Perthでいろいろ用事を済ます

こんにちは。からあげです。

 

Perth滞在は早くも今日で3日目を迎えた。久し振りにゆっくりしたいところだが、1,2時間毎に嵐のようになり全然ゆっくりなんかできない。シャワーを浴びて汚れた衣類を洗濯するのはすでに諦めている。

毎日が酷い雨なのだが、驚くべきことにPerth市民は雨でもジョギングをしたり、自転車で走ったりしている。到着日は久し振りの晴れでロードバイクがたくさん出ていたのは分かるが、雨が降っている朝もそのままかカッパを来て走っている。その光景を見て我が目を疑った。

Perth市民はフットボールとBBQ以外にも自転車に情熱を燃やす。

今朝はいつもの5時半に起きて炊事をしながらテントを撤収し荷物をまとめた。昨日のようにサイクリストたちが集まるかも知れず、邪魔になる前に出発するためだ。

常夜灯が点いて目立つ東屋であったが、特に身の危険を感じることはなし。公園野宿が怖くて、自転車なんかに乗っていられるか。まあ、オーストラリアの治安が良すぎるということが大きい。私の感覚では日本よりも治安がよいと感じる。国土面積に対して人口が少ないことが大きいように思える。

狭い島のなかで多くの人間がひしめき合って暮らしているようでは、事件事故の多発は致し方ない。

出発前に嵐が来たので、しばらくようすをみて、雨が小降りになった時に出発した。

今日はSwan Riverをそのまま下流方面に走ってゆく。
先ほどまで大雨を降らせていた雨雲が過ぎ去ろうとしている。

一部区間は自転車と歩行者が分けられて非常に走りやすい。

サイクリングロードを走ってやって来たのはフェリー乗り場。
Perthの市街地には電車とバス、フェリーの3つの公共交通機関がある。その中のフェリーに乗ってあることをする。

日本を出国してそろそろ3ヶ月が経つ。3ヶ月というのは、クレジットカード付帯の海外旅行保険の有効期間。裏技を使用することによって、期間をさらに3ヶ月延長することができる。裏技とは、クレジットカードで公共交通機関を利用すること。

この他に、国内外で有効の安価な自転車保険にも入っていて、国保の海外療養費・自転車保険・クレジットカードの付帯保険の3つにより、万が一の時の医療費などの支払いに当てる。

天気は急速に回復し、太陽が雲から抜け出した。
だがこの青空を信用してはイケない。いつも安心させておいて、いきなり大雨を降らす。

野生の勘で券売機を操作してクレジットカードできっぷを購入する。これでMIカード付帯の海外旅行保険が有効になる。

なんだか見えないオーラーに包まれたような気がするな。おっさんの防御力が一気にアップした。ただし、有効期間は3ヶ月。次は復路の航空券を購入して保険を有効にさせる。

始め電車に乗ろうと思っていたのだが、自転車を駅に停めて乗るのはやや心配だった。フェリーだと自転車ごと乗れて料金はそのまま、盗難の心配をしなくて済む。

冬季は1隻のフェリーでピストン運行を行っている。片道はおよそ10分。それほど待たずに乗れる。

きっぷをフェリーの船長に見せて自転車ごと乗り込む。
サイドバックを付けた自転車だとやや狭め。自転車を停める専用スペースがある。自転車は私だけ。

乗り場が浮き桟橋となっていて、フェリーと乗り場が面一なのが自転車には嬉しい。

乗客はサラリーマン風の人と中学生が少々。荷物満載の自転車の変なおっさんもいる。ヘルメットにおかしなカメラを付けてはしゃいでいる。

動画撮影していたら、あっという間にSwan River対岸のElizabeth Quayに到着する。

フェリーを使用することで、自転車の機動力が一気にアップする。急いでいる時や楽をしたい時なんかに便利。

 

Perthに来て2日もダラダラ過ごしていたので、今日から用事を済ませることにした。やることをやってさっさと次に行こう。

野宿で雨がこうも降られると全然体が休まらない。ちなみにホステルなどの安宿に泊まる選択肢はなし。自転車の置き場に困ったり、同部屋の人間のいびきや生活音に不快な思いをするなら、野宿していた方が全然マシ。

やって来たのはAustralia Postと呼ばれる郵便局。

荷物を整理して不要なものを実家に送る。
地図はQeenslandとTasmaniaと走行済みのページを外し、これまで貯めておいたレシート、記載したメモ帳1冊。
重さは500g弱で送料は$12。意外に良心的な料金で驚いた。郵便の安全性はまったくの不明。2週間あれば、実家に届いていることだろう。たぶん。

郵便局内で作業をしている時にも大雨が降り、その後再び天気が回復してきた。さあて次は何をやろうか?

インフォメーションでPerthの地図を貰おうと思って、いいものがないか探していたところ、日本語訳のマップを発見した!

英語は話せないものの、すでに英語脳となっているため、日本語版の地図はかえって見にくい。不器用なおっさんの頭が混乱してしまう。

インフォメーションを出ようとしていたところ、日本人夫婦に声を掛けられた。実は中で日本語のマップがあるかどうか受付の人に話しているのを聞いていたのだが、身なりが汚くて不審がられるのではないかと思って声を掛けるのを遠慮していた。一昨年Vancouverの公園を歩いていた時、向こうからやって来た日本人女性二人組が私の姿を見るなり、ピタリと会話を止めたのを今でもはっきりと覚えている。あの時は痛めた右足を引きずり、ホームレス同然の汚い格好をしていたので、避けられても無理はなかったと言えるだろう。

ご夫婦はいつも旅行会社のツアーで海外旅行をされるのだが、今回のオーストラリアは思い切って個人旅行でやってみることにしたのだとか。70歳を過ぎているのに、老いを感じさせない生命力溢れるお二人だった。旅行はおよそ20日間の予定。なのにエアーズロックには行かない渋めのコースだった。これから行くBroomの海岸をラクダで歩くツアーがいいと仰っていた。たまには奮発して現地ツアーに参加してみるのもいいだろう。まだずっと先のことだけど。

やっぱりご主人もオーストラリアはちょっと気が利かないとぼやいていた。気が利かないと思っていたのは、わがままな私だけではないことが分かりホッとした。最後に記念撮影をしてお別れした。つい嬉しくなってずいぶん長話をしてしまった。

それにしても、お二人のようすをみていて、やっぱり健康第一だと思った。私も元気いっぱいの爺さんになりたい。

鬱陶しい雨にしつこく降られて正直気分がイマイチだったおっさんだったが、日本人と話して一気にご機嫌になったので、今度は自転車屋さんめぐりをすることにした。

購入するものはチェーン。店を覗いて品揃えと何が流行っているのか知りたい。

おっさん必殺の筆談。吃ってものが言えない時はこうして手のひらに書いて、店員さんに見せる。

う〜う〜言いながら手のひらを見せると、たいてい何が欲しいか察してくれる。

入手したのはSHIMANOのCN-HG93。普段付けているCN-HG53よりもいいやつ。亜鉛メッキが施されていて耐久性が向上している。値段は$40。まあ、オーストラリアにしては良心的な値段と言えるだろう。Perthには多くのバイクショップがあるからか。

3つのお店を回っただけだが、やはり26インチタイヤは置いていなかった。Melbourneで見たマラソンプラスは幻だったのかと思えるほど。やはり先進国では26インチは完全に廃れている。これから海外ツーリングに行くなら、27.5インチの方がいいだろう。発展途上国でも、金持ち相手のお店だと26インチは置いていない可能性がある。今回予備のチューブを4本も持ってきて、持ち過ぎかなと思ったが、ぜんぜんそんなことはなかった。26インチのタイヤがないところを見ると、おそらくチューブも置いていないと思われる。あってもホコリを被った売れ残りを倉庫から出してくるとか。Melbourneで行ったただ一軒の自転車屋さんは奇跡のような品揃えだった。

Perthのサイクリングロードを走っていて思うのは、長期の自転車旅行というジャンルは超マイナーだということ。町で見かけるのは、ロードバイクやクロスバイク、時々MTBなど。重装備のツーリングバイクなど一度足りとも見かけたことはなし。

第一長期で自転車旅行をする時間がない!世界一周のような数年単位の旅行なんてできるわけがない。それにもう自転車旅行に夢とロマンを感じる時代ではなくなった。自転車人気の高いオーストラリアでも、一部の変人サイクリストがほそぼそとやっているだけ。

Perth在住の読者の方からの情報

Hay Street沿いのTBE perth という自転車屋さんに26インチのマラソンプラスがあるそうです。店舗に直接電話確認済み。マラソンプラスを履いておけば、自転車旅はバッチリ。Perthには自転車屋が多いので、探せばきっと他の店でも、26インチマラソンプラスは見つかるはず。希望を持って自転車屋さんめぐりをしよう!

 

Perth中心部は自転車で非常に走りにくい。道幅狭くてバイクレーンがないことが多く、歩道には人が溢れている。
車道走行していると、バス停で止まるバスにブロックされて前に行くに行けなくなる。

Perthは道を知らないとダメ。土地勘のない自転車旅行者はサイクリングロードメインで走った方がいい。

スーパーで買い物をする前に用を済ませようとしたところ、なんと2階上まで上らされる。エスカレーターの位置が分からずに右往左往する。本当にオーストラリアは気が利かねー。

そういえば、日本でもエスカレーターの位置が分からずに同じようなことをする。これだから人工物は嫌だ。昨日入ったColesは二階にあるし。普通スーパーは地下か1階だろう?

この変な蛇口にも困ってしまった。どこから水が出るんだよ。ハンマーヘッドシャークみたいな蛇口をしやがって。音声案内付きの未来的トイレといい。本当になんか変。

ようやくWoolworthsの入り口に戻ってきた時にはクタクタ。トイレを済ませるだけでおっさんを疲れさすとは相当凄い。

売り場にてチョコバーのBoostが1本85セントで売られていた。これは絶対買いと喜んで買ったのはいいが、カバンの中から大量のチョコバーが出て来て面倒なことになった。無計画にチョコバー買いすぎなんだよ。

こんな買い物。

入り口のソファーに放り出して記念撮影。

州立図書館へやって来た。市立図書館は自転車置き場に屋根がないので嫌だ。見た目が小奇麗なだけで快適とは言えない。

まずは外で昼食にする。
いろいろ仕事を済ませていたら、遅くなってしまった。

このソーセージロールパンは電子レンジで温めてから食べるものなのだが、スーパーに電子レンジを置いていないので、そのまま冷たいままで食べる。ソーセージ部分が凍っていてかなり固め。

まずは図書館のPCを借りてデータのバックアップを行う。
今回の外付けHDDはバッチリ役に立っているな。今回はこれがベストな方法だと確信した。

バックアップのあとはコンセントで充電を行う。

充電しつつ、今後のルートのチェックも行う。

図書館を出たのは周囲が薄暗くなってから。さて、さっさとねぐらに向かおうか。

とか言いながら寄り道するおっさん。夜景を見るのは久し振り。

記念撮影も忘れない。

戻ってきたのは昨晩泊まった公園の東屋。
本来、連泊は避けたいところなのだが、他に屋根付きの場所がなく仕方無しに。

さあて、今日はもう遅いからこれくらいにしてさっさと寝よう。

走行データ
Perth市内徘徊
走行距離16km、走行時間1h30m
ねぐら 公園東屋
 
おわり