こんにちは。からあげです。
現在、おっさんはナラボー平原を横断しているところ。よくもまあ、何にもない平原を自転車で走るなあと自分でも呆れ気味だ。昨晩はCocklebiddyのロードハウスの近くで泊まった。長時間の向かい風で体が消耗していたことと、水・食料・燃料の補給が必要なため、あえてロードハウスの近くで泊まった。朝食を済ませるとテントを撤収してすぐにロードハウスに移動した。
ロードハウスは一晩中発電機を回して照明を煌々と点けていた。かなり離れていたにも関わらず、発電機の音が聞こえてきた。
すぐ隣のキャラバンパークに泊まった人は煩くなかったのだろうか?
真っ暗の平原にロードハウスだけが浮かび上がって見える。
Over Sizeのトレーラーには鉱山で使用される巨大なダンプカーが積載されていた。ドライバーは仮眠中だろうか?
ガソリンストーブ用のガソリンを補給したあとで、飲料水の補給を行う。ここCocklebiddyはおそらくナラボー平原のロードハウスで唯一飲料水を購入できる場所。
車であればポリタンクに入れて大量に持ち運ぶことができるが、自転車の場合は多く持ってもせいぜい20L程度なので、どこかで必ず補給する必要がある。先日、高額なミネラルウォーターを購入することになってしまって、財布に大ダメージを受けてしまった!
料金は10L2ドル。2ドル硬貨専用の機械。
硬貨を投入すると、すぐに蛇口から水が出てくる。
ペットボトルに入れる場合は、必ずある程度こぼしてしまう。
どうせすぐに出てくるだろうと思って、あらかじめペットボトルのキャップを外して並べておいた。
ほら、おっさんの予想は当たった!
こいつが悪魔の蛇口。硬貨を投入すると、間髪入れずに出てきやがる!独りでペットボトルに入れる時はどうしろっていうんだ!
蛇口にはバルブが付いているものの、タイマーで制御されているかもしれず、バルブ操作はしないほうが安全と判断して、バルブはイジらないことにした。
おい、お前ら!キャップを外してスタンバっておけよ!!
小容量のペットボトルには、1.5Lの水を移し替えておく。
よし、行くぞ!
貴重な水をずいぶん零してしまった。ああ、勿体ない。
一旦受けておく大きなポリタンクが欲しい。
まあ、こういうところは気がきかないな。
水は全部で約17L持つ。
あれれ?2回入れたはずなのに、なんで20Lに全く届かないのかな?3Lもこぼした覚えはないけど。
Wikicampsの情報によると、量は正確だとなっていたが。。。
まあ、売ってくれるだけでヨシとしよう。荒野でのロードハウスの経営は厳しいんだ。
いろいろ補給しているうちに、すっかり日が昇って風が出てきた。はい、もちろん向かい風です!
ナラボーで追い風を期待するなんて、虫が良すぎるんだよ!バカタレ。
今日の目的地は65km先のCaigunaのロードハウス。
ここで食事休憩したのち、走れるところまで走る。
これはオーストラリアのdocomoと言われている、Telstraのアンテナ。ナラボー平原でも圏内が多いのは、こうした設備のお陰。
安さで他社を選んだら、まず繋がらない。
道路脇で休憩中。
それでは水17Lの積載方法を紹介しよう!
前カゴの奥は角型2Lのペットボトルが定位置。ココが一番しっくりくる。前側に3本小さいペットボトルを挿している。
Daleのコーヒー牛乳(750ml)のペットボトル2本と500mlのペットボトル1本。これは飲料水専用。
飲用ボトルに補充するための水。ワイヤーロックを引っ掛けて落ちないようにしている。
ハンドルとステムの隙間に自作のボトルケージを付けていて、右が常用の飲用ボトル。容量は500ml。キャップを付け外ししなくていいので便利。フタは常に開放状態。
左がポータブルガソリンボトル。容量は750ml。オーストラリアにも頭の硬いガソスタ店員がいるかもしれないと思って、世界で通用するUN規格の携行缶を持ってきた。
オーストラリアは基本セルフ式なので、これが必要だったことはなし。ただ、MSRの燃料ボトル(30オンス)1本だと、常にガソリンの残量を気にしていないとイケないため、予備のボトルを兼ねて携行缶を持つことにした。帰国後、家まで自走する時に役立ってくれる。
前カゴ下側には左右、1.5Lのペットボトルを吊り下げている。
ボトルの首の部分をロープで縛って、カゴに吊り下げる感じ。
首をしっかり縛っておかないとすっぽ抜けて落下のおそれあり。後続車に踏まれたら、貴重な水を失うことになる。
3角のフレームの内側には、1.5Lのペットボトル、30オンスの燃料ボトル、500mlのペットボトルを取り付けている。
重心を下げるためにも、重たい水を付けるのが良いと思った。
後ろのカゴには1.5Lのペットボトルを4本搭載している。
上下の間にはシルバーシートを入れてズレにくくしている。
ミネラルウォーターの1.5Lのボトルが首を出してピタリと入る。
ペットボトル4本はロープでがっしり縛っておいて、その上にテントとカッパの入った袋を置いてロープで縛っている。
最後にプラティパスの水筒はリアのバッグに付けている。
中に入れるのが最も安全だが、漏れる可能性があるので、半分掛けた状態でバックルで留めている。このようにしておくと、すっぽ抜けを防げる。
全部で17Lを積載しても、ディスクトラッカーはびくともせず、安定してまっすぐ走ることができる。荷物を多く載せると、真価を発揮するそんな自転車。間違いなく水20Lは積載できる。
あとは食料をどのようにして積むか。今現在手持ちの食料は少ないのでカバンに余裕があるが、食料を多めに持つと積載場所に悩むことになるだろう。基本は外付けになる。カバンの上やカゴに上にロープで縛る。
ディスクトラッカーを信頼するおっさん。
新車からすでに6,000kmともに走ってきた。こいつとなら、どこへでも行ける。そんな気にさせてくれる。
朝、ロードハウスで買ってきたローストラム肉のサンドイッチ。
スッゴイ美味い。
玄米効果が切れたら、急にペダルが重たくなってきたので、すぐに燃料を補給する。
向かい風継続中!
朝方は青空が広がっていたが、次第に雲が出てきた。
今日も大型車は道をゆく。
Cedunaを出発した始めの頃に比べて、大型車の抜き方が優しくなったような気がした。いつも前傾姿勢でペダルを漕いているおっさんを見てくれているのだろう。たいてい反対車線に丸々出て行ってくれる。
おっ、こいつまだ走ってんな!
今日のOver Size。これはボート。
こちらは半円形のタンクのようなもの。なんだ、これは?
旗の効用。車からの視認性を向上させるとともに、風向きがよく分かるようになる。
向かい風でも真向かいと少し斜めになったのとでは全然違う。
同じ横風なら対向車の風圧を消してくれる、左側からの風の方がいい。いろいろな風向きを経験して分かってきた。
自転車が重たくなると、向かい風の影響が少なくなる。軽いと影響大。
今日は手持ちの食料が豊富だから、ガンガンペダルを踏んでイケた。やっぱり食べなきゃ漕げん。
チョコチップのパンケーキは美味い!
ロードハウスまで5kmの表示でガッツポーズ!
出ましたおっさんは凄くご機嫌です。
西オーストラリアに入ってから道路脇のゴミが少なくなった。
通り過ぎる人は一緒だから、おそらく定期的に掃除をしているのだろう。ガラス瓶の破片が落ちていないと、気楽に道路脇で休める。
標識があるからゴミを捨てなくなるというわけではないはず。
Caigunaの手前で、ようやく西部時間になった。
これまでは中西部という微妙な時間でややこしかった。Perthと同じ時間になって分かりやすくなった。
しばらくは時差で混乱することはないだろう。おっさんは時間計算が苦手。
いやっほー!。本日は余裕を持ってロードハウスに到着。
まずは入り口の軒下に自転車を停めて、トイレで身なりを整える。やはり手と顔は洗いたい。
エアコンのドレンは容器で受けている。
どこのロードハウスでも見られる光景。
おお、食い物がいっぱいだ!どれにしようかな。
体に悪いので炭酸ジュースは飲まないことにした。くれたら飲むけど、買ってまでは飲まない。炭酸ジュースを飲まなくなってから、多少疲れにくくなったような気がする。
ハンバーガーの登場!おお、なかなかの大きさだな。
これもWith the lotの豪華版を頼んだ。どこがどう違うのか分からん。
ハンバーガーを食べる。肉厚のハンバーグにカリカリのベーコン。半熟玉子の目玉焼きだ。
冷蔵庫の中にマヨネーズを発見!まさかオーストラリアにあるとは。オーストラリアにもマヨラーがいっぱいいそう。
串を抜くとハンバーガーは崩壊する。崩壊後はナイフとフォークを使って食べる。タバスコとケチャップもかけてやった!
トラップにハマって1本6ドルのパックコーヒーを買ってしまう。
1.5ドルだったのはモカのみだった。
ちっきしょー。
飲みごたえがあると思ったら、なんと600mlだった!
体が大きい分、量も多くなる。
こってり濃厚なチョコレートが入ったコーヒーは美味かった。
出発間際になって、雨が降り出した。
どうしようか迷っていたが、思い切って走り出す。
いちいち雨が止むのを待っていられるか!
走るか走らないかは自分で決める。それにしても食ったな。お腹いっぱいで幸せ。
ロードハウスを出ると、90マイル(146.6km)の直線区間が始まる。オーストラリアで最も長い直線らしい。
次は181km先のBalladoniaのロードハウス。2泊3日の予定。今日の分は日数に入れない。
相変わらず向かい風だが、腹いっぱい食べたからペダルが軽い軽い。雨雲から逃げることに成功して、前方には青空が広がっている。まるでおっさんの未来のよう。
調子に乗ってペダルを漕ぎまくっていたら、木が疎らになってきてしまった。日没が近くなってきた。そろそろねぐらを見つけよう。
ナラボー平原とディスクトラッカー。
非常に絵になる。
道路を外れて木が何本も固まって生えているところにテントを設営した。ココらへんだけ下草が生えていない。
この周辺、あちこちに人間の手が加えられている。
石がまとめられている。なんだろう?
井戸掘り用のパイプが捨てられていた。おそらくロードハウス建設の前準備として、井戸をあちこち試しに掘っていたのだろう。ここは水が出ずに放置されたと。
今日も日没前になると、風がピタリと止んだ。
もう、参った!
明日は漕いで漕いで漕ぎまくる日。どこまで漕いでも直線な道路におっさんの精神は耐えられるのか?
さあて、もう止めて持ち帰りのハンバーガーを食べよう。