こんにちは。からあげです。
昨日、鉱山都市Mout Isaを出発して、Cairnsまでの残りの距離は1,200km弱となった。頑張って走れば、二週間あれば辿り着くことができる。
帰国便は10月下旬で、まだ一月以上の時間がある。
もう頑張らない。
ハイウェイをただ走るだけの自転車旅は全く味気ない。そろそろ自分の旅をしてみてはどうか?そう自分の心の中の声が語り掛けてきた。これまで自分にムチを打って頑張って走り続けた結果、非常にツマラナイ旅になってしまった。毎日ただひたすらに走り、ときどき町やロードハウスで飲み食いしたり、買い物をしたりするだけ。観光地には脇目も振らず、向かい風に耐えながらハイウェイをただ走る。こんな旅に何の楽しさがあるというのだ?あるわけがない!
このままのペースで走れば、帰国を二週間くらい早めることができるが、予定を変更することなく10月下旬の便で帰ることにした。東海岸でのんびりしてもいいし、寄り道して時間を潰してもいい。帰国後はやることがたくさんあるが、時間を掛けさえすればいい仕事ができるわけではなし。これまで頑張り続けて来た自分に優しくしてやりたい。
今後はまず東海岸のTownsvilleを目指す。一日60〜80kmくらいのゆっくりしたペースで走り、気に入ったところがあれば、そこでゆっくりしたい。
東海岸に出たら、あとは気の赴くままにのんびり寄り道しながらCairnsを目指すだけ。
東海岸の青い海を見たら、いったい何を思うのだろうか?Mount Isaを過ぎて交通量が一気に増えて、アウトバック感が消え失せてしまった。寂しい反面、もう補給で苦しむことはないと安堵の気持ちがある。
今はただ自分のペースを保って旅を続けるのみ。
今日は4時起床、5時半すぎの出発。30分ほどの夜間走行となった。
出発時から向かい風が吹く。なんてこったい!
次第に空が明るくなってくる。
明るくなってくるとロードトレインが増えてきてヒヤヒヤする。
アップダウンがあって見通しが悪い箇所がある。
爆音が背後から聞こえてくると、一気に緊張が走る。
オーストラリアでは珍しい落石注意の標識
途中のトラック専用レストエリアで一休み。
ちきちょー、朝からなんて暑さだ。
なかなか気持ちいい道。これで交通量が少なければいいのだが。
自転車注意の標識あり。
前方のレストエリアにコーヒー無料の表示あり!
Fountain Springs RAに到着!コーヒーはどこだ?
ここはトイレか。
おお、こっちが怪しいぞ!
それにしても人気がない。
無料のコーヒーショップは営業している形跡は全くなし。
こんなことだろうと思っていたよ!
心配性のおっさんはトイレで水を汲むことにした。
この手洗いの水はたぶんウォータータンクのもの。飲用不適とあるが、フィルターを通せば飲めないことはないだろう。
1.5Lの水を汲んで、急に強気になるおっさん。
これでキャンピングカーから水をもらわなくて済む。というより、キャンピングカーはいないけど?こういう時に限ってやってこない。いると思えば、食べ物を見せびらかすだけで、一向にくれる気配はなし。ダメだこりゃ!(いかりや長介風)
まあ、これは私本人に問題であって、オーストラリア人がケチなわけではなし。
邪魔なポール。お前たちはどうして自転車の邪魔ばかりするのだ?なあ、教えてくれ。
奴が来る。Bigな野郎が!
ふぅ〜、なかなかの奴だな。
暑い向かい風がキツイの二重苦のなか、自転車を走らせる。
果てしない荒野の道
むむむ、なんだこの気配は?今までにない警戒車の数。なんと6台。遠くから重低音が響いて来た。
奴だ!デ、デカイ!
何なんだ、これは?鉱山で使用される重機の一部だと思われる。
疲れたので木陰で一休み。
休む場所が全然ないのは、これまでとあまり変わらず。
緑が濃くなって来て、時々クリークに水たまりが現れるようになってはきたが。
自転車注意の標識再び現れる!
私の他のサイクリストの姿は完全に消えている。
獣道に導かれて干上がったクリークに入って奥にゆく。
上質のキャンプサイトを発見!
ちょうど12時になったばかりだが、今日はここでストップ!
Mount Isaでゆっくりできなかった分、ここで休むことにした。
テント越しに自転車を見てニンマリするおっさん。
カヤライズだとこういう楽しみ方ができる。
おっさんおやつの時間
木漏れ日ですら暑いオーストラリアの日差し。
木陰が全くない場所では寛ぐことさえできない。
自転車カバーがなかったら、休憩することさえできなかっただろう。これまで幾多の危機を救ってきた。
これでも暑いのだよ!信じられる?
日が傾いて来てホッと一息。
テントの中でじっとして暑い時間帯を過ごしていた。
もう大丈夫だ!
こうして暑い暑い一日は過ぎて行った。