8,000km走って初めてのチェーン交換 スプロケットも交換する羽目になる。

こんにちは。からあげです。

 

昨晩はママチャリ放浪中の兄さんと話をしていたら、いつの間にか夜遅くなってしまい、今朝起きるのが非常に辛かった。朝6時半に目を覚ますと、窓越しにスッキリと晴れた青空が見えた。

ソファーが微妙に幅が狭い。何度もずり落ちそうになり眠りが浅かった。そりゃそうだ。寝るようには作っていない。

昨日、ブログ更新を途中までしか出来なかったため、朝起きてから仕上げた。ふぅ〜、遅れを取り戻すのはしんどいわい。

駐輪場で荷物をまとめる。

今日はチェーンの交換と不要品の発送という重要な仕事が2つもある。それらを片付けたらフリータイムとする。

まずはチェーン交換から済ませてしまおうか。

フェリーターミナル最寄りの公園にやって来た。

住宅街の中にひっそりとある鉄棒しかない公園だ。ちょうど鉄棒に立て掛けて作業できる。(あとでサドルを引っ掛けて吊って作業した方がやりやすかったことに気がついた。)

人目があるため、ちゃちゃっと済ませてしまおうか。十数年前、MTBのチェーン交換をやって以来、2度目の作業となる。

事前にネットで調べてシュミレーションしておいた。

カバンを外して鉄棒に立てかける。
鉄棒はあちこち錆びていて、使用されている形跡はなし。

前後ともに一番大きなスプロケットにチェーンを掛けておく。

チェーンカッターでピンを外してチェーンをカットする。

これが外れたピン。

ハンドルの回し始めは硬いが、ある程度ゆくと軽く外れる。

これが新品のチェーン。

シマノの6〜8速用のハイグレード用チェーンだ。コネクトピンが1本付いてくる。

古いチェーンと新しいチェーンを並べてコマ数を確認する。
そして新しいチェーンを古いものと同じ長さにカットする。

下に敷いているのは、スーパーで貰ってきた就職情報誌。
チェーンの下に敷いたり、パーツクリーナーで油分を落とす時に下に敷いて汚れを落とさないようにした。

チェーンカッター付属の仮止め用の針金をセットして、チェーンをつなぐ準備を行う。

これでヨシ!すでにチェーンが汚れているのはご愛嬌だ。あまり神経質になると、頭が禿げ上がってしまう。ほどほどにしておこう。

チェーンカッターでピンを押し込んだところ。

飛び出たガイドはペンチなどの工具で折る。

レザーマンのSQUIRT PS4

小型の折りたたみツールでペンチも付いている優れもの。これはなかなかいいのだが、缶切りが付いていないのが不満だ!あとは文句なし。

ガイドをペンチで折ったところ。ピンの先端の両側が少し出るくらい。試しに触ってみると、スムーズに動く。

作業終了後、各部のチェックを行っていると、チェーンの通し方が間違っているのに気がつく。

金具の外側を通してしまっている。やり直しだ!

作業にはホームセンターの滑り止め付き手袋を使用している。結構使い込んでいたため、まったく未練はなし。使い終わったら処分する。

チェーンの通し間違いに気がついて作業をやり直している時に、誤って自転車を倒してバックミラーのアームを折ってしまう。

100均の瞬間接着剤で付けてみたら、きちんとくっついてくれた。そんなに力が掛からない場所だったので良かったみたいだ。

いや、断面をパーツクリーナーを吹きかけて脱脂したのと、瞬間接着剤の使い方が良かったみたいだ。伊達に瞬間接着剤を使っていない。

チェーンをつなぎ直して作業完了!

なんと2時間近く、小さな公園で格闘していた。ようやく作業を終えることができた。チェーンの通し間違いをしでかしてしまったが、予備のチェーンピンを持っていたため事なきを得た。

いつぞやのロード乗りのおじさんが言っていたように、予備のチェーンピンを持っておいて良かった。まさか、通し間違いという馬鹿なことをするとは思わなかった。

ヨシ、各部を舐めるように見ていこうか。

フロントスプロケットは、使用頻度の高い小と中の刃先がすり減って小さくなっているような気がする。

パーツクリーナーを吹きかけてウエスで拭いてある程度はキレイになった。普段からこれくらいの状態を保ちたいが、ウエスを大量消費するから無理か?

いや、よく道路脇にタオルや靴下なんかが落ちているではないか!あれらを拾って一度洗濯してからウエスにしたらいい。ゴミを片付けることもできて一石二鳥となる。

スプロケットは頑固な油汚れが落ちて本来の輝きを取り戻した。

それにしてもスプロケットの歯がかなり減っている気がするな。

リヤディレーラー周りもスッキリ

歯ブラシがあれば、もっとキレイにできたことだろう。今回歯ブラシを持ってきたが、まだ全然使える。使える歯ブラシを掃除用にしたくない。

それにしてもドロ汚れが油で固まってこびり付いていた。パーツクリーナーを吹きかけて柔らかくしてウエスで拭いて落とす、の繰り返しを行った。

作業を終えてようやく出発することができる。すでに時計は11時を過ぎている。

作業していた途中、近所の人がやってきて、水道のある公園を教えてあげようかと言ってくれたのだが、作業が終わりかけていたので断った。体よく追い払いたかっただけなのかもしれない。

空荷で走った時にはなかったのだが、荷物を付けて走るとチェーンが滑るようになった。ガリガリと音がしてスプロケットとスプロケットがかみ合わない。これが歯飛びというやつか。力を入れたくても入れられない。

シフトレバーをガチャガチャ動かしているうちに、スプロケットの常用している段の歯が摩耗していることが分かった。チェーンを交換したのはいいが、スプロケットの歯飛びが起こるようになってしまった。この状態では新品に交換したチェーンが直ぐにダメになってしまうだろう。

以前、屈足のライダーハウスで会った大学生の兄さんみたいに変速しないで、使用頻度の低いギヤに固定して漕ごうかと思った。しかし、それだと上り坂や平地でスピードが出せなくて辛い。

 

もうここは自転車屋でスプロケットを交換してもらった方がいいだろう。

ということで、自転車屋さんに向かう。
グーグルマップで調べて良さそうなところに行ってみたら、8速用のスプロケットの在庫がないそう。

多分あそこにはあるだろうという自転車屋さんを教えて貰って行ってみたが、今日は臨時休業日でしかも明日は定休日となっていた。全くついていない。

そして3軒目にやって来たのがスピード商会美原店さん。

ブルーが基調の店構えとなっている。前を通りがかったら直ぐに分かった。恐る恐る店に行くと、ちょうど新しい自転車が届いたようで、宅急便屋さんがいくつもの大きなダンボール箱を下ろしていた。ちょうどいいタイミングで店員さんが到着した商品の確認に出てきたので、声を掛けて事情を話してみた。

年は同年代から少し上と思われる店員さんは私の話をしっかり聞いてくれて丁寧に対応してくれた。クラリスに適合する8速のスプロケットの在庫があった。

手品のような早業で作業を進めてゆく。勉強のために、作業のようすを見学させてもらった。

これは外したスプロケット。かなりキツめに締め込んでいたようで、工具の柄にパイプを掛けて思いっきり回してようやく外れた。

よく見ると、スプロケットの歯が小さくなっている箇所がある。
これなら歯飛びが起こっても仕方がないだろう。

今回、チェーン交換をするまで、ほとんど掃除らしいことはせずに油まみれで真っ黒となっていた。摩耗に気が付かないはずだ!

今回、8000km走って初めてのチェーン交換をやったが、時すでに遅し。スプロケットの寿命にはまだ早すぎる。少なくとも5,000kmを超えた時点でチェーン交換していれば、ここまで摩耗することはなかっただろう。今回とても勉強になった。

ALTUS CS-HG31-8 11-32T

こちらが新しいスプロケット。

8速で歯数は同じだが、パーツのグレードが低いもの。
グレードの違いは些細なことだ。ほぼ同じ物が見つかって非常にラッキーだった。

リアスプロケットの組付けはあっという間に終わり、ついでにリアディレーラーの修正とシフトケーブルの調整をして頂いてバッチリとなった。リアディレーラーは何度か軽くぶつけていて歪みが出ていた。

あと繋いだチェーンピンの動きが硬かった。チェーンにドライバーを突っ込んでピンがスムーズに動くように調整してくれた。

試しに店の近くを走ってみると、以前のような気持ちい走りが蘇った。自分の思うように変速できて、チェーンとスプロケットがガッチリ噛み合っていて滑ることはない。すっごい気持ちいい!

スプロケットの部品代と交換工賃のみ、リアディレーラーの修正とシフトワイヤーとチェーンの接続箇所の調整は無料サービスでやって頂いた。非常にありがたい。

料金はなんと3300円。

ありがとうございます!諭吉君が出ていくのを覚悟していたのに、こんなに安くやって貰えるなんて。感謝感激だ!

店員さんに挨拶してご機嫌でお店をあとにする。

 

自転車を漕いでいると、つい笑みがこぼれてしまう。プロの手に掛かると、ここまで自転車が変わるとは!ご機嫌で向かうのは郵便局。

函館から大間に渡り本州を自走して家まで帰ることにしたので、北海道の地図やベアキャニスターなど実家に送り返す。

不要品の仕分け作業を行っている時、気になることがあった。それはフロントキャリアに縛り付けていたベアキャニスターがアウターケーブルと干渉して、曲がりが急になり裂けてしまっていた。

このアウターケーブルはリヤブレーキ用。万が一ブレーキワイヤーが切れるようなことがあれば、大事故につながる恐れがある。

これ以上傷まないようにビニールテープを巻いて保護しておいた。

ベアキャニスターを外して、無理な曲がりが解消されるので、とりあえず一安心だ。

実家に送り返す不要品

地図やメモ、外したチェーン、細いワイヤーロック、サングラス、ベアスプレーなど

これらをベアキャニスターに入れて送り返す。クマでも破壊できない丈夫な容器だから中に荷物を入れておいても問題ない。

ここで問題発生!

ベアスプレーに可燃性の内容物があるため、ベアスプレーを送ることはできなかった。仕方ない。このままカバンに入れて持ち帰ることにした。ツキノワグマも十分危険な動物だ。それに護身用にもなる。持っておいても全く邪魔になるわけじゃない。

ラベルに「高圧ガスを使用した可燃性の製品であり」という表示あり。

不要品を一掃してスッキリしたフロント周りになった。
ベアキャニスターがなくなっただけで、ハンドルのブレがなくなり、直進性が高くなったような気がした。

ヨシ、これで本州を軽やかに走ることができるぞ!

やることをやったらお腹が空いてきた。
菓子パンだけ食べて自転車屋巡りをしていたからお腹はペコペコ。

今回も「たつみ食堂」にやって来た。オススメは鳥のからあげとジャンボ手羽先。大飯ぐらいのおっさんでも満足できるボリュームとなっている。

このお店、連続無休営業の記録更新中だったのだが、先日の地震にともなう停電でどうなっていたのか気になっていた。

おじさんに聞いてみると、停電中も休まず営業を続けたそうな。
なんという根性だろうか。

カウンターにろうそくをたくさん立てたそう。幸い炊飯はガスでやるため、停電でもご飯を炊くことができた。

今日のおじさんはなんだか機嫌がよくて、冗談なんかも飛び出していた。

からあげ定食ご飯大盛り 740円

圧倒的存在感を放つ大盛りのご飯。

たつみ食堂ではご飯大盛りを頼まないと損。
通常は小盛りで、50円アップで並盛り、100円アップで大盛りとなっている。普通の小盛りだと全然少ないが、大盛りになると一気に山盛りとなる。

日本昔ばなしに出てくるような盛り方だ。見ているだけで幸せになってくる。

 

今回は楽勝に平らげることができた。まだまだ行けそうだった。

お腹が膨れたあとは、函館山に登ることにした。前回登った時は、ガスで視界不良だった。

写真は函館山の登山口に向かう途中の坂。

登山口に自転車を置いて軽装で登る。ヘッドランプは持ってゆく。

今日は最高の秋晴れの天気。こんな日に登らないと全くの損だ!

登山口から山頂までおよそ1時間。
今回は東端の方までやって来た。ここから見下ろす景色もなかなかいい。

函館山は旧日本軍の要塞となっていて、砲台跡などを見ることができる。

こうした塹壕が草むらの中にひっそりとある。

奥を覗いてみると、トンネルが掘られていた。

函館山の山頂付近

トゲのようなアンテナがいくつも設置されている。ロープウエイの案内放送が風に乗って聞こえてくる。

日没前に函館山に到着!

平日だというのに、周囲は凄い人だ。無理もない。こんな良い日に登らなくてどうする?ほとんんどがロープウエイやバスに乗って登ってくる。

函館山山頂に通じる道路は、夕方から交通規制が敷かれて、バスとタクシー以外は通行できない。自転車やオートバイの2輪は通年通行禁止

ロープウエイの山頂駅の屋上が展望台となっているのだが、次から次へと人がやって来て凄い混雑ぶりだった。

みな函館の夜景を見に来たようだった。それにしても飛び交う中国語が凄い。あっちもこっちもみな中国語だった。ここはいったいどこなんだ?

函館の景色

薄暗くなってきたころ。

函館の夜景

停電の影響がまだ残っており、函館の町は現在節電中で明かりが少ない。それでも十分見応えがある。

日が沈んだら急に寒くなってきたので、そろそろ帰ることにした。あまり遅くなると明日に響く。

山頂からしばらくは街灯が点いていて歩きやすかった。

函館山を見上げる。

まるで山頂にUFOが着陸しているかのように見える。

函館山への道路の入口には警備員がいて一般車が入って行かないように見張っている。自転車は元から通行できない。

久しぶりのナイトランをしてフェリーターミナルまでやって来た。

もう面倒なことは考えない。明日の朝、フェリーに乗って大間に渡る。昨日同様フェリーターミナルで泊まることにした。多少案内放送が煩いが、耳栓をしていればそれほど気にならない。

 

今日は自転車の不具合箇所が直って非常に気分がいい。この調子で本州に渡り旅を続けていこう。

さあて、11時を回ってしまったぞ!さっさと寝よう。