酷使した家庭用ミシンがとうとう壊れる

こんにちは。からあげです。

愛用の家庭用ミシンが壊れる

およそ4年前バックパックを自作したのを機に裁縫にハマってしまった私。それ以来、来る日も来る日もミシンを駆って衣類の補修や自作アイテムの作成に勤しんでいたのだが、とうとうミシンが壊れてしまった。

写真は厚手の帆布で作った洗濯機カバー。プラスティックパーツが紫外線で傷まないように作ったもの。ほかにも厚手のブルーシートで収納袋を作るなど無茶をしていた。よくもこんなぶ厚いものを縫ったものだと我ながら思う。

ワークマンで買ってきたおよそ2,000円の作業着ズボン。裾上げのほか、履きやすいように改造を施して普段着として履くつもりだった。生地は厚手で丈夫、しかも伸縮性があって着心地がよく、おまけに化繊入りで乾きやすいというもの。

色も作業着っぽくなくてステキ。野山に入れば周囲に溶け込むことができる。やるなワークマン!

壊れる直前、NEWズボンを手に入れてご機嫌なおっさんはルンルン気分でズボンの裾上げをしていた。
片方が終わり、もう片方をやっていたときに異変は起きた。
それまで軽快に動いていたミシンがピタッと止まり、以後うんともすんとも言わなくなってしまった。

どうしたんだろう?はずみ車を手動で回そうとしたが、ガッチリ固まっていて全く動かない。
おい、どうしたんだ?下糸でも絡まったのかな、そんな風に思った私はお釜周りをチェックしてみることにした。

透明プラスチック製のフタほか、金属製針板も外して点検しやすいようにした。
ところがどこにも下糸が絡まってはいない。多少ホコリや糸くずが付着していたものの、動かなくなるほどでは全然ない。

ほかにミシン本体のカバーを外してみたものの、ビスのほかにプラスチックの爪で留まっているところがあるのが分かった。私は生まれてからおっさんになるまで、数多くの機械をいじり壊してきた。扇風機、テレビ、ゲーム機本体などなど。これ以上いじると完全に壊してしまいかねないように思えた。

ミシンを逆さにしたり倒したりしてほかにビスがないか探していたとき、ミシン上部に取り付けられている糸たて棒を折ってしまう。

糸たて棒とともに、おっさんの心も折れてしまった。すっかり意気消沈してしまった私だったが、気力を振り絞り残りの部分を手縫いで終わらせたのだった。

愛用のミシンが壊れて使えなくなった私は、これからいったいどうやって生きていけばいいのだ!などと脳内で呟き、ガックリと肩を落とす。無理して厚物縫いをしていたから、壊れる予感は十分あった。ああ、とうとう壊れてしまったんだなと。

 

壊れたミシンを修理に出す

いつまでも落ち込んではいられない。壊してしまったものは仕方がない。直すまでだ。
だが自分で修理するのはお手上げ。そこでネットで検索した町のミシン屋さんに電話を架けて、修理可能かどうか尋ねてみた。

メーカー
型式
購入(製造)年月日
故障の症状

以上4点を相手に伝えれば、修理可能かどうかはたいてい分かるようす。

メーカーや型式はたいていミシンの裏側など目立たないところに表示されている。
私の愛機はブラザーのCPV03(しーぴーぶいぜろさん)。
購入年月日は購入した母からなんとか聞き出すことに成功した。高齢者で記憶があやふやなものだからかなり手間取った。

電話ではおそらくは修理可能ということだったので、ミシン屋に預けて修理してもらうことにした。
預ける際に、これまで酷使した使用状況と故障に至るまでの経緯を詳しく説明した。

店主曰く「家庭用ミシンで厚手の生地を縫ったりしていると簡単に壊れる」そうな。
おそらくパーツ交換が必要で、修理代金は2万円以上掛かるとのこと。
これまで長年使用していたミシンで愛着が湧いていた私は「金はいくら掛かってもいい。ミシンを直してください。」と切実に訴えた。

それからミシンを預けて4日後、早くもミシン修理完了の連絡があった。
さっそくミシンを引き取りに伺った。

作業台の上に置かれていた私のミシン。電源を入れて試し縫いしてもらって動作確認を行った。
全く動かなかくなってしまったミシンが軽快に針を落として縫い進む。それを見た私はとても満足した。

店内には展示販売しているミシンのほか、廃棄ミシンがあって内部を見せながら壊れた箇所と原因を丁寧に教えてくれた。言動すべてにミシン愛が溢れ、こちらまで楽しい気分になった。

店主の娘さん「この子はとてもいい子ですよ!大事にしてあげてください。」

 

ミシンの内部構造~安物といいモノとの違い

これは2~3万円台の安物ミシン。
本体がほとんどプラスチックパーツで構成されている。壊れる時はたいてい金属パーツを支えるプラスチックの台座が割れてしまうため修理不能となるんだとか。

軽くて持ち運びしやすい反面。耐久性がなくて壊れやすく、パーツ交換して修理できないため、壊れたら即廃棄処分となる。

安物ミシンのアップ。すごくチープな作り。

一方のこちらは4万円以上する高めのミシン。
本体内部にアルミ製の構造材が内蔵されていて、金属パーツは丈夫な構造材に取り付けられている。
そのため、壊れたパーツを交換して修理することができる。

安物と比べると一目瞭然。一見すると外見は同じだが、内部構造が全く違う。安物買いの銭失いにならないように、家庭用ミシンには少なくとも4万円以上は出した方がいいそうな。ミシンに関しては軽いものはダメ。できるだけ重たいものを選ぶ。

交換したパーツ。
針棒がガッチリと固着して動かなくなっていたとのこと。
針棒だけの交換なら安く済んだが、ユニット丸ごとの交換になったため、割高になってしまった。
無理に針棒を抜き出すと、ほかも歪んでしまうため、使い物にならなくなってしまうらしい。

指で指しているのが針棒。スリーブのところで固着していた。
掴んで動かそうとしてみたが、全くビクともせず。ダメだこりゃ!(いかりや長介風)

針棒の付いているユニットはこのようにしてプラスチックカバー内に取り付けられている。

故障の説明のほか、ミシンの基本的取り扱い方法などを教えてもらった。これまで自己流で使っていたおっさんの私。ミシンに無理をさせっぱなしだった。
修理代金は針棒ユニットと糸掛け棒の交換で約23,000円。かなり痛い出費だが、とても勉強になったのでヨシとしようか。

ミシンはウーバーイーツ配達用バッグの中に入れて持ち帰った。
ミシンの重量は6.5kg。自転車でも十分運べる。

クッション性のあるウーバーバッグは日常生活でも大活躍する。

 

修理完了した家庭用ミシンの紹介

おもて

ブラザー BROTHER 家庭用ミシン CPV03 Tutti(トゥッティー)

本体寸法幅418mm×高さ306mm×奥行き190mm
重量6.5kg
ぬい速度毎分70~710針(rpm)
使用ミシン針家庭用ミシン針(HA×1)
定格電圧/消費電力100V/40W 50/60Hz

 

うら

折れてしまった糸かけ棒。交換してもらって元通り。

操作スイッチ

スタート・ストップ、返し縫い、針上下の3つ。

スピードコントロールレバー

厚物を縫う時はミシンに負荷がかかりにくように、ゆっくりに設定する。
(そもそも家庭用ミシンで厚物縫いをしてはイケない。)

家庭用ミシンは糸調子を自動でやってくれるのが嬉しい。

内部構造が気になるところだが、「こういうもんだ。」という風に思うようにして気にしないことにした。あまり考えすぎると、分解したくなってくる。

下糸巻き装置

ボビンをセットして糸を掛けると、高速巻取りしてくれて自動停止する。

ミシン右側の操作パネル

各種設定や縫いたい模様を選択することができる。選択ダイヤルはアナログ感が漂う。
現代のデジタル機器に囲まれる環境ではアナログ機器のミシンは貴重とも言える存在だ。

模様選択ダイヤル。

そうそう。こういうアナログ感がすごく好き。
適合する押さえが表示されてわかりやすい。

バックライト付きの液晶パネル。
こちらは最先端のデジタル感が漂う操作パネル。

店主曰く、液晶パネルも壊れやすい部分とのこと。

針と押さえ周り。LEDライトがしっかり手元を照らしてくれる。

上糸下糸をキチンと通さないとミシンに負荷がかかるとのこと。よく見ると下糸がおかしい。これではダメ。すぐに直した。

家庭用ミシンで有り難い機能が自動糸通し。
老眼になって近くが見づらくなった現在、自動糸通しはとても助かる。

針を所定の位置に取り付け、上下ボタンを押して針を上げてから自動糸通しを作動させる。

まばゆい光を放つ白色LED。

省エネにも貢献してくれている。電源を入れると点灯するので、安全のためにも不要な時は電源を落としておく。

好奇心を押さえられなくなり、カバーを開けて交換パーツを眺める。

うむ、アルミ製の構造材が内蔵されているぞ。コイツはいいやつ。間違いない。

いくらいいやつとは言え、歯車にはプラスチック製のものもある。
負荷はできるだけ掛けないに越したことはない。

直ったミシンで縫い物をする。
補強用の布のかがり縫いをしているところ。サクサクと針が入ってゆく。とても気持ちがいい。ミシンはこうでないとな。

今後より大事に使ってゆくため、ミシンに名前を付けることにした。

命名 トッティー君

お前は今日からトッティー君だ。これからもよろしくな。

 

家庭用ミシン取り扱いの注意事項

厚物縫いはミシンに負荷がかかるのでなるべくしない方がいい。

ズボンの裾上げでも、3つ折りにすると縫い合わせの部分が6重になりとても負荷が掛かる。
厚手のデニム生地などを縫うことが多いのなら、パワフルな職業用ミシンを購入することをおすすめする。家庭用ミシンは非力。

糸通しは正しく行う。

糸を正しく通していないと糸の通りが悪くなりミシンに負荷が掛かりやすくなる。
特に下糸を巻いたボビンをセットする時は注意する。

100円ショップの針と糸は使わない。

ミシン屋さんが声を大にして言っていた。100円ショップの針は品質が悪くて針が通りにくく負荷が掛かる。同様に100円ショップの糸も止めた方がよいとのこと。毛羽立ちが多くて糸の通りが悪いそうな。

ミシン針はオルガン、ミシン糸はフジックスのシャッペスパンがおすすめ。
ちゃんとした針でも使っているうちに先が丸まって来るので、定期的に新品に交換して良好な状態を保つ。ミシン針は消耗品。

 

こまめにお釜周りを掃除して、定期的に業者にメンテナンスに出す。

お釜周りは糸くずやホコリが溜まりやすいので、こまめに掃除を行う。
そして使用頻度を考慮して定期的に業者にメンテナンスに出して掃除・注油・点検してもらう。

ミシンは精密機械。使っているうちに油が切れてくるので注油してやる必要がある。
自分でできない場合は業者に依頼する。

 

その他参考事項

ブラザーミシンは補修用部品を製造打ち切り後最低8年間は保有

私のミシンはおよそ10年前に購入したもの。CPV03の後継機種は外観が多少異なるものの、内部パーツは全く同じ物が使われているため、交換パーツを取り寄せることができた。
ミシンは短期間で次々と新仕様に変更されることはないので、高めの修理可能なミシンを選ぶと長期間使用することができる。

家庭用ミシンは最低4万円以上するものを選ぶ。

安物はダメ。プラスチックパーツだらけで修理不能。割れたらおしまい。
私のトッティー君はオプションの補助テーブルとフットコントローラーセットで7,8万円で購入したものらしい。

入門機種だが、作りが丈夫で長持ちする。現行版はTeddy55(CPV0305)となっているようす。
ミシンはネット通販ではなく、アフターサービスが充実した実店舗での購入を強くおすすめする。経験と知識豊富な店員さんから色々アドバイスを貰える。

 

以上、今回はここまで。家庭用ミシンを正しく使って楽しいソーイングライフを送っていただきたい。