こんにちは。からあげです。
Mount Isaを出ておよそ10日間。来る日も来る日も強い向かい風に吹かれて距離が延びなくなった。特にCloncurry過ぎからは遮蔽物のない草原地帯となり、常に強い向かい風が吹くようになった。残すところはCairnsまでの残り700km。
帰国便を早めたのは良かったのか、それともマズかったのか?微妙な状況になってきた。しかし、東海岸まで出れば状況は一変して追い風に乗って走れるようになる。とりあえず、東海岸のTownsvilleまで急ごう。
今朝3時半に起きると風が弱めだったので、二度寝は止めて準備をして出発する。1時間弱の夜間走行であったが、それなりに走ることはできた。
日が出てしばらくしてレストエリアに到着する。
ペダルに力を入れ過ぎて、少し疲れてしまったようだ。
Queenslandに入って初めて屋根の水を回収する貯水タンクを見た。ようやく雨が降る地域になったということだろう。
今朝は若干の夜露が下りてテントが湿っぽくなっていた。潤いを増す大地。
迷子の犬の貼り紙
色あせているようすから、相当時間が経過しているに違いない。
景気づけにリッツを食べる。
チョコレートがサンドされた豪華版だ。
日が昇ってしばらくすると、風が強くなって来た。
いつものことだ!慌てず騒がず、淡々とペダルを漕ぐ。
東海岸の分水嶺、グレートディバイディング山脈に入ったためか、多少のアップダウンが多くなり一部見通しの悪い区間がある。
White Mountainの展望台からの眺め。
周囲には石灰岩質の白っぽい岩が広がっている。
そこら中の岩に名前が彫られている。
ナイフのようなもので削ったようす。
一部見通しの悪い区間があるので注意した。
鉱山のロードトレインが行き交っていた。
ここ最近になってロートトレインが減って、短い普通のトラックが増えてきた。大きな町が近づいてきた証拠だろう。そろそろロードトレインが姿を消すころか。
赤い大地を削って線路を敷設している区間。
水捌けは大丈夫なのだろうか?おそらく傾斜を緩くするために、削ったものと思われる。
それにしても、赤い大地を見るのは久しぶり。アウトバックの熱い興奮が蘇ってくる。イカン、何を考えているんだ?全く。
鉄道の陸橋の道幅が狭くて気を遣った。
もう少し広くできんものかね。
車は減速せずに普通にすれ違っていた。
長い下りが現れた!
いやっほ〜下りだ。下り。と言いたいところだが、向かい風のためスピードが全然伸びない。微妙にストレスの溜まる下り坂。
本日の目的地Pentlandに到着!
緑がいっぱいで鳥の賑やかなさえずりが聞こえてくる。
ここの無料キャンプ場で泊まる予定。さて、どうだろう?
町の教会
町の入り口に建てられていた。大きな木に挟まれて風格を感じさせる。
真っ先にやって来たのはシャワーを浴びれる公衆トイレ。
おっさんは実はキレイ好きなのだ!いつもはこ汚い格好をしているが、町の暮らしではこざっぱりしている。
シャワーは冷水だが、火照った体にはちょうどいい。
なんとシャワーヘッドなし。ダイレクトで噴出する冷水を浴びることになった。まるで滝行をするかのよう。
まあ何でもいいんだよ。シャワーを浴びられたら。贅沢は言わん。なんせタダなんだから。乾燥地帯ではフリーのシャワーは皆無。こういう設備を見て、湿潤地帯にやって来たんだなあと実感する。
そこら辺の柱にロープをとってシャワーのついでに洗った衣類を干す。今日はしばらくここで休憩。
ぱっと見バス停のようだが、単なる休憩用ベンチ。
朝食の残りの玄米ご飯を食べる。
食後のおやつタイム!
向かい風のなか頑張ったご褒美におっさんにプレゼント。
こういう嵩張るお菓子はさっさと食べてしまいたい。
町中の至るところの木に鳥がいて、ピーチクパーチクとそれは賑やか。朝は目覚まし要らずに違いない。
時間が経って日が当たるようになったので、自転車を移動させる。結局ここで4時間以上休憩していた。狭いベンチに寝転んでの昼寝。最近、ずっと寝不足が続いているので、ここぞとばかりに眠った。
洗濯ものがだいたい乾いたので、フリーのキャンプ場に移動する。Pentlandホテル兼バーの裏手にある。昼食にハンバーガーを食べようとしたら、晩のディナータイムまで待ってくれと言われてしまった。
Free Campingの標識に従って奥に入ってゆく。
緑がいっぱいだ!
フリーのキャンプ場は廃屋の周辺。
廃屋の影にテントを設営した。他には誰もおらず。
日陰に張って快適快適。昼寝の続きを楽しむ。
今日は体を休ませる。余計なことをしない。
キャンプ場内には水道の蛇口があって水を汲める。
非常に嬉しい設備。
午後6時お待ちかねのディナータイムの始まり。
バーに向かってハンバーガーを注文する。
すでに数組のお客さんがいてビールを飲んでいた。
待ってました!ビーフバーガー15ドル。ポテトも付いてボリュームたっぷり。
これくらいは朝飯前だな。おっさんはぺろりと平らげる。
オーストラリアの熱帯地方では猛毒の蛇が生息しているという。
民家の中に入り込んだ蛇が蛇ハンターの手により捕獲されたようすが流されていた。
非常に攻撃的な毒蛇で噛まれたら命はない。ファスナーの閉まらないテントでの野宿はツラいな。
ごちそうさまでした!ハンバーガーを食べて店を出る。
バーのカウンターで飲む時は、カウンターに低額紙幣を置いて飲むのが通みたい。近所のおじさんらしき人がビールを飲んでいた。グラスが空くと店員さんがもう一杯行く?と聞き、客がハイと答えると空いたグラスにビールを注ぎ、勝手に紙幣を抜き取って精算しお釣りを置くシステム。
2杯ビールを飲んだお客は車に乗って家に帰って行った。
この看板。一見するとフリービールに見えるが、Free Camping・Cold Beerと表示されている。実に紛らわしい。
酒飲みだったころの私なら、まんまと引っかかっていたことだろう。
明日も早起きして夜間走行するため、早めに休む。昼間あれだけ眠ったというのに、まだ寝るか!
ここ最近の体のダルさは寝不足が原因だろう。もう寝る。