こんにちは。からあげです。
今日は自転車ネタ。今日もと言った方がいいのか?最近のおっさんの頭の中には、自転車のことしかない。他のことは全て隅に押しやった。興味のないことは知らん。
最近、急に寒くなってきて、ちょうどいい時期に実家に帰ってきたと心の底から思う。あのままダラダラとツーリングを続けていたら、寒風にさらされて大変な思いをしていたことだろう。今は実家の物置に閉じこもってせっせと来年のオーストラリアツーリングの計画を練っている。
キャリアとドロヨケを外して軽量化した理由
前後にサイドバッグを搭載したロングツーリング仕様のOJC4
これまで乗っていた自転車は、Panasonic OJC4。ランドナーと呼ばれる種類で、前後にキャリアが取り付けられて、重たい荷物を積んでもOKな丈夫なフレームとなっている。
ただ、カンチブレーキ仕様で、雨天時にブレーキの効きが非常に悪く、特に急な下り坂ではブレーキが効かずに怖い思いをする。実際に何度か危ない目に遭って考え直し、OJC4でロングツーリングに行くことは止めにした。
雨の日に荷物満載で急坂を下る時の怖さといったら、本当に凄い!何度体験しても冷や汗が垂れてくる。何度か事故を起こしそうになったし、ブレーキを思いっきり掛けて異常摩耗が起きてリムの寿命があと僅かとなってしまった。
今後、重装備のロングツーリングは、Surlyのディスクトラッカーに乗ることにした。ドロヨケやキャリアなど、不要なものを取り外せば、多少ブレーキの効きも良くなるだろう。それで、より軽快に走るために、キャリアと前後ドロヨケを外したのだった。
ダボ穴をグルーガン(ホットボンド)で埋める
むき出しのダボ穴のようす
ドロヨケとキャリアを外して、見た目がスッキリして軽くなったのはいい。
ただ、フレーム各所に設けられたダボ穴と呼ばれるネジ穴がむき出し状態となってしまった。
これはフロントフォークに付いているダボ穴。
こちらはフロントフォークの先に付いているダボ穴。
このまま乗ってもいいのだが、ダボ穴が錆びたりゴミが入って汚れてしまうかもしれない。
今後、OJC4はロングツーリングには使わない方針なので、キャリアを付けることはないだろう。しかし、ひょっとしたら付ける必要に迫られるかもしれないし、よい状態を保つことがサイクリストとしての努めだとも思うので、使用しないダボ穴は塞いでしまいたい。
ビニールテープを貼ってダボ穴を塞ぐ
北海道ツーリング出発前の準備で、未舗装路の走行も考慮して、タイヤ幅のサイズを1.5インチから1.75インチにサイズアップしたのだが、リアタイヤがドロヨケと干渉するようになったため、リアのみドロヨケを取り外したのだった。ダボ穴をそのまま放置する訳にはいかず、ドロヨケのダボ穴はビニールテープで塞いでいた。
それだと時間が経つと端が剥がれてくるため、剥がれないようにビニールテープ同士を瞬間接着剤で固めていたのだった。
ビニールテープで塞ぐ方法は概ね満足だったのだが、隙間から水が侵入して錆びないか気になったし、テープを剥がす時塗装も剥がれることがあったので、他の方法を探していた。
グルーガン(ホットボンド)でダボ穴を塞ぐ方法
ネットで検索してみると、良さそうな方法が見つかった。その方法とはグルーガン(ホットボンド)で埋める方法だ!
茶壺さんというサイクリストが実際にやっている方法。その方は自転車ときどき世界1周というブログを運営されていて、現在は南米アマゾン川で筏下りをしている最中だ。しばらくブログ更新が途絶えていたが、最近再び更新されるようになってホッとした。
ブログには、装備品からメンテナンス履歴まで詳しく掲載されているので、凄く参考になる。このブログを参考にして選んだ装備品も結構ある。暇な人は是非、覗いてみて欲しい!
100均グルーガンについて
ということで100均大手のダイソーでグルーガンとグルースティックを買ってきた。
グルースティック(ホットボンド)は熱を加えると溶けて、冷えると固まる性質を持っている。そのため、グルーガンで熱して溶かして、接着や穴埋め、装飾などを行うことができる。
以前から名前は知っていたが、実際に使ったことはなく、今回使うのが初めてとなる。
ダイソーグルーガン仕様
品名 | グルーガン |
定格電圧 | AC100V |
定格消費電力 | 15W |
最高温度 | 約165℃ |
発熱体 | PTCヒーター |
材質 | |
本体 | ポリプロピレン |
ノズル | アルミ、シリコン |
ヒーター | PTCセラミックス |
コードの長さは約1m、グルースティックは7.5mm用を使用する。
グルーガンの使用方法
200円(税抜き)だけあって、作りは非常に安っぽいが、必要十分な機能を有している。
本体は縦半分のパーツをビスで留めてあるが、精度が悪くあちこちに歪みが隙間がある。
後ろ穴からグルースティックを挿して、引き金を動かなくなるまで引き、グルースティックを中に装填する。プラグをコンセントに挿してグルーガンを温め、温度が完全に上がりきったところで、使用を開始する。付属のコードが短いので延長コードがあった方が便利。
ノズルの向きは常に下方に向けておき、溶けたグルーが垂れても大丈夫なように耐熱性のものの上に置いておく。
グルーが十分溶けていない状態で、トリガーを引かないでください。内部圧力が高くなり、グルーのはみ出が発生し、故障・発火の原因となります。
プラグをコンセントに挿している時には、グルーが溶け出るので、本体の下に耐熱性の物を敷いてご使用ください。
これがグルースティック。7.5mm用でグルーガンとは別に購入する必要がある。
20本入りで100円(税抜き)。ダイソーでは手芸コーナーに置かれている。
グルーガンの後方の穴からグルースティックを差し込み、トリガーが硬くなるまで何度も引くと、グルーが中に入ってゆきセットされて準備OKとなる。
グルーガン先端のノズルのようす
トリガーを引くと、先端のノズルから溶けたグルーが出てくる。
温度が上がると、トリガーを引かなくてもグルーが出てくるので、常にノズルの方を下を向けておく必要がある。
付属のコードは1mと短いため、延長コードを使用した。
下敷きには、アルミコッヘルのフタを使用した。
グルーガンのプラグをコンセントに挿して通電させて約5分待つ。
加熱中は、耐熱性の下敷きにノズルを下敷きにして置いておく。付属の金具を出すと、下向きに置ける。
電気コードが硬めなので、取り回しに注意する。
ノズル先端から溶けたグルーが垂れてきたら、加熱完了で使用可能な状態となる。トリガーを引けば溶けたグルーが出てくる。
よし、では早速ダボ穴の穴埋めをするとしよう。
ダボ穴を埋める実際の作業
作業がやりやすいようにタイヤを取り外して、ダボ穴周辺をキレイにウエスで拭いておく。必要であればパーツクリーナで脱脂しておく。
いつの間にか、物置の中も作業スペースとなっている。自転車を物置内に入れるために、普段から小奇麗にしている。
ダボ穴をグルーで埋めたようす
ダボ穴には入れずに、フタとなるように上から盛るような感じ。
穴や隙間が空かないように均一に盛ってゆく。溶けたグルーにノズルを付けると、糸が引きやすいので注意する。一度にやろうとはせずに、少し盛っては冷やして固めるを繰り返す。
両側からグルーでダボ穴を塞いだところ。
初めての作業にしては上出来だろう。
これでダボ穴を汚れと水濡れから守ることができる。
冷えて固まったグルーは、再び加熱すると溶ける性質があるため、ドライヤーで温めて外れるか試してみることにした。
実際のところ、ドライヤーで温めずとも、爪で引っ掻いたらポロッと外れてくれた。
ドライヤーは不要。
写真はグルーを外したあとのダボ穴。
ダボ穴にグルーが残っていない。あったとしてもケガキ針などを使えば、簡単に取れることだろう。
これが剥がしたグルー。結構な弾力性がある。隙間に詰めたら、振動防止の緩衝材ともなりそう。
再びグルーガンで埋めたところ。
左の方がそこそこキレイに仕上がった。
回数をこなしていくうちに、グルーガンの扱いに慣れることだろう。
通電して加熱していると、グルーガン先端のノズルから溶けたグルーが出てくるので、ウエスで拭き取りながら作業を進めた。あとになって拭いたウエスから取ったグルー。粉々になって散らばるのではなく、塊となってくれるので、扱いやすい素材と言えるだろう。
ただ一点、糸を引くので注意が必要だ。
一度盛ったところを、イジろうとすると、糸が引いて仕上がりの見た目が悪くなる。
意図的に糸を引かせて、細く伸ばすテクもあることだろう。こいうのは繰り返して練習して体で覚える。
作業した感想
今回、初めてグルーガンを使ってみたが、なかなか扱いやすくて、接着や穴埋めなどの作業に使えることが分かった。
もう少し慣れれば、自在にグルーガンを操れるようになるだろう。
茶壺さんによると、ダボ穴を埋めるほか、ワイヤーの解れ止めやビスの回り止めにも、効果があるということだ。ただ、グルーガンもコンセントの形状や電圧の問題があるため、海外で使用するには注意が必要だ。
私が普段好んで使う瞬間接着剤だが、暑くなると内圧が高まり、フタの隙間から接着剤がはみ出てきて、フタが固まり使用不能となる。そのため、少量の使い切りタイプを使った方がいいだろう。
グルーガンは取り外しも可能なところもいい。瞬間接着剤は簡単手軽に接着できるが、一度くっつくと剥がすことが容易ではなくなるのも欠点と言える。
今後はグルーガンと瞬間接着剤を併用してゆくことになるだろう。それぞれの長所短所を見極めたうえで、整備や工作に使用してゆきたい。
その後のようす
作業して10日ほど経ったあと、整備スタンドを着脱する時に、グルーガンで埋めたところが剥がれてしまった。ダボ穴の中にも少し入っていて、ちょうどフタのようになっていた。
これを見た瞬間、グルーガンによる方法は使えると思った。
接着面をきれいに拭いて再びグルーガンで埋める。
今度はたっぷりと盛ると、いい感じに仕上がってくれた。道具の扱いに慣れてきたこともあって、前回よりきれいに仕上げることができた。
コメント
隊長さんも外は寒いので外出の際には、風邪などに気を付けてください。
しかし、車は、二台、三台と持つことは難しいですが、隊長さんの自転車は、この一年で二台目ということでメンテが面倒ですね。
いえ、全然面倒に思いません。むしろ楽しいです。
自転車1台だけで、あれもこれもやろうとすると無理があります。
乗ると分かります。