こんにちは。からあげです。
旅を継続する気持ちがなくなったので、できるだけアップダウンが少ない最短ルートで帰ることにした。とりあえずは山梨の小屋まで帰る。しかし、まだ400kmも残っている。およそ4日の行程だ。
最近日が短くなってきたため、一日100km走るのがしんどくなってきた。最近は5時を過ぎると薄暗くなってくる。薄暮の時間帯は、無灯火の車がいたり、目が慣れていなかったりするため、非常に危険だ。だから5時前までには、ねぐらに着くようにしている。
今朝も日の出とともに目を覚ました。朝日を浴びると気持ちいい。徐々に日の出の時間が遅くなってきたため、早い時間に起きられなくなってきた。
昨晩泊まったのは、岩沼海浜公園近くの東屋。
窪地にあって風はほとんど吹かず、ひと目にも付かない野宿適地だった。周囲に民家は全くないので、ひと目に付くはずもないのだが。
寝袋を抜け出すと海パンに着替えて、かなり汚れが目立ってきたハーフパンツを洗った。米袋に入れて揉み洗いをすると、イカ墨を入れたように真っ黒になった。食事を終えるまでの間、そこら辺に干して水切りをして、濡れたまま履き替えた。自転車を走らせれば、直ぐに乾いてしまう。少しの辛抱だ。
すぐ近くにも別の避難丘が建設されていた。
千年希望の丘と名付けられていた。
避難丘は東日本大震災の津波の高さより高くなっている。海岸にいる時に、大きな地震が起きたら、避難丘を目指して走ろう。海岸線近くのあちこち建設されている。たいてい上に大きな東屋があるので、遠くから見てもよく目立つ。
神明社
津波に耐えて残った奇跡の神社。お参りするとご利益がありそう。来シーズンの活動の成功を祈願したのではなく、成功のお礼を言った。えっ?いや、これでいい。
海岸近くの公園から、国道4号線に出たところ。別名、奥州街道と呼ばれる道だ。8時を過ぎているためか、すでに通勤ラッシュは過ぎていた。
現在、海岸寄りの国道6号線を南下してゆくと、福島原発事故の影響で途中で二輪車は通行できなくなっている。通行禁止区間だけ自転車と一緒にトラックに乗っけて貰うこともできないことはないが、無難な内陸部の奥州街道を走ることにした。人を頼らず、自分で進んだ方が楽。不確定要素の強いヒッチハイクに時間を費やしたくはない。
国道4号線は東京と東北を繋ぐ主要道路のため、交通量がかなり多い。しかもトラックやトレーラーなどの大型車の割合が高い。
ダンプカーとトラックに挟まれた状態で信号待ちをする。
路側帯がもう少し広ければ、すり抜けて前に行くのだが、このくらいの微妙な幅だと躊躇われる。すり抜けたあとで、嫌がらせの幅寄せ攻撃を受ける恐れがある。大型のドライバーを刺激しないように大人しく走る。
片側2車線の左側だけスカスカの状態。この先、工事中で車線が減少しているため、事前に右側に寄って走っている。渋滞気味の車を横目に見ながら快走する。
国道4号線はまだ完全に片側二車線化できておらず、現在急ピッチで工事中。柵がしてあって内側を走れないようになっている。
柵と車の間に挟まれるのが嫌だったので、センター寄りを走った。
東北道と並走する区間。
なぜか、高速道路を走る車とほとんど変わらないスピードで走っている。いくら距離を空けているとはいえ、猛スピードで走られたらたまったもんじゃない。
高速道路を自転車で走る感じ。いや、路側帯が狭い分、こちらの方が遥かに怖いだろう。次第に感覚が麻痺してきて大丈夫になった。
安全地帯のスーパーに逃げ込んで食料を調達する。
ご褒美のアイスクリームを忘れない。
駐車場で気を抜くと、飛び出して来る車に轢かれる恐れがあるため、周囲を警戒して走る。
自転車はいつ何時も気を抜いてはならない。
道の駅国見
非常にオシャレな造り。オシャレ度が上がると、逆に寛げなくなる。
なんだかよく分からない木の格子に自転車を立て掛けて休憩する。椅子代わりにもなって良かった。
大型車が多いながらも、必死になってペダルを漕いで福島の市街地にやって来た。町に入ると逆に交通量が減って走りやすくなった。
岩屋観音に立ち寄った。
長い石段を上ってゆく。
石段を上ったところには、岩の崖を削って作った石仏があった。磨崖仏というやつか。
3連休に向けて、町中の公園ではイベントの準備が進められていた。ここは昔懐かしいお化け屋敷。
すっごい絵がリアル。本物見たことないけど。
これはかなり人気が出そうなアトラクションだな。
福島県庁にやって来た!
正面のロータリーの中の公園で記念撮影をする。
噴水は節電のためか、停止中であった。
役所のグルメツアーを継続中!
食堂は議員会館の方にある。場所が分かりにくいので案内窓口で聞いた方がいい。
メニューがずらりと並ぶ。偽物ではなく本物のため、よく分かる。終了間近になったら、見本タダで食べさせて貰えないかな?お腹が痛くなっても文句言わないから。
どうしているんだろうか?
中に入ると数名が食事しているのみだった。すでに1時を過ぎているので、こんなものかもしれない。
自動販売機で食券を購入してカウンターでおばちゃんに渡す。中では元気そうなおばちゃんがたくさん働いていた。
食事をすると、もれなくコーヒーが付いてくる!
これは嬉しいサービスだ。夜眠れなくなるといけないので飲まなかったけど。
おすすめ定食 420円
豆腐ハンバーグとサラダが付いている。調味料コーナーにマヨネーズがあるのもポイント高い。マヨラーがアホほど使うので、警戒してマヨネーズを置いていないところが多いのに、ここは違うな!
ご飯大盛りは別料金。ダメ元で言ってみたら、券を買ってくださいと言われてしまった。まあ言うだけはタダだからな。
味はまずまず。何よりも食堂の雰囲気がいい。ピークタイムを過ぎて落ち着いた時間帯のためか、おばちゃんたちが和気あいあいと話しながら仕事をしていた。昨日の市役所とは大違いだ。
もう役所の食堂巡りは止めようと思っていただけに、まだまだやってみようという気になった。
県庁の中庭部分は耐震補強用の骨組みで凄いことになっていた。
この鉄骨で周囲の建物を守るのか。見た感じ結構古い建物のようだったが、これならもうしばらくは大丈夫だろう。
すでに帰宅モードになっているため、観光する気が失せているおっさんだが、ちょっとだけ寄り道してゆくことにした。
自転車を漕いでばかりだと疲れる。
福島市の中心部は人が少なめで、町中はサッパリしている。これくらいの人口密度なら、おっさんは半日くらい居ても大丈夫だろう。セカセカしている人間はいなくて、皆ゆったりと活動している。
福島駅前で記念撮影。
それほど待たなくても写真を撮れた。
迫力のある文字の看板が素敵だった。
人が少なめの駅前。
広い屋根が付いているため、雨の日でも広場で寛ぐことができる。
中心部から少し外れにある県立図書館にやって来た。視界に入った瞬間、かなりのデカさに福島県のやる気を感じた。
なかなか凄い施設だ。隣には同じ大きさくらいの美術館もある。
駐輪場は屋根付き。嬉しい配慮。しかも大きい。
ただし、図書館の建物まで少し距離があるので、雨の日はカッパを着てゆくことになるだろう。
重厚な造りの玄関。
中でツーリングマップルを読みながら休憩した。1時間半ほどで休憩を切り上げて出発することにした。いつまでもこんなところにいるわけにはいかない。どうせここでは泊まれない。警備員に見つかってつまみ出されるだけだ。
再び国道4号線に復帰して南下する。すでに3時を過ぎているため、徐々に交通量が増えてきた。相変わらず大型車が多い。
アップダウンを繰り返して進んでゆく。
4時を過ぎたところで、吸い込まれるように道の駅安達に入ってゆく。見た感じ高速道路のパーキングエリアといった感じだ。上下線とも施設がある。
なんと24時間営業のコンビニもある。
見たところ、いい感じの軒下もある。ここより先に行っても確実なねぐらはないだろう。二本松の霞ヶ城公園もかなりイケそうな気がするが、もう走りたくなくなってしまった。
よし、今日はここで泊まろう。
食堂でからあげ定食(650円)を食べる。
なんとも微妙な定食だった。道の駅はこんなもんか。
ご飯はフワッと盛ってある。個人的には押し付けるように山盛りにして欲しいのだが。少なくとも丼に2合は食べたい。
下り車線側の方にやって来た。下りは奥に車が入って来れないようになっている。よし、こっちに決めたぞ。
休憩コーナーでメモを整理しつつ、営業終了時間を待つ。
端っこの方に誰も来ない喫煙コーナーの東屋がある。あそこでこっそり泊まることにしよう。
さあて、明日から3連休だ。しっかり休んでしっかり走ろう。台風の影響は少ないみたいだから、一気に距離を稼ごうか。
おわり
コメント
こんばんわ。
当方の地元、福島市いかがだったでしょうか?
県立図書館、道の駅あだちともよく利用してます。
県庁はあまり行かないので食堂で食べたおぼえが2回位しかないですw
スクーターで関西方面まで足をのばして放浪してました。転がってきた空き缶を踏んで初バーストを経験しました。隊長のホタテ事件を思い出しました。
福島県は人が少なくて落ち着いたところですね。
人懐っこい人が多くておじさん何人かに話しかけられました。
県立図書館は凄い立派ですね。要塞かと思いました。
空き缶でバーストすることがあるんですね。大事に至らなくてよかったです。
県庁、市役所のグルメ記事は、それだけで立派なコンテンツになりますね。
役所の食堂は他で食べるより安くていいです。
弘前市役所の食堂が忘れられません。味ボリュームともに満足できました。
またあのような当たりを探してみようと思います。