傷んだ作業台を整備する

こんにちは。からあげです。

 

万力の整備と並行して行っていたのが作業台の整備。万力と作業台のどちらか片方だけでは、本来の機能を発揮できない。物置出入り口の屋根下に設置していたが、長年風雨に晒されて傷んできた。

金属製の脚は錆びてボロボロで、天板にはヒビと反りが入り、取り付けていた万力にガタツキが出てきた。このまま放置すれば、取り返しの付かない状態になることは間違いない。

これまでこの作業台には自作や修理などで何度も助けられてきた。今度は私が助ける番だ。

万力と下の棚板を取り外して逆さにひっくり返した。
まずは脚の整備から行う。

この作業台。見かけによらず重量があって安定感がある。
それも肉厚の鉄パイプで造られている脚のお陰。表面は錆びてボロボロになってはいるが、おそらくは中は無事のはず。ワイヤーブラシで磨いてサビを落とし、ペンキ塗りをすれば見違えるだろう。

サビのズーム写真

木製の安価なワイヤーブラシでゴシゴシと擦る。手動のブラシでゴシゴシ擦るのは時間がかかるが、電動工具は音が嫌いなのでインパクトドライバー以外は手動工具を使っている。もう少し大きいブラシがあればいいのにと思う。

 

脚のサビを落とし、濡れ雑巾でキレイに拭いて乾かしたところでペンキを塗る。
万力に塗ったのと同じペンキを使用した。亜鉛入りでサビにくく、塗りやすくムラができにくい優れもののペンキだ。いいものはいい。何度も紹介しておこう。

 

ペンキを塗ると往時の輝きを取り戻した。
当初予想していたとおり、サビは表面だけで中は無事だった。

作業が一段落ついたところで昼休みにする。
赤飯と熱々のラーメンだ。赤飯だけでは物足りない。そんな時は汁物のラーメンを付けると、一気に豪勢になる。全て平らげたあとしばしの昼寝。

午睡から目覚めたところで作業再開。作業台の裏面に余っていた水性ペンキを塗っておく。車のボディーの底に塗るシャシーブラック。今はなきジムニーに何度も塗りたくったった。うむ、「塗りたくったった」は面白い響きだな。つっかえそうなので、口ではとても言えない。文字だと大丈夫。
普段見えない裏面だから何でもよかった。とりあえずこれでヨシと。

続いて天板の整備を行う。物置を漁って用意したのはサンドペーパー。
これで傷んだ天板を磨いたあとでクリアラッカーを塗る。

木片にサンドペーパーを巻くと磨きやすくなる。
どのペーパーも電動工具用のもの。電動工具はあっても使わないので、ずいぶん前に廃品回収業者に持って行ってもらった。

素手で撫るとつるつるとして気持ちよくなるくらいに丁寧に磨いてゆく。
まだだ。まだつるつる感が足りない。などと脳内で独り言をいいつつ作業を続ける。

ついでにパソコンデスクとして使っている机も磨く。
これが物置内でパソコンデスクとして使っているもの。あぐらをかいて座るとちょうど良い高さなのでとても気に入っている。全然大したものではないが、長年使っているうちに愛着が湧いてきた。もう手放せない。

磨いた作業台の天板。つるつるのすべすべ。気持ちよくて意味もなくつい撫でたくなる。

こちらは机。下敷きなしで書き物をできるようにしたかったが、途中で諦めた。多少の凸凹は気にしないことにした。

仕上げはクリアラッカーを塗る。
物置の奥深くから発掘した品。木目を活かすには下地が見えるクリアが良い。ニスでも全然構わなかった。あるものを使う。

ラッカー系塗料の注意点は薄めたり刷毛を洗ったりするときはラッカー用シンナーを使うこと。

 

長い間ビンの中に入っていたためか、濃度が高く刷毛が重かった。
小さい容器に移して塗った。

数時間屋外に放置して乾かしたのち、パソコンデスクを物置内の定位置に据え付ける。
うむ、満足の仕上がりだ。などといつもの自己満足に浸る。

角ばっていた角をヤスリで削って丸くした。
あとからサンドペーパーで磨いてもザラザラのまま。もともとこういう素材らしい。細かいことは気にしないでおこう。

クリアラッカーを塗ると凸凹した部分はマシになり、表面がつるつるになった。
さらに電気スタンドの明かりを反射するようになって明るくなった。

これでPC作業が捗るというもんだ。

続いて本命の作業台の方。
こちらは見違えるほどキレイになった。天板はつるつるのピカピカ。下の棚板にもクリアラッカーを塗ると水を弾くようになった。
金属の脚が眩い光を放つ。

なぜか私の腰の高さにぴったりで非常に使いやすい作業台。私に使われるために、巡り巡って実家にやって来たに違いない。

天板表面のアップ。
木目がキレイに見えて実に上品。しかも使い込まれた感がアップして存在感が増した。

整備した万力を付けて整備完了!

あるもので作業を済ませたので費用はゼロ。これでしばらくは気持ちよく作業できる。
よかった。よかった。

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