こんにちは。からあげです。
昨日、知床峠を越えて羅臼にやって来て、現在は温泉の向かいの羅臼温泉野営場に滞在している。まだ夏休みに入って間もないためか、人は少なくて静かなキャンプを楽しめている。
3年前にやって来た時は、お盆過ぎのちょうどピークが過ぎたころだった。あの頃を思えば、現在はどこへ行っても空いていていい感じだ。このまましばらく滞在するのも悪くない選択だと思えてきた。
朝は二度寝して朝8時過ぎに起きると、濃いキリのためテントのフライシートがずぶ濡れとなっていた。
昨晩たくさんいた蚊は朝になると、姿を消してくれたため、外で朝食を作って食べた。
今朝もレトルトカレーと具だくさん味噌汁だ。すでにカレーが定番メニューとなってしまっている。
洗濯ものが外に干しっぱなしだったため、夜露に濡れてずぶ濡れになっていた。知床周辺は湿度が高いため、朝になるとたいてい露が下りる。霧は水滴の粒が大きくて、葉っぱに付着した露が雨のように降ってくる。
トラロープの向こう側に見えるのは、熊よけの電気柵。
クマの生息地の真っ只中にある羅臼のキャンプ場には、こうして電気柵で囲ってクマが入って来れないようになっている。
ただ、電気柵は山側にあるだけのため、遠回りすれば入って来れてしまう。しかし、ないよりは随分気楽だ。クマスプレーはいつでも持ち出せるようにテントの出入り口側に置いてある。
電気柵末端のようす
ソーラーパネルとバッテリー一体式のユニットが置かれている。
ウトロのキャンプ場には、電気柵の設備はなかった。あそこは周囲にホテルや旅館が立ち並んでいて、クマが出て来にくい環境だった。
朝食を食べ終わると、テントの引っ越しを行う。
昨日の夕方、私の隣のサイトにカップルがやって来て、急に居心地が悪くなってしまった。そこで端の方に引っ越しすることにした。他も空いているというのに、よりによって何で私のサイトの隣に来たのか?
隣の芝は青く見えるってやつか。そのカップルは静かに過ごしてはいるが、気になって仕方がない。カップルとおっさんは水と油で決して混ざり合うことはない。どちらが悪いということではなく、相性の問題だ。彼らも連泊するようなので、さっさと引っ越しした方がいい。
テントはペグだけ抜いて、中の荷物を全部出して、ポールの頂点のクロス部分を持って運んで行った。適当な場所を決めてペグで固定する。木の周りに笹薮がちょうど良い目隠しになっている。
管理人さんも、空いているからどこでもいいよ、と言ってくれている。一番道路側だが、夜になれば交通が途絶えるため、静かに過ごすことができる。始めからここにすれば良かった!
引っ越し作業を終えたあとは、すぐ近くの温泉、熊の湯に入りにゆく。キャンプ場からは道路を通らずに階段を下りて行けば直ぐに行ける。ここは昨日発見した秘密の抜け道だ!
橋を渡って熊の湯に向かっているところ。
熊の湯は熱めの湯で私好みだ。どこもかしこも温水プールのように温いところばかりで物足りなさを感じていた。やっぱりしびれるほどの熱さを体感したい。温いと入った気がしない。長風呂がいいなんていうけど、こっちはそんな気は全くない。風呂などは汚れを落としてさっと上がるのがいい。健康を気にするのなら、歩いた方がいい。
風呂上がりの火照った体を冷ますと、ラーメンを作って食べた。
大して動いていないのに食ってばかり。しかし、これが重要なのだ!自転車を漕いでばかりだと、体重が減ってガリガリ君になってしまう。適度な運動は健康にいいが、ハード過ぎるのは体に悪い。
物足りないのでパンを食べる。
なぜいちいちパンの写真をアップするかって?それは今日一日ゴロゴロしていたため、アップする写真がないからだよ!
先日のホタテ貝のパンクを機に予備パーツを充実させることにした。パンクしにくくくて世界一周サイクリストも絶賛のシュワルベマラソンプラスだったが、ホタテ貝を踏んだだけでタイヤサイドが裂けてパンクしてしまった。何事も過信は禁物だ!
日本狭しと言えども、周囲に民家のない山奥でパンクして、自走不能となってしまったら大変だ!半日は押して歩くことを覚悟しなければならないだろう。
予備パーツがあれば、自分でなんとかできるし、なんとかするしかない。それに他の人にあげることもできる。予備なしでハラハラドキドキしてツーリングを続けるより、いつ何時トラブルが発生しても自分で対処できるようにしておけば、より楽しくツーリングできるようになるだろう。
自転車に乗るようになってから、若い人と接点ができてよく話すようになった。高校生から大学生、若い社会人まで様々だ。そういう人らと話していると刺激を貰える。同年代や年上との会話では得られない刺激を得られる。非常に新鮮な経験だ!
私が自転車に乗っているだけで、話し掛けられることもあるし、こちらから話しかけても相手をしてもらえる。ジムニーに乗っていたころは、ほとんど若者と接する機会はなかった。若返りたかったら、若者と接したほうがいい。
相手が若いからと言って上から目線で話すと、相手にされないでどこかに去ってゆく。同じ自転車乗りの視点でバカ話をする。どこぞの野宿場所が良かったとか、セコマのあれは美味いとか、そういうどうでもいい話で盛り上がる。いやあ、男はいつまで経っても少年の心を忘れたらイケないなと再確認したよ。
結局、今日は夕方までテントでゴロゴロしていた。
朝一でパーツがクロネコの配送センターに届いたという電話を貰ったというのに。
今日は朝から霧で、昼前には霧が晴れてくれたものの、一日中曇り空でやる気が起きなかった。ごろ寝してスマホでうみねこをプレイしていた。
ようやくキャンプ場を出て行く頃になって、高校生の自転車乗りがやって来た。彼は愛知県で有名な野球の強豪校で、苫小牧から半時計回りに北海道一周しているという。ヤフオクでパーツを買い集めて自転車を完成させたそうな。しかし、ここ最近リアのホイールが歪んで来ていて、ブレーキと干渉するようになっていた。彼の自転車はリアに荷物を積載していて、フロントには小さなバッグが一つのみで、明らかにリア荷重となっていて、それで過剰な負荷が掛かって歪み始めたと思われる。まだ、1000kmも走っていない状態なのに、大丈夫だろうか?せっかく高校最後の夏休みだというのに、途中断念となったら勿体無い。是非、北海道一周して愛知県に帰って欲しい。
羅臼の町に下りたついでに港をぶらぶらする。すると海上保安庁の巡視船が停泊していた。
国境付近の港らしく機関砲を装備している。
こちらは遊覧船。羅臼からも知床半島周遊の観光船が出ている。
船体はFRPではなく、鋼鉄製だった。これなら丈夫だ。多少の時化でも全く問題なし。
セコマで買い物ついでにアイスクリームを食べる。
やっぱりクランキーチョコはハズレなしだな。
帰る途中、クロネコヤマトの集配センターに寄ってAmazonで発注したパーツを受け取る。肝心のタイヤはまだ発送されていない。
テントに戻って箱を開けて中身を確認する。
チューブ2本、シフトワイヤー1本、チェーンのコネクティングピン1セット(3本入り)、ショックコード30m。
あとはタイヤの到着を待つのみだ。
ショックコードはm単位の切り売りのものがノーブランドで信用ならなかったので、Colemanのものを購入した。Colemanなら大手のキャンプ用品のメーカーで信用できる。ショックコードは一見それほど重要には思えないのだが、実は非常に重要なものだ。ショックコードが切れると厄介だし、ポールの継ぎ目がキチンと接続されていないと、ポールを傷める原因となる。
ポールはテントの要。ポールが悪いと、耐風性と防水性が極端に落ちてしまう。そうなったら、もはや快適なキャンプはできなくなる。
今日の買い物で始めて生卵を購入した。衣類に包んでサイドバッグに入れて持って帰った。しばらくキャンプ場に滞在するので、卵ケースはなくていい。卵は常温で保存できる便利で安価な蛋白源だ。
さあて、夜が更けて来たな。そろそろ寝よう。
おわり