函館から大間に渡る

こんにちは。からあげです。

 

自転車を整備して全く大丈夫になったし、函館山からの景色を見ることができて思い残すことはなくなった。今年の北海道は雨が多くて辛い日々を過ごすことが多かったが、最後に気持ちよく晴れてくれた。終わりよければ全てよし。

思い起こせば3ヶ月前の6月11日、苫小牧の地に降り立ち北海道ツーリングを始めた。だいたい海岸線を時計回りに回っておよそ5,000km、ホタテ貝でパンクするとか、ワイヤーロックを置き忘れるというトラブルがあったが、なんとか乗り切ることができた。これで来年の海外ツーリングに弾みが付く。

まだ具体的なプランは立てていないが、真剣になって準備すれば、時間なんて大して掛からない。あとは現地でやり抜くという意志があればいい。

昨晩もフェリーターミナルに泊まって、結局2連泊してしまった。今日こそは早く寝ようと思っていたのに、函館山からの夜景を見るなどして到着が遅れて、遅くまでブログ更新作業をしていたので、寝たのは11時過ぎになってしまった。

今朝起きたのは5時半過ぎ。外を見ると薄曇りの空が広がっていた。昨日に比べると、それほど良くはないが、今年の北海道の天気からすれば上出来だ!贅沢は言うまい。

函館から大間までのフェリーは9時半に出港する。受付は8時から開始した。

今回は自転車のトラブルを抱えていたため、事前予約はせずに当日乗船券を購入した。地震の停電はすでに解消されており、フェリーの乗船者は通常通りの数に戻っている。

おっさんは乗船券を手に入れた!

これで函館から本州最北端の大間まで渡れるぞ!!

フェリーの運賃は、旅客運賃スタンダード(2等にあたる)2,260円、特殊手荷物運賃(自転車)1,020円の合わせて3,280円だった。2日前までにネット予約を行うと、10%引きとなる。さらに、輪行すれば旅客運賃のみとなる。

乗船券を購入したら、乗船までの間に朝食を済ませておく。

これが今日の朝食だ!

カップラーメンとチョコチップクッキー。昨日函館山からフェリーターミナルに向かう途中、パンでも買って帰ろうかと店を覗いたが、パンはまだ置いていなかった。

具の増量はなし。なんだか寂しい限りだ。

フェリーターミナルから函館山方向を望む。
最後の最後で晴れてくれた。私はツイてるな!

大間行きのフェリーは大函丸。沖の方から近づくフェリーが見えてきた。

さあて、準備をして行きますか。

乗船開始に備えて待機する。

オートバイと自転車は計6台。夏休みが終わって客が随分と減ったようだ。先日の地震の影響もあるかもしれない。

乗船はオートバイ・自転車が一番早い。コンセントのある角に座る。航海中はずっとスマホゲームをやっていた。90分なんてあっと言う間だった。

自転車は車両甲板の壁に立て掛けて停めた。
スタンドがない自転車は、万が一倒れて壊れても損害賠償を請求しないという誓約書を書かされる。

しかし、サイドバッグを付けたランドナーは、倒れてもサイドバッグがクッションになって傷めることはない。しかし、カバンを外している時に倒して傷が付くというのは多々ある。私はこれまで何度もやらかしてしまった。お陰であちこち傷だらけだ。すでに新車の面影はない。

いやいいんだ!自転車は乗って楽しむもので、神棚に飾っておくものではない。乗れば傷が付く。

乗船が一番最初だったが、下船は一番あとだった。車、オートバイに続いて自転車の番だった。

今後のために大間のフェリーターミナルをチェックすると、ホクレンのガソリンスタンドで販売している「ホッカイダーフラッグ」が展示されていた。すでに今年2018年の夏は終わり、あちこちのガソリンスタンドで完売したという看板が掲げられていた。

大間町役場の新庁舎

9月24日オープン。原発絡みのお金が流れているように感じる。町の規模にしては立派過ぎる。

スーパーマエダに寄って買い物をする。
もうここは青森県で北海道ではない。あのセイコーマートはないのだ!いつまでもセコマの記憶を引きずってはならない。

今後、コンビニは非常時のみ利用することになる。セコマのように安いコンビニは本州にはない。

スーパーは品揃えが非常に充実していた。海をちょっと渡るだけで、停電の影響は全くなし。久しぶりに生物を購入する。

言っておくが生き物ではないぞ。金魚やメダカを買ってどうする?カニのエキス入りのすり身を買った。こいつはいいダシが出て、食べ物がグレードアップする。

長ネギはリアのカーゴネットに差しておいた。

うむ、なかなか生活感が出てていいな。

大間崎を目指して走る。フェリーターミナルから大間崎までは5kmほど。自転車でも15分あれば行ける。

本州の紙の地図は持っていないため、今はスマホが頼りだ。早いところ、どこかで紙の地図を手に入れておこう。

本州最北端の大間崎に到着!

大間と言えば、マグロの一本釣りで有名な場所。一昨年気持ち悪くなるくらい食べたので、今回はパス。乏しい懐事情が大きく関係しているのは内緒だ。

もう来年の準備は始まっているのだよ。節約していかねばならない。塵も積もれば山となる。小さいことの積み重ねが大事。

フェリーで来たので、全然気分が盛り上がらない。まあいいさ。これから自走して家まで帰る。どのルートを通るかはまだ内緒だ。おっさんの頭の中にイメージは出来上がっているが、急に気が変わるということもある。

二年ぶりの大間キャンプサイト。まだ2年しか経っていないのか。もう10年以上経っている気がする。

青々と芝の開放的なキャンプ場だ。今日は風が強め。風に飛ばされないように慎重にテントを設営した。

風が強いので炊事棟の中で調理する。テントの中は暑いので止めた。

カニエキス入りのすり身ともやしがたっぷり入ったカレーうどん。1袋だけで十分腹が膨れた。

食後はソーラーパネルで充電しつつ、スマホゲームを行う。
そう、スマホにインストールした「うみねこのなく頃に」だ。なぜか、2作目のうみねこは評価が低い。まあ他人の評価は気にしない。竜騎士07の世界観が好きだな。

その後昼寝をして起きると、下着類を洗濯しておいた。
こういう天気が良くて風が強い日に干しておくと、直ぐに乾いてくれる。わざわざ自転車に付けて干すこともない。

半切りプラティパスでも、ギリギリTシャツ1枚入ってくれる。流水で洗うより、汚れが落ちるし水の節約もなる。

着たきりのハーフパンツの修理を行う。
去年アメリカで買ったこのハーフパンツも生地が薄くなってあちこち解れてきた。今シーズンで終わりだな。たった1年しか持たないとは、どんだけハードな活動をしているのか?などとニヤけるおっさんであった。

毎日同じ物を着ていると、驚くほど衣類が消耗する。かと言って、自転車旅行者が何枚も替えの衣類を持つことは無理。着たきり雀になるしかないのだ!

明るいうちに晩飯を済ませておく。

カレーと具だくさん味噌汁。この2つがあれば、ハードな毎日を乗り切れる。

大間キャンプサイトの夕暮れ

私が到着した時はテントはなかったが、遅くになるにつれてどんどんとテントが増えて結構な数になった。

このキャンプサイトの使用料は無料。しかも炊事棟の中のコンセントで充電できる。地元の人に感謝して利用する。

こうして大間崎での一日は過ぎてゆく。

今日は昼前にねぐらに着いて半日ほどゆっくりすることができた。ここで連泊したい衝動に駆られるが、グッと我慢して先に進もうか。連泊すると必ず退屈する。それは明らかだ。

100kmを遥かに越えて走って次の日休みをとるくらいなら、60〜70kmくらいに抑えてのんびり走った方がいい。そっちの方が体に負担が少ない。飽きっぽい性格の私には、少しずつ走った方が疲れないし飽きないのでいい。

さあて、今日は早めに寝ようか。久しぶりにフカフカの芝生の上で寝られるな。うみねこをちょっとだけして寝よ。

 

おわり