ラジエントヒーターのすすめ

こんにちは。からあげです。

はじめに

ずいぶん前から気になっていたIHクッキングヒーターの不快感。
強火で加熱していると、鍋ややかんのフタがブルブル震えてきたりするし、ジーッという妙な音がしたりする。ほかには前に立っているだけで無性にイライラしてきたりもする。そのせいか私が台所に立つと喧嘩が絶えない。
おまけに料理は全然美味くない。単に私が下手なだけなのか?いや、そんなことはない。
鍋で玄米を炊くだけでも違いが出るからだ。アウトドア用のガソリンストーブを使った方がはるかに旨くなる。

なぜこんなにIHクッキングヒーターがもてはやされているのだろう?不思議で仕方がない。IHの良いところだけが強調されて、オール電化の家には当然のようにIHが設置される。

確かに吹きこぼれた煮汁で立ち消えするガスコンロのようには危なくないし、ボタン操作で簡単に火力調節できて便利で簡単。火力は強力だけども夏でも熱くならない。しかしIH専用の厚底鍋は重たいし、持ち上げると電源が自動で切れてしまうため、プライパンを振りたくても振ることができない。下に置いてかき混ぜるだけだと、料理をしている感じがしない。

最近、私は健康意識が再び高まり、家電製品から発生する電磁波が気になるようになっていた。それでパソコンや冷蔵庫のアースを取るなどの対策を始めたのだった。

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一度気になり出すと、どうしようもなく気になってしまう心配症の私。妄想が妄想を呼び、制御不能になってくる。ラジエントヒーターは発生する電磁波が少ない、ということを知った私はIHクッキングヒーターに付いている小火力のラジエントヒーターで時間を掛けて料理をするようになった。だが同時進行で料理が出来ないのはストレスが溜まる。

我が家のIHは家を新築した時に設置したもの。もうかれこれ10年以上は経過している。家電製品の耐用年数は一般的に10年と言われており、すでに買い替え時期が到来している。ここは熱いうちに決めてしまった方がよい。
そこで早速、ラジエントヒーターの機種選びを始めることにした。

 

ラジエントヒーターの機種選び

ラジエントヒーターはトッププレート下の渦巻状のニクロム線が発熱し鍋を加熱する仕組み。一方のIHクッキングヒーターは磁力線の働きで鍋の底を加熱する仕組みで、外観は似ているが仕組みは全く異なる。

IHクッキングヒーターの仕組み

磁力線を発生させ、金属製の鍋自体が発熱します。まわりの空気まで温めるようなムダがなく、熱効率も抜群です。
三化工業株式会社ウェブサイトより

 

ラジエントヒーターの仕組み

ニクロム線ヒーターによって加熱します。スイッチを入れ数秒で赤熱するクイックタイプも登場しました。比較的安価で、いろいろなお鍋に対応できます。
三化工業株式会社ウェブサイトより

 

不確かなネット情報によると、ラジエントヒーターは電磁波の発生が少ないことから、欧米では広く普及しているそうだ。しかし情報の信憑性はない。何かにつけて欧米を引き合いに出す日本人。話半分に受け止めておいた方がよいだろう。

だが、実際にラジエントヒーターで調理してみると、不思議と不快感を感じなくなったし、料理が旨い。なのでラジエントヒーターの良さを認めない訳にはいかない。

現在、ラジエントヒーターの国内メーカーはFMG三化工業の2つ。以前は東芝も製造していたようだが、今はIHだけにしている。
FMGは福岡に本社を置くラジエントヒーター専門の会社。もう一つの三化工業は東京本社のIHほかラジエントヒーターも製造するクッキングヒーターの会社。どちらも初めて聞く名前だった。

海外メーカーのものは入手が難しいし、修理の時にやりとりが面倒なので、初めから選択肢に入れなかった。

エムエフジー株式会社 | 炭火と同じ遠赤外線の調理を毎日実現! エコで安全な遠赤外線スーパーラジエントヒーター
https://www.sanka-kogyo.co.jp/

 

既存のIHクッキングヒーター

我が家の使用していたIHクッキングヒーターはPanasonic KZ-YS32BP。
3口で左IHが3000W、右IHが2500W、中央ラジエントが1250Wの三つ口で、1550Wの魚焼きグリルが付属する。

このタイプはビルトインと呼ばれるもので、カウンター内に埋め込んで設置される。以前のガスコンロのような段差や隙間がなく見た目すっきり、掃除がしやすいのも人気の理由だ。
ビルトインタイプのIHは200Vが主流。(ラジエントヒーターも同じ)
大きさは幅750mm幅600mmの2種類。100Vタイプもあるが、一口の卓上型で火力が弱く、ひとり暮らし向け。

我が家のIHの幅は600mm。設置場所を取らないのが最大の利点だ。大きな家で料理を趣味とする人以外は600mmで十分だろう。火力に違いはなし。

IHからラジエントヒーターに交換する場合は、単に付け替えするだけの簡単な工事で終わる。鍋もIH用のものをそのまま使用できる。
電気工事士などの国家資格が不要で、誰でもDIYで設置作業することが可能となっている。
一方、ガスコンロからラジエントヒーターに交換する場合、200V配線工事や台所の模様替えが必要になることから、DIYの難易度が一気に高くなる。

 

ラジエントヒーター選び

私の求める条件は2つ。ヒーターが3つで魚焼きグリルが付属すること。
料理を同時進行で効率良く行うにはヒーターは3つ欲しい。魚焼きグリルは、魚を焼くだけでなくほかの料理にも使えて便利なので絶対に欲しい。

幅600mmの大きさで、ヒーターが3つ、魚焼きグリルが付属する機種は、MFGではFG-6000NR(チャイルドロック機能あり)かFG-600TR(CR機能なし)。三化工業ではSRH-273G
MFGの製品は高機能、揚げ物センサーが内蔵されていて、魚焼きグリルは両面焼き。しかし高価格。
三化工業の製品は簡素、揚げ物センサーは外付け、魚焼きグリルは片面焼き、しかし低価格。

FMG製は約25~30万円と高価だが、三化工業製は半値以下の約11万円で買える。
魚焼きグリルの両面焼きは非常に魅力的だったものの、片面焼きは引っくり返すわずかな手間が掛かるだけ。
今後、揚げ物はできるだけしないと家族の全員一致で決まり、仮にやる場合は油は一回使ったら捨てることにした。揚げ物はほとんどしなくなるので、揚げ物センサーは外付けでも特に問題ない。

三化工業のSRH-273Gは、FMGに比べると機能が少ないものの、価格が圧倒的に安い。両者の違いは揚げ物センサー魚焼きグリルのみで、違いはほとんどなし。安い三化工業の方に決めたのだった。
魚を引っくり返す手間など些細な手間。三化工業製を一度使ってみて気に入らなければ、FMG製に買い直せば良い。そう思った。

 

三化工業 ラジエントヒーター SRH-273G

長引くコロナ禍で家電製品も品薄になっているなか、楽天で購入すると一週間も経たずに家に届いた。たまたまメーカーに在庫があったようで待たずに済んだ。
本体の重量は約15kg。一人で持ち上げることができて、設置工事も一人で可能。

魚焼きグリルを引き出してみる。
(メーカーは魚焼きグリルのことをロースターと呼んでいるが、当ウェブサイトでは魚焼きグリルで統一する。)

差し込みプラグ形状。250V30A接地極付き。
ケーブルは大電流に対応する3.5mm2 3芯の極太。

角度を変えてもう一枚。
特殊なプラグ形状で適合しないコンセントには差し込めないようになっている。

 

SRH-273G仕様

型名SRH-273G
本体標準価格オープン価格
ブラック
定格単相200V(50/60Hz)-4725W
大きさ幅596×奥行き546×高さ244mm
重さ約15.5kg
ヒーター直径175mm
消費電力1800W
火力調節90〜1800W 13段階調節
直径210mm
消費電力2300W
火力調節115〜2300W 13段階調節
中央直径145mm
消費電力1200W
火力調節400〜1200W相当 3段階調節
ロースター内寸(約)幅236×奥行き330×高さ93mm
消費電力1200W
火力調節800〜1200W相当 3段階調節
ヒーターの切替え中央ヒーターとロースターの切替え
3ヒーターを同時使用時に、左ヒーターの消費電力は1725Wに自動コントロール
コード3.5平方mm3芯EPゴムキャブタイヤケーブル 長さ0.68m
差込みプラグ2極・接地極付 30A・250V
安全装置やけど注意トッププレートが高温の時ランプ点灯
切り忘れ防止ヒーター:最終操作後約60分で自動OFF
ロースター:最終操作後約25分で自動OFF
調理タイマー右ヒーター(6時間まで)またはロースター(20分まで)
温度調節機能140℃〜200℃ 7段階(右ヒーターのみ)
Forbidden

 

正面

側面

背面

取り扱い説明書と設置・工事説明書が付属する。
*メーカーウェブサイトからダウンロードも可能

外付け揚げ物用の温度センサー

魚焼きグリル

片面焼きなので簡単な構造になっている。

サイドモール、アッパーモール、固定金具など

 

既存のIHクッキングヒーターの取り外し

台所周りを片付けてIH本体の取り外し作業を始める。
メーカーウェブサイトからダウンロードした取集秋説明書、ユーチューブの動画を観て作業の手順を検討した。

作業前に分電盤のブレーカーは必ず切る。
IHクッキングヒーター専用の200Vブレーカーあり。

IHの周りの引き出しの中の物を取り出し、引き出しを外しておく。

少しでも軽くなるように魚焼きグリルも外しておく。

電源スイッチ周りのパネルを外した。

上の隙間に入れてあったアッパーモールを外した。
手で掴んで引っ張ると簡単に外れた。

そして左のサイドモールを外す。

下に潜ってコンセントに挿してあるプラグを外す。

奥側の給排気パネル(金網)を外し、穴の奥にある固定用金具のビスを緩める。

中央奥に見えるのが固定金具。
跳ね上げた状態でビス止めされて天板に固定されている。

ビスを緩めて固定金具を下ろす。
こうすると天板開口部に固定金具が当たらず、IH本体を上に持ち上げて外すことができる。

IH本体をゆっくりと持ち上げて、前面の出っ張りを交わしつつ上に引き抜く。
トッププレートのパッキンが汚れで固着している場合があるので注意する。

我が家のIHは少しくっついていただけ。持ち上げるとバリッという音がして動いた。

IH本体を外したあと
長年の汚れが隙間に入り込んでいるので丁寧に掃除しておく。

正面引き出し部分から奥を見る。

奥のカウンター天板の裏面近くにあるIH専用の200Vコンセント。

取り外したIH本体

長年使用した魚焼きグリルは油汚れがこびり付いていてなかなか落ちなかった。
ぬるま湯と強力洗剤を使って汚れを丁寧に落とした。

魚焼きグリル内のようす

両面焼きで上下にヒーターがあるのが分かる。

両面焼きグリルの欠点。
汚れやすい下側が掃除しにくいこと。下側のヒーターが邪魔になる。

 

ラジエントヒーターの取り付け

付属の設置・工事説明書をよく読んで作業の手順を覚える。


設置・工事説明書より

本体設置には多少のコツがいる。
先に電源プラグをコンセントに差し込んでから、本体前面を下げた状態で前面の出っ張りから天板の穴に入れ、水平に戻しつつ前面出っ張りを正面の穴から出す。このとき指を挟まないように注意。

ラジエントヒーターを入れたところ。
下から本体を軽く押すと位置の微調整ができる。

正面から見る。左右の隙間が均等になるように位置調整する。

サイドモール、前固定金具、後ろ固定金具、アッパーモールの順に固定する。

左右の隙間が均等になるように位置の微調整をしたあと、サイドモールを入れる。

左右の2箇所、前固定金具を固定する。
隙間の大きさによってビス穴が変わる。

給排気カバーを外すと、穴の奥に後ろ固定金具が見える。

先の尖ったものを差し入れて固定金具をずらしてビスを締める。

最後にアッパーモールを取り付ける。

魚焼きグリル内のようす

ヒーターは上側のみの片面焼き。

操作パネルのようす

外した魚焼きグリルや引き出しなどを元に戻す。

設置工事の完了!

PanasonicのIHとラジエントヒーターは本体の大きさが若干異なるが、問題なく取り付けることができる。
前面をやや奥に引っ込ませて設置した。

白色の天板にラジエントヒーターの黒色が映える。実にいい感じだ。

 

各機能の簡単な説明

ブレーカーとスイッチを入れて試運転する。
まずはやかんで湯を沸かしてみる。
IHで使用していた底が平らのやかん。

各ヒーターの電源を入れてようすをみる。

トッププレート下に赤熱したニクロム線が見える。
ラジエントヒーターはIHとは違い、鍋などを除けても自動で電源が切れない。この点は注意が必要だ。

次第に熱で顔が火照ってくる。全然イライラしない。いい感じだ!

天板からの出っ張り部分が増えたが、全然気にならない。

操作パネルのヒーターの火力調節つまみを押すとつまみが飛び出すが、安全のためヒーターにはまだ通電されない。
火力調節つまみを回して火力調整した時点でようやくヒーターに通電されて加熱される。このとき通電の目印となる赤色ランプが点く。

火力調節は飛び出したボタンを回して行う。
右に回すと強、左に回すと弱になる。

アナログ的な操作で分かりやすく使いやすい。

タイマー機能は右ヒーターまたは魚焼きグリルのみのどちらかで使用可能。(右ヒーターと魚焼きグリル同時にタイマー機能は使えない。)

右ヒーターは6時間まで、魚焼きグリルは20分まで設定可能になっている。

魚焼きグリルを使用する際は受け皿に水を入れておく。これはIHのグリルと同様の使い方。
水を入れずに使用すると、汚れがこびり付きやすく調理物が発火する場合があり危険。

使用後は冷めきる前に洗うと汚れが落ちやすい。

あとは中央ヒーターと魚焼きグリルは同時使用ができない。この注意点もIHと同様だ。

右上の揚げ物センサー差し込み口。
汚れ防止のフタが付いてる。

フタを開けると差し込み口あり。

ラジエントヒーターは長時間トッププレートが高温の状態が続くので注意する。
電源を切ってもしばらくは高温注意のランプが点灯する。

 

ラジエントヒーターの感想

ラジエントヒーターはIHに比べると初めの立ち上がりが遅いが、一旦火力が上がるとIHと遜色ないほどの強力な火力となる。
そしてなかなか冷めにくいので電源を切ったあとで余熱調理が可能となっている。

さらに鍋を持ち上げても自動で電源が切れることはないので、フライパンを振って調理することもできる。

ひじきと大豆、厚揚げを使った料理。ブルブル、ビリビリといった音はなく、不快感を感じることもなくなり、料理を楽しめるようになった。

以前使用していたコーティングされたフライパンは処分して、昔ながらの鉄フライパンを使うようになった。しっかりと手入れすれば、焦げ付かずに扱いやすく、健康的で愛着が湧く。

チャーハンも強火でフライパンを振って調理できるようになった。

ただし、フライパンを下に置く時は優しくしないと、ガラス製のトッププレートが割れるおそれがあるので気を付ける。

イワシが美味しく焼けたところ。
途中、一回ひっくり返しただけで、片面グリルでもしっかりと焼ける。
受け皿に水を入れるのをお忘れなく。

 

ラジエントヒーターの利点

電磁波の不快感がない

電磁波の発生が少なくなったかは不明だが、明らかに不快感がなくなった。
ヒーターの前に立って楽しく料理できるようになった。

 

余熱調理できる

冷めにくいため電源を切ったあとでしばらく余熱調理することができる。
鍋を入れ替えて同じヒーターを使えば、電気代の節約になる。

 

料理が美味しくなった

ニクロム線から放射される遠赤外線の効果で料理が美味しくなる。
鍋で玄米を炊くと違いがハッキリと分かる。IHより美味しく炊ける。

 

適合する鍋の種類が多い

ホーロー鍋や土鍋以外の底が平らな鍋なら使用できる。
IH対応の鍋であれば使えるので、IHから替える場合は鍋の買い替えが不要なため経済的。

 

ラジエントヒーターの欠点

火力が上がるまで時間が掛かる

火力はIHと同じくらいだが、火力が上がるまで時間が掛かる。
少量のお湯を沸かすときなどはIHと顕著な差となる。
炒めものをする時はフライパンを十分熱しておく。

 

細かな火力調節が苦手

火力調節つまみを回してもすぐには設定温度にならない。火力の微調節がしづらくコツがいる。

 

IHに比べると安全性が低い

切り忘れ防止機能はあるものの、鍋を退かしても電源が切れないのでIHよりは危ない。
使い終わったら電源を切る癖を付けておかないと火事になるおそれがある。

一度、高齢の母が鍋底に張り付いた鍋敷きごと鍋をヒーターに掛けてしまい、鍋敷きを焦がしたことがある。
ヒーターの周りに可燃物は置かないよう心がける。クッキングペーパーの置き場所に気をつける。

 

ラジエントヒーターにも多くの利点と欠点があるが、欠点を補う使い方をすると非常に便利なヒーターだ。
使用中の不快感がなく、料理が美味くなる。なりより料理が楽しくなったのが一番だ。ラジエントヒーターは一度使って良さを知ったら手放せない。IHから替えて本当に良かったと心の底から思う。
この記事が読者のみなさんのラジエントヒーター選びの一助となれば幸いだ。

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