携帯用アーシング装置~アース棒兼ペグの接地抵抗を下げる~

こんにちは。からあげです。

はじめに

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先日、3回にわたってお届けしたアーシングに関する記事。人体のアーシングは帯電したプラス電気を放電し、地球からマイナス電気を受け取り、電磁波の影響を軽減するなどメリットが豊富でデメリットはなし。

アーシング機器は自作すれば、非常に安価でアーシングのメリットを享受できる。やらなきゃ損損。

長期の自転車ツーリングや徒歩旅では、高い効果を発揮すると思われる自作の携帯用アーシング装置。工具類を別にして掛かった費用は500円ほど。
早速、泊まりのツーリングで試しに使ってみたところ、確かにアーシングの効果は感じられた。

ただ簡易のアース棒として使ったテントのペグが気になった。
写真は長さ12cmほどのジュラルミン製(アルミ合金)のペグ。

銅についで高い導電性のあるアルミはアース棒の代用として十分使用できる。できるだけ抵抗を減らすようにペグの周囲に水を撒いたものの、地中に埋まっている部分は10cmにも満たない。

通常の工事では、アース棒は棒の上端が75cm以上も深く埋設され、アース棒の長さは30cm以上はある。

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携帯性を重視した山岳用テントのペグは短く、地中に叩き込めるほどの強度はない。できるだけ接地抵抗を下げてアーシング効果を高めたい。
そこで思いついたのは既製品のアース棒を短く切り詰めて使うことだった。

 

既製品のアース棒を短く切る

エスコ アース棒 W型 300mm EA940AS-71

アース棒には断面が丸形とS型が2種類ある。このアース棒はS型よりも表面積を増やした改良型のW型で接地抵抗をより下げられる。W型なら短く切ってもアース棒としての役目を果たしてくれるだろう。

 

長さ30cmでアース線は被覆なしの裸銅線が少しだけ付く。

先端から見たようす

強度を上げ断面積を増やすにはW型が最適だろう。

先端はしっかりと尖っていて問題なくペグとして使用できる。

こちらは上端。
裸銅線が付けられている。
こちら側を落とす。

反対側から見る。

ディスクグラインダーで切る。テントのペグと同じ長さの12cmくらいとした。
電動工具だと楽々切れるが、防護メガネや手袋をする必要があり気を使う。

Wの真ん中に約4mmの穴を空けたが、シールドクリップ中では挟みづらかった。

端の方にもう1つ穴を空けた。平らな面に穴を空けるのとは違い非常にやりづらい。

端に穴を空けるとクリップのギザギザに噛んで抜けづらくなった。

これなら軽く引っ張ったくらいでは抜けることはない。
寝相が悪くても問題なし。

アース棒で作ったアーシング兼テント用のペグ。

気になったのは重さ。
約12cmでなんと32gもある。

一方の軽量のジュラルミン製ペグは12g。20gの違いは見過ごせない。

こうして完成した接地抵抗の低い特別なアーシング兼用ペグ。
完成してもなぜか嬉しくない。

気にしないようにすればするほど、気になってくる重量。

 

アース棒は鉄に亜鉛メッキをしたもので純銅製ではなし

切り口を見て不審に思いメーカーHPで調べて分かったのは、アース棒は鉄に銅メッキしてあるだけのもので純銅製ではない

銅メッキが剥がれれば、錆びるし導電性がガタ落ちしてしまう。鉄の導電性はアルミの1/3以下となっている。重たい鉄ペグを使うメリットはない。

 

テント携帯の長期ツーリングでは、通常ペグは9本持つ。テントはアライのエアライズ1。
純正のジュラルミンペグ5本、シャベルにもなるチタンペグ1本。石の間に打ち込めて石の多い場所で活躍するチタンのピンペグ3本。
チタンは導電性が低くてアース棒には不向き。軽量で導電性の高いジュラルミン製(アルミ合金)ペグが合う。

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ペグを2本並列に繋ぐ渡り線を作る

ペグ1本で駄目なら2本打てばいいじゃないか。渡り線でペグ2本を並列に繋げば、接地抵抗は半分になる。何事もシンプルに考えようじゃないか。
ということで渡り線を作成することにした。

0.5sqの電線の両端にシールドクリップ中を付ける。

最近、ハンダの使い方に慣れてきていい感じでハンダ付けできるようになってきた。
自分の成長を肌で感じられる楽しいDIY。

ハンダ付けにはフラックスが是非とも欲しい。
付ける部分に塗っておくと、玉にならずに広がってくれる。
素材によってフラックスとハンダは使い分ける。

 

10分ほどで完成した渡り線。
長さは約40cm。

重さは8g。重たい鉄製ペグを持つなら、渡り線を持った方が遥かに良い。

渡り線で繋いで接地抵抗は半分。

アーシング装置(リストバンド×1、電極パッチ×2、アース線(長×1、渡り線×1)一式の重さは51g。テントを携行するものと考えてアース棒となるペグは入れていない。
1本12gのペグ2本持っても75gで重さも体積も気にならない。

 

携帯用アーシング装置の最終形

携帯用アーシング装置の最終形はこちら。
非常にシンプルな構成となって嬉しい。

これ以上接地抵抗を下げる努力をしても、大きな費用対効果は得られない。
電極パッドは1枚100円程度で安いので、こまめに替えるくらいで十分だ。

 

人体アーシングはこれで終了。