こんにちは。からあげです。
Perthを出てからおよそ一月間、Sandfireロードハウスまで誰一人として会わなかったのに、ここ最近はよくサイクリストに会うようになった。先日のオーストラリア一周中のSydney在住の若者から立て続けにサイクリストと会うようになった。脳みそが足りないおっさんが考えるに、オーストラリアの自転車ツーリングシーズンは思いのほか短くて、内陸部の暑さを避けるために冬の7〜9月までに集中すると思われる。
今日、オーストラリアで初めてロングホールトラッカーとディスクトラッカーを見てテンションが一気に上がった。
今日は30分遅めの3時半に起床、5時半前の出発となった。
最近早起きが続いて睡眠不足となっているため、疲れが取れにくくなっている。
Halls Creekを出てから地形に起伏が見られるようになり、アップダウンが多くなってきた。今日は朝から追い風が吹いているため、自転車がスピードに乗ってドンドン進む。
一車線の橋。対向車が来ないことをしっかり確かめてから進む。
地味に鬱陶しい構造物。
道路のすぐ近くで牛の群れが草を食んでいる。北西部に入ってから、放置型の放牧が見られるようになった。大部分は野生ではなく家畜として飼われている牛のようす。
1つ目のロードハウス、Warmunまであと5km。
追い風に乗って楽々たどり着くことができた。
ロードハウスだけかと思いきや、意外にも民家が結構ある。
集落の給水設備。このタンクを見て水を汲めることを確信した。
自転車の場合はいつも水の確保に頭を悩ませる。
ロードハウスに到着!
よし、ひとまず休憩だ。
ガソリン携行缶が空になったところで、早めに燃料の補給を行っておく。主食が玄米だと、燃料が切れたら即ピンチになる。生米を食べる訳にも行かないし。玄米だと特に。
オーストラリア初!!なんと前払い方式のガソリンスタンドだった。
周辺に常識が通用しない人間が住んでいると思われる。店員が出て来て何か言われるものだから、また例の事件のことかと思って突っ立っていると、そんだけだったら後払いで入れさせてあげる、みたいなことを言ってくれた。言われた直後に理解した訳でなく、貼り紙を見たり店員の反応を総合的に判断したりしてようやく分かった。
なんとややこしい!
ガソリンの代金を払うついでにコーラとサンドイッチを購入する。もちろん水を汲ませてもらうため。
焼いた食パンにツナとハムを挟んだだけのサンドイッチだが、ロードハウスだからこんなもんだ。多くを求めたらダメ。
近所の人の車に乗ってやって来たワンコ。私と目が合うとすり寄ってきた。頭をナデナデして可愛がってやった。
ここでおじさんサイクリスト登場!
先日、Halls Creekで会ったおじさん。向きが同じ方向のため、度々会っている。
おじさんに水を汲める場所を教えて貰って水を汲む。
全部で13L持ったら、多すぎと言われる。
水くみ場の手前ではスプリンクラーが作動して水やりの最中だった。地味に鬱陶しいトラップ。
ロードハウスの前を彷徨いている放し飼いの牛。
たいてい臆病で自転車を見ると走って逃げてゆく。
おいおい、車のほうが遥かに危険だろう。
ロードハウスを一緒に出発したが、このあとすぐに姿が見えなくなる。スピード差があり過ぎて全然一緒に走られない。ほんの2,3分だけだった。まあいつものこと。
全然一緒に出る意味がない!もう少しロードハウスで休みたかったのに。68歳とは思えないほどの力強い走り。このおじさんは化物だ!
今日はおじさんを除いて3組のサイクリストにあった。一組目はCairnsからPerthに向かう男性、二組目はSydneyからPerthに向かう中年カップル、3組目が写真の若い女性二人組だった。
右がロングホールトラッカー、左がディスクトラッカー。タイヤはマラソンプラスツアーでカバンはオルトリーブ、キャリアはチューブスというど定番な装備だった。
二人とも笑顔が眩しい!同じ自転車だと話が盛り上がる。二人はAdelaideからAlice Springsを経てPerthまで向かうそうな。おっさっんの分まで楽しんでくれよな!
追い風に乗って緩やかな下り坂を走る。
最近ほとんどなかったスピード感を味わう。
いつも上りのような向かい風だと全然面白くない。たまにはご褒美が必要なんだよ!
今日、このあたりがKimberleyの中で一番良さそうな気がする。
もちろんHwyの中で。
平坦な地形ばかりだとすぐに飽きる。私はアップダウンを求めていたのかもしれない。とにかくオーストラリアは単調。のんびり行かないと心を病む。
ウエス用のマイクロファイバータオルを拾う。
軽くて吸水性が良くていい。
道路脇に落ちている布切れを拾えば、ごみ拾いにもなるし、ウエスにもなって一石二鳥。
追い風が吹くなか休憩する。非常に勿体無い気がするが、休まないと体が持たない。
Halls Creekのスーパーで買ったパン。Kimberley地方で作ったパンらしい。
子供に守られている親のバオバブの木。
自分が大きく育つために子供を犠牲にする親。自然界は厳しいのだ!
親が生き残れば、子も救われるだろう。
落ちそうで落ちない岩。
受験の神様のいる神社として名前を売ったら賽銭がザクザクで儲かるかも?だいたい近所に学校などどこにも見当たらない。
面白いバオバブの木
周辺はブッシュファイヤーで黒焦げ。
交通量少なめで非常に走りやすい。自転車に集中できる。
追い風は止むことなく継続中。
はじめての標識。
このあと地形の影響で向かい風が吹いたが、すぐに追い風に戻った。
2つ目のロードハウス、Doon Doonまであと5km。
途中で疲れてしまいロードハウスのキャラバンパークで泊まることにした。
ガソリンがやけに高い!
これまで高くても1ドル60セント台だったのに。
閑散としているロードハウス。
止まっている車はなし。
閑古鳥が鳴いている状態。
外に飲料水が汲める水道があった。
これはWikicampsには載ってなかった。
ちくちょー。ここで水が汲めるんだったら、もっと水を少なめにしておけたのに。
キャンプ場の料金は電源なしのサイトで驚愕の25ドル。シャワールームとトイレの鍵のデポジットとして5ドル追加、合計30ドルの支払いとなった。
悪名高いUluru近くのリゾートにあるキャンプ場の料金30ドルに迫る勢い。Wikicampsには10ドルと書いてあったのに。騙された!これは酷い。後で会ったおじさんも高すぎと言っていた。
シャワーは無料。工事中で洗濯機はまだおいていなかった。会計時にジュースの代金が含まれていなかったのは、コーヒー無料の標識があったので、ジュースもタダだったのかもしれない。タダでジュースを飲めてラッキー。いや違う、ジュース分を抜いても高すぎ。
ジュースを飲みながら、高いキャンプ場料金に脳内で文句を言う。これだからオーストラリアは怖い!
Warmunのロードハウスを一緒に出たおじさんは2時間前に着いていたそうな。
木が少なくてただ広いだけのキャンプ場。これで25ドルはないだろう?
芝生からニョキッと突き出た杭にバケツがかぶせてある。
おや、これはなんだろう?
なんと電気コンセントだった!
料金高かった腹いせにたくさん充電してやろう。
不特定多数の人間が出入りするキャンプ場なので立木ロックをしておく。
木を切り倒して持っていく奴はいないだろう?いや、いるかもしれない。こんな細い木、手ノコでも30秒で切れる。
おじさんのテントから少し離したところにテント設営。
ちょうど日が沈んだところ。
これがおじさんのテント。両開き、メッシュ、二人用。
重さが3kgもあるのが不満だと言っていた。フライシートの生地が分厚くて遮光できるタイプ。重たいことを除けば、案外いいのかもしれない。
直射日光を浴びると、暑くてテント内には居られない。なのでいつも日陰か日が傾いてからテントを張っている。生地も痛むし。
現在、キャンプ場内を改装中で設備を新しくしているところ。
料金が高かったのは、たぶん設備投資のお金を回収するため。
使えないは高いはでいいことない。ハッキリ言おう、これはボッタクリだと!もう二度と泊まらん。
シャワーを浴びたあと、洗濯機のない洗濯ルームで手洗いをする。流しの蓋を閉められたのとお湯が出ることだけは評価してやろう。
立木に洗濯物を干す。
枝を傷めないように優しく干すのがポイント。
耳栓をしてさっさと寝よう。
Muluks RA付近〜Warmun〜Doon Doon
走行距離141km、走行時間8h10m、Av17.2km/h、Max52.2km/h
ねぐら キャンプ場
おわり