こんにちは。からあげです。
今日は冷たい雨に降られてぐったりしてしまった。快適な図書館がなければ、辛い一日となっていただろう。今日は地震のあとの初の月曜日で、急に交通量が増えて神経をすり減らす走行となった。ビュンビュンと横を高速で走る車は恐怖でしかない。もはや地震の一時的な混乱は収まり、いつもの北海道が戻ってきた。
昨晩泊まったのは、八雲町の中のとある公園。グーグルマップで検索すると、東屋の写真が掲載されていた。覗いてみると、誰もおらず野宿に適した公園だった。
東屋は微妙なサイズでシートを敷くとはみ出そうだったので、狭いベンチの上にそのまま寝袋を敷いて眠った。
マットを敷くと滑って落ちる恐れがあった。幅が50cm程度のベンチで寝相が良くないと眠れない。いつどこでも寝られるように寝相は良くしてある。
日本庭園のような公園。池のところに人工の滝があるのだが、一晩中流れていた。自然の流れだと心地よいのだが、人工の流れだと耳障りに感じる。高速道路が近くて車の音も聞こえてきた。
今朝はかなり冷えて、寝袋に入ってちょうどよい暖かさだった。北海道はすでに夏が終わり、秋が深まりつつある。そろそろ出てゆくときだ。
東屋で朝食を済ませてから出発する。ご飯を食べ終わった時に、掃除に来ていたおじさんに話しかけられた。火バサミをパチパチ音を鳴らして歩くものだから、不審者に思ってしまった。不審者の私に不審者に思われるとは、どんだけ怪しいのか。
JR八雲(やくも)駅
なんとなく駅までやって来た。そう言えば、前回も来たような気がするぞ。
八雲町の中から国道5号線に出るとき、押し釦付きの信号があった。はて?どこかで見た覚えがある。3月前、確かに写真を撮った。朽ち果てそうな押し釦スイッチが面白かった。
走り始めると、今日は調子があまり良くないことに気がついた。
いくら冷え込んだとはいえ、なかなか体が温まらないのはおかしい。しばらくバス停で休んでゆく。
バス停の中はキレイに掃除されていて快適だった。
場所によってはゴミだらけのバス停もある。そういうところは、なんとなく町の雰囲気が悪い。一部の癖の悪い奴が捨てているだろうが、片付けや掃除を全然していないとなると、周囲の住人がいい加減だと思われる。そういうところは長居は無用。逆にこざっぱりしているところは、ついつい長居してしまう。
今日も向かい風ぎみで朝から分厚い雲に覆われていた。
予報では降水確率は低く、明日は晴れの予報となっている。
この時は雨を全く警戒せずに走っていた。
朝の内浦湾(噴火湾)のようす
写真の右側の飛び出た山が羊蹄山。
室蘭を出ると、噴火湾に沿ってぐるりと回ることになる。
羊蹄山のアップ
今回は天気に恵まれず登ることが出来なかった。
また爺さんになってから登ることにしようか。
今日は海岸沿いの国道5号線を通って最短距離で函館に向かう。
現在、ペダルを漕ぐ度にカチカチという音がする。
昨日、いろいろ考えた結果、チェーンが伸びてきているため、スプロケットとチェーンの噛み合いが悪くなって、チェーンが滑ってカチカチ音を立てるということに考えが落ち着いた。
途中、試しに水溜りに突っ込んでチェーンを濡らしてみると、途端にカチカチという音が止んでしまった。どこかのネジが緩んでいるでいたり、ベアリングのグリスが切れていたりするではなしに、チェーンが伸びていることが原因だろう。なぜチェーンが濡れると音が鳴り止むのかは謎だが、音鳴りの原因が分かっただけでもいい。
北海道駒ケ岳を見ながら走る。
今回は雲がかかっているものの、ハッキリ山が見える。
寄り道して登って行きたい衝動にかられたが、今はそれどころではないので止めておいた。
駒ケ岳のズーム
森の道の駅に寄ると、ちょうど雨が降り始めた。大きな屋根があって雨宿りできる。ギリギリセーフだ。
昨日手に入れた食パンを食べる。
久しぶりの食パンは美味い。
道の駅からはカッパ上下を着て走り始める。次第に雨が強くなって本降りとなる。緩やかな坂と冷たい雨で体力が徐々に消耗してゆく。
小沼
大沼の隣にある沼。決して小さい沼ではない。隣の大沼に比べて小さいというだけだ。
大きな屋根付きのパーキングを発見!
雨に濡れて体が冷えてきたところだった。寄って休憩してゆく。
おっさん大興奮だ!
このパーキングにはトイレが付いていて休憩にピッタリ。
野宿できないことはない。いや、私なら十分可能。
小沼過ぎのトンネル。ここを抜けたら下りとなる。あっという間に麓に下ってしまった。下りの途中で体が冷えてしまったぞ。
麓に下ってきたところ、七飯(ななえ)で新しくできた道の駅を発見した!なんと軒下がたくさんあるではないか。
どれどれ寄って行ってチェックしよう。
のっぺりした道の駅が増えているなか、これだけ庇がせり出した道の駅は珍しい。近い将来、野宿者の快適なビバーク場所になるだろう。
嬉しいことに駐輪場も屋根付き。どうぞ、寄っていってくださいということだ。ここは非常に貴重な道の駅だ。
ただ、函館市内から結構離れているのが惜しい。中心部からおよそ15kmか。
喫煙コーナーは屋根なし。このギャップが笑える。
時代は確実に喫煙者を追い詰めている。私は過去にタバコを吸っていたが、今はまったく吸いたいと思わない。金が掛かるし、体に毒。何一ついいことない。高額な税金を収める分は、不健康になって高額な医療費を消費するため、まったくためにならない。
タバコは消えゆく運命だろう。
その後、自動車専用道路の函館新道を回避して、そのまま国道5号線を函館方面に向かう。
七飯市街に入ると、道路の両脇に赤松が植えられていて、なかなか雰囲気のいい道路となっていた。できることなら晴れている日に走りたかった!
降り続ける雨に打たれて、堪らず国道沿いのスーパーに逃げ込む。軒下が広くて雨宿りしやすい。
よし、ここで昼食を食べて行くことにしようか。
店内に入ると充実の品揃えで、地震による停電は遠い過去のことのように思われた。惣菜コーナーは多少空きがあるものの、ほかの地域とは比べ物にならないほどの充実ぶり、精肉・鮮魚コーナーは通常時とは変わらないほどだった。
中でもパンコーナーは凄いの一言。停電で操業停止となったパン工場から供給が途絶えて町からパンが姿を消した。そのパンが早くも復活していた。いやっほー!
イートインコーナーで惣菜を食べる。
体が冷え切って震えが止まらない。カッパの内側にもう一枚着たかったが、着ても直ぐに濡れてしまうので、我慢して震えて発熱する。
昼食後、やって来たのは函館市の中央図書館。
前回やってきた時に、屋根付きの駐輪場があるのを調査済みだっった。ここの図書館は休館日が毎週水曜日となっている。その他と同じく月曜休館日となっていたら、濡れて冷えた体を温めることは出来なかっただろう。
非常に嬉しい屋根付きの駐輪場。
ところどころ駐輪金具の切れ目があって壁に立てかけることもできる。
一台だけ生活感をもろに出している自転車。それが隊長号だ!
図書館内の飲食コーナー
喫茶店が650円で定食をやっていたのにはビックリした。大盛りで有名なたつみ食堂は、食材の供給がストップして臨時休業しているかも知れず、わざわざ行く気にはなれなかった。
小腹が空いたので、スーパーで買った菓子パンを食べる。
ムシャムシャごっくん。
結局、5時まで図書館内で休憩して、体力を回復させた。
閉館時間は8時までだが、あまり遅くまでいると、ねぐらに向かうのが大変になる。明るいうちに移動しておこう。
外に出ると降り続いた雨は止んで青空が覗いていた。
五稜郭公園の周辺には雨上がりの散歩を楽しむ人の姿が多く見られた。観光客の姿はほとんどなし。
五角形の形をした水道
水飲み用の水栓が4つもある。しかし、同時に飲む人はいないだろうに。下の蛇口で汚れた靴下を洗濯した。
こうした外水道は非常に有り難い。汚したら目立つような水道はある意味不便。
藤棚の下を通り抜ける。
ねぐらに向かおうと自転車を漕いでいると、強烈な西日に照らされて目くらましを受けてしまった。
西に行きたいのだが、眩しくてなかなか進めない。
道に迷っているうちに周囲は暗くなってしまった。
スマホの地図を見てゆっくり進む。
ねぐらに向かう途中でリヤカーを引いた日本一周中の兄さんに会う。
麦わら帽子とリヤカーが似合うナイスな兄さんだった。なんでも二ヶ月前鹿児島を出発してやって来たんだとか。一日50kmも歩くという。リヤカーは引くより押すほうが楽だそうな。試しに持たせて貰ったところ、かなり軽くてビックリした。これならバックパックで背負うよりかなり体の負担を減らすことができるだろう。
リヤカーは自分の脚で歩くことができるから楽しいと真っ黒に日焼けした顔を緩ませながら話していた。
ただ、これまでの過酷な道のりに、リヤカーのタイヤのスポークが折れていたり、緩んでいたりしていた。硬いノーパンクタイヤで衝撃を吸収しにくい構造のためか、スポークに負荷が掛かると思われる。
彼は時々走っているというので、歩道の段差や路面の荒れでかなりの衝撃がかかるのだろう。
彼は「かわぐち やすなる」という名前でユーチューブの動画配信を行っているとのこと。
暇は人はぜひチェックしてみて欲しい。
明日のチェーン交換に備えて、ホームセンターに寄ってパーツクリーナーを購入した。
ロング缶だけしか見当たらなかったので、仕方なくロング缶を購入した。300円ちょっと。
1回の整備で使い切るのは難しいだろう。余ったスプレー缶をどうしようか悩む。
ねぐらに向かう前にコンビニに寄って夕食を買うことにする。
ちょうどイートインコーナーがあるセイコーマートがあった。
節電で明かりを減らしているため、分かりにくかった。
お菓子とパンとカップラーメンを購入した。
熱いスープで冷えた体を温めよう。
カップラーメンにちくわを投入するのはおっさんスタイル。
なんでも美味けりゃいい!試しにやってみたが、なかなか美味かった。
そしてようやくフェリーターミナルに着いた時には19時を過ぎて真っ暗になっていた。
フェリーターミナル周辺はいつもどおりに明かりが点いていて明るかった。
駐輪場に自転車を停める。
明るい照明が点灯しているため、ヘッドランプは不要だった。
すでに雨が上がっていて、明日は雨が降らないため、濡れたものを干しておく。
建物の中に入って充電コーナーでメモとレシートの整理を行う。
ブロガーはこうした地味な作業の積み重ねが重要だ。
記事を書いていればいいと言うもんじゃない。適当に記事を書くだけでPVが伸びてゆくのなら、世間はブロガーだらけになるだろう。
このあと、ママチャリで日本各地を彷徨いている兄さんに話し掛けられる。私の姿を見て一発で自転車旅行者だと見破った!彼は只者ではない。
それもそのはず、夏の間はママチャリで毎日100〜120kmも走るという。なんと変速なしのママチャリで!なんという脚力だろうか。あれこれ話しているうちに12時近くになってしまった。
力尽きてブログ更新は諦めてベンチで眠ることにした。
明日は晴れの予報。空模様をみると間違いなく晴れるだろう。天気予報より、空を見て自分の直感を信じた方がいい。余計な情報が入ると、直感が鈍る。
さあて、今日はこれでおしまいだ。また明日!
おわり
コメント
※火バサミをパチパチ音を鳴らして歩くものだから、不審者に思ってしまった。
??どういう状況なのですか?でもなんかおかしいw
ごみ拾いするために火ばさみを持っています。
遊具を叩いたり、パチパチ挟んだりして公園内を歩いていました。
ご無沙汰しております、おさるのもおすけです。
毎日ブログ拝見しております。
ふと気になったのですが、川口さんの写真の前の写真(空が雲によって2つに分かれている)、地震雲のようですね。
このタイプの雲が出た時は、2~3日以内に地震がある可能性が高いらしいので(ブログは10日付ですので実際12~13日にも震度4程度の地震が北海道にあったようです)。
これからも野生の勘を信じて、からあげ体調も引き続き地震はじめ災害には気をつけて南下してきて下さいませ。
どうもありがとうございます!
地震雲なんていうものがあるんですね。確かにこの日は、くっきりと雲が別れていました。結構な雨が降ったあと、急に天気が良くなりましたから。
はい、気をつけて南下してゆきます。