こんにちは。からあげです。
昨晩泊まった場所は、森の中で風が吹かず、しかも人目に付かず最高の場所だった。久しぶりにシャワーを浴びてさっぱりして安眠できた。
ただ、夜中に遊歩道を歩く若者グループの話し声が聞こえて来たため緊張した。何をしているのか不明だが、夜が暇なサーファー達が酔い冷ましに歩いていたような感じがした。
またしても夜雨に降られたものの、朝になると青空が広がってくれて、濡れたテントもずいぶんと乾いてくれた。
テントを撤収して出発すると、そのまま遊歩道を走ることにした。地面が締まっていて荷物満載の自転車でも楽に走れる。
Australiaは日本と違い、遊歩道も自転車走行可能なことが多い。
朝早くからMTBに乗った人が行き来していた。
South Ocean TrailはGreat Ocean Roadの海岸寄りに沿って伸びる遊歩道。道路を走るより、こちらを走った方が楽しい。
朝日をバックに記念撮影。
逆光でもピンク色の旗がよく目立つ。
一旦、遊歩道が終わり道路に出たところで、車両通行止めとなる。この先のBells Beachはウィンドサーフィンの大会の準備のため立ち入りが出来ないようになっていた。
仕方ないので、別の道路を走ってゆくことにした。
漕いでいるうちに暑くなってきたので上着を脱ぐ。そろそろ本気を出して漕ぐか。
これがからあげ探検隊Tシャツだ!今のところ非売品。
一旦通り過ぎたものの、やはりBells Beachに行ってみたくなったので、反対側の遊歩道から行ってみることにした。
途中まで自転車で下りて行くと、階段が現れたため歩いてゆく。
大を催したのでトイレを借りる。
なんとも味のある絵が描かれている。これは誰かに頼んで描いて貰ったものだろう。
準備中のため柵の向こうは立ち入り禁止。
ぶらぶらと歩いていても咎められることはなし。
これがBells Beach。サーファーの聖地。
以前、BSでサーフィンの番組を観ていたので寄って見たかった。どこにもベルはなし。
Beach自体はかなり小さめ。砂浜から急な崖があって、その上にちょっとした建物があるだけ。カメラマンがサーファーのようすを熱心に撮影していた。
素人目に見ても、かなり上手い人のように思えた。
このBeachでサーフィンできるのは特別の人だけのようだ。
波が高くて並大抵の腕では、上手く乗ることが出来ないだろう。
朝からサンダルを素足で履いていたところ、擦れて出血した。
少し紐を締めすぎたみたい。
そのまま遊歩道を走っていると、雨が降ってきて濡れてしまう。
カッパを着るのが面倒でも、着た方が良かった。
雨に濡れて体が冷えてしまった。
寄り道してPoint Addisに寄る。ちょっと突き出た岬のようなところ。上から見下ろすと迫力のある断崖を眺めることができる。
軽い気持ちで寄ったものの、再び登り返さねばならず、かなりしんどかった。
雨が降って下がゆるくなったので、遊歩道を走るのは止めて、Great Ocean Roadに入る。ここはMelbourneからの日帰りドライブコースとして人気がある。
道は広くて走りやすいものの、行き交う車の音が煩くて興ざめ。
ロードバイクがやけに多かったのには驚いた。自転車を運んでサポートしてくれるサービスがあるようす。なんと2台もパンクしていたバイクを見た。君、マラソンタイヤを履かないからそうなるのだよ!と言いたくなった。
Great Ocean Roadを快走していたが、体が冷えてきたので途中のチョコレート屋さんに寄る。店の奥でチョコレートを作っているようすをガラス越しに見学できる。
店内はチョコレートだらけ。値札を見ただけで買う気が失せてしまった。
大皿に盛られた試食品を頂いて店を出た。
さすがチョコレートを作っているだけあって美味かった。
もう少し欲しかったが、子供ではないのでスプーン1杯で止めておいた。
軒下で休んでいると青空が広がってきたので出発することにした。
次から次へと小さな子供を連れた家族連れがやって来て落ち着かない。
下り坂を気持ちよく下ってやって来たのは、Angleseaの町。
スーパーでパンだけ購入した。こんなに大きいパンが300円ちょっとで買えてしまう。
青空が広がっているものの、再び怪しい雲が接近中なので、どこかで休んでゆくことにした。
Wikicampsで見つけたインフォメーションに寄る。
大きな屋根付きで休憩にピッタリだった。
テーブルの上で昼食を作る。
ラーメンを作っている最中に土砂降りの雨となる。
いやあ、あのまま走っていたらずぶ濡れになっていたことだろう。この先、休めるような人工物はしばらくなし。
5袋で1ドルの袋ラーメン2袋と玉ねぎ1個とツナ缶1缶を入れた豪華なお昼となった。
冷えた体には温かい汁物がいい。
その後もGreat Ocean Roadを走る。
どうせ走るのなら、荷物なしの軽い自転車で走りたいな。
カンガルーの標識。
注意しながら走っているのだが、未だカンガルーを見たことはなし。
Aireys InletのSpilit Point Lighthouse。
灯台の屋根だけ赤色になっている。
灯台近くの断崖から南の方を見ると、またしても怪しい雲が接近中だった。今日は本当に雨が降ったり止んだりで、晴れが1時間と持たない。そのため、干していた洗濯物を出したり仕舞ったりと忙しかった。
灯台を見学した直後にまたしても雨に降られて東屋の下で雨宿りをした。20分くらいして雨が小ぶりになったところで再び走り始める。風はかなりの向かい風で、下り坂だというのにスピードに乗らない。
Great Ocean RoadのMemorial Arch
案内板を見ると、この道路は出来てからまだ100年くらいしか経っていないそうな。
観光客が一輪車の持ち手を握って記念撮影をするためか、持ち手だけがピカピカに光っていた。
1つの峠を越えると、Lorneの町が見えてきた。
すでに4時を過ぎており、今日のねぐらにしようかと思えてきた。
雨に度々降られて体が冷えたためやる気なし。
町の入り口にいい感じの吊橋あり。
町のスーパーにやって来た。
食料はまとめて買わずにこまめに買う作戦をとる。
単に荷物を軽くしたいだけということもある。
店に入って缶詰コーナーに行くと、ツナ缶が倍以上の値段で驚いた。昨日のTorquayの町では1ドル以下で買えたというのに。Torquayからまだ50km程度しか離れていない。
粉末のスープの元が安かった。
玄米は同じものなのに、なぜか倍近い値段となっていた。
今日は安い粉末スープと缶詰2個を購入した。これで6ドルちょっと。昼のパンを合わせて約10ドル。まあ、悪くないんじゃないかな。
Australiaではジュースは贅沢品。やけに高くて飲む気にならないのがいい。
インフォメーションの水飲み場で水を汲む。
Refillというのは浄水済みの水という意味。
そんなん気にせずにトイレの水を汲んで飲んでいる。
今のところ、お腹を壊すことはなし。乾燥地帯に入ったら、ちゃんと浄水しないとヤバそう。
Great Ocean Roadの展示コーナーがあったのだが、内容をしっかり理解しようとすると、3日くらいかかりそうだったので、写真を見るだけにしておいた。
町の川沿いにキャラバンパークというキャンプ場がある。
日本のキャンプ場よりも、キャンピングカー主体のもの。
いくらするのだろう?と気になるのだが、安いわけがないので聞かないでおく。
Lorneの海岸
すっかり日が傾いてしまったな。そろそろねぐらを探さないといけないと思いあちこち探したのだが、防風林はフェンスで囲ってあって入れず。
こんな巨大わかめが打ち上がっていた。
いかんいかん、こんなものに構っている暇はない。
とりあえず、遊歩道に沿って走ることにした。
どこかに良さそうな場所があるだろう。
走り始めて5分くらいでいい感じの場所を発見した!
波打ち際に近いが、浸水する場所ではなし。道路の音は波が音消しになって全然気にならない。木の影で風が多少吹いても問題なし。
ここなら昼間に張りっぱなしにしても大丈夫そう。
こうして今日一日も終わりを迎えたのだった。
雨が降ったり止んだりで全然落ち着かない日だった。
もう少しマイペースで走りたい。おっさんの切なる願い。
Torquay〜Bells Beach〜Aireys Inlet〜Lone
走行距離 60km
ねぐら Lone外れの海岸
おわり