こんにちは。からあげです。
昨晩の屋外ライブは10時過ぎても終わる気配をみせず、耳栓をしていてもハッキリ歌声が聞こえてくるなか、疲れのためにいつの間にか眠ってしまっていた。
今朝、アラームの音で目を覚ますと、体中が汗で湿っていて気持ち悪かった。日が沈んでも気温は大して下がらず。大汗をかきながらラーメンを食べたのだった。日中の気温はさほど高くないが、寒暖の差が少なくて夜になっても結構暑い。
町外れの自然豊かな公園だけあって、森の中にワラビーがたくさん住んでいて、忽然と現れたテントに興味を持った奴が時折近づいて来ておっさんのようすを窺っていた。ドタドタと大きな足音を立てるのですぐにワラビーだと分かる。
昨晩の屋外ライブの件を除くと非常に快適な野宿場所だった。
ここなら何日でも泊まれる。蚊はほとんどおらず、ワラビーや飛べない鳥がいるだけ。平日の夜であれば、非常に静かなものだろう。昨夜は土曜日で曜日が悪かった。
とにかく広大なEast Pointの公園。
East PointはDarwinの港の手前にある岬で軍事上重要な場所であり、昔の砲台が残されている。
芝生から突き出る異質なコンクリートの塊。
コンクリートの建物が残されているのみで、大砲は撤去されている。中は空っぽ。そう、おっさんの頭と同じ。
昨夜、寝る頃になってUSBケーブルが1本なくなっていることに気がついた。グレイハウンドのバスの中で使ったが、忘れずに持って降りたのはハッキリと覚えている。確か昼間はあった。
それがいつの間にかなくなっていた!寝不足で頭がぼーっとしている時は何か間違いが起きやすい。記憶を頼りに昨日走ったところを辿ってみる。
なんだかよくわからない落書き。年金ぐらしのHP?
よう分からん。
これはボトルに水を入れられる水栓。
いつもの噴水のように下から出る水飲み水栓だとペットボトルに水を汲むのが大変。
この水栓だとあっという間に満タンにできる。こうした水栓があるのはオーストラリアでは大都市に限られる。
木陰に置かれたごろ寝用のクッション。
コーヒー屋台のお店が出していた。ここは朝方は日が当たるが、日が高くなると快適な木陰となる場所。
昨日、昼寝していたベンチの下でUSBケーブルを見つけた!
本当に良かった。たかがUSBケーブルだが、これがないと生活が成り立たなくなる。日本だと100円で手に入る代物だが、物価の高いオーストラリアではいくらするか分からない。無駄に長くて太いケーブルかもしれず、全然気を抜けない。
遅くまでしつこく水を撒くスプリンクラー。一斉に水やりをすると水圧が下がるのか、時間差で作動させているようす。辺り一面ずぶ濡れ。
大きな木に囲まれたマンション。
建物より木の方が高くなってしまっている。
これだけ大きな木の影に入るとかなり涼しそう。防風効果もあっていい。
今日は旧市街地の中心部周辺でも見て回ろう。そんなことを思いながら自転車を走らせた。海沿いのBicentenial Parkにやって来た。朝からジョギングや散歩の人で賑わっている。
展望台から海を見下ろす。
緑豊かなマングローブの林に囲まれていて、いかにも熱帯と言った感じがする。
木の根っこがびっしりと生えている崖を下って海岸までゆく。
海岸まで降りると、日が当たらずにかなり涼しい。
朝からずっと今度のことに付いて考えていた。Darwinに来た目的は新しいペダルを手に入れること。新しいペダルを手に入れた今、観光するためにあと数日滞在するのはいかがなものか。
今は乾季で過ごしやすいものの、夜間気温が下がらないのがかなり辛い。昼間は多少暑くてハエに集られようとも、夜間は気温が下がった方がいい。
これ以上、Darwinに居続けると、Cairnsまで行く日数が減っていく。今なら一日50km走るだけで済む。
Kununurraのキャンプ場で3連泊した後にDarwinに来てしばらく観光だとあまりに自転車に乗らなさ過ぎる。自転車を漕ぐのが嫌になっていたのに、しばらく休んだら以前のように毎日毎日バカみたいに漕ぎたくなった。
ということで、一晩泊まっただけでDarwinを出ることにした。心残りといえば、図書館と美術館に行けなかったこと。次回オーストラリア縦断時にじっくり見たらいいではないか!
Stuart Hwyの標識の前で記念撮影。Hwyの起点に標識はなし。
初めてオーストラリア縦断に成功したイギリスの探検家John McDouall Stuartちなんで名付けられた道路。今回はTennant Creekまで走る。
Darwin市街地をあとにする。
思い立ったら即実行!やってみたあとで考える。
サイクリストは自転車に乗ってこそサイクリスト。自転車に乗らないおっさんはただのおっさんだ。こ汚なくてコミュニケーション取れなくて吃り症のおっさん。
ゴジラの絵
昨日見たX-MENの壁画と同じ人が描いたと思われる。
ちょっとばかしゴジラが吐く炎の迫力が足りない気がするな。
著作権を意識したのか、ゴジラのラを作者自らの名前で消してある。
始め車道を走っていたが、道路と並行して走るサイクリングロードを途中から走るようになった。車に気を使わなくていい分凄く楽。
そのうちサイクリングロードは姿を変えて立派な道になった。
鉄道の廃線跡をサイクリングロードとして整備したようす。どこまでも続くサイクリングロードは走っていて非常に気持ちいい。
Darwinから離れれば離れるほど良くなるサイクリングロード。
標識も完備されているのだが、ローカルな地名は余所者には分からない。どっちに行けばいいのか分からなくなった。
せっかく道路から離れた静かなサイクリングロードであったが、道が分かりにくいのでStuart Hwyに戻ることにした。
Stuart Hwyは中央分離帯ありの片側2車線道路。路肩が広くて走りやすい。
コンクリート製のバス停で一休み。
ベンチは壁を背にして向かい側にもある。これなら日陰の方のベンチで座って待つことができる。
コンクリートがひんやりしていて気持ちいい。
道路脇に置かれた看板
たくさんの看板が置かれている。
道路脇で営業する園芸店
他にはコーヒーや果物のお店もある。
郊外のショッピングセンターに寄って食料の買い出し。
Darwin市街に比べるとかなり大きめ。
駐車場は屋根付き。日差しと雨を防いでゆっくり買い物をしてもらうために設置されているようす。市街地のWoolworthsにも屋根が付いていた。
屋根がバカ高い通路にはローダウン仕様のトラックが置かれていた。レース用にいろいろ改造が施されている。
オーストラリアでは、走りを追求したローダウン仕様のトラックも販売されている。スポーツカーだと思ったら、トラックだったようなことが何度もある。
クロックスと言えばワニ。クロコダイルで有名なDarwinにピッタリ。
次のスーパーのあるKatherineまでは300km弱。3日の行程。
残り少ない手持ちの食料に加えてこれだけ買った。
気温が高くて湿度があるため、なるべく日持ちする物を選んで買った。パンは明日中には食べきる。
道路沿いのクリケット場に寄って水を汲ませてもらう。
近くにある水を汲める公園の行き方が分からなかった。
管理人のような人からウォータークーラーで汲んだらいいよと言って貰って、さらに凍らしたカルピスのような物を頂く。野宿者の自転車旅行者にとって冷たい飲み物は貴重品。
クリケットを楽しむ地元の人。どういうスポーツなのかさっぱり分からないが、なんだか楽しそうな雰囲気。和気藹々と試合を楽しんでいた。
一時は行き方が分からずに諦めた公園だったが、しばらく行くと入り口があった。奥に入って行くと、なんと巨大な東屋があるではないか!おっさん一目惚れ。
巨大な東屋が作る日陰も巨大。屋根が高くて風が気持ちいいくらいに吹き抜ける。先に寛いでいた車中泊のカップルがいた。
カップルの邪魔をしないように端の方で休憩する。
思いがけず快適な場所で休憩をとることになった。
Darwin市街地だとこうは行くまい。
そこら辺に生えている木がやたらもじゃもじゃと葉っぱを出している。これだけ葉っぱが大きくて多いと木漏れ日はなく完全な日陰を作っている。
とりあえずの目標は水の汲めるAdelaide Riverまで。明日の昼過ぎには到着できるだろう。水場の近くで遅い昼飯にしてもいい。
Alice Springsまで1,400kmちょっとか。今回は縁がなかったが、次回はぜひとも行きたい。オーストラリアを走って距離感がおかしくなって、2,000km未満だと近いと思えるようになってしまった。
道路は今のところ制限速度は時速100km。ノーザンテリトリーは130km/hとなっているので今からドキドキもの。
途中のロードハウスに寄って休憩。
経費節減のため、外のバス停で休むだけ。
思いがけずグレイハウンドとペダルにお金をたくさん使ってしまったので、節約してゆく必要がある。自転車はお金のかかる乗り物だと再確認する。
左ペダルがカチカチ音がするので、シールテープを多めに巻いて軽めに締め込む。写真よりもう少し締め込んでちょっとだけ隙間が空くようにしておいた。キッチリ締めると、六角レンチで外せないようになる。空港にペダルレンチがあればいいのだが、そんなものが置いてあるとは思えない。大陸系の人間の気の効かなさはかなりのもの。日本人が神経質過ぎるとも言えるが。
これでカチカチ音がしなくなり走りに集中できるようになった。
中央分離帯がなくなって対面通行になり、片側一車線になった。
気を引き締めて行こう。
今日は走行初日。
あまり頑張るのは止めて早くもねぐら探しを始める。水道管に沿った道路を走ってねぐらを探す。
近くでは結構な規模のブッシュファイヤーが発生していて気を抜けない。道路の手前だから延焼の危険はないだろう。それに距離がかなりある。一晩で道路脇まで来るとは思えない。こちらは風下ではないし。
5時前に木陰にテントを張る。WAからNTに入って時差が発生して、1時間半早まった。しばらくは時差で頭が変になりそう。
まあ、頭がおかしいのはいつものことだから気にしない。