こんにちは。からあげです。
Port Hedlandを出てからさらに暑くなったような気がする。いや、気のせいじゃない。確かに暑くなっている。今が一番過ごしやすい冬だというのに。Darwinに寄り道してAlice Springsに着くころには冬が終わってしまう。
このままの調子でゆくと、Darwin到着が8月終わりころ。市内観光を終えてKakadu National Parkに寄ったりなんかしていると、Alice Springs到着は9月下旬ころになる。このあとUluru周辺を観光しているうちに10月半ば。内陸部の暑さは今の沿岸部にくらべると、たぶんかなり凄い。日本の感覚でいると死にそうになる。
先日、今回のオースオラリアツーリングのゴールをUluruにしようと決めたばかりだが、Uluruからだと運賃が高いし、乗り継ぎが1回以上は必ずあるため、輪行のストレスがかなり溜まると思われる。乗り継ぎの空港で荷物を受け取ったら、到着時みたいに自転車の箱がボロボロになっているかも知れず、そんな壊れた箱を抱えてチェックインなんて考えただけでも、頭が爆発しそうになる。
それにUluruがゴールにすると、あまりに安易で過酷なオースオラリアから逃げているような気がする。これまで安易な方向にばかり予定変更を重ねた結果、つまらないツーリングになってしまっている。もう逃げない!逃げるのは止めて、最後まで走って完全燃焼したい。
ただ、暑さが危険な内陸部はすぐに出て行った方がいい。できれば9月いっぱい。Darwinに寄らずにまっすぐAlice Springsに向かうと、到着は8月終わりころ。それからUluru周辺を観光してStuart Hwyを南下すれば、9月いっぱいにはPort Augustaに行くことができる。ここまで来れば、町と町の距離が近いので、楽に走れるようになる。
できれば、ジェットスターの日本直行便が出ているCairnsまで行きたい。Broken Hill経由で内陸部を走って、Brisbaneまで出て海岸線を北上する。Port AugustaからCairnsまでおよそ4,000km弱、寄り道しながらでも2月もあれば、余裕で行くことができる。あとはCairnsから激安直行便に乗って帰国する。
という計画だ!
Uluruを十分堪能したあと、走りに走ってCairnsまで。ただし、北部は熱帯気候になるので、夏になると雨が多くなる。ただの雨ならいいが、雷雨は嫌い。なので、Brisbaneくらいで止めにするかもしれない。とにかく東海岸まで出れば、航空券が安くなる!
Uluru近くの空港は小さくて危険な香りがする。自転車の箱を売っているようだが、在庫管理を怠って切らすかもしれない。箱無しだとおそらく飛行機には詰め込めない。ラッピングではたぶん不可。出発直前までダンボール箱が手に入るかどうかやきもきする。それなら、自力で他の空港まで行った方がいい。安くもなるし。Darwinに寄るのは、マラソンプラスが欲しいから。読者情報によると、マラソンプラスを置いてある店があるようだが、私が行く直前に売れてしまうかもしれない。そんな不確定要素のために寄り道したくない。Kakaduは諦める。Alice Springsならマラソンプラスでなくても、26インチタイヤならあるだろう。適当なタイヤで乗り切る。東海岸まで出てしまえば、どこかのお店で必ず見つかる。Alice Springsに行く前にも、Broomeにもバイクショップがあるみたいだから、ひょっとしたらあるかもしれない。マラソンプラスのためだけにDarwinに行くのは止め。そんなことより、暑さの厳しい内陸部から一刻も早く脱出した方がいい。南部に行くと再び無補給区間が長くなる。
地図を見ながら書いている私はいいが、手元に地図のない読者にはサッパリ分からん内容だな。帰国後に分かりやすい地図を付けるので、それまで待ってもらいたい。
今日も3時起き5時前の出発。Port Hedlandの町の明かりを背にして走る。
最近、日が長くなって走行時間を長くとれるようになってきたのだが、その分暑くなって来て走りっぱなしだと体が持たない!
道の分岐に到着。
付近には鉱山が点在していて夜明け前からロードトレインや作業車が走っていた。直線区間だと、10分前くらいからライトが見えるもんだから、早く来い来いと思ってしまう。
特徴のある岩山
周囲からは重機の音が聞こえてくる。
Pardooのロードハウスまで100kmちょっと。
夜明け前は無風だったのに、明るくなってきたら風が出てきた。微妙な横風。
ようやく日の出を迎える。およそ2時間で30kmを走った。
僅かな距離だが、午後になるとこれが効いてくる。遅めの出発でわざわざ暑くて向かい風が吹く時間帯に頑張って走るのはアホ。ナラボー平原横断時がまさにそうだった!あの時は暑くなかったけど。
道幅の広いところで休憩。日が高くなるまでは日向での休憩もOK。
おお、今日もBigな奴がやって来たな!うむ、作業員が待機するためのコンテナハウスか。
川が氾濫しても、道路が水没しないように堤防が築かれていた!だが、その堤防も決壊しているではないか。凄まじい自然の力。
水を見るとホッとする。
水辺は動物たちの憩いの場。緑がいっぱいでとにかく涼しい。
丸々と太った牛。野生の割には体つきが良すぎる。周囲には他にも牛がたくさんいた。
完全放置型の放牧をしているのだろうか?自家消費程度でほそぼそとやっているとか。柵はなく道路脇で草を食んでいたりする。
疲れて来たな。そろそろ休憩するか。
うむ、干上がる直前の川か。
橋を渡ったすぐくらいに、人工的な排水路を発見した!
水が干上がった場所は野宿や休憩にピッタリ。
広大な木陰があるではないか!夕方来ていたら、間違いなくここで泊まった。極上のキャンプサイト。道路からは近いが、窪んでいるため道路からは見えず。
長〜い休憩タイム!
良い場所を見つけたら、長々と休むのがポイント。休める時に休んでおかないと、あとが辛くなる。朝早めに出発しているので、こうしてゆっくり休める。
何にもない〜。あらホント♪何にもない!
誰かの嫌がらせか?コミュニティーの標識を傷つけたり汚したりしてある。
ロードハウスまであと50km。
頑張れば、今日中に着けなくもないが、まずは休憩だな。そろそろ昼飯の時間。
ほう、干上がった川か。休憩場所は近いな。
正午の時点ですでに80km以上を走っていた。こんなに走ったのは初めて。休養と牛肉パワーが効いたようだ。
やっぱり栄養と休みは重要だな。
ラーメンを作って食べる。いつものパスタは入れず。なんとなく食欲がなかった。こういう時は無理して食べない方がいい。胃腸が弱っている時に詰めすぎない。
食後、木陰でゴロンと横になる。
木漏れ日で多少暑め。コラ、贅沢を言うな、贅沢を!
そうこうしているうちに追い風気味の風が吹き始めた。休みは中止!さっさと出発するぞ。
ロードハウスまで37km。頑張らなくても今日中に着ける距離。どうしようかな?
町やロードハウスに遅めの到着はロクなことがない。
泊まらないならバタバタしてしまう。
本日中の到着に気が乗らないおっさんは木陰で休む。自転車も木陰に止めて休むのがポイント。樹脂パーツやタイヤが傷みにくくなる。たぶん。日の当たるアスファルト上に長時間停めておくのはダメ。接地する部分が熱で劣化する。
ほう、火事を消火した人には報奨金が出るのか。
しかし、水がないところで、どうやって火を消す?
3時過ぎ、いい感じの小道を見つけたので、奥に入ってゆくと野宿適地を発見!
日当たりが良くても構うものか!私には自転車カバーというアイテムがある!
ここで泊まることにしたのは、すぐ近くにTelstraのタワーがあるから。感度は抜群。
日当たりが良い場所でも、自転車カバーで日光を遮れば、中で休むことができる。この場合、出入り口は風上に向ける。換気性能が悪いとされるエアライズだが、カヤライズにすると問題は一気に解決!
カヤライズは幅広く環境に対応できる!!
頂点のクロス部分の穴に通して止める。
そして両端を洗濯ばさみで止めると、アラ簡単!自転車カバーで遮光できて快適になる。
いやあ〜快適快適♪
日没間近まで走り続けるなんて狂気の沙汰。適当な時間で切り上げる方が楽でいい。
出入り口と吹き流しを開放すると、風が吹き抜けて凄く涼しい。
Carnarvonを出てしばらくはハエが鬱陶しかったが、ここ最近はあまり見なくなった。
う●こをすると、ハエが寄ってくるので、いなくなった訳ではなし。暑くなリすぎると狂ってしまって、人の粘膜に寄ってくると思われる。暑くなければ、普通のハエのまま。どこかに行くんじゃなくて、普通に戻るだけみたい。
ごろ寝してクールダウンしたあとで、ブログ更新を行う。
昨日は微妙に電波が悪くて更新する気にはなれず。
今日はすべてが上手く行った日。
休養日あとは、向かい風でもしっかり走れる。
この調子でUluruまで突っ走ろう。