最北端の宗谷岬

こんにちは。からあげです。

 

礼文島の次は利尻島の予定だったが、天気がイマイチで気分が乗らなかったため、今日稚内に戻ってきた。
静かなキャンプ場で3泊して十分ゆっくりできたので、自転車で走りたくもなった。

今朝は4時起きして(カラスに起こされた!)片付けや自転車の整備をして(チェーンの注油と拭き掃除)フェリーの出港時間に合わせてキャンプ場を出発した。

今日の天気は曇。昨日に比べて雲が厚くていっこうに晴れそうになかった。
利尻島に行っても、好天は望めそうにない。
また今度、爺さんなった時に来ればいい。

追い風に乗って快調にフェリーターミナルに向かう。

利尻島のようす

前回、利尻山に登った時は、1回目が雨、2回目が快晴だった。

礼文島のマスコットキャラクターのあつもん

レブンアツモリソウにちなんで名付けられた。
なんだかう●こに見えないでもない。おっと!こんな事を言ったら、観光大使は即クビだろう。

余裕を持って到着したため、1時間近く待つことになった。
それでも今度のプランを練っていたら、あっという間に時間が経った。

自転車だと一番乗りに乗船できるため、場所は選びたい放題だ。コンセントのある場所を確保してスマホを弄っていた。

2時間ほどで稚内に到着した。
固定していたロープなどを外してスタンバイしておく。

船尾のランプウエイが開くと、一番乗りで稚内に上陸した。
他は女性のサイクリスト1名が乗船していて、2ヶ月間の予定で北海道を回るということだった。

フェリーから下船すると、稚内駅に自転車を置いて、ビッグなハンバーガーで有名なデノーズにやって来た。
開店時間の11時の少し前にやって来ることができた。

しばらく待っていると、時間通りに店が開店した。ここでも一番乗りだ!

鉄板で焼くスラッピージョーというハンバーガーが一番人気。

もちろんスラッピージョーを注文した。

今か今かと待ちながら、ツーリングガイドを読む。やはり自転車とオートバイとでは走って楽しい道が違うような気がする。

20分ほど待ってようやくやって来た。
熱々の鉄板でチーズの焦げる臭いが食欲を唆る。
生唾を飲み込みながら写真を撮った。

一見すると、凄いボリュームに見えるが、実際食べるとそれほどでもない。軽く完食した!

これならあと2つは食べることが出来ただろう。これにポテト山盛りが欲しいところだ。

食欲を満たしたあとは、身なりを整えることにする。
前回お風呂に入ったのは、旭川21世紀の森キャンプ場となる。あれから何日経ったのか?

スーパーに直行しようと思って走らせていると、何か忘れているような気がして、しばらく考えたらポートサービスセンターに行くことを思い出した。
あのまま思い出さずに稚内を出発してしまったら、またしばらくシャワーはお預けになっていたことだろう。

ここ稚内ポートサービスセンターは1コインでシャワーから洗濯乾燥までできて自転車乗りにとって非常に有り難い施設だ。別に船員でなくても誰でも利用できる。

シャワーを浴びると、非常用にとっておいたキレイな1セットに着替えた。画像があちこち汚れまくっている衣類。度々水洗いしているが、次第に汚れて黒っぽくなってくる。

今回は洗剤を使用して一気に汚れをリセットする。

洗濯機は4kgタイプが200円で使用できる。洗剤は自動で投入される。

よし、衣類を投入するぞ!

実は洗濯する前に地元稚内のFMラジオに生出演してしまった!
たまたまレポーターが中継したところで、変なおっさんを見つけてインタビューしたわけだ。

何度も吃りそうになったが、なんとか話すことができた。
今日の昼過ぎの時間帯だ。ひょっとしたら、スマホアプリで過去の番組を聴けるかもしれない。

暇人はおっさんの生出演部分を探してみてくれ。日時は7月19日の昼過ぎだ。

休憩室で漫画の金田一少年の事件簿を読む。
しかし、車中泊の爺が大きな声で話していて全然落ち着かない。

コイツら自分の耳がおかしいという自覚は全くないらしい。どうでもいいことをバカでかい声で話している。強制的に聞かされる身にもなってくれ。

ポートサービスセンター内に貼られた注意書き。

お静かに願います。

この施設は子供が来るような場所では全くない。明らかに車中泊のジジババに向けて書かれたものだ。当人たちは全く気づくこともない。
貴重な憩いの場を奪わないでくれ!

乾燥機は15分100円。なんとか15分で乾かすことができた。
生地の厚いフリースと速乾性ではない綿100%の靴下だけは湿っぽかったので、しばらくそこら辺に干して乾かした。

煩かった爺たちは、セコマで買った昼食を食べ終えると、ようやく出て行ってくれた。

小奇麗になってより男前になったな!
服の色が見違えるほど色鮮やかになった。

よし、宗谷岬に向かって出発だ!!

市街地で買い物を済ませると、宗谷岬に向かって走る。
市街地は片側2車線で路側帯が狭いが、交通量が少ないためそんなに走り難くはない。

市街地を抜けると、海岸沿いの道をひた走る。
対向のバイクの人から「頑張れよ!」と声を掛けられる。
このように声を掛けられたのは初めてかもしれない。

風は追い風気味でスピードが乗り気分良く走ることができた。

宗谷の町までやって来た!
町とは言っても、岬周辺に土産物屋や飲食店があるだけ。

このまま真っ直ぐ宗谷岬に向かわずに寄り道してゆく。

前回も通った白い道。
ここ最近、知名度が上がって人気スポットになりつつある場所。
空が生憎の曇天で道の白さが際立たない。

ここが撮影ポイントの海が見える坂。

後ブレーキを掛けてトレランポールをスタンド代わりにして撮影した。

通行車両の合間を縫って記念撮影した。

白い道はホタテの貝殻を敷き詰めている。貝殻を撒いて重機で押しつぶしているようす。いや、潰した貝殻を撒いているのか。

人気が出てきて通行車両が増えているためか、貝殻がかなり細かくなっていた。早めに追加しておいた方がいいだろう。

不要なホタテの貝殻がある人は、是非白い道まで来て粉々に砕いて捨てて欲しい。道のスタート地点とゴール地点の両方にホタテ屋さんがあればいい気がする。食べ終わったら、貝殻をそのまま道に捨ててゆく。

宗谷丘陵を抜けて宗谷岬に向かう。
前を通りがかると、牧場の牛たちがいっせにこちらを向いた。

不審者ではありませんよ!

道路でホクレンのガソリンスタンドで貰える旗を拾った!

コイツが欲しかったのだ!!バイクから落ちてから車に轢かれたようで竿の部分が割れていた。まあそのうち適当な棒と交換しようか。これで視認性アップ間違いなし。

宗谷丘陵には風力発電のプロペラがあちこちに設置されている。
天気がイマイチで撮影する気にならないため、遠目で1枚撮っただけ。

17時過ぎ、ようやく宗谷岬に到着した。

上の公園から宗谷岬を見下ろす。まだ観光客が多くて最北端の碑の周囲に人だかりができている。

日本最北端、宗谷岬に到着!

太平洋フェリーで名古屋から苫小牧まで来たあと、海岸沿いをだいたい時計回りで宗谷岬まで走ってきた。走行距離は約2,000km。

広場の隅の方で夕食のカレーうどんを作る。
しつこいキツネがやって来て、食べ物を奪おうと伺っていたため、追いかけ回して追い払ってやった。

中国人の声を聞きながらカレーうどんを食べる。
礼文島にはあまりいなかった中国人だが、宗谷岬にはたくさんいるぞ!なんでかな?

今日のねぐらはバス停。日本最北端のバス停だ!

徒歩ダーやチャリダーたちに愛用されているらしい。
自転車と一緒に記念撮影したいため、ここで泊まることにした。

明日早起きして記念撮影を決行する!

バス停の中には旅ノートがたくさん。

ノートの量からも旅人から愛されていることが分かる。私も何か書いておくことにしようか。

さきほどからかなりの大雨が降り始めた。今日はバス停が塞がっていたら、近所の海の見える公園でテントを張ろうと思っていた。気が変わってテントを張っていたら、今頃雨に降られてテントがずぶ濡れになっていたことだろう。

今日はバス停泊にして良かった。

 

さあて、静かなバス停での夜を楽しむことにしよう。
それではおやすみ。

 

おわり