こんにちは。からあげです。
内蔵HDD取り付け
前回は電源ユニットの取り付けまでで終了。今回はHDDとグラフィックボードの取り付けから、ケーブル接続と配線処理を行う。そしてディスプレイとキーボードなど周辺機器を接続してからBIOSの起動チェックを行って完成となる。
3.5インチHDD(4TB 5400rpm) WD40EZRZ-RT2
メインストレージ(M.2 SSD 500GB)のほかに、サブストレージとしてHDDを取り付けることにした。大容量のSDDはまだ高価で手が出ない。
動画や画像データを保存するのが目的、読み書きスピードは遅くても構わない。
ということで4TB 5400rpmのHDDにした。アメリカ西海岸に本社をおくWestern Digital(略してWD)で信頼できるメーカー。
*型番違いの後継機種
箱から出したところ。
簡単な説明書のみ、接続ケーブルは付属しない。
裏面
側面
固定用のビス穴あり。
背面の端子接続コネクタ
PCケースの2.5インチ/3.5インチ兼用シャドウベイ。スロットは全部で4つ。
トレイを取り外した。
薄いプラスチック製で強度はない。
トレイの横を広げながらHDDをはめ込む。固定用のビス穴にトレイのポッチ(突起)を合わせるだけ。割れやしないかヒヤヒヤした。
裏面のようす
金属製の筐体。トレイとの隙間が多くて空気の流れを確保できるだろう。
一番下のトレイに挿入したみた。
接続コネクタは反対側になる。
反対側からHDDのようすをチェックする。
サイドパネルとの隙間が少なくて、接続にはL字タイプのSATAケーブルが必要となる。
ケーブル接続
HDDを取り付けたところでケーブル接続を行う。
パソコンの自作は初めてのことなので、ケーブルの規格は何が何だか分からない。取り扱い説明書のほか参考リンクの記事読んで勉強した。
HDD SATA電源ケーブル
電源ユニットに付属していたSATA電源ケーブル。
通信用と電源用の2種類あることを知らず、ケーブル接続でずいぶん悩んだ。
どのサイトも、さらっと流してあるだけで詳しい説明はなし。PCに詳しい人には当たり前のことでも、初心者にはさっぱり分からない。説明の必要性すら思い浮かばないのだろう。
一方を電源ユニットにつなぎ、もう一方をHDDにつなぐ。
電源ユニットに接続する側
HDDに接続する側。L字タイプでサイドパネルに干渉しない。
相手側。切り欠きがあって向きを合わせて接続するようになっている。
HDD SATA通信ケーブル
マザーボードに付属していたSATA通信ケーブル。余分な出費をせずに済んだ。
ストレートタイプとL字タイプの2種類あり。
今回使用するのは、片方がL字タイプの方。これならサイドパネルに干渉しない。
HDD SATA接続コネクタ
電源ケーブルと通信ケーブルを接続したところ。
電源ケーブルの反対側は、電源ユニットのプラグインケーブル端子に接続する。
PCI-E×1、SATA×2、PATA×1
通信ケーブルの片方はマザーボードのSATAコネクタに接続する。
ストレートタイプで「SATA1」ポートに繋いだ。
*M.2スロットを使用すると、SATA5とSATA6スロットが無効になることに注意。(msi B450 GAMING PLUS MAXの場合)
ケーブル接続に悩んでいるところ。こうして作業は深夜まで続いた。
脳がオーバークロック状態になって糖分を欲していたので、チョコレートを食べることにした。
一休みしたらずいぶんと落ち着いた。
一難去ってまた一難。HDDのSATAケーブルの接続をなんとか終えると、ほかのケーブル接続も行う。作業がやりやすいように、グラフィックボードはあとで取り付けることにした。
PCケース フロントパネルコネクタ(JFP1、JFP2)
パネルコネクタの細いケーブル。プラスマイナスの極性があるので注意する。
電源スイッチのケーブル
裏面にはプラスの方に三角の矢印が付いている。
赤色の油性マジックで色を付けておいた方が分かりやすい。
初心者には非常にややこしいので、マザーボードの取り扱い説明書を熟読して理解する。
JFP1、JFP2とは、フロントパネル用のジャンパーピンのこと。英語での表記は「Jumperpin for Front Panel switch」というらしい。
JFP1・JFP2
とても小さいピン。ラジオペンチでやさしく挟んで取り付けた。
ここ最近、老眼になってからは近眼メガネを付けたり外したりして忙しい。
CPU電源 4ピン ATX12V/8ピン EPS12V
CPUへ電源を供給する8ピンコネクタ。
電源ユニット本体の直付けケーブルに付いている。4ピンずつ2つに分かれて合わせて8ピンとなっている。
角度を変えてもう一枚撮影。
「CPU_PWR1」と表示されているところに接続する。
爪のカチッという音がするまで差し込む。ロックされてケーブルが抜けなくなる。
マザーボード電源 24/20ピン ATX
20ピンと4ピンを合わせて24ピンのコネクタ。電源ユニット本体の直付けケーブルに付いている。
「ATX_PWR1」と表示されているところに接続する。
8ピンのCPU電源と同じく、爪のカチッという音がするまで差し込む。
フロントオーディオコネクタ
フロントパネルのマイクとヘッドホン端子用のコネクタ。
「HD AUDIO」と表示されている。
「JAUD1」と表示されているところに接続する。
1本欠けたピンを目印に向きを合わせる。
フロントパネル USBコネクタ
フロントパネル「USB3.0×2」のUSBコネクタ。
「JUSB3」と表示されたところ。出っ張りと切り欠きに合わせて接続する。
PCケースファン電源ケーブルの接続
PCケース「Corsair 100R Silent」には、フロントとリヤに120mmのファンが標準装備され、3段階のファンコントロール機能も搭載している。
電源ケーブルは「SYS_FAN1」というコネクタに挿した気がする。このファンケーブルの接続にも悩んだ。
この日は深夜遅くまで作業を続けた。
ケースファンケーブルの接続方法は何度考えても分からず。ネットを検索しても答えが出てこない。途中で諦めて眠ることにした。
翌日になると奇跡が起きた。理解したわけでもないのに、自然と分かったのだ。寝床からむくっと起きてすぐに繋いだ。
無意識下の作業のため記憶があやふや。不思議なこともあるもんだ。
実は今でもよく分かっていない。サイドパネルを開けて掃除する時にでも確認しておこう。
グラフィックボード取り付け
ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650
ビデオメモリ4GB、4K映像対応、出力端子(DisplayPort 1.4、HDMI 2.0b、Dual Link DVI-D)、補助電源不要
パソコンの用途はYou Tube用の動画編集でたまにゲームくらい。こだわりは全くなし。ちょっとしたゲームもできてDisplayPort出力端子が付いてコンパクトでコスパのよいものを選んだ。うむ、なかなかこだわっているではないか。
サイズは151mm x 111.15mm x 38.8mm。コンパクトなサイズ。
90mmのファンが1基搭載されている。
裏面
端子部分
PCI Expressスロットに挿して使用する。補助電源は不要。
ファンの下にヒートシンクが内蔵されている。
左からHDMI、DisplayPort、Dual Link(DVI-D)。
厚みがあるため、2つのスロットを専有する。
グラフィックボードは一番上の赤いスロット「PCI_E1」の使用が推奨されている。
グラフィックボード取り付け前に簡単に配線処理しておく。
何度も付け外しできるリピート式の結束バンドが使いやすい。
背面のPCIスロットカバーを外す。(上1段目から3段目まで)
外したスロットカバー。ネジは小さくて紛失しやすいので注意する。
PCケースを横にした状態で上から切り欠きを合わせて挿入した。
補助電源のケーブルはなく、取り付けは非常に簡単。
下から見上げたところ。
干渉する機器はなし。
あとは背面のスロットカバーを閉めれば、グラフィックボードの取り付けは完了。
ネジ止めするとしっかりと固定された。
これでデスクトップPCの組み立てはひとまず終了。
サイドパネルを開けたままの状態で、必要な周辺機器を繋いでBIOS起動テストを行う。
BIOS(ばいおす)とはBasic Input Output Systemの略で、CPUやキーボードなどのハードウエアやWindowsなどのOSを管理する基本のソフトウエア。電源を入れると始めに起動する。OSのOSと言ったところ。
パソコンの自作をせずとも、Windowsの再インストールする時にBIOSの操作が必要となる。
モニター接続
HP P224 21.5インチモニター
BIOS起動テストにはモニターが必要。さっそく接続することにした。
IPS液晶パネルのフルHD。内蔵スピーカーはなし。VGA、HDMI、DisplayPort入力端子が付いてなんと1万円という激安価格。こんなに安くていいのだろうか。
これまでは12.5インチのモバイルノートを使っていたので21.5インチでも大きく感じたが、使っているうちにちょうどよい大きさということが分かった。
ウインドウを同時にいくつも開いて見ることができて作業が捗る。
表面はつや消しで目に優しい。
裏側のようす
モニター入力端子
DisplayPortは左端。各種接続ケーブルが付属する。
モニターのDisplayPort入力端子にケーブルを接続する。
グラフィックボード側のDisplayPort出力端子にケーブルを接続する。
モニターのほかキーボードを繋いで準備完了。
電源スイッチを入れる前にケース内のケーブルがファンに巻き込まれないか再度確認した。
BIOS起動テスト
電源スイッチオン!するとPCが起動し始めた。文字が次々と表示される。
そして無事にBIOSが起動してくれた。
興奮して思わず飛び跳ねてしまった。
嬉しい。とにかく嬉しい。パーツ選びから始め、自分で一から組み立てたパソコン。それが無事に動いてくれた。温度とファンの回転数、CPUのクロック周波数が表示されるのが猛烈に楽しい。
BIOS画面を何時間も観ていられそう。
PCケース内のようすをチェックする。異音や振動はなし。
ファンに干渉しているケーブルもなし。取り付けられたファンは全て正常に動いている。
問題なし。よし、合格だ。おっさんの厳しいチェックがこうして終わった。
電源を落としたあとで内部配線を丁寧に処理する。
結束バンドの飛び出た部分を切って短くしておく。
ごちゃごちゃして空気の流れが悪くならないようにキレイに処理する。
うむ、これでヨシ。
今回はこれくらいにして少しずつ良くしてゆくとしよう。
内部の配線処理が終了。スッキリとして見た目がとてもよくなった。
外からは見えないが、見えない部分だからこそ丁寧に処理する。それがおっさんのこだわり。
反対側はHDDのケーブルが少し出ているだけ。
サイドパネルを取り付けてデスクトップPCの組み立ては完了!
棚の上にパソコン本体を設置して、スピーカーとマウスも取り付けた。
ハイテクな書斎の雰囲気が出てきたぞ。
再度パソコンの電源を入れてBIOSを立ち上げてみる。
各部を点検したところ問題はなし。あとはWindowsをインストールして各種設定をするだけだ。
次回はWinのインストールなど各種設定で自作パソコンの最終回。
つづく