西の都 Perthに到着!

こんにちは。からあげです。

 

今日はいろいろあって疲れてしまった。実は翌日の更新なのだが、未だに疲れが抜けきれていない。大都市に来ると、なぜか心身(特に精神)が疲れる。

これまで車ばかりでほとんど人がいなかったところを走って来たのに、大都市に着いた途端にどこもかしこも人が溢れていて見ただけで圧倒されてしまう。さあ、あまり無駄口を書いていないでさっさと更新してしまおう。

昨日はFwy沿いの防音壁とサイクリングロードの隙間で泊まった。夜中に雨が多少降ったものの、すぐに止んでテントが乾いてくれた。

さすがFwyだけあって夜中も交通が絶えることなくかなりの煩さだった。耳栓をして寝ていても気になるほど。今日は余裕を持ってPerth入りを果たすため、7時ころの出発とした。まだ暗かったが、道路の外灯があるため、問題なく走ることができる。

Fwyの交通量は7時前がピークのようで、時間が経つにつれて落ち着いてきた。渋滞するほどではないが、一部流れが悪いところがあった。

今日はこのまま走りやすいサイクリングロードを走ってPerthに近づき、途中でFremantleに出て、Swan Riverを遡ってPerth中心部に向かう予定。

いったいどうなることやら。

がしかし、30分ほど走ったところで、サイクリングロードは工事で通行止めとなっていた。いやあ、他の道使えと言われても、全く土地勘がなくて分からない。

仕方ない、グーグルマップのナビを使うか。

通行止めはちょうど駅のところで行われていた。駅周辺には広大な駐車場があって、車から電車に乗り換えて市街地に向かうことができるようになっている。

みんながみんな車で通勤したら、市街地は大変な渋滞が起こってしまうだろう。

駅の駐輪場

Transperthの電子カードがキーになっているようす。料金は無料なのかは不明。

クロスバイクに乗ったデキる男風のサラリーマンが颯爽とやって来て、駐輪場に自転車を停めて駅構内に入って行った。防犯カメラがあって丈夫な柵に囲まれた駐輪場なら、安心して停めて出て行かれるだろう。高価なロードバイクからクロスバイク、ママチャリ風の自転車まで停められていた。

駅の入り口

オーストラリアのサラリーマンは皆早起き。まだ7時半ころだというのに、次から次へと中に吸い込まれてゆく。
道行く人を見送っていると、一人のおじさんのポケットからカードキーのようなものがポロリと落ちた。私はとっさに拾い上げておじさんに声をかけようとしたのだが、なんと言ったら分からなかったので、おーいと声を掛けたが落とし主は気づかず。仕方ない。自転車を置いたまま追いかけるか、と思っていたところ、ちょうど通りがかった兄ちゃんが、俺が持ってってやるよ、というようなことを言いダッシュでエスカレーターを上がって渡してくれた。ああ、助かった。

それにしても、最近人から話しかけられたり、誰かに話さなければならない機会が増えているのだが、英会話が出来ないのでもどかしい思いをしている。たまに言葉が浮かんだと思えば、今度は吃って話せず。自分はつくづく外国語が苦手な質だなと思ってしまう。人間嫌いに吃り癖。この2つが外国語習得をより難しくさせている。いや、言い訳だな。自分の思うように喋られなければ、筆談すればいい。今まで日本語でも何とかやって来たではないか!

サイクリングロードから一般道に放り出されてしまうと、標識もなにもなくてスマホ頼みになってしまった。
バイクレーンはなく、道幅が狭いのにバスが通る道でストレスが溜まる。まだ作られたばかりのニュータウンなのに、なぜバイクレーンがないのか?

Fremantle手前でようやくバイクレーンが現れた。アップダウンが多くて結構疲れる。

周囲の車に急き立てられるように走って気がつけば2時間も走りっぱなしだった。これはイカンと思いバス停で休憩する。

ちょうど先日交換したブレーキパッドがすり減って来たころだったので、隙間調整を行った。こまめに整備を行うことでパーツが長持ちする。

とりあえず、町のインフォメーションに行って観光マップを貰おうと思っていたところ、刑務所っぽい壁が現れた。
おそらくここがFremantle Prisonだろう。まず始めに来ておきたかった場所だ。

刑務所というと脱獄話に興味を唆られる。受刑者が如何にして脱獄を図ったのか、長い時間を掛けての準備と度胸溢れる脱出。

壁伝いに走って正門まで回る。
どっしりとした風格のある時計付きの正門があった。自転車をそこら辺に停めて中に入る。

重厚な正門をくぐる。

私が自転車でやって来たのを見ていた係員が鍵の掛かる倉庫に自転車を停めさせてくれた。

これは非常に有り難い。自転車の心配を全くせずに見学することができた。

刑務所内の見学はガイドに案内されるツアー形式となる。
ツアーには数種類あるが、Behind Bars Tourと呼ばれる刑務所内での囚人の暮らしぶりを見学できるツアーを選択した。

ちょっとマニーを奮発すると、脱獄ツアーなんかも体験出来たりする。

料金はスタンダードなBehind Bars Tourで$22。1時間毎にツアーが行われている。

無料で音声案内の機械を借りることができる。
他の見学者で使っている人はなし。いい年こいて英語も話せない自分が恥ずかしくなる。

見た目昔の携帯電話のような機械。

時間きっちりにツアー開始。ベルが鳴らされて集合が掛かる。

おい、とっとと来やがれ!

なんて囚人扱いはされない。

ガイドの軽妙なトーク付きの見学が始まる。
私は音声案内の機械で日本語の案内を聞く。

これが当時の囚人服。イギリス本国の流刑者やオーストラリアでの犯罪者が収監されていて、この緑色の囚人服を着ていた。
時には戦争相手国のスパイだと見做されて収監されていた者もいるのだとか。

刑務所で快適?に暮らせるのは、喧嘩が強い者かカリスマ性のある者で、どちらでもない者は辛い刑務所ライフを送っていたようす。

なんだかよく分からない機械。

シャワールーム

いちおう低いパーテーションで区切られている。
喧嘩の強いホモが居たらケツを狙われるかもしれない。

刑務所内のツアーは順調に進んで広い庭に出た。
刑務所前面にある広い庭。

周囲は高い壁に囲まれていて脱獄は困難を極める。
一度自然災害により壁の一部が崩れたため、修復がされたようす。

壁は花崗岩により作られている。港で下ろされた花崗岩は馬車や荷車に乗せられて運ばれた。

あちこち風化してボロボロ剥がれ落ちている。

所々にこうした番号表示があって、この番号を押すと音声案内が流れるシステム。

ツアー中の見学者たち。ガイドのあとをぞろぞろと付いてゆく。
半分くらいは地元のオーストラリア人で他は外国人観光客。平日のためか、爺さん婆さんが多い。メイドの土産にやって来たような感じ。

いよいよ獄舎に入る。厳重な鉄格子の扉をくぐってゆく。

もたもたすんじゃねー。早く入れ!

当時の看守の怒鳴り声が聞こえてきそう。

調理室。

日頃の行いがいい模範囚は炊事担当になることができるのだとか。炊事当番になると、毎日シャワーを浴びれる特権が与えられたんだって。

中庭のトイレ

個室はいちおう扉が設置されている。

これがトイレ。

かなりボロボロになっている。

小便器はむき出して外に設置されている。

壁に設置されたバスケットゴール。今は朽ちてボロボロになっている。

中庭の囚人が獄舎に殺到しないように、途中で回転式扉が設置されたのだとか。何度か刑務所内で暴動が起きているが、死者は出なかったようす。

トイにはネズミ返しならぬ、囚人返しが設置されていた。

壁の上に張り巡らされた有刺鉄線。見ているだけで痛くなってくる。

獄舎の中に潜入!おお、これが昔の刑務所か。
なんとも味わいのある建物だわい。

見学者たちはしきりにカメラで写真撮影を行っていた。

メールボックス。
小包を受け取る場合は事前に許可が必要だったようす。

郵便物は全て検閲されて中身が確かめられていた。

トイレ用バケツ。独房内にはトイレはなくて、バケツで用を足していたようす。1900年半ば刑務所が閉鎖されるまで、バケツトイレが使用されていた。

初期の頃はハンモックがベッド代わりとして使用されていた。

これがベッド。

イギリス本国の政治犯なども収監されるようになると、中は手狭になり2段ベッドが設置されるようになったのだとか。

しかし、これはマズいということで再び独房に戻したらしい。囚人にも最低限の生活を送る人権があるのだとかで。

囚人が描いた絵。
囚人には労働の報酬として現金が支給されていたようで、お金を貯めてテレビを買って自室に設置することもできたのだとか。

なぜか刑務所内ではタバコが吸えたりする。

ここは禁煙スペース。

ここは処刑場。実際に絞首刑が行われていたようす。午前8時の時報とともに刑が執行されていた。さすがに執行された日は、囚人共は静かにしていたのだとか。

首に輪っかにしたロープを掛けられ目隠しをされたあと、執行人の手により、床が空いて落ちる仕組み。
ロープの長さは囚人の身長や体重に寄って微妙に調節されていたのだとか。できるだけ苦しまないように、首が落ちないように長さ調節するには、熟練の技が必要だったとか。

当日の朝、死刑囚には牧師か神父と10分間会話する時間が与えられた。それが真人間に戻る最後のチャンスだったのだろう。

新しい獄舎の方も見学することができた。
設備が整った近代的な建物だった。

Fremantleの市街。古い建物が続くおしゃれな町。
英語を一生懸命聞き取ろうとしていたら、ドット疲れたので食料を買ってから公園で休むことにした。

雰囲気はヨーロッパと言ったところ。行ったことないけど。

公園近くにウォーターサーバーを発見!

早速水を汲もうと思ったら、なんと有料だった!!

なら要らねー。有料だと知ると、そっぽを向くおっさんだった。

すぐ近くに水飲み場があった。

おお、これでいいんだよ。これで。どうせペットボトルに汲むんだから、汲みやすいようにしてくれと思ってしまう。いちいち広口ボトルで受けるのは面倒。

公園で昼食タイム!

空模様を伺いながら落ち着きがない時間を過ごした。風があって少し肌寒いものの、しっかり上着を着込めばなんともない。おお、さすが歴戦の野宿の勇者のおっさんだ!

かもめにえさやりを行うおじさん。なんとなく面白いのはよく分かる。こんなにも自分を必要としてくれているものがいると頑張ろうと思えてくるから不思議。

きっくぅ〜。チョコレート入りの濃厚コーヒー牛乳を飲む。
疲れている時に最適。

以前、ナラボーのロードハウスで$6も出した覚えがある因縁の奴。あの屈辱を忘れはせんよ。

Swan Riverの河口に位置するFremantleは港町として栄えている。おしゃれなヨットハーバーには観光客が溢れている。

999のバス

公共交通機関が発達しているのは、大都市ならでは。バスを見るとやって来たんだなと実感する。

ひときわ目立つ時計台のある建物がインフォメーション。
チクッショー。おしゃれ過ぎるじゃねーか。

観光マップを見ると、おっさんの読みどおり川沿いにサイクリングロードが整備されている。ヨシ、行こう!

開放感抜群のサイクリングロードをゆく。
その分、風当たりは強い。見通しが良いと風が強いのは致し方ない。

あんまり文句を言うもんじゃない。

ようやくPerthの町並みが見えてきた。
川の向こうに高層ビルが立ち並んでいるのがPerth中心部だ!

途中、工事で閉鎖されて迂回するなど、川沿いのサイクリングロードはクネクネと曲がって時間がかなり掛かってしまった。ようやく見覚えのある場所にやって来た頃には夕暮れが迫っていた。

今晩は嵐の予定。屋根付きのあるところで野宿せねばならん。

まずはフェリーターミナル周辺を冷やかす。
あちこち観光客の姿が多い。

ボートに乗ったペンギン君が居たりだとか。

The Landmarkと呼ばれる記念碑のようなものが建っていたりだとか。ここは間違いなくPerth。あのナラボー平原を越えてやって来たのだ!!

Perthの高層ビルをバックに記念撮影を行う。

いえい、やって来たぜ!西の都Perth。来る日も来る日もペダルを漕ぎ続けた分、非常に感慨深いものがある。Melbourneを出発しておよそ3月。時には大雨に濡れながら、時には強い向かい風にボロボロになった辛い日々が蘇ってみた。そんな精神修行な日も今となっては良き思い出。人生の適度な負荷は、思い出をより鮮明な記憶として残してくれる。

休憩しながらパンを食べていると、近づいてくるカモメたち。
パンを放っていると、独り占めしたいボスカモメが周囲を威嚇し始めたので、やる気が一気になくなった。

もうお前にはやらんよ。

そろそろ行きますか!ねぐらに。
高速走行のロードバイクに呆れながらサイクリングロードを走る。大都市に来たと思ったら、こんどはロードバイクに邪魔もの扱いされるとは!やってらんねー。

しかし、パーツが入手しやすいのには感謝せねばならん。みんながみんな馬鹿みたいにぶっ飛ばしているわけではないのだ。

気がつけば周囲は真っ暗。土地勘がない大都市で夜間走行は危険を伴う。かと言って、適当な場所で妥協したら、おちおち寝ていられない。さあて、時間の許す限りじっくり探そう。すでに集中力は切れている。事故を起こさないように慎重に走る。

気がつけば、Swan River沿いにいた。
まもなく夜の9時を過ぎようとしている。

今晩のねぐらは夜景の見える橋の下に決定!

橋の排水口の真下を避けてテントを設営。一度公園のパトロールカーがやって来たが、害のない野宿者と見たのか素通りして行ってくれた。こういう大陸者のおおらかさはいい。

多少風が強くなっていたものの、耐風性能の高いエアライズはびくともしない。晩飯を食べてから遅めの就寝となったのだった。

走行データ
Perth手前30km地点〜Fremantle〜Swan River沿いサイクリングロード〜Perth中心部
 
走行距離86km、走行時間6h35m、Av13.0km/h、Max51.8km/h
 
ねぐら 橋の下
 
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険