こんにちは。からあげです。
昨晩のねぐらも道路と私有地の隙間だったのだが、ちょうどテントの近くにアリの巣があって、アリがそこら中にはっていた。少し可愛そうなのだが、アリの巣を破壊して復旧作業をするように仕向けておいた。おかげでアリに邪魔をされずに安眠できた。
今朝起きるとアリがいなくなっていたので、おそらく別の出入り口から出入りするようになったと思われる。
今朝は少し早起きして明るくなると同時に走り始めて、走りながら日の出を迎えた。天気が良くて少し冷え込み、指がかじかむほど寒くなった。しばらくすると日が昇ってきて体が温まり調子が出てきた。
Hanson Bay Wildlife Sanctuary
Koala Walk
ユーカリの並木道
走り始めて1時間くらいで、Hanson Bay Wildlife Sanctuaryというところに着いた。ちょうど営業を始めたばかりの8時過ぎだったので、他の客がいない間にコアラをじっくり見学しようと思って寄ってゆくことにした。
見学料10ドルを払ってKoala Walkというユーカリの並木道を歩いた。木の上の方を見上げながら歩いてゆくと、高い枝のところに掴まっているコアラを発見した。ただ、かなり高い位置にいるため、遠目で見られるのみ。ユーカリの森を行ったり来たりして隈なく歩いていると、下の方の枝に掴まっているコアラを見つけることが出来てじっくり観察できた。ただ、コアラは枝に掴まって寝ているだけで全く動かず。
おお、いたいた!しかしかなり高い位置にいるな。
背の高いユーカリの木。コアラはたいてい高い位置の枝に掴まって寝ている。
ユーカリの葉っぱ
ユーカリの葉っぱしか食べないコアラは贅沢者。
10mほどの頭上にいたコアラ。睡眠中で微動だにせず。
しばらくして飽きてしまったので、今度は別のワラビーウォークに行ってみることにした。
開放的な草原の道を歩いて行くと、ワラビー達がたくさんいるでないか!ゆっくりゆっくり近づいても全然逃げないので、逆にこちらがビックリしてしまった。柵に囲まれた安全な場所で放し飼いにされているため、外敵が全くおらず警戒心がほとんどないと思われる。いつもかわいそうな轢死体でしか間近に見れなかったので非常に良かった。コアラよりもワラビーの方が断然かわいい。
どっかで大金を払えば、コアラを抱っこさせてくれるかもしれないが、財布に優しくないし、コアラも迷惑なので、わざわざ行くことはない。
次はワラビーウォークへ。
返しのついた柵に囲まれた場所で放し飼いにされている。
おっ、いるいる!ぴょんぴょん飛び跳ねているぞ。
わ、私がワラビーだよ!
おっす、おらワラビー。よろしくな!
おい、お前いくらなんでも客の前でくつろぎ過ぎだろ!
は〜い、しゅみましぇ〜ん。
見学のあと、店内に置いてあったサンドイッチがどうしても欲しくなり購入してしまった。残りの食料が乏しくなり、食事制限をするようになって、常時空腹を感じるようになってしまった。10.5ドルと高額だったが、つい欲しくなった。ドリンクはなし。さすがにドリンクセットは贅沢だ。PCTでは町のレストランで食事をしても、食べ物だけでドリンクはほとんど頼まなかった。飲むくらいなら、サイドメニューを追加した。飲み物は水で十分。
美味しそうなサンドイッチ
おいおい、そんな目で見ないでくれよ。
お前はカワイイ奴だ。仕方ない少しだけだぞ。
腹の虫が多少収まったので、気分良くペダルを漕いて走り、Flinders Chaseのビジターセンターを通過したくらいから、激しいアップダウンが始まった。Cape Jervisに向かう途中でも苦しめられたが、今回も新たな試練が現れた。一つ一つ坂をクリアして進んでゆくと、ようやく潮騒が聞こえるようになった。岬には2つの見どころがあるのだが、まずはAdmirals Archから。灯台のところに自転車を置いて歩いて下って行き、木道を歩いて更に下ってゆくと、断崖の中に忽然と現れたArch。なるほど、これがそのAdmirals Artchかと唸ってしまった。ポッカリと窓のように開いた空間の向こうに断崖に打ち付ける荒々しい波が見える。むむむ、しかもSea Lionも寝そべっているぞ!気持ち良さそうに岩の上でゴロンと横になっている。見ているだけで癒やされる。
おお、サンドイッチを食べたらペダルが軽くなったぞ。
樹海へようこそ!
それにしてもアップダウンがキツくないか?
もう腹減ってきた。
Cape Du Couedic Lighthouse
岬周辺のようす
木道を歩いて下の方まで下りてゆく。
Admirals Arch
海水を浴びて朽ちかけているベンチ
またお前か!さっき、そこで寝ていただろう。
自然の造形美をしっかりと堪能すると、次はRemarkable Rocksへ。ひいこら言いながら道を戻り、途中で別の方向に進んでゆくと遠くにひと目で分かる奇岩の塊が見えた。展望台からは波打つ道路に断崖に白波を立てて打ち寄せる荒々しい波が見える。おっさんは、Remarkable Rocksの方が好みだ。小高い岩山の上に氷が溶けたような面白い形の岩がいくつも転がっている。奇妙な岩の形にどうしてこんなになってしまったのかと好奇心が唆られる。500年前に地殻変動で盛り上がって、長い年月を掛けて雨水に侵食されて今の形が出来上がったそうな。いやあ、これは凄い。
いやっほー〜。気持ちいい〜。帰りのことは忘れよう。
The Australiaの景色
Remarkable Rocks
あらら
ご満悦のようすのおっさん
帰る前におっさんに燃料補給を行う。
いつものラーメン。
途中、ビジターセンターに寄ってNational Parkの入園料11ドル(1Day)を支払った。私はてっきりどこかにゲートがあって、そこで支払うものと思っていた。現地に行ってみて、ようやくビジターセンターで料金を支払うことが分かった。おっさんのご褒美にコーラとミートパイを買って上げた。やはり肉を食べると元気になる。今日はサンドイッチとミートパイを食べて、乏しい食料事情でテンション低めだったおっさんも、すっかりごきげんになってくれた。
Flinders Chase Vistor Center
コーラとおいしいミートパイで体力回復!
大きな緑のボール
突然変異なのか、こうして脚が生えるやつもいる。
朝夕にすれ違うスクールバス
運転手さんは、おいおいまた走ってるのかよ!と思っていることだろう。
そろそろ、ねぐらを探さないとな!
今日は少しだけ道路から離れたところにテントを張ることができた。
残りの食料はあと2日分なので、日のあるうちはしっかり走って、適当なところで道路を逸れて、偶然に見つけた空き地で野宿をした。Kangaroo Islandの西側に来ると圏外が多くて、今日もブログ更新作業は出来ず。宿題のようにどんどんと溜まって行くのが怖い。明日は頑張って走り、Penneshawまですぐのところまで行きたい。
よし、明日も早起きして出発だ!はよ寝よ。
ねぐら 道路脇の空き地