こんにちは。からあげです。
はじめに
フードデリバリーの仕事には、スマホホルダーが絶対に欠かせない。
スマホホルダーとは自転車のハンドルなどにスマートフォンを固定するためのもの。走行中でも画面が見やすく、迷うことなく目的地にたどり着ける。つまり安全かつ効率よく仕事をすることができるのだ。
スマホホルダーを使用せずに、首から下げていたり、ポケットから出し入れしたりするのは、片手運転になるうえ前方不注意になり非常に危険。わずか2,000円程度の投資を惜しんで人生を台無しにするのは全く馬鹿げている。
スマホホルダーは配達仕事のほか日常生活でも大活躍する。土地勘のない場所を走行するときはスマホのナビを使うと迷わず目的地にたどり着くことができ時間のムダがない。
今回は実際に使ってみて良かったと思ったスマホホルダーを紹介したい。
Tiakia製スマホホルダー(PB04-AC)アップグレード版
型式 PB04-AC
商品寸法 (長さx幅x高さ) 13.5 x 7 x 10 cm
重量 116g
適合サイズ 長さ127〜189mm 幅63〜89mm
適合ハンドル径 22〜32mm
Amazon商品ページより
今回紹介するのは、中国メーカー「Tiakia」のスマホホルダー。
Amazonで評判が非常に良かったもの。
いくつかの残念な箇所を改良すると非常に使いやすくなる。
内容物
・スマホホルダー本体
・ハンドル固定用クランプ
・スポンジパッド3枚
・取り扱い説明書
本体、クランプ、スポンジパッド(3枚)の重量は116g。
スマホホルダー本体
耐久性のあるステンレス製の4本アームでガッチリとスマホを保持してくれる。
裏面
赤いポッチはロックスイッチ。伸縮アームを固定する。
ロックスイッチは使っているうちに操作が固くなってくるので、潤滑スプレーなどを吹くと元のように動きがスムーズになる。
横からみたようす
ハンドル固定用クランプ
厚さが2種類のラバーパッキンが付属する。
英文表記の取り扱い説明書。
日本語の説明はなし。
中学生程度の英語力でも、大まかな内容は理解できる。
さっそく5.2インチモニターのHUAWEI P10liteを取り付けてみた。
裏面から見たようす
適合するスマホのサイズ
実際に取り付けてみたのは、iphone7、HUAWEI P10lite、Sony Xperia Z Ultraの3つ。
iphone7、HUAWEI P10liteは取り付け可。Sony Xperia Z Ultraはサイズオーバーで不可。
うっかり手を滑らせてスマホを落とす可能性があるので、スマホケースを装着して使いたい。多少厚みが増すが取り付けには問題なし。
過剰な負荷が掛からないように、スマホ本体の重量はできるだけ軽い方が良い。重たいと衝撃でズレやすい。
機種名 | サイズ | モニター | 重量 (本体のみ) |
○ iphone7 | 138.3×67.1×7.1mm | 4.7インチ | 138g |
○ HUAWEI P10lite |
146.5×72×7.2mm |
5.2インチ | 146g |
✖ Sony Xperia Z Ultra |
179×92×6.5mm |
6.4インチ | 212g |
ドロップハンドルへの取り付け
スポンジパッドの貼り付け
スポンジパッドなしでスマホを取り付けてみたところ、一見問題ないように思えた。しかし、横から見るとスマホが密着していないのが分かる。
この状態では4隅の4点だけで支えることになり、保持力が低くスマホが脱落する危険がある。
スポンジパッドを貼り付けると保持力と衝撃吸収性が増す。
強力両面テープで貼り付けるだけ。
スポンジパッドでスマホが密着するようになった。
固定用クランプの取り付け
適合ハンドル径は22〜32mm。
オートバイと自転車のハンドル径は同じ22.2mm。
ドロップハンドルの多くは、ハンドルにブレーキ・シフトケーブルを沿わしているため、ハンドルの断面が丸くない。付属のラバーパッキンを使って取り付けてみると大きな隙間ができる。
クロスバイクやママチャリの場合はハンドルにブレーキ・シフトケーブルを沿わせていないため、断面が丸い。付属のラバーパッキンを使うだけでよい。
ちなみに私の自転車のハンドルはDIXNA (ディズナ)クロス バンディーハンドル。クランプ部分31.8mm、ブレーキブラケット取付部23.8mm、エンド部分22.2mmという特殊な異径ハンドルになっている。取り付け箇所の径は23.8mm。
そこでチューブ片を詰めてハンドルと密着するようにした。この状態でしばらく様子をみた。
取り付け完了のスマホホルダー
所要時間はおよそ15分。誰でも簡単に取り付けることができる。
横から見たようす
角度調整も自由自在。
スマホを取り付けてみた。
スマホが邪魔になって上ハンが握れなくなるものの、定位置のブラケットは問題なく握ることができる。ブレーキ操作にも支障はなし。
不具合箇所の改良
実際に配達仕事に使ってみると、いくつか問題が発生した。それらを順に説明したい。
アームの伸縮とロックスイッチの操作が固くなる
使い初めはスムーズだったものの、使っているうちにアームの伸縮とロックスイッチが固くなってきた。
そこで潤滑剤としてプラスチックにも優しいシリコンスプレーを吹いた。すると元のようにスムーズに操作できるようになった。雨の中走ると油分が落ちやすいので、定期的にシリコンスプレーを吹いておきたい。
動きが悪いまま使っていると、走行中にスマホが脱落しかねない。
走行中の衝撃で角度がずれる
ねじを強く締めても、走行中の衝撃でスマホの角度がずれてしまう。ユニバーサルジョイント部分が滑りやすい。
ねじを強く締めると破損の元になる。
そこでユニバーサルジョイント部分に液状ガスケットを塗布することにした。
乾くと固まってゴム状になる。滑り止めになるものなら何でもよかった。
自動車整備のために購入したものだが、量が多すぎて全然使い切れない。
大容量のチューブ入りを買うと往生する。
たっぷりと塗っておいた。
ネジ山に塗っておくと、ネジの緩み止めにもなる。
クランプのカップにもたっぷりと塗っておく。
液状ガスケットを塗ると走行中に角度がずれることがほとんどなくった。いつもは大きな段差を越えるたびに角度調整が必要だった。
クランプの固定力不足
液状ガスケットでスマホの角度調整がほとんど必要なくなったものの、クランプの固定力が不足していたため、スマホの重量でクランプごと回転してしまうことが度々あった。
それでクランプを強めに締め付ける必要があったのだが、締め過ぎはクランプの破損につながる。
そこで分厚い水道ホースを切って丸くなるようにした改良した。
すると軽く締め付けるだけでよくなった。
断面が真円でないドロップハンドルの場合、段差の解消が重要。弾力性のある素材を切って当てる。
ビニールテープは滑りやすい素材のため、なるべく使わない方がよい。古チューブは滑りにくくて最適の素材。
水道ホースパッキンに液状ガスケットを塗っておくと保持力が上がってズレにくくなる。
スマホホルダーの使い心地
スマホホルダーに改良を加えると、劇的に使いやすくなった。
買ったままの状態ではこの商品の良さを感じることはできない。
取り扱いに慣れると、およそ3秒で着脱可能。手元を見なくても、ロックスイッチを操作できるようになる。ただし、急いでいるとロックし忘れるので注意したい。
これまで走行中スマホが脱落したことは一度もなし。
半年以上、配達仕事や日常でも使っているが問題なく使えている。
耐久性も十分ある。だが、弱そうに見えるクランプ部分がやや気にかかる。
型番が違うため適合するかは不明だが、クランプ単体で販売されているのも嬉しい。
ハンドルにつけっぱなしだと、紫外線による劣化や盗難のおそれがあるので、必要ないときはクランプを残して本体だけ取り外している。
スポンジパッドはしっかり仕事をしてくれる。
まだ一度も交換していないものの、ボロボロになっていない。
3枚入りで貼り替えすることができるのもいい。
仕事にも日常生活でも便利で手放せなくなったスマホホルダー。
今後も大事に使い続けてゆこう。