こんにちは。からあげです。
天気次第でこうも気分が変わるものだと、今更びっくりしているおっさんだ。これまでの鬱陶しい雨が降ったり止んだりの天気はなかったかのような青空が広がっている。
それでは勿体ぶらずに今日の様子をアップすることにしよう。
今日は寝坊して6時半前の起床となった。昨晩あまり眠れなかったことが大きいかもしれない。荷物をまとめてパッキングする。
雨が降っていないと、準備がしやすくて非常にいい。
朝は雲が多め。気温は高く直ぐにTシャツ1枚になって走った。
今回、函館滞在で残念だったのは、函館山からの景色がガスで全く見えなかったこと。今日になってようやく函館山の全貌を見ることができた。
函館市街は交通量があったものの、市街から遠ざかる方は車が少なく路肩が広かったため、ストレスなく走ることができた。
写真は太平洋セメントの桟橋。非常に長い。
桟橋の向こうに見える山が函館山。一度の訪問であれもこれも楽しみたいと言うのは贅沢だな。また来る口実ができて良かったとしようか。
最高の天気の時に山に登ると、その山から自然と足が遠のいてしまう。観光も同じだ。また出直してこいと言うことだな。
朝方は雲が多めだったが、次第に空が明るくなって久しぶりに日が差すようになってきた。青空を見たのは何日ぶりだろうか?
向かい風気味の走行だが、それほど苦にならずに快調に走る。
久しぶりに対向のサイクリストとすれ違った。
咸臨丸(かんりんまる)が沈んだと言われているサラキ岬に着いた。国道を走っていると、帆船の模型のようなものが見えた。向かい風の中走っていて疲れが溜まって来ていたところだった。
サラキ岬からの景色
咸臨丸終焉の地という看板あり。
休憩するついでにソーラーパネルを広げて充電する。まだ電気不足ではないのだが、つい嬉しくなって充電してしまう。
レンタカーに乗った観光客が入ってきたが、車から降りることなく、そのまま出ていった。そう、車に乗ると一々外に出て景色を見るのが面倒になってくる。なんでかな?
以前私もそうだった。今は自転車だから、休憩する理由を探しながら走っていて、面白そうな物を見かけると直ぐにストップする。
青汁のようなものを飲む。水に溶かさずに、粉末をそのまま飲んであとから水で流し込む。ペットボトルに入れることはしない。
ご機嫌でペダルを漕ぎ続けるおっさん。
あ〜気持ちいい。
キレイな砂浜が続く。
道の駅「きこない」に到着。入り口に赤い牛のようなものが設置されている。実はこれ本物のポスト。
ポストだから赤い牛になっているようす。
後ろにはきちんと扉がある。集荷時間の表も貼られている。
国道から奥に入った木古内の道の駅にやって来たのは、北海道新幹線の駅を見学するためだ。駅前のロータリーのところに道の駅がある。
道の駅に自転車を停めて駅の見学に向かう。木古内駅〜江差駅までの区間は2014年5月に廃線になっている。
それにしても非常に大きな駅舎だ。
階段を上って新幹線乗り場の方に向かう。
真新しい建物だが、全く人の姿が見えない。みんなどこに消えてしまったのだろうか?
券売機で入場券を買って駅構内に入る。
駅員さんが1人いてホッとした。エレベーターでは作業員が数人集まって点検していた。
ホームに上がってみたが、お客の姿は全くなし。
15分後に下りの新幹線が入ってくる。
待合室の椅子に座って待っていると、なんとお客さん数名がやって来た。下りなので誰も乗って来ないと思っていので少しビックリした。
北海道新幹線は3年後の2021年に札幌まで開通するそうだ。今は函館付近まで繋がったようす。
待ちに待った新幹線がやって来た。カモノハシのような流線型をしているぞ。
驚いたことに乗客はかなり乗っていた。お年寄りばかりだったが。木古内駅で下りるお客さんもいて、わっ下りてきたかと思うと、迎えの車に乗って直ぐにどこかに消えてしまった。
よし、これで満足だな。旅の思い出がまた1ページ増えたぞ。
途中、ホームセンターのニコットに寄って海苔弁を食べる。
休憩コーナーがなかったので、物置の影に隠れて食べた。
食べ終わって自転車を移動させると、直ぐに荷物搬入のトラックが入ってきた。
写真はホームセンターで見かけたフリーペーパー。
なんだかどうでもいい内容のようす。
ホントね、こういうの見ると力が抜けてしまうよ。うちのワンちゃんが元気ないザマスよ。とか言ってそうで。
日頃から甘やかすからペットも熱中症になる。おっさんを見習え!実家のクソ暑い物置小屋に居ても、熱中症になったことなどない。鍛え方が違うんだよ。そこら辺の軟弱なペットとは!
北島三郎ギャラリー開館中!
あとで知ったんだけど、北島三郎の生まれは知内町なんだって。
道の駅に実家の場所を示した地図が貼られていた。
サブちゃんは知内町のヒーローだな。
知内市街から国道228号線を離れて道道531号線を進む。
この先、道南の秘境と呼ばれる矢越岬という場所がある。
道路は途中までで、登山道もないようだ。一度自分の目で確かめたくて行ってみることにした。
チキショー、もろに向かい風になりやがった!!
海岸沿いの道路を爆走するおっさん。交通量はほとんどなくて自分の好きなように走れる。いやっほー!
知ってた?自転車の制限速度は自動車と同じということ。
原付きは30km/hなのに、自転車は30km/hではない。
30km/hオーバーで走っていても、原付きに抜かれるのであら不思議。
小さな漁港に寄ると、イカ釣り漁船が岸壁に係留されていて、ちょうどメンテナンスしているところだった。
突然、発電機が唸り声を上げたかと思うと、集魚灯が一斉に点灯した。始めはそれほどでもなかったが、徐々に明るさを増して非常に眩しくなった。
まばゆい光を放つ電灯
直視できないくらいの明るさだった。それにしても漁船の名前、良い名前だ。
終点の小谷石(こたにいし)の集落が見えてきた。道南の秘境近くの集落だけはある。なんだか秘境感が凄いぞ。
あちこちに切り立った断崖が見える。(写真には写っていない。)
漁港では昆布の水揚げ作業が行われていた。漁船から上げた昆布の束を一度水で洗浄して軽トラックに積んでいる。
小谷石の集落の中に怪しげな施設を発見した。
どれどれ、薬師の湯だって?あれ、おかしいな。湯気が出ていない。
湯船に手を突っ込むと冷たい。温泉ではなく冷泉になってしまったようだ。これでは真夏くらいにしか入ることはできないだろう。地殻変動で地下水脈の経路が変わってしまったのか。
さらに奥に進むと「この先行き止まり」の看板あり。そう言われるとますます行ってみたくなる。
看板から奥に進むと、道はなくなり、踏み跡だけが続いていた。
自転車はここまでだ!この先は徒歩でゆく。探検活動と日常生活で必要な自転車に無理はさせられない。壊してしまったら、また徒歩の生活となってしまう。
生い茂る草に阻まれたので、防波堤の上を歩き、小石の石浜に下りた。
そしてさらに歩いてゆくと。
おっさんは鶏がらスープの素を手に入れた!
船から転がり落ちてしまったのだろうか?海岸にはいろいろなものが落ちている。ぶらぶらしているだけで楽しい。
むむ、賞味期限が切れてまだ間もないではないか。これなら使えそう。
さらに奥に歩いて行くと、断崖と険しい磯に阻まれた。これ以上前進するのは危険だ!とてもじゃないが、海岸沿いに歩いて行けそうではない。
矢越岬には灯台があるというが、保守点検の人たちはどうやって行っているのだろうか?おそらく船だろうな。ネットで探しても登山道らしきものは見当たらない。いや、現地踏査すればどこかにあるはずだ!しかし、そんなものに構って時間はない。
今回はこれまで!よし、引き返すぞ。
一旦国道228号線まで戻り、福島方面に向かう。
途中、しりうちの道の駅を過ぎたあたりで、青函トンネル出入り口の撮影スポットがあった。
丁寧にトンネルを出入りする時間が記載されている。こんなのできるのは、ダイヤが正確な日本だからだな。
トンネルの出入り口まではかなり遠い。最大望遠で捉えた。
あと15分ほどしたら電車が来るのだが、そんなのいちいち待っていられるか!
今日のねぐらに向かって山奥の道路を走る。
ちょうど目印の蕎麦屋さんから脇道に逸れる。
大千軒岳(だいせんげんだけ)登山者休憩所
きょうのねぐらはここ。登山者のために、福島町が整備してくれている。地元の方が掃除をしてくれているらしくて、非常に小奇麗な小屋だ。
ネットで大体の情報を得ていたとはいえ、これほど快適な小屋だとは思いもしなかった。電気、水道、トイレ付きで快適に体を休めることができる。
登山口手前の集落の中にある小屋で、利用者は少ないようす。
金曜日の今晩は貸し切りになる可能性大。(ひょっとしたら夜遅く誰か来るかもしれないが、多分大丈夫。)
小屋の中で荷物整理をする。早めに晩飯を済ませて夜は「ひぐらし」のお楽しみタイムとしようか。
なんたってここ。AC電源もある。野宿者にとって嬉しい配慮だ。こういうところに限って寄付金箱が置いていない。
今日の晩御飯は、カレーライスと味噌汁。
函館では買い食いしたり、食堂で食べたりしていて、自炊は久しぶりだ。
さあて、晩飯も食べたし、ブログも更新したし、そろそろフリータイムと行こうか。明日は大千軒岳に登る。予報では凄く天気が良いらしい。今ようやく風も落ち着いてきた。明日は登山日和だ!
おわり
コメント
味のある文章を(手書きのときも含め)いつも楽しく読ませていただいています。
どうもありがとうございます。
素直に嬉しいです。
天気が良くなってよかった!
食料も海岸で現地調達と隊長は、
本物志向のサバイバリリストですよ!
やっぱり、
外国のPCTより、
身近な北海道がいいですね。
隊長、
是非、
夏休み企画で
岩内町の雷電温泉を探検してください!
確か今でも入れる温泉があったと思います。
とりがらスープの素は持って帰りませんでした。大きいですからね。
残念です。すでに雷電は過ぎてしまっています。私の行動を読まないとリクエストはできませんよ!