こんにちは。からあげです。
はじめに
Linux Ubuntuインストール済みの愛用ノートパソコン(lenovo X250)
今から6年以上も前に購入したパソコンだが、Linuxだと軽快に動作してくれるので今でも現役バリバリ。何不自由なく使えている。
Linuxの中でも特に人気の高いDebian系ディストリビューションのUbuntu。無料のOSとして万人に公開されている。
このたび最新バージョンへのアップグレード通知が届いたので、早速やってみることにした。
Ubuntu Desk top 推奨システム
・2GHzデュアルコアプロセッサ以上
・4GBシステムメモリ
・25GBのハードドライブ空き容量
・DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
・インターネットアクセス(推奨)
*一般PC用のデスクトップ版と業務用のサーバー版の2種類あり。
Lenovo ThinkPad X250 性能
CPU | Intel® Core™ i3-5010U CPU @ 2.10GHz × 4 |
GPU | Mesa Intel® HD Graphics 5500 (BDW GT2) |
メモリ | 8GB(4GBから増設) |
ディスク容量 | 266.1 GB(HDD→SSD換装) |
ディスプレイ | LED バックライト付 12.5型 HD 液晶 (1,366×768ドット、1,677万色、16:9) |
アップグレード前システム(Ubuntu 20.04.4 LTS)
OS名 | Ubuntu 20.04.4 LTS |
OSの種類 | 64ビット |
GNOMEのバージョン | 3.36.8 |
ウィンドウシステム | X11 |
アップグレード後システム(Ubuntu 22.04.4 LTS)
OS名 | Ubuntu 22.04.4 LTS |
OSの種類 | 64ビット |
GNOMEのバージョン | 42.2 |
ウィンドウシステム | Wayland |
アップグレード作業のようす
アップグレードの通知ウインドウ
ここ最近、ubuntu公式サイトをチェックしていなかったので、新バージョンの存在をを全く知らなかった。2021年は新バージョン(21.04)のLTS版はなし。
インストールやアップデートなどの前に必ず表示される認証画面。
パスワードを入力して先に進む。
ubuntu新バージョン(22.04)のコードネームは「Jammy Jellyfish」。意味はラッキーなクラゲなのだとか。
リリースアップグレードツールのダウンロード中
アップグレードの準備中
サードパーティーが提供するリポジトリを使わない設定にしました
sources.listにあるサードパーティーが提供するリポジトリを使わない設定にしました。アップグレード完了後、’ソフトウエアソース’ツールもしくはパッケージマネージャーを使って再び利用可能な設定にすることができます。
意味のわからないウインドウが表示された。
意味のわからないまま閉じるをクリックして先に進む。
アップグレードを開始しますか?
2個のインストール済みパッケージはCanonicalによってサポートされなくなりました。ただしコミュニティからのサポートは受けることができます。
13個のパッケージが削除されます。286個の新規パッケージがインストールされます。1870個のパッケージがアップグレードされます。
合計1,908Mをダウンロードする必要があります。このダウンロードは約2時間24分かかります。
アップグレードをインストールするのに数時間かかることがあります。ダウンロードが完了してしまうと、処理はキャンセルできません。
データが失われることを避けるため、利用中のアプリケーションとドキュメントを閉じてください。
私の場合、ダウンロードに約1時間(回線 mineo高速)、インストールに約40分、合わせて2時間近く掛かった。
注意点はダウンロードの完了後はアップグレードのキャンセルができなくなること。
アップグレードを開始をクリックして作業を進める。
新しいパッケージのダウンロード中
続いてインストール
初期設定のブラウザ「firefox」の設定中
意味もなく端末を開いて流れる文字をぼーっと眺める。
アップグレード作業が順調に進んでいたかに思えたが、ここでエラーの発生。
”Frontend”の応答がありません。
もうしばらく応答を待ちますか?それともアプリケーションを強制的に終了しますか?
「応答を待つ」をクリックしても何度も表示される。そこでやむなく強制終了した。
ttf-mscorefonts-installerを設定しています
ここでも何度かエラーが表示されたが、適当にクリックして作業を進める。
細かいことは気にしない。私は問題が発生したときに対処する方針。
などと強気なことを言っておきながら、インストールが継続されてホッと一安心する。
インストール完了後はディスクのクリーンアップ
不要なファイルを検索中。
サポートが中止された(あるいはリポジトリに存在しない)パッケージを削除しますか?
144個のパッケージが削除されます。
パッケージの削除に数時間かかることがあります。
データが失われることを避けるため、利用中のアプリケーションとドキュメントを閉じてください。
ここは削除をクリックして作業を進める。
削除の所要時間は約10分。
最後に再起動してアップグレード作業の完了!
アップグレード後の確認
システムの確認
おや?Ubuntuのロゴの赤が四角に変わっているぞ。
OS名に「Ubuntu 22.04.1 LTS」との表示あり。無事にアップグレードが完了した。
LTSとはlong term support(長期サポート)略称。
2027年4月までの5年間、無料のセキュリティアップデートおよびメンテナンスアップデートが保証される。
一難去ってまた一難。
途中でエラー表示された「ttf-mscorefonts-installer」の件がまたもや表示された。
「この操作を今すぐ実行する」をクリックするも、同じ内容のウインドウがしつこく表示された。
何度か繰り返した後、嫌になって「閉じる」をクリック。フォントなので特に重要ではない。そう判断して問題を先送りした。
最新バージョンの操作を確かめる。
一見して違いは分からず。
僅かな違いだが、ウィンドウの角が丸まっている。
豊富な壁紙。「森の中の木漏れ日」から「闇夜の落書きみたいなやつ」に変更した。
もちろん紫基調のクラゲのやつもある。
初期設定では日本語入力できない状態だった。右上の文字入力アイコンをクリックして日本語→日本語(Mozc)に変更。これで以前のように日本語入力できるようになった。
設定−電源管理−サスペンド,電源ボタンの「バッテリー残量を表示する」をONにした。するとスマートフォンのように残量がパーセント表示される。
ことらのほうが分かりすくて断然良い。
念のためアップデートの有無を確かめる。
これでヨシ!
よりシンプルになった電源オフの終了ウインドウ。
Ubuntuは旧型ノートでも非常に軽快。10秒かからず電源が切れる。
Ubuntuアップグレードのまとめ
今回、私のようなLinux初心者でも問題なくアップグレード作業ができた。
何度かエラーが出たものの、今まで不具合が出たことはなし。(単に気が付かないだけなのかもしれない。)
20.04 LTSと22.04 LTSの違いはよく分からないが、なんとなく前より軽快に動くような気がする。操作性はほとんど変わらず、細かい箇所が変更されてより洗練された感じ。
Windowsのようにアップグレードを繰り返して不要な機能が満載されることはないし、システムの変更に戸惑うこともなし。(コントロールパネルが行方不明になるとか)
一方のUbuntuは至ってシンプル。必要な機能はあとで自分で付け足してゆく。無駄がなくていい。一度Linuxに慣れてしまうと、ややこしくて有料のWindowsを使うのが馬鹿らしくなる。UbuntuはGUI機能が搭載されていて初心者にとても優しい。
Windowsは10から11へは無料アップグレードだったが、システム要件が高すぎて自作してわずか1年のデスクトップPCが要件を満たさず非常に悔しい。自作PCはWindows10のサポートが切れたらLinuxに変更することに決めた。
ノートPCは使える限り使ってゆくつもり。10年でも20年でも。おそらくあと4年は楽勝で使えると思う。使えなくなったときはネットで中古の代替機を探せばいい。3万円も出せばLinux用のノートは十分買える。
Ubuntuのダウンロード方法
公式サイト「Ubuntu Japanese Team」のトップページの「Ubuntuのダウンロード」から「jp.ubuntu.comのダウンロードページへ」または「日本語Rimixイメージのダウンロードへ」からISOイメージファイルを入手してインストールを行う。