向かい風に吹かれて

こんにちは。からあげです。

 

昨日の空き地はGOODなねぐらで朝まで熟睡することができた。最近の疲れが出てきたようで、寝袋から抜け出すまでかなりの時間を要した。そろそろ休息日を設けた方が良いかもしれない。

今朝は朝からどんよりとした曇り空で今にも雨が降りそうな天気だった。とりあえずテントを撤収してグランドシートの上で朝食をとろうとすると、雨がポツポツ降り始めたので、慌てて荷物を片付けてパンを食べて出発することにした。

こういうときは柔軟に対応した方が楽。

出発すると朝の通勤ラッシュに巻き込まれたのか、交通量の多い国道だった。雨は霧雨が降ったり止んだりしていた。

風は向かい風気味でスピードがイマイチ乗らない。20km/hをキープするのがやっとだった。

交通量がさらに増えて疲れてきた時、ちょうど神社があったので、境内で朝食をとることにした。白米を炊いて麻婆茄子丼とした。

ご飯を食べてようやく足腰に力が入った。

無人駅のやまさき駅

ホームと待合室、トイレがある他は何もなし。待合室のノートに手間を掛けて絵を描いている人がいた。電車の待ち時間に描いたのだろうか?

ちょうど電車がやって来たので、写真を撮ってみる。
うむー、ただのディーゼル機関車だ。そういえば、JR函館本線は非電化路線だと、写真を見て初めて知った。

途中で見つけた押しボタンスイッチ

ボロボロに腐っているが、まだ使えるらしい。壊れているかもしれないと、ついボタンを連打してしまった。

風は強くなってモロに向かい風に変わってしまった。漕いでも漕いでも失速してスピードに乗れない。ストレスが溜まる走行だった。

そんな向かい風の中を漕いでいると、向こうに北海道駒ケ岳が見えてきた。駒ケ岳という名前の山は日本各地にある。私の小屋の近くにも駒ケ岳がある。

山頂部分にガスが掛かり隠れていた。

森駅にやって来た。ここは駅弁の「いかめし」で有名な駅らしい。広いロータリーがあるが、閑散としている。通行人や車は疎ら。なんと迎えの車が駅の出入り口に横付けして人を乗せていた。

いかめしを売っているのは、駅前にある柴田商店というお店。
のぼり旗が何本も立っているのでよく分かる。

昨日はかにめし、今日はいかめし。ちょうど11時になったころで、お腹が空いてきた。

おっさんはいかめしを手に入れた!

ほんのりイカの臭いがするぞ。中身は人肌に温まっている。
それにしても小さな駅弁だ。正直、駅弁は高過ぎるなと思う。

箱をオープン!

ご飯を詰められたイカが2つ入っている。一口食べると、空腹スイッチが入りあっという間に食べてしまった。

その後、いかめしだけでは全然お腹が膨れなかったため、公園に移動して昼食をとる。今日のお昼はカレーラーメンだ。

森から海沿いの道道1028号線を走る。交通量が減り走りやすくなる。漁村の中を走っていると、反対側の歩道を歩いている妙齢のお姉さんの後ろ姿が見えた。漁港に似合わないようなスリットの入ったひらひらのドレスを着てハイヒールを履いて腰をくねらせて歩いていた。どうにも気になったが、振り返って顔を見るのは失礼だと思い、バックミラーを凝視したが、角度が悪く見えず仕舞いだった。いったいあの姉さんは何だったのか?

どうでもいい話はおいといて、途中寄り道する。
砂崎という砂地の岬に灯台が立っているそうな。気になったので寄ってみることにした。途中で道は未舗装になり、あちこち水たまりのある酷い状況に変わった。

奥の方は砂に埋もれていたため、自転車を停めて歩くことにした。北海道駒ケ岳をバックに記念撮影する。

スタンド代わりのトレランポールで支えているが、力が掛かりすぎるとしなって折れそうになるため、微妙な角度調節が必要だ。

大きな水たまりに阻まれたため、海岸に出て砂浜を歩く。
赤白灯台の頭が見える。

砂浜にはおなじみの漂流物のボンデンが転がっていた。
ボンデンとは、漁具に使う丸い浮き。

砂崎灯台

ソーラーパネルで自家発電している。周囲には赤いハマナスの花が咲いていた。

ハマナスのピンクは非常に鮮やか。
どうでもいい情報だけど、おっさんってピンク好きだって知ってた?

北海道駒ケ岳を望む。ちょうどガスが切れて山頂が見えた。

この山も活火山のため、途中までしか登れない。上まで行けないとなると、登山しようか非常に迷う。迷うということは、登りたくない気持ちもあるということだ。ここは自分に正直にならねばいかんな。

クマの看板

冗談なのか、本気なのかイマイチ分からない。

途中でバテて歩道で休む。

今日は風が強すぎてバテた。もう漕ぐの嫌。
ウダウダ言うおっさんを宥めすかして先に進む。
今日のねぐらはもう決まっているのだ!

大沼のキャンプ場までやって来た。

なんか人が多いなあと思ったら、今日は土曜日だった。このロケーション、人気があるのはよく分かる。しかも無料!

駐車場から近いところが人気がある。大きなテントのファミリーキャンパーがほとんど。ここには張れないな。気が狂いそうになるだろう。

一番奥の奇人変人コーナーにテントを張る。周囲のテントから離れていて快適。さっきから遠く離れたテントで咳払いをする人間がいるが、気になって仕方がないため耳栓をした。

音に敏感な私は、キャンプ場に泊まる際は耳栓が必要。こういう時に備えて高性能耳栓を持ってきてある。予備1個付き。

明るいうちに食事を済ませて暗くなったらさっさと寝る。
ファミリーキャンパーとは正反対の行動。
キャンプと日常生活が逆転している私はキャンプをしてもテンションは普通。いつもどおりに生活するのみ。

 

さあて、今日は向かい風で疲れたからもう寝ようか。ひぐらしをしたいところだが、天気が不順で充電の見通しがつかないため、今日もおあずけだ。

 

おわり

コメント

  1. けんぴ より:

    積載したランドナーで向かい風平坦を20km維持し続けるってなかなか良い足してますね。
    私クロスカントリーのMTBですがヘタレなんで16〜18kmに落ちますよ。

    • karaage より:

      荷物を満載して重たいと、失速しにくい気がします。その分重たいですけど。
      長時間は無理なんで、適当な休憩場所見つけたら、直ぐに止まります。
      見つけ次第休もうと思っているので、思いっきり漕げます。

  2. アサ より:

    向かい風の中、更新お疲れ様です m(_ _)m

    グーグルマップで 隊長の足跡を辿っているのですが
    駒ケ岳は 地図上でもかなり 存在感ありますね w

    かなりハイペースで 漕がれてるようですが
    やはり 自転車の性能が ものを言ってるのでしょうか
    …もしや 北海道を 二周されるおつもりでは… σ( ̄◡ ̄;)ゝ

    隊長…ピンク好きだったんですね w
    あと 北海道は カラスやクマなど かわいい看板が多いですね

    …先日 隊長のブログにのってました
    角幡唯介氏の本を さっそく調べまして
    空白の五マイル、ツアンポー峡谷に挑む とゆうのを
    図書館で借りてきました w なかなか面白かったです。

     無許可でチベットの峡谷に潜入し、奮闘の末 踏破、
    でも最後は 地元警察につかまる という…
    なんとも バイタリティ溢れる人だな とおもいました。

     日の出とともに起き、日の入りとともに就寝 という
    隊長の とても健康的な生活…
    とくに理由もなく 23時、0時まで起きている 自分に
    喝を入れたいです σ( ̄▽ ̄;)ノ゙*

    それでは

    • karaage より:

      ペースとしては遅いほうです。これまで会ったサイクリストたちは遥か前方に行ってしまったようです。

      角幡唯介は結婚してからどうもヌルくなってしまって文章にも現れています。なんというか、守りに入っているというか。

      電気のない生活をしていると、自然と太陽とともに生きるようになりますよ。