大都会のMelbourneを脱出する

こんにちは。からあげです。

 

Australia Melbourneに到着して早くも3日目。少しずつではあるが、飛行機の疲れがとれつつある。昨晩はライフガード養成所のような建物の影でシートを敷いてそのまま寝たのだが、次から次へと人がやってきて全然落ち着かなかった。

耳栓をして眠っていると、何やら光る物が見えるので、起き出してメガネを掛けると遠くの海上で激しい雷雨があるようだった。

軒下に泊まったつもりが、実は板張りのベランダの下で、雨が降ると濡れる場所だった。それで移動しようか悩んだのだが、行く宛が全くなかったので、雨が降ったらポンチョを着てやり過ごそうと思って、再び眠ったのだった。

幸い朝まで雨に降られることなく、全身砂まみれになって起きると、周囲では近所の人がやって来て、サーキットトレーニングやボクササイズをやっていた。しかもすでに海は冷たいというのに、水着を着た人たちが海で泳いでいたのだった。あとで上がって来たのを見ると、なんとおばあさんが混ざっていたのには驚いた。

とりあえず荷物を片付けて近くのベンチに移動する。
土曜の朝はいつもこんな状態なのか、ジョギングやロードバイク、犬の散歩の人がひっきりなしに通る大賑わいを見せていた。

オーストラリアでは玄米が買える!
アメリカでは見たことがなかったが、Melbourneのスーパーでは普通に売っている。他に白米もある。オーストラリアは米も食べるようす。

1kg入りの袋が4ドルなので、日本で買うより安くなっている。
日本はなぜか、玄米を食う人が少なくて、置いていないこともあって割高。

1缶1ドルのツナ缶。プルトップ式のため、P-38型缶切りの出番はなし。オーストラリアではほとんどの缶詰がプルトップ式のような感じがする。まだMelbourneで数軒のスーパーしか行っていないので断言は出来ないが。

つけ置き無しでそのまま炊いて食べて見ると、意外に食べられた。
いやあ助かった。これで玄米が主食に決まり。食物線維が豊富で便秘になるおそれはなし。軽量化と健康には便秘は大敵だ。

Spirit Of Tasmania

Tasmaniaにゆく時に乗るフェリー。事前予約が必要なほど人気があるらしい。自転車だと、どこか隙間にでも載せて貰えるだろう。

フェリーターミナルを過ぎてしばらくゆくと、海沿いのサイクリングロードは防風林の中に続いていた。
昨晩、あんなところに泊まらずにここまで来ていたら、快適な一夜を過ごすことができただろう。

次回フェリーに乗る時はここで泊まろう。

一刻も早くMelbourne市街地から抜け出したいのだが、行く手を川に阻まれてしまった。Google Mapで検索すると、川を横切るルートが表示される。はて、橋でも架かっているのかな?と来てみると、なんと渡し船が行き来していた。

私が到着する少し前に船が出ていってしまい、後ろ姿を見送ることになった。

桟橋の上で自転車の写真を撮っていると、向こうに着けた渡し船がすぐに戻ってきてくれた。どうやら船長が双眼鏡で見ていたようす。

乗組員は船長の爺さん一人で、真四角の船を自由自在に操って、簡単に桟橋に着けた。

運賃は片道5ドル。桟橋のどこにも表示がなかったので、ひょっとするとタダと思ったが、なんと有料だった。
この船に乗らないと、自転車が渡れる橋まで行かねばならず、かなりの遠回りになる。

郊外に出ると、道が空いてきて非常に気持ちよくなった。

それにしても、今日はロードバイクを非常によく見かける。
昨日は平日だったから見なかっただけのようだ。

どれも高そうなバイクであっという間に視界から消えていった。

大きな錨

海沿いの道を快走する。

風が強いのだけはよく分かる。

風は若干の追い風でじっとしていると寒くなるくらいの冷たい風が吹く。今日は朝から雲が多くて日差しは少な目。

Adelaideまではゆっくり行く予定なのでいいのだが、遠回りして走っているため、思ったほど距離を稼げない。

まだ疲れがとれていないからぼちぼち行こう。

この鳥、人懐っこくて人の近くをチョロチョロ動き回っていた。
偶然にもいい感じの写真が撮れた。非常にすばしっこくて一箇所に全然じっとしていない。

偶然にも地図にはなかったいい感じのサイクリングロードに入り込んでしまった。開放的な風景でAustraliaにやって来た感じがする。

振り返るとMelbourneの街が霞んで見える。
高層ビルが立ち並ぶのは街の中心部のみ。

ようやくこれで落ち着ける。

Australiaではラグビーが盛んなようす。あちこちの公園で試合しているのを見かけた。よくあの楕円形のボールをうまいこと操るな。公園内はラグビーの熱気に満ちていた。

Melbourneの隣町のWerribeeにやって来た。
途中で気がついたのだが、南半球では太陽が昼頃は北側に見えるということに。なんか道迷いが多すぎると思っていたところだった。こんな初歩的なことを忘れていたなんて。

これだから外国は面白い。教科書で勉強した地理の知識は役立たずばかり。

Werribeeの中心部にあるスーパー、Colesにやって来た。
Melbourneでもよく見かけた。

当然のように駐輪場はなし。どこか適当な場所に止めておく。

今日はセルフレジに挑戦する!

アメリカでも何度かやったので、スッゴイ簡単だった。

はい、よく出来ました!

袋ラーメン5袋セットが1ドルだったので、つい買ってしまった。
自転車だとまとめ買いできるのが嬉しい。缶詰を買うなんて、歩きの時は全然思わない。

パンも1斤が3ドル弱で買えるし、日本よりも安く買える物が結構ある。それらを中心に自炊のメニューを組み立てていこうか。

レストランではチップ不要だが、割高だから滅多に行くことはないだろう。

次の街はGeelongというところなのだが、高速道路を走ればまっすぐ行けて近いものの、一般道を走ると分かりにくいし遠回りになってしまう。

頼みのGoogle Mapでルート検索してみると、なんと高速道路を示すではないか?

おいおい、高速道路を自転車で走っていいのかよ?とドキドキしながら入ってゆく。

どこにも自転車禁止の標識は見当たらず。

途中でこんな標識を見かけてホッとした。

路肩が広くて車がぶっ飛ばしていても全然怖くない。

100km/hの標識のところで記念撮影。
いやあ、これは凄いな。

徐々に日が傾いてきて、どこか良さそうな場所がないかと探していると、ちょうど良さそうな場所を見つけた。

標識には給水場所と表示されていた。
階段を越えて行った先にいい感じの場所があった。面倒でもカバンと重たい荷物を下ろして自転車を担いで階段を越えていった。

小屋の蛇口から水は出なかったものの、近くの地面から突き出た給水管の接続部分から水が漏れて池を作っていた。

街の公園で水を5L汲んできたので、ここで汲む必要はなし。

木の影の隙間の場所にテントを設営した。
周囲に人気はなく落ち着ける。

今日からようやくツーリングが始まった。久しぶりに自転車に乗るといつもの倍楽しい。

さて、これから間もなくGreat Ocean Roadに入ることになるな。早くて明日、遠回りしたら、明後日くらいになるかな?

どんな道か今から楽しみ。

走行データ
コース Melbourne〜海岸沿いのサイクリングロード〜Werribee過ぎまで
走行距離 64km
ねぐら  Princess Freewayの近くの空き地

 

おわり