こんにちは。からあげです。
小屋で何をするでもなくゴロゴロしていると、気が狂いそうになる。つい一週間前はまだ毎日自転車を漕いでいたのに、小屋に帰ってからは買い出しにゆく以外はほとんど自転車に乗ってない。そのためか、無性に自転車を漕ぎたくなってくる。
だったら、近所を走り回ればいいじゃないか?と思われるかもしれない。
しかし、空荷でいくら走っても、乾きは全然癒えない。軽い自転車でスイスイ漕いでも全然面白くない。あのクソ重たい荷物満載の自転車でなくてはならない。キャンプ道具があるから、どこでも泊まれるという、自由な感覚がおっさんを開放させてくれる。
もう小屋にはいられない!小屋でじっとしていると、自分が自分でなくなってしまう気がする。
今朝も気持ちいい青空が広がっていた。
日差しを浴びるだけで不思議と気分が高揚してくる。
毎日自転車を漕いでいたから、日差しを浴びないと気分が憂鬱になるかもしれない。
空を見上げると、スッキリした秋晴れの青空が見える。
時々雲が流れてきて日差しを遮るが、一時的に日が陰るだけで再び青空が広がる。
食事の用意をしながら、同時進行で作業を行う。
これは床下に放り込んでおいた登山靴。
以前、保革クリームの代わりにワセリンを塗ったのだが、通気性が極端に悪くなりカビがびっしり生えるようになってしまった。
でもいいんだ。もうこの靴には多くは期待していない。四国遍路で履いていたのだが、途中でソールが剥がれて来たので、実家に送り返したのだった。その後、業者に修理を出したのだが、私のイメージする修理法と違っていて、登山では使う気がしなくなってしまった。
今後は小屋で外仕事する時に活躍してもらうことになった。
もう一つはゴローの登山靴。2年前に東京で作って東北の山を歩いたのだが、去年アメリカのPCTでウルトラライトに目覚めてからは重たくて履く気がしなくなった。
コイツは処分しようかと思ったが、一足くらいはちゃんとした登山靴があったほうが良いと思えたので、とっておくことにした。そのうちコイツが必要なところを歩くかもしれない。そんな気がしないでもない。
固く絞った濡れ雑巾で拭き、日陰に干しておく。
ブルーシートタープの下なら、ついうっかり忘れても濡れることはない。
普段軽いトレランシューズを履いているので、オールレザーの登山靴は非常に重たく感じる。
時々、ロケストの様子をうかがって薪を放り込む。
何だか焦げ臭い匂いがするなあと思っていたら、下敷きのパレットが焦げていた。
危ない危ない。そう言えば、投入口の下にタイルを敷くのを忘れていた。
これでヨシ。もう大丈夫だ!
朝から働き者のおっさん。
天気が良いと、俄然やる気が出てくる。これまでのやる気のなさは何だったのだろうか?まあ、そういう時もあるさ。
草に埋もれる切り株
抜根当時の熱い激闘の記憶が蘇ってくる。よくもまあ、人力で引っこ抜いたな。あの時は凄く暇だったからなあ。
実家に行く前に荷物を整理して持ちきれない分は宅急便で送る。
自転車だと運べる荷物は限られる。
写真に写っている衣類はウエスではないぞ!今も現役バリバリで活躍している服だ。
穴が空いたところは糸で縫って補修してある。
寝袋を引っ張り出して干しておく。
なんと4つもあるのか。
これは全て必要なもの。使用温度帯が全て違っている。道具は使用環境に適合するものを選ぶと、性能を最大限発揮して長持ちする。
荷造り完了!
いやあ、結構手間が掛かったな。一度に運ぼうとすると大変だから、少しずつ運ぶことにする。実家に道具を持って行き過ぎると、小屋での生活に支障が出てしまうので、ほどほどにしてく。
自転車に積み込み完了!
思いっきりリア荷重になってしまった。ちょっと自転車を動かそうとすると、前輪が上がってしまう。
キャリアの横幅が狭いので、何重にもロープをとってしっかり縛った。短距離なので、これでなんとかなる。
ダンボール箱は丈夫な物を使用している。柔いものだと、キャリアに載せて縛る時に凹んでしまう。
荷物を出したら、ちょっとだけ図書館に寄って漫画を読んで、スーパーに寄らずに帰ってきた。
小屋には食材が十分ある。おやつは体と財布に悪いからダメ。
カレーうどんを食べる。
昼食を食べたあとは、資材置き場のシートをめくって乾かしておく。陥没したところに水が溜まっていた。
シートをめくったら、部分的に濡れているところがあったが、まだ許容範囲内だった。
毎回見る度に薪にして燃やしてしまおうと思うのだが、勿体なくてなかなか薪に出来ないでいる。しかし、このままとっておいても腐らせてしまうだけだ。
真冬に薪ストーブを盛大に焚いてさっさと片付けてしまおうか。
今年の春、新たに作り直した巣箱。
このまま付けっぱなしにすると傷んでしまうので、冬の間は取り外しておくことにする。
足場が悪いので、慎重にハシゴをかけて巣箱を取り外した。
こんなところで落ちて怪我したら、身動き取れなくなってしまう。
小屋で自転車に乗れなくなったら、とてもではないが生活できない。どうやって買い出しに行けばいいのか?
さぞ居心地が良い巣箱だっただろう。どれどれ、出ていったあとの巣はどうなっているかな?
アレ、空っぽ!2個あるうちの両方とも空っぽだった。出入り口の穴が小さすぎて、鳥が入れなかったかもしれない。
ちょっと適当過ぎたかな。
天気予報を確認すると、明日からしばらく好天が続きそう。昨日までだと、明後日の土曜日から天気が良くなる予報だった。
よし、一日前倒しして出発しようか。
善は急げ!小屋にいても大してやることがないので、さっさと実家に行くとしよう。でも、ちょっとだけ寄り道したい。などとあれこれ考えていた。
このように自転車をセットすると、安定して弄りやすくなる。
前から気になっていたハンドルのセンターのズレ。ツーリング中は気づかなかったが、小屋に帰ってきてバッグを外して乗っていたら、ズレているのに気がついた。
ステムのボルトのところにビニールテープを貼って、水が溜まって錆びないようにしている。
始めはプラスチックのフタが付いていたのだが、付けたり外したりしているうちに壊れてしまった。それからはテープを貼っている。
テープを貼っていたお陰で、サビは全くなし。
こまめに自転車カバーをかけていたのもあるかもしれない。
このボルトを緩めてハンドルのセンターを調整する。
直角を見るために、大工道具の差金を使用する。
こんなところでも出番がある。
これくらいかな?いや、もう少しかな?
差金を当てながら、ハンドルを小突いて微調節する。
緩める時にCRCを吹いてしまったためか、締め込んでもハンドルが動くようになってしまった。
ハンドルを抜いてよく拭いて、グリスを塗って復旧する。今後はキツめに締め込んでおいた。
自転車を小屋の中に入れて、軽い装備品を自転車に付けておく。
細々としたものは忘れやすい。
リアキャリアには、いつものようにマットを丸めて括り付けておく。中にはテントポールを収納し、後ろにはテールランプとホッカイダーフラッグを取り付けてある。
あとはいつまで経ってもなかなか壊れないクロックスもどきサンダルを付けておく。
大雑把な準備だけしておいて、明日の朝、朝食後にキチンと準備をする。普段の生活でもキャンプ道具を使用しているため、直前にならないと準備ができない。いつものことだ。
またしばらくは白米の生活になるので、玄米ご飯をたくさん食べておく。玄米を食べたお陰で体調がすっかり良くなった。
生卵が残りそうだったので、ゆで卵にして食べた。
タンパク質をとりすぎくらいでちょうどいい。
さて、明日からしばらく自転車でウロウロしてから愛知の実家に向かうことになる。もうだいたいのルートは決めてある。当然人気の少ないところを通るつもりだ。途中で変更になるかもしれないけど。
さあて、明日は早起きして準備をするから、これくらいにしてさっさと寝ることにしようか。ワクワクして眠れないかもしれないな。また、自転車で走れると思うと嬉しくなってくる。
おわり