こんにちは。からあげです。
今でも紙の地図を使う理由
スマホの地図アプリで重たい紙の地図が不要となった現代でも、昔ながらのツーリングマップルを愛用するライダーや自転車乗りは多い。私はJimnyに乗る前のオートバイに乗っていた昔から昭文社のツーリングマップルを使用している。
普段パソコンやスマホというデジタル機器を使っているのに、地図だけはアナログの紙がいい。電気を消費しないし、好きにいろいろ書き加えることもできるし、目に優しく夜寝ながらヘッドランプの明かりでプランを練ることもできる。
車はマニュアル、娯楽はラジオ、女は年増。ええい、今はおっさんの趣味なんてどうでもいい!!
ツーリングマップルR 中部北陸2011
長年使い込んでボロボロになってしまったツーリングマップルRの中部北陸版。傷んだ表紙はガムテープで修理してある。
表紙なんて中身の保護が一番の目的で、どういう本かは自分で分かればいい。
背表紙は特に全面ガムテで補強してある。
むむ、渋いぜ!貧乏くさいツーリングマップル。これなら置き忘れても盗られる心配はない。そのかわり、掃除のおばちゃんに捨てられるおそれがある。気をつけなければ!
ツーリングマップルRの特徴
ツーリングマップルでも豪華版のツーリングマップルRを愛用する私。
それはなぜか?
縮尺が通常版は14万分の1に対し、豪華版のRは12万の1と見やすくなっていることも理由のひとつ。
目の悪いおっさんでも見やすい。最近では老眼の気が出てきて、ますます細かい字が読みにくくなってきた。ルーペを使ってまで地図を読みたくない。
ツーリングマップルRの最大の特徴はリング綴で、折り返すことができる。これが最大のメリット!
このように折り返すことができるように、わざわざ高いツーリングマップルRを購入していると言っても過言ではない。
通常版でも折り返せるが、端の方のページや風が強い日などでは戻って閉じてしまうことがある。
ツーリングマップルRはリング綴で完全に折り返せるため、通常版のように閉じてしまうことはない。
ツーリングマップルRの欠点
ここで話は変わるが、2018年早々にPanasonicのランドナーOJC4を手に入れて、スポーツ自転車デビューを果たしたおっさんは、サルのようにペダルを漕いであちこち彷徨いている最中だ。
自転車はエンジン音もなく(おっさんのゼーハーゼーハーいう息はうるさい)下り坂だと風のようになるが、動力は人力のため荷物の軽量化を図らねばならない。車輪付きの自転車は、全ての荷物を自分で背負って運ぶバックパッカーよりも格段に楽だが、調子に乗りすぎてあれもこれも持つと過積載となり、おっさんに少なくない負荷を掛けることになる。
自転車に乗り始めて気が付いたことは意外に食費に金が掛かるということだ。少しでも負荷を減らして食費を抑えたい。低収入のおっさんの切なる願い。
話を戻そう。いいこと尽くめのツーリングマップルRに思えるが、最大の欠点は重たいことだ。
通常版はA5版に対し、RはB5版とサイズアップしているため、大きさ・重量ともに大きくなっている。
ガムテ補修済み、不要なページ(高速道路の料金、ホテル・旅館の宿泊施設など)を除去したツーリングマップルR中部北陸版の重さを量ってみたところ、なんと548gもある。
実際手に持ってみるとずっしりと重さを感じる。
長期間のロングツーリングならまだしも、行き先が決まった短期間のショートツーリングでは広範囲な地図は不要。特にオートバイより機動力が劣る自転車ならなおさらだ。そこでバラして必要なページだけ持ち歩くことにした。
ツーリングマップルRをバラして軽量化
ネットで検索してみると、先人たちの試行錯誤したようすをあちこちで見ることができる。
軽量化の定番は、LIHIT LAB.(リヒトラブ)のスライドリングを使用して必要な分の地図を綴るというものだ。
理由は不明だが、ツーリングマップルRには、25穴と28穴の2つの仕様が存在している。そのため、穴の数に応じてスライドリングを使い分ける必要がある。本当にいちいち面倒くさい。
ただし、マップルと同じ穴数のスライドリングがないため、25穴仕様には26穴、28穴仕様には29穴のスライドリングを使用することになる。
LIHIT LAB.(製品情報ー多穴リングバインダー製品一覧)
日が暮れたんですけど道のりはまだ遠い(ツーリングマップルR軽量化 その1)
日が暮れたんですけど道のりはまだ遠い(ツーリングマップルR軽量化 その2 25穴用)
2018年現在、LIHIT LAB.社ではB5版26穴仕様は販売されているが、29穴仕様が廃版となり入手出来なくなってしまっている。
どうしたものか。無いものは仕方ない。じゃあ、自分で作ることにしようか!いろいろ考えていると、アイデアがいくつか出てきたが、とりあえず地図をバラしてみることにした。
ツーリングマップルRをバラす
使用する道具はラジオペンチのみ。先が細くなっていて細かな作業をしやすい。100均のものでも十分作業できる。
ラジオペンチでリングを一つづつ広げてゆく。わざわざリングを切る必要はない。
元に戻せるように曲げるだけにしておく。
リングを全て広げたところ。これで準備はヨシ!
端の方から丁寧に地図をバラしてゆく。始めは数ページずつ行ってゆく。
次第に隙間が空いてくると、一気にたくさんのページを外すことができるようになる。
所要時間はおよそ15分。
バラしたついでにスキャナーで読み取って電子化しておく。PDFデータにしてスマホに入れておけば、いつでもどこでも見ることができるようになる。
PDF版だと多少見にくいが、バックアップ用の地図としては使い勝手がいい。
ツーリングマップルRをビニール紐で綴る
そしてここからようやく本題となる。今までのは単なるおまけだ。
バラバラの地図を綴るには何が良いか?いろいろ考えた結果、細いビニール紐で綴るのが良いと思った。ビニール紐なら全国各地の100均でも手に入る。
私が紐やロープを好んで使うのは、ロープは柔軟にあらゆる場面に対応できて使い勝手が非常に良いから。繰り返し使用できるのもポイントだ!
使用用途が限られるスライドリングなどより汎用性が抜群に高い。
必要な地図を抜き出して、これをビニール紐で綴る。
まずは適当に紐を通してみる。穴一つずつ通すと面倒なので1個飛ばしにしてみた。
通し方は最も簡単な螺旋状にした。
綴じ終わったところ。
うむ~、これで使えないことはないが、なんだかページの開け閉めがし辛い。
単に広げるだけならまだしも、折り返すと紐が突っ張って穴に負担が掛かる。
これだと使っているうちに穴を傷めるだろう。
螺旋状に紐を通した図
ビニール紐を使って綴るのは悪くはない選択だが、紐の通し方が悪い。
そこで紐の通し方を変えてみた。
今回も穴は1個飛ばしで通した。1個1個通すと面倒だし、抵抗が増えて開け閉めしづらくなる。短気なおっさんがチマチマ1個つづ通していられるか!とダダを捏ねたこともある。
綴じ終えたところ。今回の紐の通し方だと、穴にそれほど負担は掛かっていない。
ヨシ、いいぞ!
紐の通し方のアップ
ポイントは紐が丸く円になっているところ。これだと引っかかりなくスムーズにページを開け閉めすることができる。
折り返してみても、突っ張った感じはなし。
折り返した状態のアップ
これならイケる!おっさんはそう確信した。
B5版クリアファイルに入れて完成!
あとは100均のB5版クリアファイルに入れるだけ。
少し大きめとなっているため、地図を出し入れしやすい。両面クリアなため、裏返して反対のページを見ることもできる。
軽量化したツーリングマップルRを使用した感想
試しにショートツーリングに出かけて使ったところ、なかなか使い心地が良かった。
サイドバッグに突っ込んでおいて、休憩で止まった時に出して地図を見てコースを確認していた。
クリアファイルは滑りが良くて、カバンの隙間に滑り込ますことができる。
この方法はおすすめだ。金もかからないし、穴の数に違いによってスライドリングを使い分ける必要もない。しかもスライドリングより軽くすることができる。
表紙がなくてもクリアファイルが保護してくれるため問題はなし。ビニール紐で綴る時にあまり引っ張らずに余裕を持たせるのがコツだ。細すぎず太すぎず、適度な太さのビニール紐を使えば穴が痛むことはないだろう。
これでより自転車ツーリングが快適になったぞ!軽量化したツーリングマップルを持って出かけようか。
数年後~紐で綴じずにクリアケースに入れるだけになった。
愛知県から山梨県までゆく場合、中部北陸版と関東甲信越版の2冊に跨る。
目的地と走るコースがだいたい決まっている場合は特にバラして持ち歩くのは効果的。
その後もバラしたツーリングマップルRの必要なページだけを持ち歩いていたのだが、いちいちビニール紐で綴じるのが面倒になってきた。
そこで単にB5版クリアファイルに入れるだけになった。
この方法だとページが連番続きでなくても、自由に入れ替えできるようになって便利。
表と裏に必要なページを入れておく。
ただ、ページが増えると整理に手間取るので、クリップなどで留めると使い勝手が良くなりそう。
気になった場所は休憩の時にその場で書き込むと忘れなくていい。
いつの間にか通常の耐水紙に戻って蛍光ペンでも記入できるようになった。こうして自転車で走りやすいコースに印を付けておけば、次回走る時に迷わなくていい。
リングをバラしてバラバラになったツーリングマップルは、100均のB5版クリアケースに入れて保管している。丸々一冊必要なロングツーリングでは、コンパクトな通常版のA5版ツーリングマップルを持ち歩くようにする。Rから通常版に変えると始めは読みづらいが、数日すれば慣れてしまう。
結論 やはり地図は紙に限る!