焼尻島で怠惰な一日

こんにちは。からあげです。

 

羽幌からフェリーで沖合の焼尻島(やぎしりとう)に渡って二日目の今日。朝から濃霧に包まれて、テントと自転車がずぶ濡れになってしまった。

霧が出ることは予想していたのだが、これほどまでに濡れるとは思いもしなかった。気休めに朝になって自転車にカバーを掛けておいたが、すでに手遅れ。

昨晩は私の他に自転車やバイクの人も泊まっていたようだが、朝早くテントを畳んで午前中の便で出て行った。私はここで2泊しようと思っていたので、昨晩は遅くまで起きてひぐらしのなく頃に礼をしていたのだった。

9時ころになると霧は晴れたものの、空は分厚い雲に覆われていた。こんな天気だとやる気が起きない。

それにしても、今年の北海道の雨の多さには嫌になる。地元の人だって雨が多いと嘆いている。梅雨のない北海道を期待してきた本州の人間の場合は、余計に落胆が大きい。

登山したくても、機会はなかなか訪れず、自転車で走るのだって雨ばかり。北海道をぐるっと一周だけしてさっさと帰ってもいいんじゃないかと思えてきた。しかし、その後にこれまでと打って変わって晴天続きとなったら、悔しさのあまり発狂してしまいかねない。今は晴天を期待してダラダラと居続けるしかない。

雨の日のツーリングだってそんなに捨てたものじゃないが、体力の消耗と景色がぱっとしないため、走る気力が湧いて来ない。

空が徐々に晴れて来て薄日が差すようになって、テントの中が暑くなって居づらくなると、シートを広げて昼食を作ることにした。

この焼尻島、なぜか蚊やブヨが少なくて虫に刺されることはほとんどない。そのため外に出て寛ぐことができる。これまで北海道各地でキャンプをしてきたが、これほど虫が少ないのは初めてだ。どうせ暇つぶしをするのなら、こういう虫が居なくて快適なキャンプ場で滞在したい。

昼ごはんはスパゲッティーに味噌汁。
いつもと代わり映えのしないメニュー。味噌汁は茹で汁を使用。
なんとなく粉っぽい味がする。

昼食を終えると、外にマットを敷いてゴロ寝する。
時々晴れ間が覗くまでに天気が回復してきた。
ハーフパンツとTシャツで転がっていると、露出した脚や腕がヒリヒリしてくる。オゾン層の破壊が進んで、確実に紫外線が強くなっている気がする。こんな肌がヒリヒリするような紫外線は山に登ったときしか感じなかった。今では普段の低地でも感じるようになった。

ひぐらしのなく頃にに引き続きうみねこのなく頃にをプレイすることにした。スマホの電気使用量くらいは十分賄える発電量がある。

今回、スマホに暇つぶし用のゲームを入れてきて正解だったな。
昨日島内一周したため、今日2周目をする気にはならなかった。こういう何もない島では、ダラダラ過ごすのがいい。

島民は200人ほど、観光客は天候不順で少なくて島内は非常に静かだ。北海道本島に比べたら全然違う。時間のある観光客が来るに過ぎない。金はあるが時間がない人間は、最北端の宗谷岬にまっしぐらだ。

あまりに暇だったので、海岸に下りてみた。
白浜野営場と名前が付く通り、白浜という海岸が広がっている。岩と石が多くてキレイな砂浜と言うわけではないが、海水浴もできないことはない。

海岸からは、昨日は見られなかった隣の島、天売島(てうりとう)が見えた。

本来は青い海に思えるが、パッとしない空模様のため、あまり見栄えは良くない。毎日曇りや雨では寒くて、海で泳ぐ気にはなれないだろう。

先日21世紀の森で温泉に浸かってきたため、外の水シャワーを使おうっていう気にはならない。次は稚内のポートセンターで温かいシャワーを浴びれるし。

いやあ、気分転換に小さな離島までやって来たが、暇で仕方ない。ある程度予想はしていたのだが、実際に暇すると何をしていいいか分からなくなる。体もダルいし。

明日は隣の島、天売島にゆくつもりだ。それほど天気が良いわけではないが、ここまで来たからには行かないと勿体無い気がする。見るものが少ない焼尻島に比べて、天売島は海鳥の繁殖地という大きな目玉がある。昨日、ペンギンに似たオロロン鳥のような鳥を見たが、遠目であったためハッキリと確信を持てない。

明日天売島に行けば、もっと身近で見ることができるだろう。ブログで紹介できると思う。

 

さあて、引き続きうみねこをやりつつゴロゴロするとしようか。
今後の予定は未定のまま。私の人生のようだ。

 

おわり