旭川の献血ルームにゆく

こんにちは。からあげです。

 

南海上から怒涛の如く、九州・沖縄地方を通過している台風。徐々に進路が北寄りに変わってきた。

北海道は離れているので大丈夫だと思いきや、南から湿った風が入ってくるため、天気が全然安定しない。

大雪山系で初冠雪を迎えて、季節は一気に秋に変わろうとしている。今年は本当に短い夏だった!

 

昨晩泊まったのは、キノコで有名な愛山町の公園。
側面に透明シートを取り付けた東屋で、朝までゆっくり寝ることができた。昨日のニセイカウシュッペ山は思いのほかハードで随分と体力を消耗してしまった!

ニセカウを舐めるなということか。

朝4時に起きると、まだ夜が明けていない状態で、薄っすらと明るくなってきているところだった。少し前は4時になれば、ヘッドランプがいらないほど明るかったのに、お盆すぎの今では随分と日の出が遅くなってしまった。今後も着実に日が短くなってゆく。

ああ、もう夏は終わりかよ!

起きて直ぐに荷物整理をして、場所移動して朝食にする。

たった今通りがかった風を装ってみたが、朝っぱらから来る人はいなかった。

昨日、洗濯した下着類は水切りが終了しただけで、まだまだ湿っぽかった。

6時過ぎ、公園を出発する。

日の出前は朝焼けが見えていたものの、いつの間にか雲が出てきてねずみ色の空になってしまった。天気は下り坂で、今日の夕方から雨が降るという。さっさとやることを済ませてねぐらを探すことにする。

今日は社会貢献?(罪滅ぼし)のため、旭川の献血ルームで成分献血を行う。
日頃、公園や空き地などで野宿させてもらったり、トイレで水を汲ませてもらっているため、ここでせめてもの恩返しをしておく。今後は海外を中心に活動してゆくため、献血をする機会は激減してしまうことだろう。できるときにやっておきたい。

北海道上陸早々、函館で献血したのだが、途中で血管から針が抜けて強制終了となってしまった。今回は無事に終わることを祈る。

今日は漕ぎ始めからペダルが重たく感じた。昨日のニセイカウシュッペ山の林道で消耗して、まだ回復していない。破壊された筋繊維を回復させるためにはタンパク質が必要だ。おっさんの体は今タンパク質を欲している!!

ふらーり、ふらーりとよろめきながら適当に漕いで走る。
献血の開始時間は10時からで、まだ随分と余裕がある。無理をしないで休み休み向かうことにした。

ワイヤーロープ落下の注意看板

隣の河川敷にグライダーの飛行場がある。グライダーの仕組みは知らないが、離陸するときに切り離した牽引ワイヤーが落ちてくるかもしれないということだろう。

自転車と徒歩のみでしかアクセスできない公園。

大きな東屋付きで野宿にピッタリ。静かな夜を過ごすことができるだろう。

宮廷内の庭園のような花壇。

凄く手間暇を掛けて手入れされている。グリーンのもこもこの草が立体感を出していた。

う〜ん、気分は王様だ!

水田のようす

日照不足のためか、まだ稲穂は大きくなっていない。このまま秋を迎えてしまいそう。

北海道のスーパーでは葉物野菜が高騰している。白菜1/4がなんと200円もする。しかも小さいやつで。おそらくじゃがいもなどの生育も悪いだろう。今年は食費が嵩みそうだ。

旭川の手前でポツポツと雨が降り始めた。予報より随分早い。
自転車に括り付けて干していた洗濯物をビニール袋に入れてしまう。洗濯物も満足に乾かないとは!

これまでも晴れ間が少ないため、衣類乾燥の最終手段、着干しを何度も行っている。濡れた衣類をそのまま着て体温で乾かすことだ。晴れの日だと直ぐに乾くが、雨だとかなり乾きにくくて体力を消耗する。そう、着干しは体力と引き換えに衣類を乾かすのだ!

旭川と言えば、川がたくさん流れている。大きな町であれば、橋がたくさん架けられる。そして橋の下は野宿の格好の場所。

橋の下を潜る度にチェックして進んでいった。

層雲峡から続くサイクリングロードは、常盤公園が終点となる。旭橋は常磐公園近くの石狩川に掛かる古い橋。

ポツポツ降っていた雨は気がついたら止んでいた。

7月上旬に降った大雨で旭川周辺の川も増水して河川敷の公園が損害を受けていた。あちこち復旧工事の最中だった。

そのまま川沿いを走ってJR旭川駅の南口にやって来た。

駅は建て替えられてキレイになっている。さすがにこんなキレイな駅までは野宿する気にはなれない。(他に良い場所がたくさんある。)

駅の北側に回って、駅前の駐輪場にやって来た。ここは2階建となっていて、2Fは駐車場、1Fは駐輪場となっている。駐輪場の料金のみ無料。ただし、夜間は閉鎖される。

柵に立て掛けられる場所に自転車を停めて、半乾きの衣類を干しておく。こうして生活感を出すことに寄って、近寄りがたい雰囲気が出て盗難防止に役立つ。

防犯カメラもあるし、係員さんが定期的に見回りしてくれているため、安心して停められる。

駅前の広場のベンチで横になり休憩する。

いやあ、快適快適。どこかの町みたいに、寝られないように意地悪する出っ張りがなくてしっかり横になれる。

献血ルームは駅前のイオンの4Fにある。そろそろ10時だから行こうか。

駐車料金を気にせずに、のんびりできるのは自転車だから。車だとこうはいかない。常に駐車場を探し、停めたら停めたで料金のことを考えてしまう。便利と引き換えにたくさんのお金が失われる。

4Fの駐車場に近いところに献血ルームがある。遠くからでも赤十字が見えてよく分かる。そういえば、3年前も来たことがある。

お菓子とジュース飲み放題だから来るわけじゃない。
お世話になったら、キチンとお返しする。

 

今日の献血は本採血の方が全然痛くなかった。事前の成分チェックで採血する時の方が痛かった。針の太さが全然違うというのに。注射の針を刺すのでも人によって全然傷みが違う。慣れた人にされると、ほとんど傷みを伴わずに終わってしまう。方や下手な人がやると、刺した瞬間かなりの傷みが走る。

献血中は、テレビの下にあったコンセントで、モバイルバッテリーとスマホの充電をさせてもらう。充電器にデカデカとからあげ隊長と書いてあるが、そんなの気にしない。

私がからあげ隊長だ!

献血は今回で145回目となった。
200回を目指してせっせと献血しているのだが、届いてくれるだろうか?

献血終了後、ティッシュ5箱をプレゼントされたが、持って帰れないため辞退した。ティッシュをくれるくらいなら、もう一本アイスが欲しい。それか肩もみでもいい。嵩張るものじゃなくて、直ぐに消えてなくなるものがいい。

そういえば、100回記念にガラスのコップをもらったが、不要なので直ぐに捨ててしまった。捨てるなら辞退すれば良かった。

良いことをしたあとは気分が良い。

おっさんにご褒美に食べ放題の店にやって来た。献血ルームと同じ4Fにあるところ。約1600円で90分、ランチメニューが食べ放題となる。

一回目に持って来たのは野菜と白米と肉だ。

今回はタンパク質と野菜中心に食べる。その他のものは目もくれない。白米は口直しに1杯だけ食べた。

ドリンクバーはなし。体のためにならないジュースを飲むくらいなら、その分食べた方がいい。おっさんは猛烈にタンパク質を欲している!肉を食わせろ。

面白かったのが、エビチリソースではなしに、イカチリソース。コストダウンのためにイカを使っていた。衣が多くて食べるのは不味いと気づき、1回だけしかとらず。

野菜は青虫のようにもりもり食べる。日頃、生野菜を食べる機会がないため、ここぞとばかりにもりもり食べた。

そしてこれが肉。

一皿に一切れだけ載せられている。一皿では全然足りないため、余っていた皿を全部頂いた。なかなか美味い。

私が通された席は、内側の外が見えないところ。
壁に囲まれて窮屈さを感じさせる。

ふふふ、誤ったな!ここに入れておけば、ガッツイて直ぐに帰ると思っただろうが、私はそうはイカないぞ。

余計なものには目もくれず、体の欲しているものをもりもり食べる。もっと肉を出してくれ!

店側も考えていて、肉は決まった時間しか出さないようになっている。出せば出した分だけ食べられて赤字になってしまうからだ。

最後の締めは、鶏のから揚げに、こってり味付けした肉。

献血ルームでお菓子を食べたため、元をとるほど食べられたかと言えば疑問だ。だがまあいい。満腹感は十分得られた。

どうもごちそうさまでした!

食後のデザートはなし。その分食べておいた。デザートは別腹というが、それは何かの間違い。限界まで食べた人間がデザートだからと言って、パクパクと食べられるわけがない!断言する。世の中の女どもは何か勘違いしてやがる。人間の胃袋は1つのみ。

デザートを食べたいがために、余裕を残しているだけだ。

 

旭川のご飯はこれで終了。有名な旭川ラーメンは食べにいかない。普段、袋ラーメンばかり食べている私だが、それは必要に迫られて食べているだけで、それほどラーメンが好きな訳ではない。ラーメン1杯じゃとてもじゃないが、腹一杯にはならない。大盛りにしてライス1杯くらい頼んでちょうどいい。

駅前から伸びる商店街を自転車を押しながら歩く。

広々としていて歩きやすい。また雨がポツポツと降ってきた。

ところどころに現代アートが設置されていた。

これはいろいろな物をくっつけた塔。見上げると首が痛くなる。

水面から伸びる手。

これは欲望に悶える人間の姿を現している。知らんけど。

そのまま中央図書館に来た。

野宿者の拠点は図書館。駐輪金具付きだったが、端の方の放置自転車の横にストックを使って停めておいた。スタンドのない自転車は停める場所に困ることが多いが、つっかえ棒代わりのストックを持っておくと、登山のときにも役立つ。

そして館内のパソコン専用席へ。

キーボードとマウスを接続しているので、これはもうパソコンと言っていいだろう。

パーテーションが付いた席でリラックスしてブログ更新できた。

 

今日のねぐらはすでに調査済みなので、閉館までゆっくりしていられる。明日は雨の中軽く走って南の方にゆく。
十勝岳の登ろうかとも思ったが、天気が安定しないため、パスすることにした。
予定では今日天塩岳に登るつもりだったが、自転車では間に合わなかった。人力の自転車では、バイクや車と同じように登山するのに無理がある。自転車らしく、のんびり行ったらいい。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    限界まで食べた人間

    >現代の日本人、戦後の日本人は、隊長のようなアクティブな飢餓感を忘れた人間が多くなったようです。

    • karaage より:

      空腹を知らない忘れた人間が食べ物を粗末にする。
      ボリュームが売りの店に行った時、他の客が大量に残しているのを見て説教したくなりました。

      戦時中・戦後は本当に大変だったと口癖のように言っていた婆さんは、晩年パチンコにハマりお金を溝に捨てていました。