こんにちは。からあげです。
今日は久しぶりに登山できて満足の一日だった。本当に今年の北海道は雨が多くて嫌になる。でも、それも自然の一面だ。何があろうとも受け入れることでより深く知ることができる。
昨日の夕日
雨は昼過ぎには止み、次第に空が明るくなってきた。久しぶりに見る夕日に登山しようという気になった。
それにしても凄くきれいな夕焼けだ。明日の好天を期待させる。
21世紀の森キャンプ場から旭岳登山口の旭岳温泉までは片道およそ50km、早めに登山を終えて戻って来たいので、午前1時起きして食事と準備を済ませて3時前に出発した。
炊事棟の明かりがあったため、準備をしやすかった。
自転車に乗り始めてから初めてのナイトランとなる。
意外にヘッドランプが明るくて、ブレーキをそれほど掛けずに走ることができた。
ヘッドランプが暗闇を照らすとキツネやタヌキがいて、音もなく近づいてくる自転車に逃げ惑うのだった。
おっさんは北斗の拳のザコキャラのようにヒャッハーと奇声を上げながら走り下っていった。追いかけ回されたキツネやタヌキは、今後不用意に道路に出てくることはなくなるだろう。これもある種の教育だ。
途中で痛恨の道間違いをしてタイムロスをする。
そのまままっすぐ走ってしまって旭山動物園の方にゆくところだった。
東川町市街地のセブン−イレブンで食料を調達して旭岳温泉に向かって走る。僅かながらの上りとなっているが、追い風のためそれほどキツくはない。無駄に体力を消耗しないように、軽いギヤで一定ペースで漕ぎ続ける。
蔦が茂った味のあるバス停
夏は涼しいだろうな。面白い。機会があれば、こういうバス停にも泊まってみたい。夕方こういうバス停を見つけたら、即その日のねぐらに決めるだろう。
忠別川のようす
最近の大雨の影響で、まだかなり増水している。
旭岳温泉手前の上りが始まった。
夜が明けると、空一面は雲に覆われていた。夜トイレに起きた時、星の光が暗いような気がした。
上りが始まる頃、辺りは霧に包まれて視界が効かなくなった。山の上は晴れていることを信じてペダルを漕ぎ続ける。
旭岳温泉までの上りは、確かジムニー(JB23W)の3速で上がれる傾斜で、さほどキツくない。今回は登山のための荷物しか積んでいないので楽勝だ!
霧の中に入ると、全身が水滴に覆われて寒くなった。
予定より遅れて7時前に旭岳温泉に到着した。
荷物を放り出して整理する。
こうしてやる方が効率がいい。
登山口を出発すると、早速根曲がり竹の洗礼を受けた。霧で濡れているため、かき分けて進むうちに直ぐに濡れてしまった。
旭岳温泉から姿見平までロープウェイが通っているが、当然そんなものは使用しない。自分の足で歩いてこその登山だ。
ガスは薄くなってきているようだ。
太陽がかすかに見えるようになってきた。
これは期待できるぞ!
姿見平までやって来た。
ロープウェイは私が出発した頃にはすでに運行を開始していて、あちこちにロープウェイで上がってきた人たちの姿が見られた。
姿見の池はまだ残雪が残り凍結している状態だった。噴気孔から出る煙で辺り一面白っぽくなっていた。
旭岳はまだガスに包まれたままで見ることができない。
噴気孔の近くまで行っていると、シュゴーというジェットエンジンのような音を出しながら蒸気を噴出していた。
卵を入れたら、直ぐにゆで卵ができそうだ。
まっすぐ旭岳に向かうと、景色が見えないので、裾合平〜裏旭を通って旭岳を登ることにした。
裾合平に向かっている途中でガスが晴れて旭岳が見えた。
夫婦池の水面に写っていい感じだ!
氷山岳方面
残雪がいいアクセントになっている。
まだ残雪があちこちに残っている状態で花の数はまだ少ない。ひょっとしたら、笹に侵食されてしまって数が減っているのかもしれない。そう言えば、前回の北海道でも、寝ぼけたようなお花畑ばかりだった。
来週の土日に見頃を迎えるような気がする。晴れればいいのだが。
ゴソゴソとバックパックを漁って、どら焼きを取り出した。
これはおっさんの10時のおやつだ。
ドラえもんのようにどら焼きが大好きという訳ではないが、美味しそうだったので買ってみた。
雪解け水が流れる沢に黄色い花の植物が生えていた。
なんという名前だったかな。葉っぱはワサビっぽい感じ。
シナノキンバイだったかな?
今回は高山植物図鑑を持っていない。小屋に戻った時に調べてみることにしよう。
中岳温泉のようす
予想していたとおり、最近の大雨で流されてしまっていて、跡形もなく消えていた。
ただし、スコップだけは残っていた。誰かが流されていたのを拾ってきてくれたのだろう。
温泉復旧はかなりの時間がかかりそうだ。
裾合平を振り返る。
東側から見る旭岳
こちらは裏旭と呼ばれている。テントサイトは露出していて使用可能だった。
残雪を登っているところ。
靴はトレランシューズでアイゼンはなし。雪が緩んでいるため、キックステップのみで登ることができた。
トレランポールが随分と役立ってくれた。
白雲岳
まだ多くの残雪が残っている。山の南側に避難小屋がある。
トムラウシ山方面はガスに包まれていて見えなかった。
旭岳山頂に登ると、ガスに包まれてしまって視界が効かない状態だった。遅かったか!
ちょうどお昼時で多くの登山者が昼食を食べていた。山頂標識前で記念写真を撮りたかったのだが、小学生の団体が次から次へときて撮影のタイミングが無かったので、入れ替わる時に適当に写真を撮っておいた。
教師がなかなかシャッターを切らないのにはイライラさせられた。とっとと撮れ!と叩いてやりたかった。
姿見平まで下りてくると、再び旭岳が顔を出した。
今回は考えすぎて駄目だった。そのまま先に登っておけば、山頂からの景色を見ることができただろう。
ベンチでおやつを食べる。
登山口に下りる前にタケノコ採りをする。
鬱陶しい根曲がり竹だが、美味しいタケノコを生える。
不要な物を置いてウインドブレーカーを着てフードを被ってヤブに突入する。
タケノコを発見!
美味しそうだな。
ヤブの中にはダニや蚊がいるため、ほどほどにしておく。
ご飯や味噌汁の中に入れる分だけあればいい。
これで上等だ!
このタケノコ、スーパーで見かけると、ビックリするほど高い。
泥濘で靴が泥まみれになったので、ビジターセンターの外水道でキレイに洗う。
キックステップしたためだろうか、早くもつま先のソールが剥がれてきた。Amazonで3000円で購入したものだが、ソールの接着面が弱いような気がする。
休憩コーナーで寛ぐ。
靴下も濡れているため、座敷に上がれない。こうしてしばらく休憩する。
下りは自転車最大の楽しみだ。しかし、危険が伴うため、十分休養をして、自転車の各部を点検して、服を着込んで出発する。
東川町のスーパーに寄って食料を買う。
サイドバッグはリヤ1個のみなので、これくらいが限界だった。
胡椒をたっぷりふりかけたフライドチキンを食べる。
今日一日頑張ったご褒美だ。
まだ東川町からキャンプ場まで20km以上もある。栄養をとっておく。
サイドバッグいっぱいになった。ストラップを強引に締めてフタをした。
ようし、準備はOK! 家に帰るぞ!!
軽やかに自転車を漕ぎ始めたおっさんだったが、またもや道を間違えてしまう。なぜなんだ!なぜおっさんは方向音痴なんだ!
立体駐車場は迷路みたいだし、碁盤の目のような東川町の道路は区別が付きにくい。行きは暗かくて見えなかったから、余計に分かりにくかった。
グーグルマップで見ると最短距離に思えた道も、実際に走ってみるとアップダウンがあって全然楽ではなかった。
そのうち一車線となり、傾斜がキツくなった。すでに疲れ果てていたため、自転車を押して上った。
21世紀の森の表示を見た時は嬉しかった!
どこまでも続く山道に疲労困憊してしまった。ようやく長い上りから開放された。
一時の我が家タルハウスに戻ったところ。
今日は疲れたため、ブログ更新作業は止め。明日にする。
今はリアルタイム更新ではなく、時間差の予約投稿での更新のため、自分のペースで作業をできる。疲れて寝たいのに、ブログ更新しなければならないほど嫌なことはない。イライラしてまともに更新できない。
今は草刈り機のエンジン音を聞きながらの更新。落ち着かないが、これは仕方がない。
さあて、遅めの昼飯兼夕飯を作って食べることにしようか。
おわり
コメント
チャリ旅ご苦労様です。
21世紀の森から、旭岳温泉への短縮舗装道路が有るとは知りませんでした。
教えてくれてありがとうございます。
いつも、21世紀の森からは、愛山渓温泉まで、約30キロのダートを走っていたました。
裏旭キャンプ野営場に行く時は、旭岳温泉からの方が、高度を稼げるので、夏は、旭岳温泉から行きたいと思います。
忠別湖に行けるとは、目にウロコだね!
旭川峠を越える未舗装路は、土砂崩れで通行止めになって長いようです。復旧せずに放置するかもしれません。
短縮道路は、開通したみたいですが、ゲートがあって通り抜けできないようになっています。
なんで作ったのは疑問です。
忠別湖に通じる道道1116号線は、今年7月3日から、通行止めの様だな。
昨年9月に、5年ぶりに開通した様だけど、台風接近で通行止めにしたのかも?
ただ、7月豪雨の影響や地震の影響で、国道にもまだまだ影響が有るから、開通はまたもや5年後かも?(>_<)
この道通れれば、旭岳温泉まで、33キロなんだけどな~ww
今は、東川町中心街経由なんだね。
早とちりでした。
でも、知って良かった。
この道路の必要性が分かりません。
どうしてこんな物を作ってしまったのか?
日本には不要な道路が多すぎる気がします。
この道路は、明らかに観光道路なんだけど、余りにも立派に作り過ぎだな。
日本は、異常に道路が多く、立派に作り過ぎだし、全体量の道路は多すぎだとは思うね。
ただ、日高のカムエクに通じるピョウタンの滝への道は、元々は、日高横断道路の一部だし、大雪山赤岳登山口の銀泉台も、大雪山横断道路の一部だからな。
それに、道路が無くなったら、チャリ旅が出来なくなるでしょ!?
日本は、ローマ帝国と同じたまから、バカみたいに道を作るんだろうけど、確かに全体量の道路は多すぎだけど!
それでも要らない道路が多すぎですよ。
適度にあるのがいいですね。