こんにちは。からあげです。
私にバリカンが必要な理由
私は普段から基本野宿であちこちフラフラと出歩いている住所不定のおっさんだ。当然収入は少なく、懐は常に氷河期。
そんな状態だから、床屋にかけるお金はなく、常にバリカンでセルフカットをしている。他人に頭を触られたくないし、床屋のおっさんの詰まらない世間話に付き合うのも我慢できないし、長時間拘束されたあげく高い散髪料を払うのも馬鹿らしい。そんなこともあって、会社を辞める前から一切床屋に行かなくなった。
セルフカットするようなってから、10日毎くらいにバリカンで丸坊主にしている。アタッチメントなしで一番短くしている。見た目は気にしない。
普段はPanasonicの切れ味のいいバリカンでちゃちゃっと刈っている。問題は出先。バリカン自体大きくて重たいし、それ以上にAC充電器がバカでかくて重たい。車中泊の旅ならば持ち歩くことも可能だが、自転車や徒歩旅ともなると、そんな大きくて嵩張るものを持って歩けない。
歩きの四国遍路では、頭を剃ってT字カミソリを持って行ったが、1週間も剃らずにいると剃れなくなってきて、結局しまいには髪は伸び放題になってしまった。
2017年のアメリカ西海岸PCTを歩いた時は、途中一度バリカンでセルフカットした以外、ヒゲと髪は伸び放題になって、最後の方では鬱陶しくなってきて、折りたたみナイフに付いている小さなハサミでチマチマ切っていたのだった。田舎町にも床屋もあったが、外観には料金表示はなくて、バカ高い散髪料を取られるのが怖くて一度も床屋に行くことはなかった。
小さなハサミでヒゲを切るのも大変で、指で摘んではハサミで切るの動作を延々と繰り返す必要があって、時間が勿体無いと感じたのだった。
身なりが汚いとホームレスと間違われて雑に扱われる。レストランに入っても、トイレのすぐ隣の最悪の席に押しやられたり、道端で座って休んでいるとあっち行けと追い払われたり、偶然町で日本人とすれ違っても日本語での会話をピタリを止めて目を逸らされるなど、全くロクなことがなかった。
だから、髪やヒゲをこまめにバリカンでカットし、身なりを少しでも小奇麗にしようと、心に誓ったのだった。
私が求めるバリカン
私はあちこち出歩くことが多いので、旅先でも使用できるバリカンがいい。しかも野宿旅でも充電できるものがいい。
電源に繋いで使用するものは、大きくて嵩張る専用の充電ケーブルが必要なので却下。USB充電式のものもあるが、内蔵バッテリーを交換できないし、専用のUSB充電ケーブルが必要なので、USB充電式も却下。ネットを探し周ってようやく見つけたのが、単3電池式のバリカンだった。
単3電池式なら、充電可能なエネループなどのニッケル水素電池が使用可能。USBの充電器を使用すれば、モバイルソーラーパネルでも充電できる。
ということで単3電池式のバリカンを購入したのだった。
購入したバリカン
LOZENSTAR(ロゼンスター) 家庭用電池式 バリカン HB-001
電源 単3アルカリ乾電池2本(30分×4回)
本体サイズ 44×162×36mm
本体重量 約92g
材質 本体:ABS樹脂、刃:ステンレス
アタッチメント:ポリカーボネート
Amazonで購入した品。見た目安っぽいが、そこそこ使える。
購入してからおよそ10ヶ月間、このバリカンをメインで使用しているが、特に問題はなし。
切れ味はそれほど良くないが、値段以上の働きを見せてくれる。
メーカーHP 電池式バリカン CB-211(HB-001と同等品)
付属品はバリカン本体、アタッチメント2個、オイル、掃除用ブラシ、取り扱い説明書。
スキ刈りアタッチメント
自然な感じに刈る時に使用するもの。丸坊主の私には不要なため、すぐに捨ててしまった。
角度を変えてもう一枚。
そしてこちらは刈高アタッチメント。
刈高を調整できるアタッチメント。こちらは刃先のカバーとしてバリカンに付けて携帯している。写真でみる限り、スキ刈りアタッチメントの方がカバーとして適しているように思える。
スキ刈りの方を何も考えずに捨ててしまった。
角度を変えてもう一枚。
刈高アタッチメントを付けたバリカン。
刈高アタッチメントを装着することにより、3mm~15mmまで3mm刻みで刈高の調整ができる。
アタッチメントを取ると、1mm以下で刈ることができる。
アタッチメント側面の左側を押すと、ロックの爪が外れてアタッチメントを調整できる。
のぞき窓をみて調整したあとは、ボタンから指を離してしっかりロックされたことを確認する。
バリカン本体の外観
表はON/OFFスイッチがあるのみ。スイッチにロック機構はなし。
刃先のようす
錆びなくて耐久性のあるステンレス製となっている。
使用したあとは、必ずオイルを塗っている。オイル切れで使うと、切れ味が落ちてしまう。
メーカーHPで替刃を販売しているが、かなり高いので新品を購入した方がいい。
角度を変えてもう一枚
バリカンの刃は、表側から刃先を押すようにすると、外れてくれる。
嵌める時は、裏側に向けて爪を入れてから刃先を押すようにすると、カチッと嵌ってくれる。
刃先を外したところ。
使用する度に、刃先を外してブラシで掃除し、刃先に注油しておく。
防水機能はないので、水に濡らさないように注意する。
裏蓋を開けて電池2本を入れるようになっている。
通常のアルカリ乾電池使用で30分×4回=計120分使用可能。
Amazonのニッケル水素電池2本を入れたところ。
付属の取り扱い説明書には、ニッケル水素電池使用可とは記載されておらず。
10ヶ月間使用して今のところ問題はないが、自己責任で使用して頂きたい。
取り扱い説明書(表)
バリカンの取り扱い方法が詳しく記載されている。
取り扱い説明書(裏)
バリカンの使い方が詳しく記載されている。
ニッケル水素電池用の充電器
モバイル環境で電池式バリカンを使用するのに欠かせないのが、充電機器。
モバイルソーラーパネル、USB式ニッケル水素電池充電器、USBAC充電器(2ポート)USBケーブル、モバイルバッテリーなど。
これらの充電機器で、出先のモバイル環境でスマホ、デジカメ、ヘッドランプ、自転車用ライト、ラジオなどを使用している。
これがニッケル水素電池用のUSB充電器
2017年PCTを歩く際に購入した品で、2018年北海道・東北ツーリングでも使用し続けた品。
約10ヶ月使用し続けた。モバイルバッテリーとともにモバイル環境で要となっている充電器だ。
スイッチを切り替えると、一応USB出力もできるようになっているが、出力電流が低いため満足にスマホの補充電すらできない。充電用として考えておいた方がいい。
およそ2ヶ月前に北海道胆振地方で発生した大地震で、道内全て停電するという事態に陥ったためか、モバイル充電機器の値段が上がっているように思える。2年前、1,000円ちょっとで購入した充電器が2倍以上の値段となっている。
USBタイプのニッケル水素電池用の充電器のラインナップはなぜか少なくて、国内ブランドはほとんど選択の余地はない。売っているものを買うという感じ。怪しい中国製が多いのが気にかかる。
充電器は単3・単4の2本を充電することができる。
ただし、単3×1本と単4×1本の組み合わせ、電池1本のみの充電はできない。常に同型2本セットで充電する必要あり。
電池ケース内のアダプタを倒すことにより、単4電池も充電可能となっている。
バリカンを使用した感想
バリカンはアタッチメントを付けた状態でウエスを巻いて、掃除ブラシとオイルとともに適当な収納袋に入れて携帯していた。電源スイッチにロック機構がないので、スイッチOFFの状態でテープを貼って、カバンの中に入れている時にスイッチが入らないようにしておいた。
1回の使用時間は10分程度で、たまの充電スポットで時々充電するだけで、使用中に電池切れを起こすことはなかった。電池込みでも十分軽くてコンパクトなので、カバンに入れていても全く苦にならなかった。当初心配だった耐久性も全く問題なし。
一度カバンが浸水した時に濡れてしまったが、電池を外して十分乾かしたら、今現在まで全く支障なく使用することができている。
ツーリング中の散髪は、水道のある公園で時々行っていた。
髪を刈る時は端の方の草むらで行い、刈った後は水道でザッと頭を水洗いするだけだった。
バリカンの基本のセット
バリカン本体、折りたたみ式の鏡、掃除ブラシ、オイル
髪の他にヒゲもバリカンで刈っていた。
ヒゲソリ2回につき1回髪を刈る間隔だった。
ひげ剃りの時は刈り残し?がないようにコンパクトな手鏡を使用した。
バリカンの切れ味は、それほど良くもなく悪くもなく、アタッチメントなしなら、十分満足できる。ただし、アタッチメントを使用しての散髪だと、切れ味に不満が出るかもしれない。
私は常にアタッチメントなしで丸坊主にしていた。
使用後は必ず掃除してオイルを塗っていたためか、それほど切れ味は落ちていない。
バリカンの重量を計ってみたところ、本体・アタッチメント・単3電池2本込みで162gだった。
収納袋、掃除ブラシ、オイルを入れても全部で200g弱と携帯しても全然気にならなかった。
このバリカンは、モバイル環境で使い勝手良い。値段からしても十分満足できる。多くを求めなければ、このバリカンで十分だ!
おわり