こんにちは。からあげです。
今日も無事にツーリングが終わり、テントを張ってゆっくりしているところ。Australiaは明日から4日間イースターの休日になる。気になるのは、スーパーなどのお店が開くかどうか。グーグルマップを見ると、補給ポイントのスーパーは、営業することになっているが、実際に行ってみないとどうなるか分からない。念のため、多めに玄米を持っている。さて、どうなることやら。
昨日はテント設営後にまたしても雨が降り始めて、夜中まで降ったり止んだりを繰り返す。そのうち雨が止んだと思ったら、寒くなってきて朝起きると肌寒い思いをした。
今日はゆっくり目の起床でモタモタしているうちに時間が過ぎ、ねぐらを出発したのは8時半過ぎだった。町が近いと思うと、ついダラダラしてしまう。
牧場と松林しかない直線道路をゆく。
意外にも町の方からやってくるロードバイクと何台もすれ違った。
牧場にぽつんと生えている木。すごく立派な木。ついつい気になって見てしまう。
町の中に入るとサイクリングロードを発見!
廃線跡を整備したもののようす。Australiaではよく見かける。
車社会になって完全に電車が廃れてしまったようだ。
町に入ったら、まずはインフォメーションに立ち寄る。
観光に力を入れているAustraliaは、たいていの町にインフォメーションがある。
無料の観光マップを手に入れたぞ!
ちょっとムカつくカンガルー
インフォメーション前になぜか帆船が置かれている。
公園内の片隅に戦車が置かれている。
登らないでくださいと書いてあった。
歩道上にある道路標識。この先ランナバウトの交差点あり。
市街地に入ると、たいていAustraliaはどこも流れが悪くなる。
車移動が当たり前の超車社会。日本でも歩いて3分のコンビニにも車でゆく奴がいる。多分そんな感じ。日常の足として自転車に乗る人間は都市部を除いてかなり少ない。
立派な教会。
インフォメーションのあとでまずはLibraryにやって来た。
Portlandの図書館も立派だったが、Mount Gambierはより凄い。大都市の近代的な図書館といった感じ。
昨日は圏外でブログ作成作業が出来なかったため、図書館で行う。もちろん充電も兼ねている。最近、日照時間が少なくて充電できる機会が少ない。
Australiaは晴れが多いイメージだったが、実際は全然違った。暑さを避けて秋に来たので仕方がないと諦める。
忘れずに図書館のトイレで水を汲んでおく。
ドリンクボトルでペットボトルに移し替えるとこぼさずにできる。
Australiaでは、汲めるうちに汲んでおかないと、あとで引き返すなど余計な手間が増えることがある。要は重さを嫌うなということ。
見た目何の変哲もない普通の公園。
よく分からんが、インフォメーションのおすすめの場所だ。行ってみよう。
なんと、町の真ん中に洞窟があるではないか!
下の方まで階段が続いているぞ。
この公園の名は、Cave Garden。なるほどな!
上からぽっかりと空いた穴を見下ろす。
横穴は奥が深そうに思えるが、立ち入ることができるのはここまで。むむむ、探検家の血が騒ぐな〜。
オシャレな外観の旧庁舎。現在は大学のキャンパスとなっている。何にも知らずに入って、受付にいた人に教えてもらった。
町のスーパーにやって来た。イースター休日の前とあってか店内は混み合っている。
充実の米コーナー。Australiaに来て一番良かったのが、玄米を安く食べられること。たいていのスーパーで売られていて、日本のように玄米の入手に困ることはなし。米を食べない日本人は何を食べているんだろうね?
大きなうさぎのチョコレートが売られている。
イースターになぜうさぎなのかは全くの不明。
はい、よく出来ました♪
セルフレジでも戸惑うことなく精算できるようになった。
逆に有人レジの方が戸惑うことが多い。
本日の買い物。玄米2kgに缶詰とパンにバナナ。そしてご褒美のおやつ。ジュースはお預け。
町の中心部を散策する。
イースターの休日の前日とあってか、道行く人々は浮かれているように感じる。
壁に埋まっているATM。アメリカでもよく見かけた。
Telstraの公衆電話。これがWi-Fi付き。
TelstraのSIMカードだと、無料で使用できる。
だからなぜうさぎなんだ?
あちこちうさぎだらけ。
トヨタのショールーム。
Australiaでもトヨタ車は人気が高い。他にはスバル車も。
意外なのはマツダをよく見かけること。(失礼)
ごくたまにだが、ジムニーシエラの姿も見る。軽規格のジムニーはなし。
Mount Gambierという地名の通り、山の山麓にある町。
気づかないフリをして先に進もうかと思ったが、インフォメーションで山の上に立つ展望台のような建物を見たものだから、どうしても行きたくなった。
ここは途中のBlue Lake。火口の跡に出来た湖。名前の通り濃い青色をしている。
食料と水を満タンの重たい自転車で上がって行くのは大変だった。
最後の坂は、上に行けば行くほど勾配がきつくなる自転車野郎泣かせの極悪な坂になっていた。斜度はおそらく20%近くあったに違いない。死ぬ気で押して上がった。
上まで上がったご褒美に雄大な風景を見ることができた。
こんなことなら、自転車を置いて体一つで上ってくるんだった。
Blue Lake隣のValley Lakeの向こうに見えるMount Gambier市街地。
展望台のような建物は外から見上げるだけ。
入り口のドアに鍵が掛かっていて中に入れず。
下りは自転車に乗って、ブレーキを思いっきり効かせつつ下りてきた。やはり急な坂は荷物満載の自転車で下るべきじゃない。
ブレーキローターがやけどするほど熱くなっていた。ブレーキ各部やスポークにもかなりの負荷が掛かっていたことだろう。おっさんは反省した。
下まで戻ってくると、枝ぶりの良い木の近くで休憩する。見ていて惚れ惚れするくらい生命力に満ち溢れた木だった。
町の中心部には自転車レーンが少なかったのに、郊外に出るとバカみたいに広い自転車レーンが現れた。おい、ここで帳尻合わせかよ?
補給は済ませてあるので、町に戻らずに次に向かうことにする。
町を出ると、再び牧場の景色が広がる。
始め見たときは感激したが、慣れるとどうってことなくなる。
毎日が牧場だ!
Australiaは郊外に出ると、制限時速は100km/hだが、初めて110km/hの標識を発見した!
実はMount Gambierに入ってから、道の端を走っているだけなのにクラクションを鳴らされたことが度々あり、気持ちがささくれだっていた。
町の中では穏やかな車だが、一旦郊外に出ると時速100km/h以上で爆走する凶暴な車に変貌する。確かに距離を開けてはくれているが、後方からジェットエンジンのような音が聞こえてくると恐怖を覚える。スピードの魔力にとりつかれた人間がハンドルを握っていると思うと、背筋が冷たくなってくる。
これまで道端でカンガルーやエミュー、キツネ、鳥などの轢死体を数多く見てきた。自転車に乗っていると、超車社会の闇が見えてくる。良い人だらけのAustraliaだと却ってツマラナイ。以前アメリカで、英語も話せない奴はアメリカに来るんじゃねーという暴言を吐かれたことがあるが、それにも劣らない過激なものを期待していたりする自分がいる。上っ面の良いところだけを見に来たんじゃない。私は本当のAustraliaの姿を見たい。
制限速度110km/hの標識を見たら、頭の中でプツッと何かが切れた音がした。もうこれ以上走行するのは危険だと判断して、植林された松林の中に潜り込んだ。
道路から少し逸れるだけで、別世界に思うほど静か。
昨日の場所より、雰囲気がグッといい感じの松林。
昼間雨が降らなかったため、下が乾いてフカフカになっている。
さて、今日はもうこれくらいにしてゆっくりしようか。根を詰めるとやる気がなくなる。
ねぐら 松林の中