こんにちは。からあげです。
雨の日の峠からの下りでブレーキが効かず怖い思いをし、さらに市街地で車と衝突事故を起こしそうになり、ようやく気がついた自転車の選択ミス。これまでも何度となく、雨の日の下りでブレーキが効かずに怖い思いをした。
まだ平地ならいい。ゆっくり走ればいいだけだから。しかし、峠からの長い下りとなると、自分の心がけだけではどうにもならない。雨の日でもしっかり効くブレーキが必要。
エンジンブレーキのない自転車は、ブレーキを掛けなければ、重力の法則に従ってどんどんと加速してゆく。そこでブレーキの出番なのだが、急な下り坂だと、効きの悪いカンチブレーキでは、加速しないようにするだけで精一杯だ。思いっきりブレーキレバーを握りながら、ブレーキワイヤーが切れないことを祈る。途中で脇道から車が出てこようものなら、どうしようもない。
ブレーキが効かない自転車に乗り続けることで、ストレスを溜めたくない。
そこで、新たな自転車を買うことにした。次の自転車はSURLYというアメリカのメーカーのディスクトラッカーというタフなツーリング用の自転車だ。世界一周用の自転車として定番のロングホールトラッカーのディスクブレーキ版。
今後、他のディスクブレーキ仕様の自転車を含めて検討してゆくたい。
それはそうと、現在乗っているPanasonicのOJC4というランドナーは手放すことはしない。「からあげ隊長」というネームが入った自転車を他人に譲るわけにはいかない。私は中途半端な気持ちで名前を入れたのではなく、いつでもどこでも苦楽を共にしようという気持ちを込めて入れたのだ。簡単に手放すわけにはいかない。
今後は輪行を含めたツーリングなど、隊長号の得意な場面で活躍してもらう。しかし、2台目の自転車を購入するとなると、新たな問題が発生する。それは自転車の置き場所だ!これまでたった1台の置き場所を確保するだけで、実家の住人からやいのやいの言われた。それをもう一台停めたいなどと言ったら、どういうことになるのか?今考えるだけで頭が痛くなる。
山小屋に置くことも考えたが、長期留守をすると内部が湿気るので、実家の空きスペースに停めたい。もちろん室内。
以上のようなことを昨晩考えていた。
今朝は随分と冷え込んでテントの外に出たくなかった。5時過ぎには目が覚めたものの、寝袋の中でゴロゴロしていたら、7時前になってしまった。
さすがにマズい。いくら人が来ない橋の下とは言え、遠くから見たらテントがあるのが分かる。公園利用者に不安感を与えないため、そして今後の野宿野郎の野宿スポットを守るため、テントを撤収することを決意した!
それにしても、この橋の下は車の音が煩い以外は最高だった。ここなら多少の嵐でも難なくやり過ごすことができるだろう。
迅速かつ丁寧にテントを撤収すると、日が当たるウッドデッキに移動して朝食を作ることにした。
先日、キャンプ場で洗濯した衣類がまだ半乾きとなっている。それに昨日の雨天走行で着たカッパがまだ完全に乾ききっていない。そこら辺に広げて干しておく。
NHKのスマホアプリ、らじる★らじるでクラシック音楽を聞きながら、優雅な朝食タイムを過ごす。ラジオを聴きながらでも、ソーラーパネルで充電していたので、スマホはフル充電となった。
今回、旅に出てからラジオを聴いたのは初めてだった。電池が勿体ないだの、山奥で電波が届かないなどしたため、聴く機会がなかった。今後はもっと積極的にラジオを聴いていこう。クラシックは人の心を癒やす。そう、私には癒やしが必要だったのだ!
青空のもとでクラシックを聴きながら朝食を食べる。
ああなんて気持ちの良い朝なのだろうか。中心部から少し離れただけで、かなり静かになる。ジョギングや犬の散歩の人がたまに通るくらいだ。
食後にアンパンを食べる!
この食いしん坊め。
いや、いいではないか。たまにアンパンくらい。先日、体重計に乗ったら、58kgと少し体重が落ちていた。少し食べ過ぎくらいがちょうどいい。
結局、この公園に11時前までいた。
早めに出て観光しようかなと思ったのだが、あまりの居心地の良さに出る気がなくなってしまった。
まあいいさ。史跡名勝を見学するだけが旅じゃない。自分の心の赴くままに過ごせばいい。
遅い時間に出発してやって来たのは、サイクルベースあさひ。リーズナブルな値段の自転車を扱うお店だ。昨日ブレーキシューを交換して予備が無くなってしまったので、新たなブレーキシューを手に入れることにした。
始めいつものようにAmazonで購入する気だったが、いつもワンパターンで面白くないし、市場価格を調べる良い機会なので、自転車屋さんにやってきた。
無事に目当てのVブレーキ用のブレーキシューをゲットした。
前後のブレーキに2セット購入した。
シマノのVブレーキに対応したもの。自転車はカンチブレーキだが、Vブレーキ用のものが使えるようになっている。
型式はM70R2で、ウエット性能に特化したものとなっている。これまで使っていたものはS70Cというドライ性能に特化したもの。普段はかなり効きが良いのだが、雨になると一気に効きが悪くなるヤツだった。
箱は処分してウエスに包んで小物が入っているタッパに入れておく。これでヨシ。
雨の下り坂で丸坊主になっても、直ぐに変えられるぞ!ただ、リムが大丈夫か気になるところだ。
ところで話は変わるが、自転車屋の駐車場になんとSURLYのディスクトラッカーが停めてあった。まさか夢の中で見ていた自転車が目の前に現れるとは思いもしなかった。持ち主に感想なんかを聞こうとしばらく待っていたのだが、結局現れなかった。おそらく店員さんのものだろう。せっかくの機会なので、外観を舐め回すように見学させてもらった。本当にいい勉強になった。
近くのTRIALで食料を購入する。ついでにおっさんのご機嫌をとっておく。ほうら、アイスをお食べ!
盛岡市内を走行する。駅の東側の昔ながらの市街地に比べて、西側の新興の市街は車の流れがスムーズで走りやすい。
予定ではこのまま奥羽山脈を縦断して南下するつもりだったが、気が変わって太平洋岸に出ることにした。とりあえず、盛岡から国道106号線を通って宮古まで出る。その後は海岸線沿いに南下して仙台までゆく。
北上川を渡って盛岡とさよならする。
早い時間は岩手山が見えていたが、今はガスに包まれて麓の方しか見えない。
結局、盛岡で観光したのは、城跡くらいだった。また今度来た時、じっくり観光しよう。
盛岡を出ると、国道106号線に入り、区界峠(くざかいとうげ)に向かって緩やかな上りとなる。
遅くまでゆっくりしていたため、かなり余裕がある。余裕が感じられるおっさんはカッコいい。いつもいっぱいいっぱいでは周囲が見えない。
小奇麗な橋にやって来た。
この辺は走りやすい歩道があるため、のんびりペダルを漕げる。
センターラインにポールが立っているため、車道走行するのは危険だ。快適な歩道を走った方がいい。
橋の上は風が吹き抜けて気持ちいい。
自転車を停めて休憩する。TRIALで買ってきたバナナを食べる。
今日の上りは全然苦しくない。いったいどうなってるんだ?
いいものを食べたわけでもないし。とにかく力が有り余っている。しかし、無理にペースを上げることはしない。あくまでマイペースを保つ。自転車は自分との戦いだ!
サクッと区界峠の道の駅にやって来た!
通過せずにゆっくり休んでゆこう。
ふむふむ、軒下がたくさんあっていい感じの道の駅だな。
道の駅の裏手の広場に屋根付きの屋外ステージを発見した!
なんと1面の壁付き。これなら快適に泊まることができるだろう。おっさんは思わず興奮してしまったぞ!
階段の脇に座って休憩する。
先日、焼走りの湯に入っておいて良かった。体がサラッとしていいて全然不快じゃない。今日は楽々越えることができたので、少ししか汗をかいていない。
何、1本増量中だと!
おいおい、恩着せがましく書かんでくれ給え。こういうものはこっそり入れておくもんだ!でも、ちょっと嬉しいぞ。
昨日、スイス人カップルから貰ったステッカーに目に見えぬパワーを感じる。神のご加護を得ているのか?
今日は気持ちよく走ることが出来ている。自転車の神様が降臨したのか?
現在、宮古から盛岡のまでの間を高規格道路で繋ぐ工事が行われている。あちこちにトンネルや橋を架けられている。復興の名のもとに自然破壊が行われていると思うと、複雑な気分になる。
区界峠からは緩やかな下りが続き、しかも追い風なため、ハイペースで走ることができた。
大型車はみな距離を空けて走ってくれている。
あっという間に次の道の駅に到着した。
やまびこの館というところ。今日はここで泊まることにした。夜から雨が降る予報なので無理はしない。
白雪姫に出てくるような小人の石像がいくつか置いてある。
帽子を被らせてもらっているな!
なんと芝生の広場の奥に、これまた立派な屋根付きの屋外ステージがあるではないか!
時間がかなり早いので一旦外に出て食事にする。
ちょうどいいところに休憩にぴったりな場所があった。
そして再び道の駅に戻って来た。
最近は日が暮れるのが早くなって5時を過ぎると薄暗くなってくる。暑くなくて日が短くて野宿にはピッタリの季節だ。
軒下に自転車を停めてスタンバイする。
本州に渡ってからというもの、荷物満載の自転車を全く見なくなった。みな家に帰ってしまったのだろうか?
私もそろそろ帰ろうか。そんなことを考え始めたのだった。
さあて、そろそろいい時間だ。寝床の用意をしてゆっくりしようか。
おわり