こんにちは。からあげです。
昨晩のねぐらは非常に快適だった。バケツをひっくり返した雨が降ろうとも、木がへし折れそうなほどの暴風が吹いても、テントは何事もなし。
昨日夕方、長い昼寝から起きると、自転車の側になかったはずの食パンとカップに入ったソースが置かれていた。自転車を壁際に停めた時はなかったはず。しかし、目の前にあるではないか。寝ている間に誰かが差し入れを持ってきてくれたのだろうか?いや、野宿の達人を自称するおっさんが、寝ているときでも3m以内の侵入を許すはずがない。ひょっとしたら前から置いてあったのかもしれない。出処不明の食べ物は食べる気にはなれず、結局見ないふりをしてそのまま置き去りにしてきた。
夜は夜でどこかで警報が鳴り始めたが、警備員や近所の人が来ることはなく、20分ほどして鳴り止んだ。何かの誤作動か、それとも不審者がいたのかは不明。
今朝はいつもの5時半に起床して準備をしていると、早くも誰かが車でやって来た。なんだろう?
フットボールのグラウンドは昨日の大雨で水浸しのままになっている。まさか、水溜りの水を雑巾で吸い取ることはしまい。
隣の空き地にいつの間にかたくさんの車が止まっていて、なにやら準備を始めている。ワイワイと賑やか。
周囲は濃い霧が掛かっているものの、雨雲の姿はなし。霧が晴れれば、晴天が期待できそう。
ん?Farmars Marketだって?
おお、今日は6月23日。そう言えば、公園内に入る時にちらっと目にしたな。時間は8時から12時まで。まだ準備をしているところで、営業開始までは待てない。ちょっとだけ雰囲気を味わったことだし、行こうか。
霧のBoyanupを出発する。
交通量は少なくて非常に静か。
走り始めてしばらくすると、雲の合間から太陽が顔を覗かせた。
濃い霧に阻まれて日差しは弱め。
Bridgetownあたりから路肩が広くなって走りやすくなった。
一時、天気が回復傾向だったものの、ふたたび霧が濃くなってしまった。
路肩で1ドル硬貨を拾う。傷だらけであったが、鈍い光の硬貨を見逃すはずはない!路面状態をよく見るようになってから、お金を拾うようになった。
飛行機注意の標識
しばらくゆくと、道路脇に飛行場あり。
飛行機にどう気をつけろというのか?
Perthが近くなって水場が多くなり、水を大量に持つことはなくなった。使わないペットボトルを積んでいると、荷物の積み下ろしが面倒臭くなる。
厳選したペットボトルを残して、傷んだ2本を処分することにした。また必要になったら、拾うか買うかしたらいい。
ペットボトルを2本処分しただけでスッキリした。
洗練されたリアビューが道行く人の目を引きつける。
うむ、なかなかいいぞ。自転車には不要なものは要らない。
20kmほど走ってBunburyの町外れまで来ると、なんと信号機があった!最近ではAlbanyで見たくらいだった。
見慣れない信号機を見ると、なぜかドキドキしてしまう。
オーストラリアの信号は時間が短くすぐに変わるのが嫌い。車じゃないんだから、そんなに速く行けん。青信号で走り始めたのに、交差点を過ぎる前に信号が変わるとか。
駅に寄って休憩する。
昨夜の大雨でどこも濡れたまま。屋根の下のベンチに座って休む。
町のインフォメーションセンターは元駅舎。雨宿りにぴったりな広い屋根がある。
Bunburyの町を走る。町の割に交通量が少な目。時々自転車で走る人の姿を見かける。
海岸を見下ろす。怪しげな雨雲が高速接近中!
これは危険だぞ。雨がぽつぽつ降ってきた。
ホテルの軒下に避難すると、その直後から激しい雨となる。外に出ていたら、大変なことになっていたことだろう。5分を待たず全身ずぶ濡れとなったはず。
最近の雨はこんなんばっか。もう少し加減をしてくれんかね。こんなんじゃ落ち着いて自転車に乗っていられん。
20分ほど雨宿りして雨雲が過ぎると、青空が覗くようになった。
これは近所の灯台。霧がよく出るためか?白黒に灯台になっていた。これは分かりやすくていい。
町を見下ろす高台に立つ展望台にやって来た。
前のダイヤモンドツリーのようではなく、ちゃんとした階段がある。これなら怖くない!
展望台からヨットハーバーの方向を望む。
こちらは灯台方面。赤茶けた屋根がここら辺ではよく見られる。
青空に映えるいい色だ。
海岸沿いの歩道を走る。
Bunburyの町からHwyに出ると、交通量が一気に増した。しかし、路肩が広いため快適に走ることができる。
市街地にはバイクレーンがあったのだが、なぜか走りにくい町だった。無駄に段差あったり、路肩が狭かったりして。土地なら売るほどあるのになぜか路肩が狭くて気を遣った。たぶん、自転車のことを理解していない人が道を設計したのだろう。
うるせー。お前なんかに言われたくない。
諦めたらそこが限界。諦めなければ、限界など存在しない。
まあ、車は安全運転でよろしく。
隣町のEatonのショッピングセンターにやって来た。
なぜか、同じスーパーマーケットで競合するColesとWoolworthsが入っていた。なぜなんだろう?
ショッピングセンターはとにかく広大で、方向音痴のおっさんは迷子になる恐れがある。よってColesに直行する。
瓜のような大きなスイカが1.9ドル。一切れだけ欲しいんだけど。
なぜかオーストラリアでは出前一丁が人気があるようす。たいていのスーパーマーケットには置いてある。
微妙に出前小僧の絵が変。
おお、待ってました!ツナ缶が90セント。
いろんな味を揃えてある。
オーストラリアで初めて見た10ドルカットのお店。
バリカンで丸坊主にしてくれるかは不明。
私は電池式のバリカンを持ってきていて、ヒゲと髪はセルフカットで行っている。
買い出しの品
コンチネンタルのパスタがまたまた1袋1ドルで売っていた。
ツナ缶やお菓子を少々。
Sweet Chilli味を購入!
男はいつだって冒険が必要。慣れ親しんだ味ばかりではツマラナイ。本当はHot Chilliが欲しかったんだけどね。
紙パックコーヒー牛乳のChillに並んでメジャーなOAK。
いちごミルクが2ドルと安かったので買ってみた。
キンキンに冷えていてお腹に悪いので、しばらく自転車に付けておく。健康に気を遣うおっさんは冷たい飲み物は温くして飲む。
オーストラリアでは縦列駐車方式が多いが、自転車での通過は非常に気を遣う。死角からの飛び出しやドアの開放を避けるため、車から距離を開けて走ることになる。そのため、後続車は抜けずに列ができる。
そんなもん知ったことか!道の設計が悪くてとにかく走りにくい町。道幅は中途半端、歩道はくねくね。
今町は分譲地を売り出していて建設ラッシュの真っ只中だった。
Perth方面からの移住者が多いのだろう。
土地の値段が安いのか高いのか全く分からん。
通りがかった公園で昼休みにしようとしたところ、急に大を催してトイレ探しに手間取る。水飲み水栓も見当たらず、行ったり来たりする羽目になった。せっかくの青空が覗いているところだというのに、湿った物を干してソーラーパネルで充電出来たのは、かなりの時間が経ってからだった。一箇所で出来ないところは本当に面倒。
荷物をゴソゴソやってきたら、こいつが近くに寄ってきた。特にエサを強請るわけでもなし。ご褒美にパンをやったら、ガッツクことなく普通に食べるだけ。
外観はカラスとカモメの間の子のような感じ。オースオラリアではよく見かける鳥。人懐っこくて意味もなく寄ってくることがある。
そばめしを食すおっさん。コンチネンタルのピラフと袋ラーメン。全然幻ではなくなったな。最近結構多い。
食後のいちごミルク。適度に温くなっていてお腹に優しい。
おっさんには優しさが必要だ!
食事を済ませて出発準備を整えると、暗雲がただようようになってしまった。
しかし、このまま休み続けるわけには行かない。早くPerthに行ってしまいたい。
止めときゃいいものを無理して出発!
5分後には後悔する羽目にはる。
あっという間にずぶ濡れ!途中で引き返して軒下に避難した。
カッパは上だけだったので、下半身はずぶ濡れ。あーあ。せっかく乾いたところだったのに、また濡れてしまった。
なんだったんだろう?これまでの努力は。
気を取り直して再出発する。
Hwyは水しぶきを上げた車が走っている。
1時間ほど走ると、ずぶ濡れだった下半身が乾いてきた。靴は濡れたままだけど。雨が降ったり止んだりの繰り返しで、もう走る気がなくなってきた。
休憩に入ったレストエリアの奥にテントを張れる場所を発見!
開けた牧場の横の隙間であったが、贅沢を言わずにここに決めた。この調子では再び雨が降るかも知れず。(やっぱり大雨が何度も来やがった!)
ご褒美のお菓子を開封!Colesブランドのもの。
フタを開けると、いっぱいに中身が入っているではないか!
開けたばかりなのに、食いかけみたいなプリングルスとは全然違う。
このあと、嵐が何度もやって来て自転車は倒れるはペグは抜けるはで大変だった。地面が砂地だと水はけがいいので浸水の危険は少ないが、ペグ効きに難あり。今のペグは短くて効きが悪い時がある。風上の張り綱2本だけは長めのペグが欲しくなる。あと2cm長めなのが欲しい。なくてもこれまでやって来れたので、いいような気もするが、帰国後探すとしよう。
今日は降ったり止んだりの天気で本当に疲れた。しかも雨は必ずと言っていいほど嵐のようになる。ああ、いつになったらPerthに着けるんだろうか?