こんにちは。からあげです。
今回のオーストラリアツーリングはすでにBroomeで終了していて、今現在は日本に帰国するためにCairnsへ向かっているところ。計画段階ではあれもこれもと欲張っていたが、フタを開けてみると単にハイウェイを走るだけの単調でツマラナイ旅になっている。
このまま消化試合のように旅を終わらせていいのか?せっかくオーストラリアまで来たというのに、あまり楽しめないまま帰っていいものか?否。このまま帰るわけにはいかない。この状況からどう盛り返してゆくか。
日々ペダルを漕ぎながら考えているが、妙案は全く浮かばない。頭に浮かんで来るのは、向かい風弱くならないかな?という情けない考えだけ。もう帰国便を早めてさっさと日本に帰った方がいいのではないか?そんなことも再び思い始めている。二転三転する意志薄弱なおっさん。もうどうにでもなれ!そんなやけっぱちなことを思ってしまう。
夜明けとともに線路脇のキャンプ地を出発する。
風は朝から吹いている。もちろん向かい風。
線路から昇る朝日。この地平線の向こうにはTownsvilleがある!
さっさと行ってしまおうではないか。青い海を見れば気分が変わる!かも?
おっとイケない。このまま朝日に向かって線路上を走ると、貨物列車に轢かれてしまうではないか!ちゃんとハイウエイを走らねばならん。
ちっ、刻みやがったな!たいてい10kmごとの距離表示。15kmというのは初めて見た。これは非常に珍しい標識かもしれん。
今日は朝から薄曇りで日差しが柔らか。しかし、風だけは強い。
すでに頭がおかしくなっているおっさんに単調な道攻撃は通用せん。どこまでも漕いで行ってやるよ。
ロードトレインのTRAINという半分だけの標識を見つける。
貰って帰ろうと拾ってみると、重さが800gはあろうかという重量物だったので、もとに戻しておいた。
車だったら絶対貰って帰っていたことだろう。自転車だったから気がついたことに気がついていないおっさん。
町外れに恐竜の看板あり。
Richmondは恐竜の化石が多数発掘された町らしい。
公園の境界線に車止めの石が置かれている。
実に壮観。オーストラリア人は並べるのがお好き。
それにしても丸っこい石だ。
Richmondの広い道路。
路肩がやけに広い。開放感抜群の通りだ。
突き当りの交差点にあるインフォメーションには、大きな恐竜が設置されていた。ワニのような大きな口と鋭い牙を持ったもの。
おいおい歯医者に行った方がいいのではないかい?
交差点を右に曲がると、次の町Hughendenへ、左に曲がると住宅地へ。左に曲がって住宅地の中にあるスーパーマーケットに向かう。
中央分離帯にツツジのような木が植えられていて花が咲いている。
こんなところにSPARがあるとは!おっさんビックリ。
なかなかいい感じの店構えではないか。ようし、お店に入ってなんか買おう。
おいおい、そこの君ゴミ箱食うなよ。
あまり期待していなかったが、品揃えはそこそこ良くて値段は田舎価格のスーパー。地理的な場所を考えると、頑張っている店だろう。
とりあえず、次の町までの2日分。食料が余ったので少し買い足しただけ。居心地がいいので、今日はここで泊まってゆくかもしれん。
どうしようか?先に進むか、それともゆっくりするか。考え中のおっさん。
面白い軒先の処理をしているな。
今後の参考にじっくり見ておこう。
今が満開のツツジの花。たぶんツツジとおもうけど。似たようなもんだろ。
この一帯だけ非常に賑やか。
将来はこんな馬がいるかもしれない。水や干し草がいらない馬。人間はたまに油を差すだけでいい。
足からゴミ箱が生えてる〜
いちおう確認のため、町外れのRVパークにやって来た。
Wikicamnpsによると、ここは1泊5ドルという格安の料金で泊まることができる。テント禁止と表示はされていなかったが、トイレがないのでたぶんダメだろう。お金持ち用のトイレ付きの豪華キャンピングカーしか利用できない。
まあ、テント張ってても、出ていけとは言われんと思うけど。
Richmondはやけに公園が多い。
しかも大きな木も生えていて木陰たっぷり。この町は緑化に力を入れているようす。
Richmondだけに金はあるのか?お金はどこからもたらされるのだろうか?こうした小さな田舎町では、旅行者たちの消費でなんとかやっているところもあるように思える。ここはどうだろう?
町の周囲に草原しかなく、これといった産業もなく、生まれ育った人たちがひっそりと暮らしている町。
町外れの方にLake Fred Trittonという親水公園がある。
木も植えられていて木陰がある。
実に開放的でいい。ひと目見て気に入ってしまった。
こういう変な遊具が設置されていたりする。別に動くわけではなし。
お目当ては公園トイレのシャワー。
やっぱりあると浴びたくなるシャワー。
この公園何が凄いかって、トイレの入り口にドアがないこと。
つまり24時間使用可能ということ。
利用者を信頼しての設計。こういうのは嬉しい。オーストラリアでは夜間施錠されるトイレが多い。日本でも最近多くなってきて残念。
シンプルなシャワールーム。もちろん無料。
冷水のバルブを撚ると、生暖かい水が出てきてちょうどよかった。
あとで付けたような針金フックあり。
おい、あれ付けてないだろ?あれってなに?フックだよ!
おおそうだった。針金でも曲げて付けとくわ。
そんな感じの会話が交わされたことだろう。
ロープをとって洗濯物を干す。
強風が吹いているので、すぐに乾いてしまうことだろう。
実にいい東屋。100点満点だ!
ここならゆっくり休むことができる。
このLake Fredは人造湖。2002年から1年掛けて作られた。
工事着工前のようす。
何にもないただの荒野。
それが今は並々と水があって野鳥で賑わっている。
水辺にいると心が落ち着く。旅行者・地元の人の憩いの場となっている。
先人たちの努力によって少しずつ人間の住める領域が広がっている。
スーパーで買ってきたパンを食べる。バター味のフランスパン。
地味に旨い。
日が傾いて来たことだし、そろそろねぐらに向かうとしよう。
公園で野宿するのはあまり好かん。安易だから。
強風のなか水を汲む。おっとっと。水を汲むのも大変だわい。
もうこれは野生の嗅覚だな。自分の求めるねぐらの場所がだいたい分かる。作業道を奥へ奥へと入ってゆくと、いい感じの場所を発見!
日差しを遮ってくれる木があって、背丈のある草も生えていて目立たない場所。ここなら数日泊まっていても問題ないだろう。ただし、日中はテントを撤収して移動する。作業車の邪魔になるかもしれない。
重機が踏みならしたあとにテントを張るのは楽ちん。
蚊の襲来に備えて早め晩御飯を済ませておく。
テント内で熱いラーメンを食べたら汗が吹き出てきた。
さて、居心地のよいRichmond。明日はどうしようかな?