こんにちは。からあげです。
昨夜は夜遅くになると、大雨となり3方壁と屋根のありがたみを存分に感じることができた。昨日の野宿場所としてはベストの選択だった。
夜中にやって来たトラックに起こされた以外は朝まで安眠できた。牛乳配達だろうか?いや、周囲は牧場ばかりで、牛乳は売るほどある。なんと言っても人間より牛の方が多いところだから。正直何をしているトラックなのかは全く想像できない。
Parawa Fire Serviseを後にする。
Cape Jervisまで30kmを残しているため、普段より30分早めに起床して7時前に出発した。Australiaに来てアラームをセットして起きたのは今回初めて。
当初は10時のフェリーを予約しておけばよかったかなと思っていたが、実際に自転車を漕いで来てみると余裕なんて全然なかった。危ない危ない。
雨が降る中、カッパの上着だけ着て走り出す。
私の想像では、Australiaは平地ばかりで雨がほとんど降らないイメージだったが、実際はアップダウンも結構あって雨もよく降る。ディスクブレーキの安定した性能に非常に助けられている。
乾燥地帯に入る前なのに水場が少ないため、多めに水を持っているので、余計に自転車はかなりの重量増となっている。よく効くディスクブレーキだと安心して走っていられる。
電子レンジを利用したポスト
実際に使われているようすで、中に郵便物が入っていた。田舎に来てからは、郵便配達のオートバイや車を見ないが、本当に郵便サービスが行われているのか疑いたくなる。
芸が細かい。しっかり電源コードも付けている。
ご近所さん(30kmくらい離れた家)にお前んちのポストイカしているな!なんて言われているんだろう。
電子レンジは信頼の日本製
実家の電子レンジは未だにNationalブランドのものを使っている。古い奴は発火のおそれがあるので、いい加減買い替えた方がいいだろうな。金は出さんけど。
農家の入り口に設置してあった歓迎のカカシ。
周囲はすべて牧場。
今日はアップダウン少なめで非常に助かった。相変わらずの向かい風だったが。
この先、Cape Jervisに向かって長い下り坂があった。行きはよいよい帰りは怖いの典型なところ。帰りが思いやられる。
ひとまずこのことは忘れることにしよう。
Cape Jervisのフェリーターミナル。
坂の途中に民家がちらほらあったが、岬の先端には全くなし。
まだ12時まで時間があるが、風が吹いて寒いので、フェリーターミナルに行くことにした。
Kangaroo Island行きの船はフェリーと高速船の二種類あり。
自転車を積載するので、フェリーの方に乗る。
フェリーは2隻態勢で、交互に行ったり来たりしていて便数は多め。
自転車込みで片道60ドルとはなかなか良心的。ちなみに往復割引はなし。往復は片道の倍の料金。行ったまま帰ってこない人間いない。お得意さんの観光客からしっかりお金をとるシステム。
フェリーに車を乗せると高いためか、車を置いて島に渡る人も結構多い。高い運賃を払うより体一つで島に渡り、ツアーに参加する方が賢い選択だと言えるだろう。
車を停める場所や野宿場所なら、そこら辺にたくさんある。
フェリーが到着すると、乗客や車が一斉に下りてくる。
早めにチェックインを済ますと、10時の便に変更してくれて一つ前のフェリーに乗ることが出来た。柔軟な対応をしてくれたフェリー会社に感謝する。
予約なしで当日空きがあれば乗れるか確認したかったが、私の英語力では難しく、気の利かせようからして問題ないと判断してそのままフェリーに乗り込んだ。
乗船前に記念撮影。
フェリーの作業員の人に、ウェルダンと声を掛けられた。
NHKのラジオ英会話と同じ言葉が出てきたもんだから笑えてきた。中学高校で習った英語とは違うな。やっぱりね、英会話に必要なのは、受験英語ではなくて生きた英語だ。そんな使いもしない文法だとか助動詞とかどうでもいい。地元の人が普段使っている言葉を覚えれば話せるようになる。たぶん。
自転車は一番初めの乗船で、特別ルームに案内された。
フェリーは自転車と非常に相性がいい。そのまま乗り込んで立てかけてロープで縛るだけ。やっぱり自作のパーキングブレーキがあると非常に安定感がある。
車両甲板が多くを占めるため、旅客の船室はコの字型に配置されている。誰もいない中を入ってゆく。
いや本当にフェリーは快適。航空会社も見習って欲しいね。
事前予約が必要で、一切融通が効かず、自転車は痛めるし、面倒な梱包作業が必要だし、長時間狭い空間に閉じ込められるしで、飛行機は全然いいところがない。サイクリストが飛行機に乗るのを嫌がるわけだ。
一番前の席。後ろには小さい売店がある。
鬼の速さで(単に手抜きともいう)昨日分のブログ更新を済ませて休憩する。出港直後はかなり揺れて気分が悪かったが、島に近づくにつれて揺れは収まり快適になった。Cape JervisからPnneshawまでおよそ45分。
フェリーの車両甲板は結構な空きがあった。屋根無しで下のようすを見ることができる。
Kangaroo Islandのメインストリート
フェリーを降りると、なんとドイツ人サイクリストのカップルと会う。彼らはPerthからSydneyに向かっている途中だった。以前会ったドイツ人も同じ経路だった。ドイツ人には定番ルートなのか。もちろん、マラソンタイヤとtubesキャリアとORTLIEBのパニアバッグは装備。
時間がなくてゆっくり話せなくて残念だった。
島唯一のスーパーマーケットのIGA。
真っ先に食料買うためにやって来た。ある程度は持っているが、ここで買い足しておく。
充実した品揃えに驚く。昨日のVitor Haborのやる気のないIGAとは全然違う。値段はそこら辺の田舎町より安いくらい。
食料は島に来てから買っても全然問題なし。わざわざ重たい思いをして運ばなくてもよい。
米コーナーも充実。1kg入りの玄米が3.2ドルと安かったのには驚いた。いやあ、Australia人の米好きには非常に助かる。
今回のツーリングで順調にここまで来れたのは玄米を食べているから。玄米を食べることができれば、健康に不安は全くなし。
強風が吹くなか、町外れのピクニックテーブルで昼食にする。
レストランで食事するなんて贅沢なことは出来ない。自分の食事は自分で作る。
町を出ると、いきなり上り坂が始まる。うぇーキツイ。
昼に食べたラーメンを戻しそう。
雰囲気の良い緑のトンネルの道。
左手は牧場。右手は別荘地。Kangaroo Islandは意外に交通量が多く、開発もされていて多少幻滅した。多分島の西の方に行かなければ、本来の静けさを味わうことは出来ないだろう。
ビーチに降りると白い砂浜と青い海が広がっている。
曇天で残念。多分、スッゴイ青い海。
Wikicampsで見つけた水場。
公衆トイレの屋根に降った雨水を回収して貯水タンクに入る仕組み。
Australiaは本当に水は貴重。天の恵みに生かされていることを本当に実感する。
変な蛇口から出る出処不明の水を飲むより、雨水を飲むほうが美味いし安心できる。プラティパスのバケツで透かして見ると、きれいかどうかが一目瞭然。
水を汲んだあとは、早めにねぐらを探し始める。もうKangaroo Islandでは頑張って漕がないことに決めている。いつもどおり早朝出発して、早い時間にねぐらを決めてゆっくりするつもり。
別荘地内にはどこもひと目と犬の気配がしていてねぐらは見つからず。少し走って民家が途切れたところを捜索する。
やっぱりあった!今日のねぐらはここ。道路脇の木に囲まれたプライベートスペース。耳栓をして眠れば問題なし。
夕暮れ時、犬の散歩に訪れた人が近くを通ってドキッとしたが、そのまま何事もなかったように過ぎ去ってくれた。犬も鳴かずしっかり躾がなされていたようす。感心感心。やっぱり犬はこうでなくちゃならん。煩く吠えるのは迷惑でしかない。
キャンプ地から見える周囲の風景。
こうしてKangaroo Islandに無事上陸して日が暮れて行った。
明日は天気になるといいな!おっさんの切なる願いだ。
まあ、雨降ってもいいんだけどね。水不足にならなくていいから。
Parawa Fire Service〜Cape Jervis〜フェリー乗船〜Penneshaw〜Baudin Beach過ぎ
走行距離 48km
ねぐら 道路脇の森の中
おわり