを張ってから分かったことだが、次の水場は60km以上も先だった。仕方ないので明日町に引き返して水を汲んで進むことにする。ああ〜やっちまった!という後悔が強い。
暗くなるのを待って海岸の隅の方でテントを張れば良かった。やっぱり補給ポイントの確認だけはしっかりしないとイケないな。
そんな反省をした一日だった。
ねぐら 道路脇