こんにちは。からあげです。
今回、旅に出て早3ヶ月。東屋と軒下を我が住処として自転車であちこちを放浪しているところ。月日が経つのは本当に早いものだ。つい先日、フェリーに乗って名古屋を出たと思ったら、今現在は東北の青森県にいる。
さっき東屋に着いてブログ更新を始めたのだが、自転車に乗った警備員が現れて、「ここで宿泊は出来ませんので。」と言われてしまった。そうだろう。私も弘前城で簡単に野宿ができるとは思っていない。静かで良い場所ではあるが、ダメって言われたんでは仕方がない。こうなることを予想して、次なるねぐらをすでに見つけてある。
まあ今晩は天気が良いので、そこら辺で寝袋に包まって眠ることもできる。
さてと話を戻すと、昨晩泊まったのは、五所川原と弘前の間にある鶴田町というところ。軒下から出て東屋に移動して朝食の準備を行う。今朝は随分と冷え込んで、すっぽりと寝袋に入って寝るとちょうど良かった。
レトルトカレーに具だくさん味噌汁
すでに献立を考えるのを放棄いている。旅先で凝ったものは作れないし、面倒なのでする気もない。とりあえずお腹が膨れたらそれでいい。
7時ごろ出発して自転車を走らせると、今朝はクランクの異音がしない。幸先がいいぞ!
今日の目的地は弘前なのだが、朝から寄り道してゆく。
田んぼの向こうに岩木山が見えた。キレイな円錐形の山容は富士山を思わせる。別名で津軽富士とも言われている。
寄り道してやって来たのは、津軽富士見湖。日本一長い3連の太鼓橋があるというのでやって来た。この橋がそうか。
青森のヒバで作られている橋。かなりの金が掛かっているように見える。
遠目で太鼓橋を見る。水面に太陽の光が反射して眩しい。
近くに丹頂が飼育されている施設があったのだが、朝早いため開園していなかった。残念!遠目で見ただけ。
奥の方にあった公園には、超過激なすべり台があった。
正面から見ると、それほどでもないのだが。。。
横から見ると、ほとんど真下に落ちるようになっている。
これは大人でも怖いだろう。おしっこチビリそう。
滑ろうと思えば滑ることが出来たが、ハーフパンツが破れてしまうかもしれないので止めておいた。生地が薄くなって非常に危険だ。ちょっとすれただけで大穴が空いてしまうかもしれない。
少し道を戻って弘前方面に走っていたのだが、途中で道を間違えてりんご畑の方の丘陵地帯まで行ってしまった。気がついたら岩木山方面に進んでいた。あれ?おかしいな。
収穫目前に控えたりんご。りんごに赤い紙が被せてある。なぜかは不明。
集落の外れにあった神社には狛犬ならぬコマ馬があった。
農耕馬として大事に扱われていたのだろう。
道を間違えてかなりのタイムロスをしてしまった。もうすでに弘前の町に着いていたころだろうに。
りんご畑の中を漕いでいる時に、再びクランク周りからカチカチという異音がしだす。ああ、参ったな!
ようやく弘前城にやって来た。朝出発してから漕ぎ続けたので、かなり疲れてしまったぞ。
本丸の石垣の工事が行われていた。一昨年来た時よりもかなり進んでいるような気がする。でもまだまだかかりそうだ。
お掘りに浮かぶ小さなボート。遊んでいるのかな?
鉤爪に引っ掛けて藻を船の上に引き上げていた。
増えすぎた藻を処理しているのだろう。
てっきり、遊んでいるかと思った!スミマセン。
遊んでいるのはお前だろう!おっさんよ。
JR弘前駅にやって来た。アプリーズというデパートの右のグレーの建物が駅。
ロータリーにやたらタクシーが停まっている。どの運転手も暇そうにしている。旅行かばんを手にした観光客はほとんどいない。私のようなこ汚い自転車旅行者は誰からも見向きもされない。
駅から近い献血ルームにやって来た。なんと青森県には、青森と弘前の2箇所しか献血ルームがない。それなので、できる時にやっておこうと思った。
前回は札幌の大通り公園前の献血ルームだった。もうあれから二週間が経つのか。地震はとうに過去の出来事になってしまっている。青森に来てからは全く地震の情報に触れる機会がなくなった。
献血ルームでは必ずスマホとモバイルバッテリーを充電する。頼めば嫌とは言われない。だから図々しくお願いする。
四角いピンク色のケースはエネループの充電器だ。ヘッドランプ用の電池を充電しているところ。献血している間、このまま置いていても全く問題なし。やって来る人の数が圧倒的に少なくて、中にいるとかなり注目される。わざわざ献血しに来るような人間がこ汚い充電器を盗るはずもない。
献血しながらサラリーマン金太郎を読んでいた。元暴走族のリーダーが建設会社のサラリーマンになって成り上がる話なのだが、主人公に嫉妬してしまうほど人望がある。それにやたらに女にモテるし。なんかね、読んでいるうちに自分が惨めになってしまうんだよ。だが、面白い。それがサラリーマン金太郎だ!あまり考えずに読みたいものだ。
無事献血を終えると、ご褒美のアイスクリームをもらうことができる。これがサーティーワンのアイスクリームでなかなか美味い。
サラリーマン金太郎が面白過ぎて、1時間ほど読んでしまう。
1時過ぎに献血ルームを出ると、自転車屋さんに向かう。弘前の町中は非常に道が分かりにくい。グーグルマップが無ければ、辿り着くことは出来なかっただろう。
今日はしばらくしてペダルの異音がし始めたのだが、弘前の市街地に入った途端、音が止んでしまった。どういうことだ?かと言って、青森の時のように自転車屋に行くのを止めたら、再び峠の上りで鬱陶しい思いをする。ペダルを漕いでいる時のカチカチ音は相当神経が消耗する。できるだけ気にしないようにと思うと、余計に気になってくる。
店内に自転車を入れると、積んでいた荷物をすべて外して、ハンガーに掛けて待つ。二輪の店は職人気質の人が多く、軽々しく対応すると、ヘソを曲げて見て貰えない恐れがある。特に購入店ではないお店に行くときは注意が必要だ。
通りすがりの旅行者の自転車の修理など、店側には何のメリットもない。面倒くさい仕事をさせられるが、ほとんど金にはならない。ボランティアで仕事をしている訳ではないのだ!店側に選択権があって、客側にはない。ましてや他店購入の自転車だ。丁寧にお願いしても断られることもあるだろう。
ネット情報によると、他店購入の自転車は一切見ないというお店もあるという。レビューに酷いことを書くのはお門違いというものだ。
幸い自転車屋さんは快く引き受けてくれた。これまでの症状を話しても、現段階で異音がしないというのには困った。自転車屋さんに確認して貰えば、音の原因を特定しやすくなるのだろうが、出たり出なかったりするので本当に難しい。
とりあえず、クランクをバラしてボットムブラケットを増し締めしてみることになった。結果は問題なし。スプロケットの締め付けやほかの各部も点検してもらったが、特におかしいところは見当たらなかった。
ペダルの締付けだけが多少緩かったので、ペダルスパナでガッチリ締めて貰った。もう手持ちの六角レンチで緩めることは出来なくなった。
自転車屋さんもいろいろ悩んでいたが、音が出ないのでどうしようもなかった。再び音が出るようであれば、通りがかりの自転車屋に見てもらってくださいと言われた。
主人が言うには、ペダルが安物だとベアリングから音が出ることもあるそうな。確かにこのペダル2,000円の安物だ。否定はしない。グレードを下げても、シューズのソールが痛みにくいペダルにしたかった。
私もペダルのベアリングが悪いのではないかと思えて来た。ただ、ペダルレンチでガッチガチに増し締めされたため、手持ちの六角レンチでは緩めることができなくなった。ペダルを交換する場合は自転車屋さんでお願いすることになる。
携帯工具をなるべく減らすためにも、ペダルスパナでなくても六角レンチで外せるペダルがいい。ペダルレンチが無駄にデカイし、専用品で他に使いみちがない。15mmなんて、ペダルの他にママチャリのハブナットくらいだ。専用のペダルスパナを持ち歩くくらいなら、予備パーツを多めに持っておきたい。
それにしてもスッキリしない結果となってしまった。
自転車に乗ってみると、剛性がかなり上がってきっちりクランクが回転するような気がする。しかし、音の原因を特定出来たわけではないから、再び音が出るようになるかもしれない。出るとすれば、ペダルかボットムブラケットのベアリング。どうせならついでにボットムブラケットのベアリングをメンテナンスしてもらいたかったが、やってもらうとかなりの作業料金が掛かっただろう。
今回のクランク周りの増し締めと各部のチェックだけで1,620円。BBベアリングのメンテをすると軽く3,000円は越えるか。
自転車屋さんが言うには、ちょっとしたことが原因で音がしているだけで、大きな故障ではないそうな。気にせずそのまま乗って家まで帰ればよいのでは?ということも言われた。
単に私が神経質だったのか。いや、異音は神経質過ぎるくらいでいい。またいつものことか、と気にせずにいると、そのうちに重大な故障に繋がってしまうかもしれない。日本国内ならいいが、外国でやったら終わりだ。旅を止めて帰国しなければならなくなる。
今回の北海道ツーリングは海外を視野に入れた事前の訓練でもある。壊れるまでそのまま乗り続けて、壊れたら自転車屋さんに見てもらうという方法をとることはしない。
なるべく金と手間を掛けずに、旅の強制終了という事態に追い込まれないために、事前に備えをしておく必要がある。
今回の点検費用1,620円は職人さんの作業のようすを見学出来たことだし、授業料ということにしておこう。少なくともこれでBBとクランク周りということがなくなった。臭いのはペダルのベアリングだ。BBのベアリングの可能性もあるが、直ぐにダメになることもないだろう。仮に水の混入で封入グリスが劣化していても、BBを交換すればいいだけ。フレームが傷むことはない。耐久性を見る機会でもある。
自転車屋を出ると、お腹が空いたので、スーパーに寄って食料を買った。夕飯は外に食べに行くのだが、それまで待つのは辛かった。昼は食べていなかった。
弘前市観光センター
建物の間に屋根がかけられている。これも東屋と言えるだろう。ねぐらに困った時は、ここに来てシートを敷いて寝たら良いだろう。
中には弘前ねぷたが展示されていた。
ねぶたとねぷたと2種類の名称があるが、どちらも同じもの。地方によって言い方が異なるだけのようだ。
スバル360も展示されていた。
もう車には興味はなし。こんなポンコツどうでもいい。
ショッキングなことに市立図書館は閉館日だった。失意のもとやって来たのは旧図書館。昭和の初期まで使用されていた図書館。洋風な作りでかなりオシャレ。
図書館の玄関
古めかしい漢字の看板が掲げられている。
内装もなかなかオシャレ。ギシギシ言う床板も味がある。
椅子に座って考え事に耽るおっさん。
心の中では、「はぁ〜、異音の原因が分からなかった。今後も悩まされるのかなあ。」というようなことを考えていた。
元気が出ない時は腹いっぱい食べるに限る。
おっさんを元気づけようと、焼き肉食べ放題の店、焼き肉もーもーにやって来た。スーパーの二階がお店だ。
料金は焼き肉など食べ放題で時間無制限で1,980円(税込み)。
時間制ではないので、気が済むまで腹いっぱい食べることができる。とりあえず初回の肉。ヒットだったのは、鶏のおしりの部分のボンジリ。脂身と絶妙な硬さが癖になる。
何度目かの肉。中途半端な時間にパンを食べたため、本来の実力を出し切ることは出来なかった。峠を越えたあとだったら、倍は食べることが出来ただろう。
無理して食べてお腹を壊すことはない。
シメのアイスクリームとポップコーンを食べる。
もうこれで本当にお腹いっぱいだった。これ以上食べたら吐いてしまう。そんな勿体ないことはできない。
7時過ぎに外に出ると、すでに真っ暗となっていた。
来たときと同じ道を通って戻る。
やって来たのは弘前城公園。
大手門がライトアップされている。
中は静かで快適かに見えたが、そうやすやすとは野宿させてくれなかった。
夜間も警備員が巡回しているらしく、この東屋も巡回ポイントだった。二人でやって来てオーバーアクションであちこちを照らして、ここで泊まることは出来ませんから。とだけ言い残し去って言った。
次回の巡回でも彼らは必ずやって来るに違いない。その時に寝ていたら、注意されて追い出されることだろう。かと言って暗がりにこっそりテントを張りたくもない。
よし、新天地に行って寝るとしよう。そろそろ夜も更けて来たぞ!
おわり
コメント
異音は100%解決できます、けどとても多くの原因があります自転車屋では無理です、悩んで解決策を経験することになるでしょう、これが一番大切です。解決策は話が長くなるのでしませんが頑張ってください、私も長い経験者です今は完璧に異音しません、ヒントは音と場所は違います、思ってる場所と違うのがほとんどです。
今回の異音は解決してしまいました。
ただ、原因がハッキリとしていないので、再発する可能性があります。
やはり異音は気になって仕方がありません。今後、自分で解決していきたいと思います。