こんにちは。からあげです。
最近になって急に右ペダルが不調になり、大事をとってバスでDarwinまで移動して、自転車店で新しいペダルを買うことにした。Kununurraから次の町Katherineまでおよそ500km。距離が長いうえに、Katherineのスポーツ店に適合するペダルがあるとは限らないため、バスで移動することに決めた。
これまでのMelbourneからの轍が途切れるのは残念だが、すでに今回のツーリングはすでに終了している。帰国するためだけにCairnsまで移動しているだけ。途中でペダルが完全にダメになって面倒くさい思いをするくらいなら、バスで一気にDarwinまで行った方がいい。
久しぶりにバスに乗って時速100kmの高速移動をして、あっという間に約200km先のTimber Creekに到着する。整備の行き届いた舗装路だと言うのに、バスはかなり揺れてなかなか寝られない。ただ、自転車で行くことを考えると、バスの揺れくらい全然我慢できる。
運転席のようす
バスの運転手は2人いて、途中で交代して運転する。そのため、かなりの安心感がある。本家のアメリカのグレイハウンドの運転手は1名のみ。
Stuart Hwyと合流するKatherineの町では、ガソリンスタンドに止まって1時間半ほどの食事休憩となった。バス車内で休んでいたかったのに、全員外に出されてバスがどこかに行ってしまう。
1時間ほどガソリンスタンドの前に座り込んで時間を過ごした。売店の食べ物は高くて買う気にならず。トイレが鍵を借りて使用する方式だったので、余計に飲み食いする気にならなかった。トイレくらい自由に使わせてくれればいいのに、すぐに壊したり汚したりする悪い奴がいるため、当然の防衛策と言える。
普段トイレを我慢することがほとんどないため、自由にトイレに行けないのは非常にストレスになる。
バス車内でビスケットを食べて空腹を落ち着かせる。
Darwin市街地手前でグレイハウンドの営業所に寄って後ろの貨物用トレーラーを切り離す。グレイハウンドは貨物の運搬のサービスもやっているようす。客の荷物は座席下のトランクで十分足りる。
時間通りDarwin中心部のバスターミナルに到着する。
自転車はしっかりロープで縛っていたため、全く問題なし。
自転車の出し入れは全部こちらに任せてくれたのが有難かった。自転車の扱いに慣れていない人間に触られると不安になる。
荷物を手早く下ろすと、バスはどこかに走り去った。
荷物を点検して忘れ物がないことを確認するとホッとする。
寝不足で体がダルいが、荷造りを済ませてさっさと行くことにした。観光客が行き交う場所では落ち着かない。今回はペダルを購入するためにやむなくDarwin来ただけで観光目的で来たわけではない。当初の目的を忘れないようにする。
中心部にあるバスターミナル。グレイハウンドの他に市バスなどが出入りしている。
これが今回バスで移動したルート。
KununurraからKatherineを経てDarwinまでおよそ850km。
途中バスは客の乗り降りのためにバス停で停ってゆくため、所要時間は12時間も掛かる。おっさんになると、夜行バスは寝れなくてキツい。そういえば、先日誕生日を迎えて46歳になったところだった。四捨五入すれば50歳。あと何年生きられるか分からないが、死ぬ時は苦しまずに逝きたいものだ。余計な延命措置は不要。おっさんに無駄金を掛けるくらいなら、その分未来のある若者たちにお金を使って欲しい。
30分ほどで荷造りが終わると、自転車屋さん目指して走り出す。
グーグルマップで検索した評価の高い自転車屋さんは中心部の旧市街地ではなく、新しい郊外の町の方にあって少し距離がある。
今考えると、わざわざ遠いところに行かなくとも、近くの自転車屋さんで買えば良かったと思う。無駄に行き来することになって疲れた。寝不足のままで走るのは体に堪える。
忘れないうちにガソリンスタンドでガソリンを給油しておこう。
欲しい時に見つからないことがある。
ガソリンを入れようとすると、なかなかポンプを動かしてくれない。また携行缶でないとダメなのかと思っていると、店員さんがやって来て、MSRのボトルを確認する。外側のFuel Bottleという文字を見て、これなら入れていいよ、と言われる。ホッと一安心。
今回オーストラリアでガソリンストーブを使ってみた感想は、カセットボンベ式のガスストーブでも良かったかな。燃料がどこでも手に入るのはいいが、煤汚れとメンテナンスの必要性を考えるとガスストーブでもいい気がする。ただ、カセットボンベはどこでも手に入るとは限らないので、ウッドストーブとの併用がいいだろう。落ちている小枝を拾い集めれば燃料代はタダ。安全な場所であれば、ウッドストーブを使用し、燃えやすい枯れ草が多い場所では安全なガスストーブを使用する。
焚き火は燃え残りが出て始末が面倒。
自転車屋さんに向かって走っているところ。
途中でこれなら新しいペダルを買わなくてもいいのではないかと思ったりもしたが、町を出た途端にイカれる場合もある。
まだ今なら整備すれば、今後も使用できるかもしれず、完全にダメになってから整備したのでは遅すぎる。
郊外の自転車屋さんにやって来た。
オーストラリアなのに無休営業している。時々日曜休みの店があるが、いつ客が来るのか不思議でならない。
MTB用のフラットべダルはいろいろあったが、同じPD-GR500を選択。値段は120ドル。
今の奴がダメでも、パーツ取りには使える。自分で状態を見る前に捨てていたのでは、いつになっても技術が身につかない。金は掛かるが、古いペダルは国際郵便で実家に送っておく。
Kununurraのスポーツ店でペダルレンチを借りて外して、緩めに取り付けておいたので、手持ちの六角レンチで付け外しできた。
外観上特に変わったところはなし。コレまで使っていたものと全く同じ。
ついでにチェーンリングのミドルを交換しておこうかなと思って、あるかどうか聞いたところ、クランクセットしかないとのこと。別のお店に行ってみたところ、客が多くて全く構って貰えず。店内を見て回ったところ、26×2.0インチのマラソンプラスクルーザーという新種のタイヤを発見!たぶん探せば、普通のマラソンプラス26×1.75はどこかで見つかりそう。クロスバイク・MTBの人気が高いDarwinでは、種類は少ないが26インチタイヤもしっかり売られていた。
他にも1軒覗いてみたが、うちにはないので他所を当たってくれということだった。結局、自転車屋さんには3軒行ったのみ。自転車は好きだが、自転車屋特有の無愛想な雰囲気に馴染めない。いや、自転車に限らずオートバイにも言えること。2輪業界の無愛想さは世界共通であるらしい。
そう言えば昔、テレビのCMで店員は無愛想だがカメラが安い!というのがあったな。
カメラは写ったら何でもいいので、お店には行ったことないが。本当に無愛想なのか気になる。
再び市街地の方に引き返す。Darwinの町はバイクレーンが少ない代わりに外れのほうにサイクリングロードが整備されている。余所者には走りやすくはないが、車の多い車道を走るより快適。
熱帯の雰囲気が漂う木。
Darwinに来た気がする。
クロコダイルが出没するため、海岸は遊泳禁止になっている。
人間に発見されたら、捕まってワニ園送りにされるのだろう。
波打ち際を歩く人たち。
遠くに中心部の高層ビルが見える。
Darwinの高層ビルは少なめ。数えるほどしかない。
海岸にはマングローブが生えている。
疲れたので木陰のベンチで休憩する。
この時、落としたものに全く気づかず。夜になって慌てることになる。
食料がないことに気が付き、中心部のスーパーまで買い物に行くところ。行ったり来たり面倒くさい。
大都市ほど一箇所で用が足りなくて無駄に行き来させられる。自転車だから良いものの、歩きだったら大変。
なんだかよく分からい壁画。Xmenに出てきそうな悪者。
お金を払って描いて貰ったようす。
海岸近くの公園で遅い昼飯。
朝からほとんど何も食べておらずお腹が空いた。途中で手持ちのパンを食べたら、なんとカビが生えていた。気温が高く湿度もあるため、カビてしまったようす。これまでは暑くても乾燥していたため、カビることはなかった。
食後に海岸を散歩する。
すると、砂浜のあちこちにガラス瓶の破片が落ちているではないか!かなり残念。
角が丸まっているとはいえ、怪我をしないとは限らない。ガラス瓶は本当に最悪。
公園のトイレのコールドシャワーを浴びる。
火照った体には冷たいシャワーの方が気持ちいい。
オーストラリアには、シャワーを浴びれるところがたくさんあって凄く助かる。日本の場合、入浴施設といえば温泉。シャワーだけでいいのに、無駄に高い温泉ばかり。体が火照っている時に温泉に入りたいとは思わない。そういうときは川で水浴び。
公園の駐車場には、車中泊で旅をしている生活感が漂う車が何台か停まっていた。みんながみんな立派なキャンピングカーで旅をするわけではなし。駐車場の片隅でゴソゴソ自炊する姿を見かける。
確かにキャンピングカーが目立つが、一部の裕福な人が乗っているだけと思った方がいいだろう。オーストラリアは金持ちの人が多い印象だが、みんながみんな金を持っているわけではなし。
シャワーを浴びてサッパリすると、海岸線のサイクリングロードを走って町外れのEast Pointに向かう。地図を見ると、おっさんの野宿センサーにかなりの反応があった。
土曜日ということもあって、海岸付近には木陰で休む人の姿が多く見られた。
日没間近、そろそろねぐらに向かうとしようか。
今日は夜行バスの疲れのため、かなり眠たい。さっさとテントを張って眠りたい。
公園の奥の奥、車が入って来れない奥の方の木の影にテントを張った。この時、どこからともなく音楽が聞こえていたが、どこかの車から聞こえてくると思って全然気にしていなかった。しかし、日が沈んで暗くなると、大音量の音楽が鳴り響き、屋外ライブが始まってしまった!耳栓をしていても、大音量は防げない。
深呼吸して気を鎮めようとしても、イライラが止まらない。頑張ってブログ更新していたが、途中で嫌になり止めて寝た。
大都市に来るといつもこう。夜間に馬鹿でかい音を立てて喜ぶ奴がいる。わざわざ町外れまで来たのに、屋外ライブとかち合ってしまった!こういうのがあるから野宿は辛い。