こんにちは。からあげです。
Perthまであと少しというころになって、雨が多くて距離が全然伸びない。ああいつになったら、Perthに着けるのか。Wave Rockを見学したあとで、Munda Biddi Trailなんかに行かず、まっすぐ向かっていれば良かった!
昨晩もしつこく何度も嵐がやって来てテントを激しく揺らしていたが、夜半を過ぎると落ち着いて星空が見えるようになった。
風はまだ強かったものの、テントを撤収する頃になると弱くなってくれた。自転車の旗を凝視していると、なんと追い風気味の風が吹いているではないか!それなので、テキパキと作業を行って7時過ぎに出発した。
昨日に引き続きHwy1を走行する。Bridgetown辺りから路肩が広くなって非常に走りやすい。
昨日はPerth方面へ帰る車で混んでいた道路も、今朝は交通量が少な目だった。
Hwy出口に左折レーンと本線の間にバイクレーンあり。
バイクレーンを走ると、車との距離が近くなるので、ミラーで後方確認しながら左折レーンを走る。
こういう時にミラーがあると、より安全な走行が出来て凄く楽。
途中のパーキングでチェーンに油を差す。
つい先日差したばかりなのに、大雨の中を走ってすぐに落ちてしまった。リンク1個ずつオイルを塗ってゆくので、10分くらいは掛かる。非常に面倒臭いが、駆動系を長持ちさせるために必要な作業。ヤラないとどういうことになるのか、身を持って経験したから分かる。
作業中、後輪のドレッド面にガラスの破片で切ったような箇所を見つける。
5mmの耐パンク防止帯を内蔵したマラソンプラスでなければ、まずパンクしていたことだろう。(たぶんマラソンでもOK)
幸いにもトレッド面だったので、全く問題なし。去年の北海道ツーリングで帆立貝を踏んでパンクした時、サイドは裂けたものの、耐パンク防止帯は裂けることはなかった。
こういうのを見ると、やはりツーリング用タイヤはマラソンシリーズしかないと思ってしまう。
整備のあと、じっくりとディスクトラッカーを眺めて満足するおっさん。
うむ、オーストラリアツーリングに相応しい自転車だな。
道はまっすぐで非常に単調。
贅沢は言わずに黙々とペダルを漕ぎ続ける。
今はPerthにゆくことを最優先する。おっさんのわがままに付き合っていたら、いつまで経っても着かなくなる。
路肩にはところどころ、こうして自転車マークが描かれている。
自転車通行可であるとともに、ドライバーに自転車が通ることがあるので注意しなさい!ということを暗に示している。
分岐に到着。
予定ではこのままHwy1を走って海岸沿いに進むはずだったが、思いのほか走りやすい道だったので、まっすぐHwy2をゆくことにした。
調子がいい時は寄り道しちゃダメ。
しかし、調子がいい時ほど、休み休みゆく。どっちなんだ!
若干の追い風は継続中。
Colesブランドのお菓子。値段なりの味だったな。
単調な道が続く。ほぼフラットで交通量は少な目だが、大型車の割合が増えてきた。
途中のサービスエリアに寄る。
入り口にガソリンスタンドがある。料金所のようにも見える。
店内を見ても、高い食べ物しかないので、外に出て座って休憩する。こういうところは場違いな気がする。
Perthまで80km。今日はやけに調子がいい。
このままのペースで行けば、明日には楽勝で着く。
Hwy2のForrest HwyからKwinana Free Wayに入るところで自転車は強制排除となる。
Fwyは自転車通行不可。
本線から側道で出る。ん?なんだこの道は?
なんと、グレートなサイクリングロードが現れた!
路肩を走るくらいなら、こっちの方が断然いい。予定では、Mandurahに出て水を補給したあと、海岸沿いを走ってRockinghamに向かうつもりだったが、こんないいサイクリングロードを走らないのは勿体ない。予定変更!
Fwy沿いにPerthまでサイクリングロードが整備されているようだった。
サイクリングロードは道路と交差はせず、アンダーパスでクリアする。一旦停止せずに走れるのは非常にいい。
トンネルは荒天時のシェルターにもなる。
しっかり標識まで設置されている。
地図で道を確認せずとも走ることができる。
こんなリゾート臭が漂うところも走る。
なんと、別荘前の桟橋にボートを着けられるようになっている。
サイクリングロードは非常に快適で走っていても全然疲れない。
車のことを一切気にしないで済むのは本当にいい。集中してペダルを漕ぎ続けることができる。路面状態は良好。砂が浮いたり、凸凹しているところがあるが、そんな箇所は非常に少ない。
歩行者も通る道だが、町が近くなければ自転車のみ。今日は天気が良くて絶好のサイクリング日和のためか、ロードバイクの姿を何台か見た。こんな道だったら、そら走りたくなるわ。
ちょうど太陽に向かって走るため、前カゴにソーラーパネルを設置した。いつの間にか雲ひとつない快晴になった。こんな天気がいいのは久し振り。
途中から風はいつもの向かい風に変わったが、遮るものがあって全然気にならない。
どこかで水を汲めないかと公園を探していると、サイクリングロード沿いに墓地公園を発見した。
トイレの水が飲めそうだったので、汲ませて貰った。
この墓地。墓石はなく、地面にプレートが埋め込まれて造花が刺してあるのみ。非常に簡素な墓地となっている。
一見するとただのお花畑のように見える。
木の周りにもプレートと造花のみの墓がある。予約済みのところはRserveと表示されていた。
墓地の中にはこうしてベンチが設置されていて、故人を偲ぶことができるようになっている。
オーストラリアでこうした墓地を見たのは初めて。
防音壁が防風壁にもなっていい。ただ、多少風景が単調になる。
コラ!贅沢を言うな。贅沢を。
単調な景色ほど、自転車に集中できるとも言える。
こんなサイクリングロードが日本にもあればな!と無理なことを思いつつペダルを漕ぎ続ける。
ジジババの散歩コースとなっているような場所ではまともに漕げない。
おお、バイクカフェとバイクショップもあるのか。もう至れり尽くせりだな。
行くのが面倒臭かったのでスルー。
トンネル出口の広い斜面に自転車を停めて休憩する。
ちょうど街路灯の支柱があって立てかけるのに良かった。
靴と靴下を天日干しする。
このトレランシューズで最後まで行けないかな。実家に行けば、同じものがもう1足ある。今のところ、何とか行けそうな気もする。
Fwyのサービスエリアにやって来た。まずは駐車場を大きく迂回する。まさか、中に入れないということはあるまい。
まさかそんなことは絶対にない。
バイクラックが設置してあって、自転車歓迎の雰囲気が漂う。
店は24時間営業。
店内には充電コーナーもあり。
さすがに飲み食いしないのに、充電だけする気にはならず。
外にはBBQコンロも設置してあるサービスぶり。
どんだけBBQ好きなんだよ!と言いたくなる。
時にはこうして砂が浮いているところもあるが、ほんのわずか。
掃除機みたいな作業車で定期的に掃除しているとしか思えない。あまりに路面状態がいい。
これならロードバイクでも気持ちよく走ることができる。
サイクリングロード沿いにねぐらあり。今日は全くねぐらの心配はしていなかった。道沿いにはところどころフェンスがないところがあって、野宿するならここでどうぞ!みたいなところがたくさんあった。
ロードバイクのみならず、野宿派ツーリングバイクにもサービスしてくれている。
4時過ぎ、サイクリングロード隣の防音壁に沿ってテントを設営した。多少車の音がうるさいが、人目に付かなくて風よけにもなってなかなかいい場所。耳栓をして眠れば問題なし。
スマホで位置確認すると、なんと壁の向こう300mくらいのところにIGAがあった。さすがにテントを張ったままで留守にするのはマズいので、おやつを買いに行くのは止めた。
ここからPerthまで約35km。3時間もあれば楽々行ける距離。明日は早起きしてPerthに向かう。
さあて、ブログはこれくらいにしてさっさと寝るか。それにしても今日は気持ちよく走れたな。
ねぐら サイクリングロード脇