こんにちは。からあげです。
いやあ、自転車弄りが楽しくて楽しくて仕方がない。おっさんは水を吸うスポンジのように、日々自転車のことを吸収し続けている。去年の今頃は、ここまで夢中になるとは思いもしなかった!
健康、財布と地球に優しい自転車は、21世紀の乗り物と言えるだろう。早く自転車の高速道路が出来て欲しい。
ということで自転車関連はまだまだ続く。
今日はクランクとチェーンリング着脱の話。
毎回しつこく紹介する自転車。サーリーのディスクトラッカー。タフなフレームにディスクブレーキ仕様で、安心して海外ツーリングに出かけることができる。
暇を持て余しているおっさんは、毎日用もないのにあちこちを弄っていて、自転車が体の一部になりつつある。今回のオーストラリア自転車ツーリングは、初の飛行機輪行となるため、今から緊張しているのだが、輪行する際は持ち運びやすいように自転車を分解して箱に詰めるなどの作業が必要となる。
簡単にラップを巻くだけというツワモノもいるようだが、それは長年の経験と蓄積されたノウハウを活かしているから大丈夫なだけであって、初心者が同じことをするとたいていいい結果にはならないだろう。今回は万全を期すためにダンボール箱に箱詰めして空港まで発送することにした。
ここで問題がある。自宅から空港へ送る時はいい。時間が十分あって対応できる。問題はオーストラリアから帰国する際だ。限られた時間で箱詰めしてチェックインする必要がある。その時、ペダルが外れなかったらどうする?
できれば空港近くのホステルにでも泊まって、ホステルで箱詰めして空港までタクシーで向かいたいのだが、予算や状況によっては空港まで自走を迫られることもあるだろう。出発直前にペダルが外れなくて大慌てすることになったら大変だ!
通常、ペダルを着脱する際は、ペダルレンチという専用工具を用いるのだが、確かに専用工具だけあって、固く締まったペダルでも簡単に外すことができる。以前、OJC4の固く締まったペダルを普通のスパナで外そうとしたら、無理をしすぎてスパナを壊してしまった!
そこで最後の手段として専用のペダルレンチを使ってみたら、あっけなく緩めることができたのだった。やっぱり専用工具は凄い!
問題は携帯する場合。
こんな馬鹿でかいレンチを持ち歩く訳にはいかず、六角レンチ(6mm)で外すことになるのだが、固く締まってしまうと剛性が低い六角レンチでは捻れて力が逃げてしまい外れないことがある。
そんな時は、クランクごと外してしまえばいい!
全てのクランクが簡単に外れるわけではないが、私の自転車は、シマノ ALIVIO(FC-M4050)というクランクで、ホローテックⅡ(HOLLOWTECHⅡ)の技術を一部取り入れた2ピースクランク(2-piece crank)という着脱がしやすいクランクとなっている。パッと見似ているように見えるが、クランクアームが中空構造かただの肉抜きかの決定的な違いがある。もちろん廉価版のALIVIOは肉抜き。
これが2ピースクランク。
クランクの着脱だけであれば、六角レンチ5mmと小さな専用工具だけで簡単に取り外せる。
ペダルが取り外せない時のほか、チェーンが外れてクランクの隙間に噛み込んだ時などにも、クランクを外して対処できるようになる。
シマノ クランク取付工具 TL-FC16
シマノ クランク取付工具 TL-FC16
これがホローテックⅡのクランクを着脱する時に使用する工具で、2ピースクランクでも同じものを使用する。
小さなプラスティック製でとても軽い。
真上から見たようす
TL-FC16とハッキリ表示されている。
裏側のようす
締め付け方向とトルクが表示されている。
重さはなんと9g。とりあえず、お守りがわりに持っておこうという気になる。
2ピースクランクの取り外し
取り外し前にいちおう外観のチェックをしておく。バラしたはいいが、元通りに組み立てられなくなったら大変だ。過去に何度かそういう失態をやらかしてデジカメ画像を見直したことがある。
今回、クランクに付いているチェーンリングも外してみる。
まずはクランクの取り外しから。
一番大きいチェーンリング(アウター)固定用のビスは六角レンチの5mmを使用。
こちら側がチェーンリングの付いていない方。こちら側からクランクアームを外す。
これがクランクが抜けないようにするためのプラスチック製中空ボルト。
専用工具(TL-FC16)を用いる。なければないで、プライヤーか何かを突っ込んだら回せそうだが、強度の弱いプラスチック製なので、専用工具はあった方がいい。
このプラボルトは生意気に、あらかじめ脱落防止用のピンを上げておかないと、緩まないようになっている。万が一取り付けボルトが2本緩んでも、簡単に外れないように二重の安全構造となっている。
クランクの切り口の溝にハマっている薄くて黒い板がそう。
角度を変えてもう一枚。
これが脱落防止用の薄い板。
クランクはM6×19mmのボルト2本で固定されている。
着脱には6角レンチの5mmを使用する。
この2本のボルトを緩めて脱落防止用のプレートをマイナスドライバーなどで跳ね上げておいてから、専用工具(TL-FC16)でプラスチックボルトを緩めるのだが、間違って完全に外してしまった。
これが脱落防止用の板。
爪がクランクのプラボルトの溝に引っかかって、緩まないようになっている。
下の方からBB付近のようすを撮影する。
OJC4のポンコツロード用コンポ(クラリス)に付いているBBと比べると、剛性がかなり上がって効率よく力を伝達できるようになった。(気がする。)
重要な点は、着脱しやすいということ。
クランク固定用のボルトを2本抜いたところ。
本来緩めるだけでいいのだが、勢い余って抜いてしまった。
角度を変えてもう一枚。
隙間から出てきた脱落防止の板を見てようやく思い出した。
プラスチックボルトに専用工具(TL-FC16)を取り付けたところ。
どちらもプラスティック製なので、取り扱いは優しく行う。
工具を押し込みながら、左に回すと簡単に外れる。
もともと、クランクが抜けないようにしているだけの押さえなので、強いトルクで締め付けてあるわけではない。その証拠にプラスティック製。
プラスチックボルトを抜いたところ。
全く力は要らず。
あとはクランクを手前に引くだけ。フレームを押さえながら引っ張ると、簡単に外れてくれた。
クランクを抜いたクランクシャフト。
シャフト表面には溝が掘られていて、クランク内側の溝と噛み合うようになっている。
こちらがクランク内側の溝。
固定用ボルトを締め込むことで、ガッチリとシャフトに固定される。
角度を変えてもう一枚。
クランクシャフトは中空。
チェーンをインナーから脱線させて、BB外側に掛けておいてから、クランクシャフトの末端を手で何度がどついてクランクアームを引き出す。できればプラスチックハンマーがあった方がいい。
新品同様の自転車のため、非常に簡単に取り外すことができた。
クランクシャフトを叩き出したところ。
BBと面一まで押し込んだ。
クランクをコジないようにゆっくりと手前に引き出す。
クランク抜き出し中。そーっと。
そしてようやくクランクの取り外しをすることができた。
今回は実戦形式でペダルを取り外さずに行った。本来はやりやすいように、ペダルを外してから行う。写真を見ると分かるように、クランクアームは肉抜きされている。
クランクシャフトの溝。
おっさんはしつこい。何度も繰り返し説明する。
実は読者に説明するフリをして、おっさんに説明しているのだ!
ブログ全てがおっさんのため。
こちらがクランクアームの溝。
位置合わせのための切り欠きが付いている。
チェーンリングをじっくりと観察する。
アウターとミドルだけなら、クランクを外さずにできそうな感じがする。いや、丁寧な作業をするには、クランクを外した方がいいだろう。
取り外したクランク。
ホローテックⅡもどきの2ピースクランクは本当に着脱が楽。OJC4は8mmの六角レンチを使う必要があって、おそらく剛性のない携帯用の六角レンチでは取り外しは難しい。
OJC4でツーリング中にクランクから異音が出始めたので、緩んでいないか増し締めしてみたが、全くビクともしなかった。着脱にはソケットレンチの先に六角レンチが付いたヘキサゴンソケットが必要。
クランクを取り外したディスクトラッカー。
チェーンはBB外側の出っ張りに引っ掛けてある。
あとBBを取り外すには、シルバーの押さえリングを取り外して取り出すだけでいい。
オーストラリアでBBが悪くなった時は自転車屋さんに駆け込むので、BB抜き出し工具は携帯しない予定。走行距離が1万キロを越えたら、1回どこかで交換するかもしれない。BBとおっさんの気分しだい。
あれもこれも持つようになると、いずれはスペアの自転車が必要になりかねない。適度なところで妥協しておく。
オーストラリアへはツーリングに行くのであって、探検しに行くわけではない!あれ?自分で言っていて訳が分からなくなってきた。
ということで、今回も一般読者には全く興味のない内容だった。まるでPCTのまとめ記事を書いてる時のように思えてきた。暖簾に腕押し、糠に釘、コタツにみかん。いや、いいんだ。これで。ブロガーはいつでも孤独な存在だ。次回は作業の続きのチェーンリングの取り外しに付いて。
それではごきげんよう。
おわり
コメント
帰国の際の段ボール箱は、現地の自転車屋さんから調達予定ですか?
はいそうです。
ダンボール箱がなければ、クッション材を付けてラップでぐるぐる巻きですね。