荒野の中のTennant Creek

こんにちは。からあげです。

 

昨晩泊まった干上がったTennant Creekはなかなか快適なねぐらだった。地面の砂地が温かかったものの、蚊がほとんどいなくてテント内に侵入を許すことはなかった。町まで残り10kmという短い距離なので、今日は日が昇ってからゆっくり目の出発となった。

川床にビールの空き瓶が落ちていたので、拾ってゴミ箱に放る。
サイクリストにとってガラス瓶の破片ほどムカつくゴミはない。道路脇にビールを飲みながら運転している奴が捨てていった瓶が落ちている。そうした捨てられた瓶が道路整備の重機に踏まれてバラバラになる。

快適なねぐらをありがとう。
干上がったクリークは最高のねぐらとなるが、砂地の川床の上で自転車を引きずって移動しなければならず、ちょっとだけ面倒くさい思いをする。

今日は朝から強い追い風が吹く。
ほとんどペダルを漕がないでもスイスイ進む。
おお、まるで原付きだな。

最後の上り坂も強い追い風のため、楽々上っていける。

町外れから町の中心部まではかなりの距離だった。
向かい風だとかなり大変。町の中はバイクレーンありの片側2車線で非常に走りやすい。

今日のねぐらはどうしようか悩む。全身汗でネチャネチャしているので、とりあえずシャワーだけは浴びたい。できれば洗濯も。あまり乗り気じゃないが、キャラバンパークで泊まる方が無難だろう。町中での野宿は落ち着かないし、かと言って町外れまで出るのも面倒くさい。

キャラバンパークに泊まることに決めて交差点を左折すると、向こうから黄色い上着を着たサイクリストがやって来た。おや、どこかで見たことのあるような。

なんと、Kununurra手前で別れたおじさんサイクリストと再会する。まさかTennant Creekで会うことになるとは!もうすでにかなり先に行っていると思っていた。やはり年には勝てないようだな。おっさん密かにニンマリする。

以前の車用ミラーのアームが壊れたようで、新しいものに替えていた。

おじさんはこれからAdelaideまで南下するそうな。確か家がAdelaideだと言っていたのを聞いたことがある。ここでおじさんとの最後の別れとなった。今後おそらく二度と会うことはないだろう。さようなら、お元気で!

キャンプ場は図書館に近くて町外れの方にあるOutback Caravan Parkにやって来た。まずは受付を済ませる。

電源なしの芝生サイトで1泊15ドル。なかなか良心的な料金。町の中だと料金は高め。

そこら辺で寝ていた犬がむくっと起き上がって来て歓迎のペロペロをされる。

おい、くすぐったいだろ。勘弁してくれ。

ほとんどのキャンパーが出発してスカスカのキャンプ場。
車が入れない芝生のサイトがテント専用。
できるだけ長時間日陰となるようにテントの位置を決めた。

水圧が高くてちゃんと熱いお湯がでる快適なホットシャワーを浴びる。
ついでに洗濯を行う。いちいち洗濯機を使う気にはなれず。有料であるということの他に、あとから取りに行かなければならなくて面倒なため。

ロープをとって洗濯物を干す。風が強くて気温が高いので、すぐに乾いてくれるだろう。

しばらく休憩したあとで自転車の整備を行う。
Cairnsまで残り1,900km。チェーンとペダルを交換した今、あとやることと言えば定期的なチェーン洗浄とフロントハブの玉当たり調整。

リヤハブはBroomeで交換したところなので玉当たり調整は不要。フロントハブは前回Perthでやってから5,000km走った。
走行距離が10,000kmを超えているので、本来は完全にバラしてキレイに洗浄して新しいグリスを詰めるオーバーホールをしたいのだが、ハブ用の高性能グリスがないので、玉当たり調整だけにした。

タイヤを外したところで、キャンプキッチンの中に移動して作業を行う。風が強く砂が飛んでくる。ハブの中に砂が入らないように注意する。

ハブのシャフトを抜いたところ。

反対側を写す。
グリスは少なめ。

シャフトのようす

汚れは少なくてキレイ。Broomeの自転車屋さんにハブのグリスアップだけやってもらっている。さすがXTハブのシール性だな!

シャフトの余っているグリスをボールベアリングが当たるところに寄せておく。さっさと復旧してしまおう。さっきから砂が飛んでくる。

ハブの玉当たり調整は、最後のロックナットの締付けが難しいだけ。XTの場合は、ハブスパナ17mmで玉押しを押さえておいて、5mmの六角レンチでロックナットを締め付けるのだが、その際シャフトが回ってしまい調整が狂ってしまう。

なので六角レンチを2本使って、シャフトが回らないように固定しながらロックナットを締め付けると簡単。この方法をとるようになってから、ロックナットの締付けが一発で決まるようになった。以前何度やってもずれてしまい発狂しそうになった。(半分頭おかしくなった)

シマノの取扱説明書には、玉押しハブスパナで固定しながらロックナットを締め付けるとだけあってかなり不親切。ロックナットの締付けは、コツの分からない初心者には難しい。

いやあ、1発で決まると非常に気持ちいい。
念入りな洗車と拭き掃除、各部取り付けビスの点検を行った。

時間が経つとテントに日が当たるようになってきたので、テントを少し移動させる。それにしても、日差しを遮ることのできる自転車カバーがなければ、早い時間にテントを張る気にはなれなかっただろう。日差しの強いオーストラリアでは日差しをいかに防ぐかが最重要。日が当たるテントでは、暑すぎて中には居られない。

干しておいた洗濯物を取り込む。
洗剤なしの手洗いだけでも、多少はキレイになっただろう。

遅くならないうちにスーパーに買い出しに行く。
中心部の建物の壁に描かれていた壁画。不思議な魅力がある。

キャンプ場から自転車で5分ちょっとのところにあるスーパーIGA。何をしているのかよく分からない人がたくさんいるが、不穏な気配はなし。それでも中に入る時は、地球ロックしておく。

店内は広々していて歩きやすい。品揃えはあまりいいとは言えず、価格は少し高め。それでもこんな荒野の中にあるスーパーだと思うと納得できる。サイクリストは選択の余地はなし。あるものを買うだけ。

買い物客が多いのは、レジが遅くて客が溜まっているから。
出ていく客より中に入ってくる方が多いような気がする。アメリカでもよく見られた光景。

思いのほかレジで待たされてやきもきした。
自転車の姿を見た時はホッとした。

前後にカゴを付けているため、カバンなしでもかなりの荷物を積める。

あ、あれはジムニー!かなりの年代物のようす。
オーストラリアでは1300ccのシエラを見かけるのみ。まだ軽仕様のジムニーは見たことない。

写真のジムニーは一見すると軽にも見えるが、たぶんシエラの方。

Tennant Creekにはバイクレーンがあって道幅が広く走りやすい。ただこれだけで、なんとなく気に入ってしまった。

木に囲まれるキャラバンパーク。これでも木は全然足りない。

共用の冷蔵庫で保管する時は気をつけた方がいい。
間違えたという言い訳が通用しないようにマジックで名前を書いておく。

大の大人が名前をデカデカと書く。

むき出しにして置いておくのは非常に危険。中身が見えない袋に入れておく。さらに袋にも名前を書いておく。
間違えて開けられないため。そして口は固く縛っておく。

十分な盗難対策をしてから冷蔵庫に入れる。
基本、高価なものは入れてはイケない。

やることを済ませると、スマホで龍が如くの動画を見る。
自由に充電できるキャンプ場はスマホ使いたい放題。

夕方、遅い昼飯を食べる。晩飯はなし。

延々と動画を見続けて日が変わってしまったのだった。

走行データ
町手前〜Tennant Creekまで
 
走行距離16km、走行時間1h15m
 
自転車整備(積算走行距離13,700km)
・フロントハブ玉当たり調整
・各部取り付けビス点検
・洗車、各部拭き掃除
 
ねぐら Outback Caravan Park
 
おわり
現地レポート
スポンサーリンク
からあげ隊長の冒険