こんにちは。からあげです。
新車テストツーリング(2018年11月下旬~12月上旬)
1日目 東京武蔵村山市から多摩川河川敷まで
昨夜は自転車に小物類を取り付けているうちに、あっという間に夜が更けてしまった。寝不足で頭が回らないので余計に時間が掛かった。最後に100均のボトルケージを微調節しながら取り付けしてようやく終了したのだった。
目覚ましのアラームで目覚めると、店内は暗いままだった。
入り口のシャッターが閉じられているので、目覚ましがないと寝過ごしてしまいそうになる。
久しぶりの気持ち良い朝だが、これから自走して愛知まで帰ることになるので、そうゆっくりはしていられない。
まだ夜行疲れは取れていないが、ずいぶん頭がさっぱりした。
まずは寝床を片付けて荷造りを行う。
久しぶりのツーリングで勘が戻ってしまっているので、慎重に荷物を前後左右のバッグに振り分けてゆく。
つい先日、北海道・東北ツーリングから戻ったばかりだというのに、すっかりやり方を忘れてしまっていた。
1時間ほど時間を掛けてようやく出発準備が整った。
コーヒーを飲みながら自転車をじっくりと見る。
うむ、なかなかいいではないか!
シートステイとチェーンステイが長くなった分、後ろのバッグが下がり、ペダルとのクリアランスが大きくなった。実際、母子球付近でペダルをこいでも擦ることはなくなった。
9時前、お世話になった自転車屋さん「自転車見聞店」の前で記念撮影して店主にお礼を言って出発した。
出発と同時に近年稀にみるドキドキと高揚感に包まれた。夢にまでみたディスクトラッカーを漕ぎ始める。朝一から飛ばすと夕方まで身が持たないぞとおっさんに言うのだが、私のいうことなど無視して、好き放題に漕ぎまくる。ああ〜気持ちいい。(北島康介風)
まずはモノレール沿いに走って多摩川まで出る。
おっさんは方向音痴なので、目標物がないとすぐに迷子になってしまう。
JRのアンダーパスは念のため歩道を走ることにした。
まだ慣れない自転車なので無理をしない。
立川市内にやって来ると、予想以上の大きな町でびっくりした。
とりあえずどこかでご飯を食べよう。
松屋に寄ってプルコギ定食を食べる。ご飯大盛りサービス期間中だった。脂ぎった肉を食べると体に染み込んで行くような気がした。
市街地を抜けて多摩川にやって来た。
多摩川沿いにはサイクリングロードが整備されている。
今日は多摩サイを走って羽田空港まで向かう。来年の出国に備えて空港施設の調査を行っておくためだ。
サイクリングロードは平日にも関わらず結構な人がいたが、それでも市街地を走るよりは全然マシだった。
車を気にせず走れるというのは非常に大きい。信号にも引っかからないのもいい。
ディスクトラッカーの乗り心地を確かめながらゆっくり走ってゆく。ちょうど緩やかな追い風で軽く漕ぐだけでスピードを維持できた。
河川敷にはバーベキュー場なるものが、あちこちに整備されていた。朝からタープを張って寛いでいる人の姿が見られた。
バーベキュー場以外でのバーベキュー禁止となっている。
人が多い東京で野放しにしたら大変なことになってしまうためだろう。ごみ捨て、騒音、火事、環境破壊が起こるのは目に見えている。
途中にあった堰
すぐ下流側では工事をしていた。
多摩川サイクリングロードはところどころ途切れていたり、未舗装路になったりした。
勝手が分からないものだから、左岸をまっすぐ走って行った。
せっかくの新車なのに、初日からガタガタ道を走ることになってしまった。
サイクリングロードのすぐ近くにGiantのお店があった。外から見えるようにガラス張りになっていて、道行く自転車乗りを誘惑し続けている。
ところどころこうした嫌がらせの柵あり。
他にも段差舗装やポールがあって、ガシャガシャと自転車が嫌な音を立てる。どうして気持ちよく走らせてくれないのか!
河川敷にあるゴルフの打ちっぱなし
東京とは思えないような旧式な施設だった。
走り疲れたので、昼飯にすることにした。
河川敷にはあちこち公園が整備されていて休憩場所に困ることはない。時々、黄色のベストを着た爺さんがカブに乗って巡回している。
このような移動式のトイレが設置してある。すぐ側にはたいてい水道の蛇口がある。
東京はどこでも水を汲めるのが嬉しい。
多摩川沿いは特にトイレと水道が多くて野宿場所に困らない。
大麦入りラーメンを食べる。
手前の二子玉川のスーパーで買い出しして来たものだ。
サイクリングロード沿いはお店が少ないので、わざわざ遠回りしてスーパーに買いに行く必要がある。
こうなるんだったら、立川周辺で買っておけばよかった。
羽田空港入り口の赤い鳥居がある交差点
ここから歩道を通って羽田空港国際ターミナルに向かう。
歩道を歩いている人は稀で、時々自転車とすれ違う程度。
歩行者と自転車が分けられている歩道。ところどころ道幅が狭いところがあるが、そのうち工事して拡張されるかもしれない。
東京オリンピックに向けて空港周辺はあちこちで工事が行われている最中だった。現在通行できる歩道も、工事によって変更になりそうだ。
奥に見えるのが国際線の駐車場。あとで中を少し覗いてみたが、中に駐輪場はなし。
ぐるっと大回りをして国際線ターミナルにやって来た。
去年アメリカへ旅立つ時は電車で来たので、外は全然分からない。
自転車で来ると全ての風景が連続するので、土地勘が付きやすい。
国際線ターミナル入り口で記念撮影
大きなスーツケースを持った観光客が行き来している。
どこかに駐輪場があるらしいのだが、場所が分からないので交番で聞いてみると、まっすぐ行ったところにあるとのことだった。
国際ターミナルから北へ200mほど行ったところに駐輪場があった。24時間開放の無料の駐輪場で、案内板を見ると空港関係者のためのものらしかった。
利用する従業員の方は事前登録してくださいというようなことが書いてあった。
一時利用の一般利用客は想定していないのだろう。
駐輪場は見てのとおり屋根無しで、駐輪金具に前輪を入れて停めるシステム。台数はおよそ100台で平日の夕方時点で7割くらい埋まっていた。
空港施設を見学するために駐輪場の邪魔にならないところに停めさせてもらって、建物内に入った。
国際線出国ロビーのようす
外国人が多めで異国情緒があちこちに見られる。ロビー内にいると、早くもオーストラリアに行きたくなってくる。
目指すラッピングサービスは奥のKカウンター付近にある。
空港内のラッピングサービスの業者
自転車でも機械に入れば、ラッピングしてくれるとのこと。
料金は規格外で2,000円。話を聞く限り、あまり自転車はやっていないようす。
自転車はエレベーターに乗せてここまで押してきて、店の隣の空きスペースで解体させてもらう。
ラッピングされたスーツケース。
他に空港荷物預かりのサービスも調査した。自宅から空港に荷物を送って空港で受け取るのも可能みたいだった。ただし、空港内では自転車が入るような大きなダンボール箱は販売されていない。
今回、空港施設を調査した結果、来年のオーストラリア出国の際は、自宅でダンボール箱に詰めて空港に送って体一つで来たほうが無難だと思われた。自走して空港でバラしてラッピングして貰うのは、初めてだとキツイかもしれない。自走途中で事故に遭えば、出国取りやめにもなりかねない。
羽田空港を出ると、すでに日が傾き日没が迫っていた。
慣れない自転車で夜間走行は危険過ぎる。早めにねぐらを探さねばならない。
少し来た道を戻って多摩川河川敷で泊まることにした。
周囲には高層マンションが立ち並ぶ住宅街だが、街灯はなくて暗くなれば人は来ないと思われた。
天気予報では、夜から雨が降るようだが、明日朝には上がってくれるようす。危険を冒して橋の下で泊まるより、何もない場所で泊まった方が安全だ。
先に夕食を済ませて日が暮れるのを待つ。
食事が終わる頃には、辺りは暗くなったのだが、まだまだ人がいて帰る気配も見えない。待っていたら、雨が降り出してしまいそうなので、草ヤブの影でこっそりテントを張ることにした。
暗闇に溶け込むテント
意識して見ないと、テントがあるとは気づかないだろう。
このあと、予報通り雨が降ったのだが、それでも外を歩いている人がいて、どうなっているんだ?と思ってしまった。
さすが人口密度が高い東京だった。
走行データ
ねぐら 多摩川河川敷
おわり
コメント
久しぶりの東京はいい感じですね。
そろそろ、冬が始まりますね
オーストラリアは、来年ですか?
もう決心されたのでしょうか?
オーストラリアは、広大すぎるような気がします。
日本人で自転車を使ってオーストラリア一周をした人間は、いないのではないでしょうか?
台湾とか興味のないのでしょうか?
応援しています。
オーストラリア一周したサイクリストは大勢いますよ。検索するとたくさん出てきます。
ネットにアップしていない人もいると思われますので、凄い数になると思います。
自転車の移動スピードは徒歩に比べて遥かに速いので、広大過ぎるくらいがちょうどいいです。
徒歩では相当キツイでしょうけどね。
台湾・韓国はオフ期に短期で出かけるつもりです。いつになるかは分かりませんが。
こんにちはー
武蔵村山の自転車屋さんで ディスクトラッカーをゲットした後、
羽田周辺に いらしていたのですね !
またまた隊長との 接近遭遇(?)で ドキドキです w
河川敷ですとか 赤い鳥居とか 見慣れた風景ですよー
…でも 空港の ラッピングサービスは 知らなかったですね w
…その… ダメ元でのおねがいですが
オーストラリア出発の日には ぜひ
お見送りさせて いただけないでしょうか?
ほんの数分、お声を掛けさせて頂ければ 充分ですので m(_ _)m
自転車見聞店での 隊長の記事 拝見しました w
写真や、 いいの? みたいな情報まで載っていて…
とても参考になりました。
自分も おなじ型の自転車が 欲しくなりました。
軽い走りを 体験してみたいですね…
冬の野宿は 大変かとおもいます
ご無事のご帰還を お祈りさしあげます
m(_ _)m
まだしっかりした予定は立っていません。おそらく羽田空港発着になると思いますが、最安値の便で行きますので、他の空港になるかもしれません。
はい、ご都合がよろしければ構いませんよ。
ディスクトラッカーは重装備のツーリングに真価を発揮する自転車だと思います。
サーリーには質実剛健で遊び心があふれる自転車が多いですから、他種を含めて検討すると面白いかもしれませんね。